novillageさんの映画レビュー・感想・評価

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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.3

上映時間が3時間近くあってテンポもゆっくりなのに、飽きる事なく世界観に没入出来る映像美。アクションを期待する人にはちょっとマイナスかもしれないけど、スペースオペラと言う意味ではこれぞと言う傑作。それぞ>>続きを読む

正欲(2023年製作の映画)

3.8

ずーっと暗く、特にストーリー的に何か大きな事が起きるわけでもないが、映画としては二人の演技力とも相まって、マイノリティな人達が感じる厭世観を上手く作品にした映画だなあと思った。

ダージリン急行(2007年製作の映画)

3.5

最近のウェスアンダーソンよりも肩の力を抜いて見られて丁度良い映画。

TAR/ター(2022年製作の映画)

3.9

とにかく主人公ケイトブランシェットの役へのなりきり具合が凄まじい映画だった。映像も映画って感じの絵も構図も多く楽しめた。

ストーリーはそこそこだが、そこまで大きな展開にはならないのでそこはやや減点か
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.2

A24のホラー系映画で良くある考察形映画の作りをドラマ作品に当てはめた感じ。

パッと見は離れて暮らす父親と娘の短いバカンスの様子を撮っただけなんだけど、直接的な事は描かれていないものの、現在は娘が大
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ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)

3.9

俳優達の演技には魅せられた。でも、基となる事実自体が題材として語り継ぎたくなるような話なので、これで良い映画にならないはずは無いし、見てよかったと思えたが、映画のクオリティとしては凡庸な印象はあったか>>続きを読む

マイ・エレメント(2023年製作の映画)

4.7

小学生の娘と一緒に鑑賞。

エレメントが擬人化されて生活している世界観の描写が緻密で実に美しく、個人的には歴代ピクサーアニメの中でもリメンバーミーに匹敵する完成度だと感じた。

リメンバーに比べて物語
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メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)

4.0

大した話が起きるわけでも無いのになんかずっと見ていたいと惹きつけられる不思議。

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.5

理念先行型の作品だなあという感想。

全体的に暗くて(音楽も暗い)説明不足、キャラが魅力的な人物が少なく、場面の繋がりも粗い。要するに映画として楽しい要素が少ない。

この感覚はゲド戦記を観に行った後
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劇場版 優しいスピッツ a secret session in Obihiro(2023年製作の映画)

4.0

人生で3周目位にスピッツブームが来ている昨今、映画館へ行ってみた。

映画館でたまにやってるLIVEビューイングと同様、ライブ並みの音響体験を感じながらもじっくり演奏が見られるのが良い。

久しぶりの
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怪物(2023年製作の映画)

4.1

うーむ、玄人向けな作品。
教室で子供が先生にぶたれた親の視点から入るが、真実はもっと複雑。

短文では全く書ききれない程、様々な視点・テーマがあり、脚本、演技、映像それぞれに隙がなく、高レベル。

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AIR/エア(2023年製作の映画)

3.8

期待したよりふーんで終わるシンプルな話だったかな。。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

4.8

ラストに相応しい出来でした!控えめに言って最高!

どんなに映像技術が発達しても映画にとってキャラクターが非常に重要なんだという基本に気づかせてくれる3部作。

SF映画としてスターウォーズサーガに匹
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

3.9

宮本茂が製作に関わったというだけあって任天堂がイメージするキャラクターや世界観が忠実に映画化された作品という印象。

子供と一緒に観に行って正解。子供にとっては満足度100%の作品だったようだ。

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search/#サーチ2(2023年製作の映画)

4.0

演出は言う事無しだし、ストーリーも捻りがあるし、ギミックも最新化されてて退屈は全くしない。

ただ全編デバイス画面で見せると言う発明レベルのフォーマットが前作の時点で既に完成されてたから、前作を映画館
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オットーという男(2022年製作の映画)

