土屋ノリオさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

土屋ノリオ

土屋ノリオ

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ちいさな独裁者(2017年製作の映画)

4.0

ドイツ映画賞で作品賞ほか4部⾨にノミネートされた実話をもとにした本作。
脱走兵が捨てられた軍服を身に纏って大尉に成りすまし、道中に出会った兵士たちを服従させ、大量殺戮へと暴走する物語。

原題Der
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ビール・ストリートの恋人たち(2018年製作の映画)

3.8

前作『ムーンライト』でアカデミー賞作品賞を受賞したバリー・ジェンキンス監督がメガホンを撮った本作。先日のアカデミー賞ではレジーナ・キングが助演女優賞を受賞。

「赤と黄色の色合い」
「理不尽な黒人差別
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アリータ:バトル・エンジェル(2018年製作の映画)

3.8

木城ゆきと氏のSF漫画『銃夢』をジェームズ・キャメロン製作・脚本で実写化、ロバート・ロドリゲス監督がメガホンを撮った本作を鑑賞。

「世界観」
「原作へのリスペクト」
「ローラーボール」

など

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劇場版シティーハンター 新宿プライベート・アイズ(2018年製作の映画)

3.6

約20年ぶりに新作アニメーションとして公開された本作を鑑賞。

「STILL LOVE HER (失われた風景)」



「GetWild」

そして

「キャッツアイ」

連載とアニメシリーズに親
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パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

4.1

第67回アカデミー賞では7部門にノミネートされ脚本賞、カンヌ国際映画祭ではパルム・ドールを受賞した本作。

いくつもの

「張り巡らされた物語」

がさりげなく繋がる抜群の脚本、

「懐かしい映画への
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息子(1991年製作の映画)

4.3

Netflixにて劇場公開以来に本作を鑑賞したのだが、自身が年齢を重ねるにつれ、本作の素晴らしさが見にしみる。当時の映画賞を総なめにし、キネマ旬報でも、作品ベスト1、そして

主演男優賞 三國連太郎
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

4.5

最近は良作を量産しているフォックス・サーチライト・ピクチャーズ配給で、『籠の中の乙女』『ロブスター』そして昨年は『聖なる鹿殺し』でメガホンを撮った、ギリシャ出身のヨルゴス・ランティモス監督作品を鑑賞。>>続きを読む

愛と銃弾(2017年製作の映画)

3.9

イタリア映画祭2018にて公開された、イタリアのアカデミー賞で15部門ノミネート、5部門受賞した本作を全く期待しないで鑑賞したのだが、

「冒頭から」

引き込まれていき、

「ミュージカル」
「サス
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メリー・ポピンズ リターンズ(2018年製作の映画)

3.7

1965年以来となる続編はエミリー・ブラント主演、ブロードウェイで振付師の後、『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』『イントゥ・ザ・ウッズ』のメガホンを撮ったロブ・マーシャル監督作品。

「前作へ
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炎628(1985年製作の映画)

4.2

フィルマークス、大阪の映画会でも一緒の友人まことくんから教えてもらった本作を鑑賞。

ベラルーシ(旧白ロシア)におけるナチス親衛隊の特別行動隊「アインザッツグルッペン」の凶行を描いた、1985年ロシア
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ファースト・マン(2018年製作の映画)

3.6

『セッション』『ラ・ラ・ランド』のデイミアン・チャゼル監督の最新作ならば行くしかないと本当に期待して鑑賞。ソ連との宇宙開発競争での焦りから、万全ではない状態で月面着陸というミッション。アメリカの宇宙開>>続きを読む

アクアマン(2018年製作の映画)

3.8

DCエクステンデッド・ユニバース6作目をあまり期待しないで鑑賞したのだが、気楽に楽しめた。

「バットマン・スーパーマン・ワンダーウーマンの4番手」
「ザック・スナイダー監督の影響で少し暗め」

の印
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カイジ2 人生奪回ゲーム(2011年製作の映画)

2.9

原作の漫画は大好きなので、二本目の実写化をそれなりに期待したのだが・・・

「オリジナリティあふれる個性的な原作」

を、

「脚本のバランス」
「いらないエピソード」

にてチョットな作品になってし
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96時間(2008年製作の映画)

3.8

リュック・ベッソン脚本の中ではかなりの良作に仕上がった本作でメガホンを撮ったのはピエール・モレル監督。上映時間93分の間は目が離せない程で、第一線を退いたかつての政府の特殊工作員のリーアム・ニーソンが>>続きを読む

BALLAD 名もなき恋のうた(2009年製作の映画)

3.6

アニメでは評価が高い『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』」を草薙剛と新垣結衣で実写化。『ALWAYS 三丁目の夕日』『永遠の0』の山崎貴監督がメガホンを撮った本作。

「戦国時代へのタ
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リアル・スティール(2011年製作の映画)

4.0

先日鑑賞した同じヒュージャクマン主演の『フロントランナー』を鑑賞したのだが、やはり本作のようなストレートな物語は観ていて楽しい。

「父と子の設定は名作『チャンプ』」
「構成のスピード感」
「スピルバ
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友罪(2017年製作の映画)

3.5

2018年度キネマ旬報8位作品。生田斗真、瑛太が共演の壮絶なヒューマンサスペンスのメガホンを撮るのは瀬々敬久監督なのだが、エピソードを詰め込みすぎた印象。

「死を選ぶこと」
「苦しみの中でもがきなが
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菊とギロチン(2016年製作の映画)

4.0

2018年度キネマ旬報ベストテンにて『万引き家族』に続き惜しくも2位になった本作。二年前に「おおさかシネマフェスティバル」でお会いし、気さくな感じでお話しできた瀬々敬久監督作品。大正末期を背景に、>>続きを読む

フロントランナー(2018年製作の映画)

3.4

ジョン・F・ケネディの再来と言われた若き天才政治家ゲイリー・ハート議員をヒュー・ジャックマンが演じた本作を鑑賞。『ジュノ/JUNO』『マイレージ・マイライフ』のジェイソン・ライトマン監督がメガホンを撮>>続きを読む

シャーロック・ホームズ(2009年製作の映画)

3.9

やはりワクワクして楽しい!

