ヌルハチさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ヌルハチ

ヌルハチ

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刑事物語(1982年製作の映画)

3.0

優しく強く哀しい男。
ハンガーヌンチャクや蟷螂拳によるアクションシーンが必見。武田鉄也がとてもカッコいい。
駅stationの三上刑事(高倉健)とのクロスオーバーネタに燃えた。

続網走番外地(1965年製作の映画)

4.0

網走番外地の2作目。
今回は網走を出て舞台は函館~青森。
出所した橘真一が、ひょんなことから函館で起こった銀行強盗事件の犯人たちと敵対する。
1作目のなじみのキャラクターが出てくるのが嬉しい。シリーズ
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パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

4.0

オムニバス形式で色々なキャラクターが主人公になるので退屈しない。悪の親玉と思っていたボスがまさかあんなことになるとは……。
パルプ・フィクションというタイトル通りエピソード単体でみれば薄い話を、寄せ集
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3-4x10月(1990年製作の映画)

4.0

草野球チームに所属する冴えない青年が、ひょんなことからヤクザと揉めて沖縄まで拳銃を買いに行く。
冴えない青年の空想・破壊願望?
ギャグ描写、男色っぽさ、サイレント映画のような静けさ、突然の暴力などたけ
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家族ゲーム(1983年製作の映画)

4.0

自分の意見を一方的に押し付ける父、夫にいいなりの母、傍目には出来のいい兄、変わり者で成績不振の弟、そこに入り込んでくる一人の部外者。
前衛的な描写が多い。
松田優作演じる家庭教師のセクシーな雰囲気が魅
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冷たい熱帯魚(2010年製作の映画)

4.0

愛犬家殺人事件をモチーフにしたスプラッター・ホラー。吹越満、でんでんの狂気に満ちた演技に定評のある作品。
狂気とエロスはホラーの伝統か。グロテスクなシーンは徹底的にグロい。
ごく普通の男が殺人鬼に利用
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CURE キュア(1997年製作の映画)

3.0

連続猟奇殺人事件を追及する刑事と、事件に関わる謎の男。現実と白昼夢のような描写が入り交ざる難解なシーンが多々ある。
ラストシーンは思い切った編集の仕方でびっくりする。

青い海原(1957年製作の映画)

3.0

健さんがものすごく若い!
一人の女を二人の男が奪い合う話……もとい、一人の女を二人の男が譲り合う話? 日本人らしい奥ゆかしさがある。
今は死語となったマドロス(船乗り)の集う港の風景が昭和らしくて良い
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異人たちとの夏(1988年製作の映画)

4.0

死んだはずの両親。同じマンションの風変わりな女。シナリオライターである主人公と異人達との切ない夏のひととき。
オカルトホラーだが怖いというよりは泣ける作品。
仕事仲間である間宮は主人公の別れた妻と再婚
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生きてるものはいないのか(2011年製作の映画)

3.0

キャラクターたちの無意味な会話、まったく絵にならない死に際。退廃的というよりはどこかおっとりした空気が00年代的な終末映画。なぜ突然人が死ぬのか、という理由が謎のままなので置いてけぼりにされそうになる>>続きを読む

燃ゆる大空(1940年製作の映画)

3.0

戦中の映画。陸軍省監修作品。
実機を使った戦闘シーンが貴重。兵隊の生活シーンや会話のやりとりなどが生々しい。

花咲く港(1943年製作の映画)

4.0

木下恵介監督デビュー作。
詐欺師のコンビが九州の人々の温厚な人柄に当てられて、ついには詐欺どころか社会貢献をしてしまう喜劇。ホッとするような優しいストーリーで良い。
若い頃の笠智衆は年取った後と全然変
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ジャコ萬と鉄(1964年製作の映画)

3.0

ジャコ萬役の丹波哲郎がセクシー。
三船敏郎版では「大学」というポジションの役が本作では「大阪」という役になっており、殺人で服役し北に流れてきた大阪の男を江原真二郎が演じる。
三船版も見てみたいが未だ叶
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狼と豚と人間(1964年製作の映画)

3.0

三國連太郎主演、戦後のバラック育ちの兄弟の血で血を洗う争いを描く。キャストが豪華。
予告編を見ると家族を捨てヤクザと関わりながら飲食店の支配人として生きる長男(三國)を豚、生き残るためならなんでもやる
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水の中の八月(1995年製作の映画)

