nさんの映画レビュー・感想・評価 - 17ページ目

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軽蔑(1963年製作の映画)

4.8

高校生のときに一回観て、そのときにもベスト級に好きだなと思ったんだが、いま改めて見直すとやっぱりイイ。まず扱ってるテーマ、ふとしたことで相手への興味が瞬間冷却されてしまう感じ?その切なさと虚しさとみた>>続きを読む

情事(1960年製作の映画)

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うわ、やべ、これ超好き。男女がお互いどこ行っていいかわかんないまま(心情的に)ウロウロしてる感じ。オトナの映画。

一つの詩になっている。

「赤い砂漠」をはじめに観て「あんまり好きじゃないな」と思っ
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第三の男(1949年製作の映画)

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確かにこれは面白い...。
てかロケーションの設定で勝ち。

が、嫌われてしまうのもわかる。いろいろキメすぎるのも問題なんだな。
カメラ斜めに傾けたアングルはちょっとしつこいくらいだし、ラストの下水道
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ヘウォンの恋愛日記(2013年製作の映画)

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「スコセッシ監督と電話している」って普通に書けちゃうのが面白い。

でも夢かどうかわかんないフワッとした終わり、こういうの普通に良くないと思う。

ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

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画だけで観ていられる稀有な作品。
これこそ「夢を見ているような」という表現が似合う。

横切る電車のカット、あれすごいよね。

90分台というのも◎。

復讐 THE REVENGE 運命の訪問者(1997年製作の映画)

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よくもまぁこんな素晴らしいロケーションばかり見つけてくるもんだっていう。

しかし黒沢氏自身が『21世紀の映画を語る』で問題にしてた、安置室での保護司の男と哀川翔の邂逅シーン、全く気にならなかったな。
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ヒストリー・オブ・バイオレンス(2005年製作の映画)

4.8

大傑作。何回観たのかわかんないけど、もうその全てが好き。

上海から来た女(1947年製作の映画)

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女優(嫁)にちゃんと恋してる映画、てかほぼそのための映画。

裁判シーンくらいまではけっこう我慢。

彼岸花(1958年製作の映画)

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京都の親子のキャラクターによって、佐分利信が設定してる"ボーダー"をズルズルと押し下げていくのが面白い。結果、あるウソの話によって結婚を認めたという事実を作ってしまうという。もう戦略ゲームみたいな。>>続きを読む

汚名(1946年製作の映画)

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イングリッド・バーグマンの顔の映画。それだけで観てられるし、それでよい。

パーティーシーン、天井からの俯瞰からのクレーンでそのままバーグマンの手元のカギにいくショットなど。

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

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「狙ってきてんな〜」という感想がまず来てしまう。評価されそうなポイント、むしろ盛りすぎ。ま、それだけ観る人が何をもって評価するか理解しているということだが。悪くいえばあざとい。

セリフは全体的に、や
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PASSION(2008年製作の映画)

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あのトラックがやって来る瞬間は確かに映画の神が味方している。あれこそ映画を撮る楽しさだ。

でも、ちょっと発話が「頭で考えたこと」にしかなってないとこもけっこうあって、つまり俳優の肉体から出されたもの
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永遠に君を愛す(2009年製作の映画)

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いや単純に、こんなルックの垢抜けない感じのやつも撮ってたんだっていう。構図とかは抜きにしてね。フォーカス普通に合ってないとこあるし。
あと2009年だとしても、服とかけっこうダサいと思うぞ。

隣の女(1981年製作の映画)

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2人のホテルのエッチな場面の演出。ちゃんとエッチでこれはちょっと勉強したい。ちゃんと「ああ、いいなぁ」ってなるの大事。

たとえば人物が右に向いてシーンが終わったら次のシーンのファーストカットは左→右
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

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画面を装飾することが則ち映画的悦びに繋がるのではない、ということを示すいい例だと思った。
これは感覚的な話になるが、優れたアートを観ると右脳がカーッと熱くなる感じがあるんだが、それが全く感じられなかっ
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ローズ家の戦争(1989年製作の映画)

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PTAが『ファントム・スレッド』製作時に観直したというやつ。

最初の45分は、後々に起こることへのセットアップに使われるので、けっこう観てるの厳しめ。途中で観るのやめようかと思ったくらい。

画はヒ
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晩春(1949年製作の映画)

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不機嫌そうに斜め45度に俯く原節子が繰り返されるんだが、ほんとたまらんすな。

能観劇中の視線のサスペンスも素晴らしい。

財布拾って警察官から逃走する杉村春子、あれは笑っちゃう。
あと、ゲーリー・ク
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ユンヒへ(2019年製作の映画)