4.2

予定調和な話と言えばそれまでだけれど、最後には深い感動で泣いてしまった。

同時期公開のエヴエヴとかシン仮面ライダーも見たけどこれらは全然肌に合わなくて、こういうシンプルに市井の人物を描いている作品の
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ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

3.7

ラストで儀式が完成する構造とその時のげんなりする胸糞悪さ加減は同じ監督作品のミッドサマーと同じ。

普通の映画と勘違いして見ちゃう可能性のあるミッドサマーよりは、ビジュアルから明らかにホラー映画っぽい
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

2.8

なんかマトリックスのB級パロディみたいだった。映像の魅せ方は新鮮味あるけどコメディ部分がアメリカンな下品で全く笑えないテイストだし、マルチバース部分もまあ想定の範囲を超えない感じで特に得るものがなかっ>>続きを読む

ここは退屈迎えに来て(2018年製作の映画)

2.9

なんか構成がいまいちなんだよな。撮り方も工夫が感じられないし。

同じ原作者なのに「あのこは貴族」とは雲泥の出来。

RRR(2022年製作の映画)

4.0

ようやく見れた!まさに血湧き肉踊る映画。

主演二人の高速ダンスや肩車、暴徒や組体操のシーンとか日本映画はもちろんハリウッド映画でも出来ないと思われるシーンがてんこ盛り。

ストーリーは単純だけれども
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.6

リアルタイムな世代からだとどう感じるのか分からないが、仮面ライダーの昭和レトロで哀愁ある雰囲気、孤独で切ないストーリーは十分楽しめた。

一方で原作愛をもって庵野監督が同人的に作った感じなので、大きな
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ちひろさん(2023年製作の映画)

3.9

魅力的なキャラクターと程良い空気感。ずっと見ていたくて、映画の最後は居なくなってしまうのと相まってもう終わってしまうんだと寂しい気持ちになった。

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.0

原作見ないで行ったけど何の問題もなく、むしろ一気に世界観にのめり込めて凄い感動した。脚本はもちろん音楽も素晴らしかった。

残念な点は皆んなが指摘している通り3DCGの出来。演奏中2Dはかなり頑張って
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PLAN 75(2022年製作の映画)

3.8

ありそうな未来を淡々と描いて観る側が考えさせる映画になっており、個人的に大好きなテイストの映画だった。磯村勇斗の演技が特に素晴らしかった。

ディストラクション・ベイビーズ(2016年製作の映画)

4.4

公開されてもう数年が経つけど、後にも先にもこれを越えるバイオレンス映画に未だに出会えてない。傑作中の傑作。ここまでの狂気じみて何を考えているのか分からない主人公は柳楽優弥しか演じきれない。監督のイマジ>>続きを読む

ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

3.9

テーマとしては過酷なアニメ制作の現場を切り取ったお仕事ムービーだが、タイプの違う演技力を持つ吉岡里帆と中村倫也にぐいぐい魅せられる良作。

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.2

アニメを観たというより井上雄彦先生の漫画の世界観そのままの世界に入り込んだようだった。

あの圧倒的な画力にリアリティのある動きが加わって今まで見たことも無いような映像体験になってた。

基本的な構成
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

3.8

2020年代になっても一向に無くならない性的暴力に対するアンチテーゼを貫いた映画。

予測不能で先行きが全く見えない主人公の言動がこの映画の独自性を醸し出していたが、結構見ていてストレスは溜まった。
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.9

これがまだ監督の名が知られていない状態で公開されていたら、おそらく「君の名は」と同じように社会現象的な評判を呼んだであろう、それくらい熱量のある作品。

正直ストーリーは後付けで、不自然な点が散見され
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二重生活(2016年製作の映画)

3.9

最初から最後まで文学小説を読んでいるかのような作風で面白かった。最近の邦画ではこういう作風の映画は貴重で原作小説がなければ4点以上を付けたい所だったが、原作の力による所が大きいと思われるので映画として>>続きを読む