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タイトルが「生きる」ではなく「活きる」である意味。そこには、登場人物たちの確かな意思が存在しており、その意思なしでは「生きる」ことさえままならない時代だったからこその人々の勢いを感じることができる。>>続きを読む
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ジャン・コクトーの戯曲が原作。
台詞の多さからも
その片鱗を感じさせるが、
内容もなかなか、、
わかったような、
わからなかったような
不思議な作品ではあるが、
たまにはこういう作品に触れるのも
悪>>続きを読む
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面白い設定だなあ、とクリップしていた本作の配信がスタートしたので早速観賞。本作が公開された時期はまだコロナの影響もかなり残っていた時期で、それぞれが自分の人生と向き合い直す時間を与えられたタイミングだ>>続きを読む
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観る順番が良くなかった。話の内容は概ね事実に基づくし、原作があるから想像通りのおもしろさだったが、映像作品としての完成度がイマイチ。
カメラワーク、画面の密度、、良い脚本からしか良作は生まれないが、>>続きを読む
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良かった。が、とんでもなく悔しい気持ちにさせられた。こんなに素晴らしい映画を日本で作ることができる事実、同じ業界の中で箸にも棒にもかからない存在である自分。こんなにコントラストの効いたアンビバレンスは>>続きを読む
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他のレビューでも指摘があるが、まず本作の舞台が2010年のアメリカであることに心底驚く。さらに、このような閉鎖的な空間で起きていたことに普遍性を感じさせられることにも、本作が扱う題材の恐ろしさを感じる>>続きを読む
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原作の読了感がこんな感じなのだろうか。『砂の器』、『張り込み』、そして本作。どの作品を観ても、どこかすっきりしきらない、心の中にずーんと重しが乗っかったような感覚がなかなか抜けない。
前半に展開する>>続きを読む
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橋本忍というと活劇に溢れた疾走感のある作風という印象なのだが、本作はもう少ししっとりと、ゆったりとした展開の、橋本氏には珍しい作品だったように感じる。
私はどちらかというと本作のような雰囲気が嫌いじ>>続きを読む
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成瀬映画にしてはなかなかに救いのない本作。そう感じたのは、木村功演じる亭主が他人には見えなかったからかもしれない。
自分だって仕事で映画を作りながら、傍では実になるのかどうかもわからないような脚本を>>続きを読む
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こういう人情モノにはやっぱり弱い。
役者も制作陣も
邦画界のオールスター。
東宝撮影所としての意気込みが
それだけで感じられる。
素晴らしいの一言!
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映画を仕事にしている人間にとっては決して避けることの出来ない名作。ファーストショットとラストショットは、いろんなところで見過ぎて、それを一本の映画を通して観ただけでも十分な価値がある。
ネイティブア>>続きを読む
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時たま観たくなる学園・青春モノ。当たりはずれも多いジャンルなのだが、本作は思わず涙が出てくるほどの良作だった。
群像劇ゆえに登場人物たちが薄味にならないか心配だったのだが、ひとりひとりの葛藤がとても>>続きを読む
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増村作品は観終わった後に必ず胃もたれするのだが、本作もご多分に漏れない、くどさ。恐らく物語というより演出によってそのような印象になっているのだが、それがまた癖になるから、決して悪くない。
それにして>>続きを読む
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溝口作品の今までの印象を180度変えたと言っても過言ではないほど、私の胸にジーンと染み込んでくる作品だった。現実は厳しいが、その現実を受け入れながら、少しでも前を向いて生きる人々。そんな存在に私は魅力>>続きを読む
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ミニシアターの良さを感じる一品。ユーロスペースが配給となっていたが、現在のユーロスペースで流れている映画と比べてみても、当時からユーロスペースはユーロスペースだったんだと感じる。
静かな時の流れの中>>続きを読む
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やはり溝口作品は苦手だ。どの作品においても女性が悲劇の主人公に仕立て上げられてしまう。確かに時代背景を考えれば、そのほうがリアルなのかもしれないが、それがどうもわたしには許容できないのである。
そう>>続きを読む