4.0

博多を襲う水不足と奇病。それを救うべく人身御供となった少女。青春ものかと思いきやかなりオカルティックな話。
プールに飛び込むシーンがどれも美しい。「ぜんぜんぜんぜん駄目!」のシーンが可愛い。
90年代
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突撃!博多愚連隊(1978年製作の映画)

3.0

8mmフィルム。石井聰亙のインディーズ時代の作品。
荒削りながら勢いがあって良い。意外なオチにびっくり。
博多弁がやや聞き取りにくい。

いれずみ突撃隊(1964年製作の映画)

3.0

健さんがまるで勝新のようなピュアで暴れん坊のヤクザ兵士を演じていて新鮮。
惚れた慰安婦、惚れた隊長との人情ストーリーを主軸に、脇役たちの人間模様も粋である。
パッケージの褌シーンがごくわずかだったのが
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夜叉(1985年製作の映画)

4.0

キャストがとにかく豪華!
ビートたけし演じるヤクザが包丁片手に暴れまわるシーンや、田中裕子演じる飲み屋の女の夜叉のごとき笑顔は名演技。
主演高倉健は相変わらずの不器用な男役だけれど、田中裕子との絡みで
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GONIN サーガ(2015年製作の映画)

4.0

根津甚八の遺作。1995年のGONINの続編であり、1作目のまさかあんなシーンが複線になっているとは?! と驚かされる作品。
書籍のプロットを合わせて読むと登場人物の心情がより詳しく解って良かった。

蒲田行進曲(1982年製作の映画)

5.0

映画スター・銀ちゃん、その付き人である大部屋俳優・ヤス、銀ちゃんの元恋人・小夏。
銀ちゃんに陶酔しているヤスは銀ちゃんの言う事なら何でも聞くドMのような男。ヤスも小夏も銀ちゃんを中心に世界が回っていた
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日本侠客伝(1964年製作の映画)

3.0

昭和残侠伝と話の構成はおおむね同じ。
というか、昭和残侠伝の方が後発なのでこちらの方が元祖。
他に違いといえば舞台が戦時中であること、主演の高倉健は基本単身であり池部良のような明確な女房役がいないこと
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列車に乗った男(2002年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

銀行強盗を企てる流れ者の男と、男を家に泊めることになった元教師の老人。男は心ひそかに落ち着いた暮らしに憧れ、老人はワイルドな男の生き様に憧れている。お互いに自分には無いものを感じ惹かれあう二人だったが>>続きを読む

俺たちは天使じゃない(1989年製作の映画)

3.0

刑務所から逃れた脱獄囚が素性を隠すためにひょんなことから神父に化けることに。何度もアメリカからカナダへ越境を試みるがその度に戻ってきてしまうのが面白い。
「感動したから信じる」
信仰心とはそういうもの
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ダーティハリー(1971年製作の映画)

3.0

ヨゴレ役”ばかりやらされるハリー刑事をクリント・イーストウッドが演じる。
法と正義と危険との狭間で揺れる刑事の苦しみが描かれていてどこか物悲しい空気。

キル・ユア・ダーリン(2013年製作の映画)

2.0

詩人アレン・ギンズバーグとルシアン・カー、ウィリアム・S・バロウズ、ジャック・ケルアックの学生時代、彼らの身近で起きた殺人事件を描いた青春映画。
彼らについて何も予備知識が無いせいかあまり入り込めない
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ビバリーヒルズ・コップ3(1994年製作の映画)

3.0

アクセルの上司であるトッド警部が殉職するところから事件が始まる3作目。過去の2本に比べ、シリアスな刑事ものの印象が強い。
いつも飄々としていたアクセルの派手なアクション、恋愛要素が新鮮である。
が、ボ
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ビバリーヒルズ・コップ2(1987年製作の映画)

5.0

1で出会った四人の刑事が、以後も釣り仲間として付き合いが続いているという設定。
犯人に撃たれ重症を負ったボゴミル警部の敵討ちのため、破天荒なアクセル、変わり者のビリー、堅物のタガードが団結し事件を追う
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ビバリーヒルズ・コップ(1984年製作の映画)

5.0

これぞアメリカの刑事コメディー。
キャラクターや特徴的な音楽も良い。
エディー・マーフィー演じるアクセルのハッタリや悪戯に笑う。

お盆の弟(2015年製作の映画)

4.0

私小説的。
妻に別れを突きつけられ仕事もうまくいかない映画監督の「弟」が、大腸ガンから復帰するも人生にハリの無い独身の「兄」の家へ居候する。
今時あえてのモノクロフィルムが珍しい。群馬ののどかな田舎の
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