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最近どっちかっていうとトガった映画ばかり観ていたので、まず感想は「普通だなぁ...」っていう。

しかしこれが青龍賞で監督賞と脚本賞とってるってことで、ちょっと頭抱えてしまった。
まずあまりにも(バス
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女の都(1980年製作の映画)

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これは世に言う◯オチ...
ま、そんなことはどうでもいいんだが。

なんか、もう色々飽きちゃった人が到達した領域って感じだ。
最初のフェミニストの館のシークエンスこそちょい厳しくてこれ大丈夫だろうかっ
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夏の遊び(1951年製作の映画)

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単純に、ベルイマンでも初期はこんなわかりやすいの撮ってたんだっていう。恋人を失い、この先の人生も老いていくばかりで不安だらけだけど、悩んでもしょがない、イマが全てなのだ、前を向いて生きていこう、みたい>>続きを読む

カンバセーション…盗聴…(1973年製作の映画)

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いわゆる"深淵を覗く者"系映画で良き。
もうちょっと盗聴使った大味エンターテイメントなのかと思ったら、意外にもアーティな感じで。
大して人数巻き込むこともなく、割とスモールな規模の人数の間で起こる。
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ホブスンの婿選び(1954年製作の映画)

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ちょっと素晴らしすぎた。
ジョン・ミルズの表情で泣いてしまう。
自分の店の看板を始めてみたときの演出といったら。
キスしようとするも緊張してできない、初夜のベッドインまでのやたら長い1人シークエンスな
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パンチドランク・ラブ(2002年製作の映画)

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10年以上前に観たとき、ロマコメから微妙に外れた感じ(それがいいところなのに)が苦手であんまりいい映画じゃないなと思ってしまってたんだが、いま観直したらこんな観てて楽しい映画だったのかと。95分なのも>>続きを読む

バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ(2021年製作の映画)

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90年代のものがベースになってるから当然なんだが、なんかすっごい懐かしい感じのするゾンビ映画だった。真新しさはゼロなんだが。いや、これは悪い意味ではなく。逆に良く言うと「基本に忠実」。
眠くない夜にふ
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エム・バタフライ(1993年製作の映画)

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これ、ずっとケツに挿れてたのに気づかなかったってことだよね...?

さがす(2022年製作の映画)

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まず、映画を観終わって一言「全然探さへんやん...」ていう。
なんならむしろ相手から寄ってきとるがな。

娘が探す序盤、シスターに唾ぶっかけるくらいまでは「おお、なかなか」と思ってると(ま、開始からス
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麻希のいる世界(2022年製作の映画)

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いやぁヘンな話だな...
まぁ、塩田氏なので普通のものは別に期待してないのだが。

軽音部が弾く音楽がグランジっぽい(しかもインストw)やつで、いまどきそんなもん弾いて、しかも高校生の観客があんな沸く
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甘い生活(1959年製作の映画)

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長さからずっと避けてきたんだが、やっと観た。そしたら、「そこにはなにもない」感じを描いた、まぁ簡単に言えば虚無の映画でめちゃ好きなやつだった。

最初1時間はどういう映画かわからなくて我慢してたとこも
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マップ・トゥ・ザ・スターズ(2014年製作の映画)

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こりゃたまんねぇよぉ...
バリおもろい。最近観た映画(まぁ、公開時に観てるんだけども)の中でも群を抜いてイイ映画。観ている間、脳汁が出続ける。

下品なことを下品に描いて何かやった気になってる映画は
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危険なメソッド(2011年製作の映画)

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観始めて30秒で画とか割り方で「ああ、ちょっとダメだ...」ってなるものが確実にある一方、こういう割り方のリズムが気持ちいいほど自分に合うような、観てるだけで脳汁誘うような映画も確実に存在する。

太陽を掴め(2016年製作の映画)

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トレインスポッティングのフォロワーのフォロワーのフォロワーのフォロワーみたいな。

ハッパごときじゃあそこまでの感じにはならないと思う。
ほんと自分が実感持って描けない、知らない世界は描かなくていいな
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藁の楯(2013年製作の映画)

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ラストを除いて、さすが三池映画だけあって観られる。
が、終盤は邦画の悪いとこが出ちゃった感じ。つまり、"人情"みたいな非論理的なもので押し切ってしまう。それでは観客はなかなか納得しない。
 

ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

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バリおもろい。

リドスコは映画やりすぎてもう「面白いところだけでええやん」「凝った画とかもええやん」っていう領域に来てんだろうな、みたいな。で、実際それでいいしね。イーストウッドなんかもそういうとこ
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リスタート(2020年製作の映画)

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相変わらず「映画っぽいもの」をやっているだけなのだが、でもたまに「お?」というショットがあったり。