おーさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

8年越しの花嫁 奇跡の実話(2017年製作の映画)

3.8

土屋太鳳さんの気迫の演技に脱帽。映画では数年を2時間で描くので、回復が割と早く感じられたが、それを差し引いても闘病のシーンはリアリティがあり、とても胸を打たれた。セリフに頼らず、仕草や表情で行間を読ま>>続きを読む

DESTINY 鎌倉ものがたり(2017年製作の映画)

3.7

心がほっこりするファンタジー映画。誰しも素敵な夫婦になれる訳ではないから、理想の結婚とはファンタジー(幻想)に過ぎないのかな。

オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)

3.8

原作は読んだことがあり、1974年版の映画も観たことがあり、あらすじや結末を知ったうえでの鑑賞。ケネス・ブラナー演じるポアロは従来より人間臭くなった印象。キャストが多いためか、個々のキャラクターをもっ>>続きを読む

スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

4.4

ルークとレイア、そして旧三部作とリンクするいくつかのシーンに涙が止まらなかった。最後のシーン、意外な人物に希望が託されて、これが次回作に繋がるんだろうか。観終わって「最後のジェダイ」が誰を指すのか分か>>続きを読む

探偵はBARにいる3(2017年製作の映画)

3.8

1から劇場で欠かさず観ているシリーズ。主役2人の絶妙なコンビネーションは相変わらず、ヒロインの北川景子さんの演技がハマっていたのが今回よかった。ラストの真相が明らかになるシーンで、思わず涙。コンビ解消>>続きを読む

ジャスティス・リーグ(2017年製作の映画)

4.1

どのキャラクターも魅力的でカッコいい。強すぎる敵、ヒーローの抱える脆さ。一致団結して悪を倒すという普遍的なヒーロー作品の構図。勧善懲悪。エンドロールが"Come Together"というセンスも最高。>>続きを読む

ゴッホ~最期の手紙~(2017年製作の映画)

4.1

ゴッホの描いた世界がアニメーションとして動き、観ているうちに自分もその世界の中に引きずり込まれている錯覚。この手法、ゴッホ以外の画家でも成り立つのだろうけど、ゴッホならではの筆のタッチ、自身が遺した死>>続きを読む

女神の見えざる手(2016年製作の映画)

4.0

地味な政治サスペンスなのになんで評価高いんだろうと思っていたら、最後に眠っていた起爆装置が始動。このカタルシスが凄い。まさに「激震」。脚本と、全くブレないジェシカ・チャスティンの演技力に脱帽。

字幕
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IT/イット “それ”が見えたら、終わり。(2017年製作の映画)

3.9

1990年版は後半が残念な感じだったので、今回の映画化は多少の懸念があったが、杞憂に終わった。それぞれのキャラクターが抱える思春期のトラウマやトラブル、悩みなどをはっきり描き、それが恐怖=IT(イット>>続きを読む

ゲット・アウト(2017年製作の映画)

3.7

黒人男性と付き合う白人女性。優しい家族に時折垣間見える奇妙な違和感。冒頭の街角のシーン。白人の集団の中に浮き立つ黒人キャラの不気味さ。全てが明らかになったとき、点と点が繋がり回収される伏線たち。そして>>続きを読む

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

3.8

何て表現したらいいんだろうな。30年後という設定とは言え、前作とは世界が違う、かなと。名画を別の画家が角度を変えて再構築しました、みたいな感じ。

高評価ばかり目立つが、前作の方が好き(今のところ)。
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僕のワンダフル・ライフ(2017年製作の映画)

4.0

初期のラッセ・ハルストレム監督作品が大好きで、『シッピング・ニュース』以来ぶりに劇場で彼の監督作を観た。デニス・クエイドが出てきて『愛に迷った時』を思い出さずにはいられなかった。エンドロールで音楽がレ>>続きを読む

猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)(2017年製作の映画)

4.0

前2作は未見だったが、本作だけでも楽しめた。緊張感が作品を引っ張っていて中だるみせず、面白かった。脚本に無駄がなかったし、猿が作り物とは思えないほどのクオリティーで、恐ろしいほど自然に見えた。

亜人(2017年製作の映画)

3.7

原作未読。人が殺されまくる点で生理的に好きにはなれなかった。リセット=自殺の多用をエンターテイメントとして見せるのもどうなのかと思う。アクションシーンはよく出来ている。不死身という設定にどうケリをつけ>>続きを読む

ドリーム(2016年製作の映画)

4.1

冒頭から人種・性別による差別の鎖に縛られる女性たち。ケヴィン・コスナー扮する本部長の尽力でようやく彼女たちの鎖が解き放たれるとき、そのカタルシスが堪らない。

原題は"Hidden Figures"で
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あさひなぐ(2017年製作の映画)

3.6

原作未読。乃木坂46のメンバーで主要キャラが固められていることでアイドル映画の域を出ていないんじゃないかと危惧していたが、杞憂に終わった。顔の見えない試合のシーンは形勢が分かりづらくあまり面白くはなか>>続きを読む

三度目の殺人(2017年製作の映画)

4.2

誰の言っていることが正しいのか。二転三転する話に翻弄されると確かにモヤモヤは残る。頬を拭う仕草が3回あるが、1人目が30年前の事件、2人目が今回の事件、3人目が裁判の結果(=三度目の殺人)を表わしてい>>続きを読む

奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール(2017年製作の映画)

