にゅにゅさんの映画レビュー・感想・評価

にゅにゅ

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ゴースト・トロピック(2019年製作の映画)

3.9

単純にこういった、静かで美しい作品が好きなので漏れなく好きなわけですが、想像を超えるほど静かだった。

コンディションを整えてこなかった自分が悪いんだけど(いや、私の地域ではかなり限定的な上映だからそ
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.3

めちゃくちゃ良かった。観終わった後速攻でパンフレット購入。
芸術的で、詩的で哲学的で、たまに色んな意味で暴力的でもある。
とにかくゴージャスだった。

確かに性的なシーンは多いけれど、私にはそれがいや
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ポトフ 美食家と料理人(2023年製作の映画)

3.8

トランアンユン監督の作品を久々に映画館で観たくて鑑賞。
静けさと映像の美しさにはもちろん満足。すごく癒された。
ただ、題名に引っ張られて「あ、こんな感じの作品だったんだ」と、少し戸惑ってしまった。
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モナ・リザ アンド ザ ブラッドムーン(2022年製作の映画)

3.2

新年映画初め。の、作品には至極個人的には合わなかった。そしてなぜ観ようと思ったのか思い出せなかった。

そもそも痛々しくて物騒な作品は苦手なんで、もうそこからして私には合わなかったのに本当になぜ観たの
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.5

ヴィムヴェンダースが日本で映画を撮るというだけ、もうそれだけで十分。私が感想を語るなんて烏滸がましい気もするけれど、ただ自分がどう感じたかは残しておきたい。

控えめにキラキラ輝く宝物のような作品だっ
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ワンス・アポン・ア・スタジオ 100年の思い出(2023年製作の映画)

4.2

これまでの色々なディズニーキャラクターが一堂に会すという、とても贅沢な作品。
短いながらにすごく上手く作ってるなーとど素人は思いました。

とても幸せな気持ちになりました。

ウィッシュ(2023年製作の映画)

4.2

ディズニー100周年を記念した映画、本当にそれだった。
テーマは願いで、でも受け身ではなくて能動的にならなきゃってところや、他にもちょこちょこと今の考え方を散りばめている印象。
マグニフィコにも何やら
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.0

観終わった後に理由がはっきりしない涙が沢山溢れてきた。
ジブリに対しての感謝の気持ちだったり、命のことだったり、何だろうか。

観ておかなきゃなと思いつつ今日になったんだけれども、前情報はほぼ入れてい
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ダンサー イン Paris(2022年製作の映画)

3.8

素敵な映画だった。
まず冒頭のタイトルが出てくる場面がクールで、印象と違うだけどと良い意味で裏切られた。
ダンサーの身体が美しすぎて美しすぎて…本当溜息ものでした。

なんというか、人生をどうしていく
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.0

この手の映画がとにかく好きなので、漏れなく好きだった。
冒頭のバスからの夜景で胸がキュッとなって、初っ端から好きが溢れた。
美しい景色、美しい音楽に懐かしい楽曲、ザラついた映像、詳しくは言及しないとこ
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眠れる森の美女(1959年製作の映画)

4.3

最近観たわけではないけれど、今更レビュー。

この作品は私の中でディズニー映画不動の一位。スーパー受け身なオーロラ姫が受け入れられないような世の中になってしまいましたが、私にとってはやっぱり憧れ。
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リトル・マーメイド(2023年製作の映画)

3.8

ちょっと睡眠が足りていなかったせいか途中数回意識を無くしてしまった。
楽しい作品ではあったんだけど、いくつか気になる点が…。

アリエルの人種どうこうについて意見は無いんだけども、最後までビジュアル的
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波紋(2023年製作の映画)

3.9

どう評価して良いか非常に難しい作品だった。これは立場によって本当に受け取り方が変わる作品だなと。

家族の上手くいかない感じや、無意識の差別、宗教などなど、考えなきゃならんことのオンパレード。

お母
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

3.8

とりあえずハッピーな気持ちになりたい時には間違いない。

マリオはスーファミくらいで止まっているけど世界観を映像と音楽で楽しめて満足。
説明なんて必要ないという、その潔い姿勢も逆に好感です。おかげで9
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.8

突拍子もなく奇想天外な展開だし、分かるようで分からない理屈なんだけども、ベースは普遍的なテーマで進むにつれて微妙に理解できるシステムだから、予想以上に楽しめた。

こういった類の映画はあまり観ないから
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ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(2022年製作の映画)

4.0

基本前作を見直さないスタイルなので、記憶が曖昧なところ多々ありつつも、楽しめた。
ただ、なんか結局何の話だったんだ?という感じで印象はぼやけている。ここ2作くらいグリンデルバルドを軸に話が進んでるけど
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SING/シング:ネクストステージ(2021年製作の映画)

3.9

乱暴な言い方だけど、話の内容なんてどうでもよくて、きれいな映像、かわいいキャラクター、そして大音量で聴ける歌が楽しめればそれで良かったからとても満足。
キャラクターは生き生きしていてすごく良かった。
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

3.8

相変わらずの独特な世界観、ポップでお洒落な映像が素敵だった。
雑誌が何かしらのベースという情報のみで観たら、最初はどんな映画なのか把握するのに頭使ってきつかったけれど、分かった後は観やすかった。

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エクストリーム・ジョブ(2018年製作の映画)