シャーロック・ホームズ(ロバート・ダウニーJr)×ワトソン博士(ジュード・ロウ)

「ガイ・リッチー監督の演出手腕」
「ロンドンの町並みのCG」
「練られた脚本」

エン
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七つの会議(2018年製作の映画)

3.8

TVシリーズ『半沢直樹』『下町ロケット』映画『祈りの幕が下りる時』の福澤克雄がメガホンをとった本作。単純で分かりやすい企業サスペンス作品としては十分に楽しめる。今となれば当たり前になって来ている、>>続きを読む

ハナミズキ(2010年製作の映画)

3.3

数々のテレビドラマの話題作を演出、映画では『ビリギャル』のメガホンも撮っている、土井裕泰監督作品。一青窈の代表曲である「ハナミズキ」をモチーフにした10年の時をかけるラブストーリーを

新垣結衣×生田
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レスラー(2008年製作の映画)

4.2

昨年は『マザー!』が賛否を読んだ、ダーレン・アロノフスキー監督作品。『π』『ブラック・スワン』も素晴らしいのだが、個人的には本作が一番。トップ俳優ミッキー・ロークの起死回生の一本として、年老いたプロレ>>続きを読む

天才作家の妻 -40年目の真実-(2017年製作の映画)

4.2

主演のグレン・クローズが、第91回アカデミー賞主演女優賞にノミネートされた、心理描写のすごさが見事な本作。

「才能も実力もある女性」
「ゴーストライター」
「文学の魂」
「影」
「過去と現在を対比」
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サスペリア(2018年製作の映画)

4.0

イタリアの超有名なホラー作品を『君の名前で僕を呼んで』のルカ・グァダニーノ監督がリメイク。前作の日本で公開当時「決してひとりではみないでください」の文句で話題を呼んだのだが、本作はアート的なホラー作品>>続きを読む

冷たい熱帯魚(2010年製作の映画)

3.9

平成7年に起きた愛犬家連続殺人事件をースに、自分が凄味を感じていた頃の園子温監督作品。

「太鼓のようなリズム」
「接近したアングル」
「リアルを感じるグロテスクさ」
「怪しい女たち」

そして

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ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

4.0

第91回アカデミー賞にて作品・監督・主演女優・助演女優・オリジナル脚本・外国語映画・撮影・美術・音響編集・録音の合計10部門にノミネートされた『ゼロ・グラビティ』のアルフォンソ・キュアロン監督最新作を>>続きを読む

鬼畜(1978年製作の映画)

4.0

実話に基づいている物語としれば、正に『鬼畜』と思わざる得ない本作。

緒形拳
岩下志麻
小川真由美

三人とも凄味を感じてしまい、全体的に息が詰まってしまう。

そんな中、

田中邦衛
大竹しのぶ
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バハールの涙(2018年製作の映画)

4.1

ISIL(イスラミック・ステート)に奪われた息子を救出する為、女性だけの戦闘部隊を結成して戦う女性達を描いた本作。原題は『太陽の女たち』で、主人公が結成した戦闘部隊の名称なのだが、一人の女性戦士の生き>>続きを読む

ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲(2014年製作の映画)

3.6

昨年公開された『ジュピターズ・ムーン』でメガホンを撮ったコルネル・ムンドルッツォ監督作品。第87回アカデミー賞外国語映画賞にはハンガリー代表作として出品され、第67回カンヌ国際映画祭ではある視点賞、そ>>続きを読む

日の名残り(1993年製作の映画)

4.3

2017年にノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロの同名小説の映画化した本作を午前十時の映画祭で鑑賞。アカデミー賞で、主演男優賞・主演女優賞・美術賞・衣装デザイン賞・監督賞・作曲賞・作品賞・脚本賞の>>続きを読む

未来少年コナン(1979年製作の映画)

2.6

Netflixでこの劇場版があったので鑑賞。オリジナルのTVシリーズからかなり編集された本作は宮崎駿が

自分のコナンとはなんの関係もない

と発言していた記憶がある程に・・・

「音楽」
「ハイハー
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天然コケッコー(2007年製作の映画)

4.1

原作はくらもちふさこによる日本の漫画を『苦役列車』『オーバー・フェンス』の山下敦弘が初期の頃にメガホンを撮った本作を久しぶりに鑑賞。

「小中学校が同じ過疎の町」
「島根県の片田舎」
「日本の原風景」
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蜘蛛の巣を払う女(2018年製作の映画)

3.9

デヴィッド・フィンチャー監督がメガホンを撮らず降板し、ダニエル・クレイグとルーニー・マーラも出演しなくなり期待薄で鑑賞したのだが、

「北欧感」
「テンポのよい演出」

そして
「ハッキング処理」
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クリード 炎の宿敵(2018年製作の映画)

3.7

前作の完成度が高く、かなり期待して観たのだが、オールドファンには楽しめるシーンが多い。

ロッキー、クリードの師弟愛

ドラゴの親子愛

個人的には親子愛に軍配かなー

懐かしのスタローン元嫁

など
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ロッキー4/炎の友情(1985年製作の映画)

3.5

『クリード/チャンプを継ぐ男』の続編である『クリード/炎の宿敵』を鑑賞する前に、やはり本作を観ておいた方が良いと思い、久しぶりに鑑賞。ロッキーシリーズが少しずつリアリティを無くし少年漫画のようになって>>続きを読む