yamoさんの映画レビュー・感想・評価

yamo

yamo

映画(56)
ドラマ(0)
アニメ(3)
  • List view
  • Grid view

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

結局、誰かが作った世界(物語、思想)は、別の誰かがそのまま継ぐなんてことはできない。その人はその人で、この生きづらい世の中で自分なりの折り合いの付け方を見つけながら、自分なりの物語をつくっていくのだ。>>続きを読む

プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ひたすらアン・ハサウェイが美しいし、メリル・ストリープは圧倒的。
最後のミランダのニヤリ顔からのGo.と、ちゃんと横断歩道を渡り直すアンディの描写がよかった。
「仕方がなかったの」というアンディ。そん
>>続きを読む

レ・ミゼラブル(2012年製作の映画)

4.0

昔原作を読んで号泣したのは覚えているんだけどやはり今回も。愛を貫いた彼の人生が全て報われた瞬間。彼のように
人を愛したいと思った。罪は償えるか。

そして、階級や革命の描写も考えさせられた。ファンティ
>>続きを読む

風の電話(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

沈黙するハル。「なんで返事してくれないの」と泣き叫ぶハル。言葉を発しても、本当に聞きたい声は返ってこない。

ヒロコおばさんは喋らないハルに向けて言葉をかけ続ける。
出会う人々は、転がるハルを起こして
>>続きを読む

学校(1993年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

1シーン1シーン、人物の表情やしぐさや言葉がとてもあたたかい。ほとんどは説教臭くなくて、自然と笑い、自然と泣ける。

「なんとか言えよ」と催促できる関係性。
「あなたにはわからない」「なぜこの年になっ
>>続きを読む

サウンド・オブ・ミュージック(1964年製作の映画)

4.5

小学生のときぶりだけど、無性に見たくなって。
my favorite thingsやひとりぼっちの羊飼いは、歌う楽しさを知る原体験になった曲だったけれど、今回、The sound of musicやC
>>続きを読む

かぐや姫の物語(2013年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

最後、意識のあるうちにさようならも言えずに別れることになってしまうことになる姫の表情の変化に一気に持っていかれた。
途中までは、「誰のものにもなりたくない」という姫の気持ちに共感して人間の世界の汚さに
>>続きを読む

阿弥陀堂だより(2002年製作の映画)

3.5

そんなに難しいこと考えなくても、そのときそのとき自然と笑えたり自然と泣けたり、そんな映画。この、飯山のぱっと拓けた盆地の景色、好きすぎて涙出る。

リリーのすべて(2015年製作の映画)

4.0

絵画的?詩的?な美しくて悲しくて繊細な映画。デンマークの風景もいい。
毎度思うけどエディ・レッドメインは度肝を抜かれるほど「人」を見せるのが上手い。
アイナーを失うゲルダを思うと辛かった。リリーにとっ
>>続きを読む

ビリーブ 未来への大逆転(2018年製作の映画)

4.0

ルース・ベイダー・ギンズバーグという人を初めて知った。
自分自身の社会に対する怒りや理想に引っ張られてしまう。お前には勝てない、時代が追い付いていないと言われ続ける。そして極めつけに、はなから聞く耳を
>>続きを読む

Fukushima 50(2019年製作の映画)

4.0

あのとき、あの映像が映された場所に、こんなに人がいたことを知らなかった。
Fukushima 50ということばさえ知らなかった。

GO(2001年製作の映画)

4.0

バイオレントなんだけどかわいらしい、不思議な感じ…。
ジョンイルをリスペクトしてること。「この仕事向いてない」おまわりさんと話す気になるとこ。
この、なんとも言い表しがたい主人公の人間性の描き方が好き
>>続きを読む

コンフィデンスマンJP ロマンス編(2019年製作の映画)

4.0

普段見ないタイプの映画。すごく楽しかった!どんどん深刻な方へ、どこへつれてかれるのや…と思ったら、だれも(?)傷つかずに、笑って終わるのが素晴らしかった。やっぱ長澤まさみさん素敵。

ハルフウェイ(2008年製作の映画)

2.5

主題歌、salyuさんの「ハルフウェイ」が好きで見てみた。題名がぴったりだったなあ。二人のまわりにいる人たち(先生、友達、お母さん)がすてき。「先」のことなんて、そう簡単に見えないし、割りきれないのだ>>続きを読む

i-新聞記者ドキュメント-(2019年製作の映画)

4.0

お前は一体何を見ているのか、お前は声を聞いているのか、お前は自分の発する声を届けようという努力をしているのか、望月さんや彼女の出会う人々の姿勢を見て、そんな問いを自分にもぶつけていた。
聞いてもらえな
>>続きを読む

サーミの血(2016年製作の映画)

5.0

エレ・マリャのもがきや、彼女に向けられる視線ひとつひとつが、何度か出てくる切り傷のように痛くてたまらなかった。特に寄宿学校に来た「お客様」の場面や、ヨイクに対する反応など。
ストックホルムの博物館に行
>>続きを読む

博士と彼女のセオリー(2014年製作の映画)

5.0

エディ・レッドメインがすごいのは、微妙な体の動きや目で語るというところ。そこに現れるお茶目な人柄や感情に引き込まれてしまう。病気を発症してからの演技はもちろんすごいのだけど、若き日の憎めないキャラクタ>>続きを読む

イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり(2019年製作の映画)

4.0

軽い気持ちで見たら、予想以上に手に汗握らされる展開で焦った。

エンターテイナーとしての気球乗りと、馬鹿にされてでも気象の研究をしたい研究者。なぜこんな組み合わせ?と疑問に思ったけど、だんだん明らかに
>>続きを読む

新聞記者(2019年製作の映画)

5.0

自律した(良心に照らして自問し行動する)個人として「違う」と堂々と言えること、隠されているものを明るみに出すことがどれだけ難しいのか、その重みをぐっと感じられる作品でした。いままではのっぺりと見えてい>>続きを読む

天気の子(2019年製作の映画)

3.8

最後の回収のしかたが「そうくるか!」という感じで面白く見ました。
ずっと住んでいると鬱屈として息苦しく感じてきてしまう東京の景色を、あんなふうに描いてくれるとなんとなくその美しさごたごたさを肯定する気
>>続きを読む

>|