3.9

いや普通に面白かった。

公開当初観たいなと思いつつ今まで機会を逃していたけど、観たらいやぁ面白かった。
ストーリー自体もいいテンポで良かったんだけど、ちょこちょこっとした台詞にセンスを感じた。バスと
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ダ・ヴィンチは誰に微笑む(2021年製作の映画)

3.8

アートのこと、アートを取り巻く世界のことを改めて考えることができたので観て良かった。
というか、政治やら金儲けやらの道具にされるのは非常に非常に嫌なんだけれども、なんだかこの真贋を巡るやり取りってのは
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アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

4.0

ヴィジュアルと予告を見て興味を持ったという単純なミーハー心で鑑賞。
すごく良かった。
クール!!
演出、演奏、衣装、曲、全てがクールだった。
事前にデヴィッド•バーンについて知識をつけておこうかと思っ
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.6

純粋に良い作品だと思いました。
映像、音楽、そしてストーリー、今観られる最高峰のものが観れたと思っています。
妙に説明が多かったり、普通に良い話だったりとある意味エヴァらしからぬ印象も受けたけど、それ
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鵞鳥湖の夜(2019年製作の映画)

3.6

アジア特有の湿度のある映像、効果的な音楽、猥雑な感じな画面とは裏腹に静けさ、どれも非常に私好みでした。
最後もなんというか…というような余白を感じさせられて良かった。

大袈裟ではなく、街のチンピラ?
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TENET テネット(2020年製作の映画)

3.8

話題になっていたので普段なかなか観ないジャンルだけど鑑賞。
頭がいい人がつくった作品なんだろうなぁ、という頭の悪い感想。

難しい部分は置いておいて、なんだかあと少しで分かりそうな、でもやっぱり分から
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トロールズ ミュージック★パワー(2020年製作の映画)

3.6

楽曲が良かったのと、カラフルでハッピーな感じが元気が出そうで気になったので鑑賞。

この手の作品にはストーリー性というのをあまり求めていないので(時に邪魔になったりするし)内容は分かりやすくて子ども向
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ブリジット・ジョーンズの日記(2001年製作の映画)

3.9

今更ながら鑑賞。
すごく良かった。
展開からすれば、こんなのファンタジーだ!となるんだけど、レニーゼルウィガーのキュートさとストーリーの笑える面白さで充分カバー!少々捻くれ者の私だけれどニコニコしてし
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世界にひとつのプレイブック(2012年製作の映画)

3.6

思ったよりも普通だったけど、上手いなぁって思わせる作品でした。

パットとティファニーを見ていたら、いったい普通の人(所謂病院にも裁判所にもお世話にならない)とどちらが悪とかあるのだろうかと思った。
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マン・アップ! 60億分の1のサイテーな恋のはじまり(2015年製作の映画)

3.8

普通に楽しかった。
私的には主役の2人がすごく魅力的だったし、なんというか静と動の演出っていうのかな?それがメリハリがあって良かった。

人生は何があるか分からないし、でもそれって自分が動かなきゃ大体
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ブリングリング(2013年製作の映画)

2.8

圧倒的虚無感。

なんというか、ソフィアコッポラの良さって、細やかな心の揺れ動きをその抜群のセンスをもって映像なり音楽なりでめちゃくちゃ素敵にさせるんだと思うけど、これはなんか全てが微妙。

話自体も
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500ページの夢の束(2017年製作の映画)

3.7

善良な映画。
なんというか、そこそこに重くなく、優しく作られているな、という印象。
え、大丈夫!?危なくない!?って思うところもあったけど、どうなんだろ、そんなもんなのかしら。

ダコタファニングは上
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千と千尋の神隠し(2001年製作の映画)

4.5

忘れもしない。
中学で観てハク様の虜になりピンバッジを通学カバンにつけていたこと。

私的ジブリ作品の上位はやっぱり揺るがなかった。
日本的なファンタジーの世界観が堪らなく好き。ハク様はもちろんのこと
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もののけ姫(1997年製作の映画)

4.5

小学生の頃に観て、怖いとか自然、動物への申し訳なさとか諸々で、ジブリ作品ではナウシカと並んで観賞するのに心身共に力がいる作品と個人的に思っていて(でもきっと多くの人がそうだと思う)、どこか避けてきたけ>>続きを読む

WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

3.7

音楽とビジュアルの映画かな?
内容は繊細なようでよくあるテーマでもあって、言ってしまえば陳腐ではあるけれど、音楽と映像でカバーしてる感じ。
ただ、音と音楽がとても印象的だから興味のある人は是非映画館で
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シリアル・ママ(1994年製作の映画)

3.2

面白いと言えば面白い作品なんだろうけど、正義感いっぱいの私には少々ストレスでしたね。

めっちゃ分かってるじゃん、なんでなの!?みたいなもどかしさ…。

ママの狂気さも怖いけど、ライブハウスの雰囲気が
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人生スイッチ(2014年製作の映画)

3.7

普通に面白かった!
ほほう、そうゆう展開ね!みたいな、ドンデン返しといった類ではないけど、そこそこ予想外の展開の連続。
それぞれのストーリーが始まって進むにつれて、こうなるのか、いやこうなるのか!?っ
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29歳問題(2017年製作の映画)

4.0

私は29歳を過ぎたけれど、やっぱり同じような悩みはあるわけなんで、立場が似た人にはグッと刺さるんじゃないかな。

仕事バリバリで彼氏もいるけど上手くいかない行き詰まりを感じているクリスティ、天真爛漫お
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