3.6

なぜ奥田民生なのか。絶対奥田民生じゃなきゃいけないという理由が思いつかなかった。いい奴と思った人が実は…という展開は、監督の前作「SCOOP!」に似てる。ラブ・コメディーという触れ込みだが、コメディー>>続きを読む

ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

3.8

快作、と言いたいところだけど…。前半はとにかく最高。しかし武器の取引のシーンから映画の流れが変わって、ありきたりのクライム・アクション映画になった感。音楽が主役とも言うべき映画ゆえ、銃撃シーンがリズム>>続きを読む

ダンケルク(2017年製作の映画)

3.7

予備知識なしで見て失敗。物語としては単純な話だけど、「自分で考えながら見る」難解な作品。複数のストーリーが並行しているように展開するが、昼が急に夜になったり、晴れが曇りになったりで時系列がバラバラのよ>>続きを読む

君の膵臓をたべたい(2017年製作の映画)

3.9

この作品で初めて浜辺美波さんを知った。気丈に振る舞うヒロインの抱える弱さの演技が凛としたピュアネスと相まって素晴らしい。結末がどうなるか何となく案じながら見ていて、彼女の身に起こるある出来事が想定外す>>続きを読む

22年目の告白 私が殺人犯です(2017年製作の映画)

4.0

藤原竜也、伊藤英明、仲村トオル。映画の最初と最後で、この3人の変貌ぶりに驚いた。この映画を語るにはもう一回見直して、別の角度から見ないといけない気がする。韓国映画のリメイクと知って、そちらも見てみよう>>続きを読む

ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)

4.2

前半の静けさが嘘のように、中盤から突然始まる沖縄戦。想像以上に悲惨な戦闘シーンがリアル過ぎる。それまでアメリカ人に主観を合わせ、アメリカ人の視点で映画を観てきたが、敵が日本人だと認識した途端、どちらに>>続きを読む

美女と野獣(2017年製作の映画)

4.3

エマ・ワトソンが素晴らしすぎる。彼女が演じるベルは聡明で芯が強く、しなやかでエレガント。微塵も安っぽさがない作品に仕上がったのは、彼女の内面から溢れる気高い美しさに負うものが大きい。

メッセージ(2016年製作の映画)

4.0

時折挿入されるフラッシュバック。回想シーンかと思いきや、これの存在自体が伏線になっていたとは。脚本と演出が素晴らしい。

記憶を抹消してもう一回最初からゼロから観たいタイプの映画。

カフェ・ソサエティ(2016年製作の映画)

3.8

傑作ではないかもしれないが、相変わらずのウディ・アレンらしい作風で満足。
「人生は喜劇だ」というセリフがずっと心に残ってて、不倫や殺人というネタも重く感じないようにしているのが彼らしい。

ムーンライト(2016年製作の映画)

3.7

孤独で内気なシャロンの少年期・青年期・壮年期をただただ淡々と描く。
シャロンの人生からは幸福が見えてこない。だから痛いほど彼の苦悩が分かる。

台詞が少ないからこそ、彼のやるせない表情から人生の虚無を
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T2 トレインスポッティング(2017年製作の映画)

3.7

前作は映画館の帰り道にサントラ盤を買ったほどだった。やっばり期待しすぎたのかな。
観てよかったのか、観なかった方がよかったのか。終始そんなことを考えながら、映画を見終えた。自分の結論は後者。
20年が
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キングコング:髑髏島の巨神(2017年製作の映画)

4.0

やっぱり怪獣映画はどれだけのボリュームでインパクトが大事なのか、を証明してくれた。

パッセンジャー(2016年製作の映画)

4.0

宇宙船という極限の空間の中で、期せずして冬眠から目覚めてしまった男女2人。

映像と音楽が美しく、先の読めない展開に終始ハラハラさせられる。予告編すら見たことがなくSF映画・サスペンス映画が好きという
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

3.8

冒頭のハイウェイのロングショットは確かにカッコよく、これから始まる世界への扉として期待を高めてくれた。
作品としては絶賛するほどではなく、世間で賛否両論があるのも頷ける。

ライアン・ゴズリングのピア
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ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅(2016年製作の映画)

3.9

コワルスキーさんが映画が終わる時こんなに愛おしくなるとは思ってもみなかった。

SUPER FOLK SONG ピアノが愛した女。 2017デジタル・リマスター版(1992年製作の映画)

4.0

矢野さんがこんなに苦悩して作品を制作しているとは思わなかった。
全く妥協せず、納得が行くまで何度も何度もやり直す。その執念と気迫に圧倒される。これはつまり、矢野顕子ともう一人の矢野顕子との闘いをありの
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ドント・ブリーズ(2016年製作の映画)

3.6

新年1本目で見る作品じゃなかった。後味が若干悪い。出演者人数と空間を限定した割にはよく出来ているなと思ったら、エンドロールのプロデューサーにサム・ライミの名があり納得。個人的には1回見ただけで十分。>>続きを読む

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016年製作の映画)

4.5

スピンオフということで、正直期待はしていなかった。
予告編でどうも違和感のあったドニー・イェンとチアン・ウェンのアクションが、カッコよくて鑑賞前の懸念が一掃された。
ダース・ベイダー以外にも旧三部作に
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湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

4.2

宮沢りえさんの演技に心を打たれた。後半は涙が止まらなかった。母親からの愛、母親の存在、当たり前のようにある日常のすべて。いつか自分の身にも起こるのか…。ユーモアも時に交え、悲しみを強調していない演出が>>続きを読む