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夢を追いかけることに年齢は関係ない。ミセス・ハリスが自分の夢を追いかけながら、周りの人々に少しずつ影響を与えていく姿に勇気を与えられた。
彼女にとっての夢は当初、ディオールのドレスを着ることそれ自体>>続きを読む
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本作のテーマを語り始めると
きりがないので割愛。
日記のような、記録のような構成が
本作のリアリティを高め、
わたしの記憶から離れなくしている。
できれば映画館で観るべきだった。
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フランス映画はポエムだ。映像表現、台詞、役者たちの演技、、どれをとっても、論理の枠に収まりきらない一種の雰囲気を持ち合わせている。
本作もまた、その例外ではなく、この世界のどこかにいるであろう人間の>>続きを読む
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A24作品はいつも尖っていて、そのぶん当たり外れも激しいのだが、本作は自分の好み。全体的に漂う閉塞感は『ライトハウス』を思わせる。
光と影の表現を中心とした映像表現は流石で、ラストの数ショットは、映>>続きを読む
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黒澤明の『生きる』はわたしにとって好きすぎるが故においそれと何度も観られないほどの作品なのだが、本作はそんなわたしにとって特別な映画を真面目にhommageしていることが感じ取られ、観ていて心地が良か>>続きを読む
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ロンドン時代に観た演劇が映画化され、日本でも公開することを知り、真っ先に映画館へ。話の筋は知っていたから、特に目新しいものはなかったのだが、映画になったことでそれぞれのキャラクターの葛藤を丁寧に描けて>>続きを読む
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物語の設定が実にミニマルで、ある場所のある日常を描いているにすぎないのだが、そこには確かにドラマがあって、そのドラマをずっと切り取っているようで観ていて飽きない。しかも、小さなドラマひとつひとつが最後>>続きを読む
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いかにも「映画」といった感じのしないさりげない脚本(もちろん誉め言葉)、さすがは水木洋子と成瀬巳喜男の名コンビといったところである。演出においても田舎の平屋の広々とした空間をたっぷりと使って引いてみれ>>続きを読む
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大学院に行ってまで経済を勉強し、いずれは学者か、投資銀行員か、コンサルタントか、、そんな将来を思い描いていた私が、今なぜ映画を作っているのか。本作を観て、改めて自分がお金を第一とする仕事を生業とするこ>>続きを読む
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映画全盛期のアカデミー賞脚本賞というだけあり、映画としての完成度が高すぎて震える。台詞や構成はもちろん、音楽の使い方、衣装や小道具の使い方、、どこまで脚本に書き込まれていたのかは想像することしかできな>>続きを読む
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成瀬映画が好きすぎて、これで最後なのかと、ずっと観られなかった成瀬の遺作『乱れ雲』。ようやく勇気を振り絞って観ることができた。
もう最高という言葉以外にどうやってこの気持ちを表現したら良いのだろう。>>続きを読む
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自分も映画を仕事にしているから、映画は夢であるとともに呪いであり、誰かの心に火を灯すために自分の心をズタズタに引き裂くものだということはとても共感する。映画を美化するのではなく、あくまで作り手としての>>続きを読む
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これだけ高評価で、これだけロングランの作品を映画製作にに携わる者として見ないわけには行かない。そんな義務感から今更ながら鑑賞することにした。
はっきり言ってキャストは豪華だし、感動ポイントはたくさん>>続きを読む
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語るべき要素が多すぎてどこから触れたら良いのかわからないのだが、ひとつ言えるとしたら本作を観る前後に食事をする予定や、座席に食べ物を持ち込むのはやめたほうが良いということだろうか。本当に自分も船酔いに>>続きを読む
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正直そう来たかと…サイレントがトーキーになったように、フィルムがデジタルに切り替わったタイミングもあるわけで…その切なさを描いている点ではかなりユニークな映画な気もする。
ここ数年、映写はデジタルに>>続きを読む
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昔はこういう静かな映画が苦手だったのだが、今ではすっかり好物だから不思議である。
何かわかりやすいドラマがあるわけではなく、淡々と時間と感情の移ろいが描かれる。その中で彼女が得たものは何だったのか。>>続きを読む