小虺さんの映画レビュー・感想・評価

小虺

小虺

繰り返し何度も観たくなるような名画に出会うべくのらりくらりと鑑賞。

2017/04/14〜

映画(685)
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MIFUNE:THE LAST SAMURAI(2015年製作の映画)

3.5

誕生から徴兵、俳優への転機、黒澤明との出会いから晩年まで、三船敏朗の人生を一本にまとめたドキュメンタリー。入門書としては最適な作品だと思うけど、新鮮味に少し欠けたというのが正直な感想。

アンソニーのハッピー・モーテル(1996年製作の映画)

3.6

ウェス・アンダーソンの長編デビュー作。
この頃は未だ後の作品にみる独特な構図は確率されていないが、一目見ただけでアメリカのコメディ映画だとわかってしまうようなポップさが好き。
この映画の主要人物たちも
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犬ヶ島(2018年製作の映画)

5.0

ウェス・アンダーソンの新たな試み!本日2回目を鑑賞。七人の侍のテーマが流れる場面は鳥肌必至!

『どですかでん』を思わせるゴミ島も廃墟も、ウェス・アンダーソンの腕にかかればよりアーティスティックに。大
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汚れた血(1986年製作の映画)

4.7

ゴダールを初めて観た時もそうだったけど、パンクロックのような茶目っ気さを感じた。ただ、ゴダールよりもポップで青春狂なイメージ。
どうしようもない狂おしさ、それを吹き飛ばすかのようにモダン・ラブをBGM
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ボーイ・ミーツ・ガール(1983年製作の映画)

3.8

2回目の鑑賞。
ゴダールあり、トリフォーあり、ランボーありと引用や暗示の嵐であった。
ヌーヴェルヴァーグの流れで映画界に革命や運動が起きた頃を生きられなかった、青年カラックスの羨望がこんな作品を作り上
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タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2016年製作の映画)

4.8

今のところ今年のマイベスト。
初めてのソン・ガンホであったが、自然な演技や人情深さが観ていて心和み魅了された。好きな庶民派おじさん俳優がまた一人増えました。

しかしこの映画、こんな前置きや笑顔のポス
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レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

4.0

こういった視覚面に特化した娯楽映画をまだまだ撮り続けてほしい!童心に帰って観られる。おじいちゃんになってもスピルバーグはスピルバーグ。
馴染みのあるキャラクター達はもちろんのこと、オンラインゲームある
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

4.4

不思議な映画。
いわゆる「BLもの」の映画って、同性愛者ではない自分が観る際にはいつも腹をくくって鑑賞に臨むのですが、この映画は最初から最後までノンストレスでリラックスして観ることができた。性に対する
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白いリボン(2009年製作の映画)

4.3

まず、子供達に笑顔がなく観ているこちらが辛くなる。まるで人間的な温かみのない凍てついた世界像のような。
1913年のドイツということは、おそらく第一次世界大戦の環境下で育った世代。また第二次世界対戦で
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パシフィック・リム アップライジング(2018年製作の映画)

3.4

前作があまりにも自分好みだったので、どうもしっくりこなかった。
イェーガーはやはりあの重厚感、次々と出てくる怪獣たちとの暗闇でのバトルのイメージがどうしても強く…

殺しのドレス(1980年製作の映画)

4.8

デパルマお得意のエロサスペンスであり『サイコ』へのオマージュに溢れた作品。
殺人シーンはヒッチコックそのものであったが、デパルマのカメラワークはやはり凝っていて、美術館の舐めるような執拗さからスローモ
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ダーク・スター(1974年製作の映画)

4.3

金は無いが才がある、カーペンターの長編デビュー作。
マザーコンピューターと爆弾を起動させるコンピューターが別物なので、コンピューター同士の水掛け論の飛ばし合いが観ていて面白い。
誰がどう観てもビニール
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天才マックスの世界(1998年製作の映画)

4.8

J・シュワルツマンの青春狂な様が絶妙。ウェス・アンダーソンの風変わりで知的なコメディタッチはこの頃からだったのか。
大企業の社長であるビル・マーレイが、実はマックスと同じ精神年齢だった、というところが
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モンスタートラック(2016年製作の映画)

3.2

無駄に金だけかけたおバカ映画かと思ったら予想外の面白さ。
胡散臭い人間ドラマはさて置き、クジラとタコを合わせたようなモンスターは愛嬌があって可愛らしい。
モンスタートラックならではのカーチェイスもそれ
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サブマリン(2010年製作の映画)

3.6

大好きなアレックス・ターナーの音楽目当てで鑑賞。
監督はArctik Monkeysの人気曲“Crying Lightning”のMVも担当したアイオアディ。
映画自体は期待半分で鑑賞に臨んだからか、
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鉄男 TETSUO(1989年製作の映画)

4.2

ゲテモノ映画界のアイアンマン。
強烈の一言に尽きる!

ド直球なインパクトを求める人にはうってつけの作品。
もはや芸術と言うに等しい造形・特殊メイク。
トラウマ待ったなしのセックスシーンと、大きく反り
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リメンバー・ミー(2017年製作の映画)

4.8

鑑賞後、邦題の秀逸さに心打たれた。
話の大どんでん返しといい伏線の配置といい本当によくできたシナリオ。今回も始まりから終わりまで、世代や人種を越えて観客を泣かせにきている。
メキシコと日本の祖霊信仰に
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アナと雪の女王/家族の思い出(2017年製作の映画)

3.4

リメンバー・ミーと同時上映。ここ最近の短編と比べると少し長めの尺。
オラフはこうして生まれた!といった誕生秘話のようなものが観れてこれはこれで面白い。
正直なところアナと雪の女王がどんな物語かを思い出
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デス・レース2000年(1975年製作の映画)

3.6

低予算・低モラルもここまでくると一周回ってせいせいするな。胡散臭い演技、造形、メカデザイン、キャラデザイン、何もかもだっせえ!
レーサー同士のぶつかり合いや政治的抑圧との戦い。過激なブラック・ユーモア
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仮面/ペルソナ(1967年製作の映画)

5.0

2回目の鑑賞。
冒頭、怒涛のモンタージュ地獄やサブリミナルへの痛烈な皮肉から名作の予感をひしひしと感じたが、これは衝撃的な作品だった。

人間なら誰しもが持つペルソナ。異なる仮面を持つ者同士が互いを求
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スローターハウス5(1972年製作の映画)

4.6

作中で主人公が悟るように「人生は瞬間の集合だ」という運命主義的な映画。

原作は未読だが、繰り返し使われる有名な「そういうものだ」というフレーズからもわかるように、映画の方も脱力的で、ユーモラスにみせ
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ホドロフスキーのDUNE(2013年製作の映画)

4.1

幻となったホドロフスキー版DUNEを、監督自身を軸に制作の順を追って迫るドキュメンタリー。
当時84歳でこのパワフルさと制作意欲には、観ているこちら側も元気を貰える。
一冊のコンテだけで、数々の名作に
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逆噴射家族(1984年製作の映画)

4.1

狂気に満ちた小林克也の怪演や、工藤夕貴の亀甲縛りでお腹いっぱいになれる傑作。

悪魔のシスター(1973年製作の映画)

3.7

デ・パルマによるヒッチコックへのオマージュに溢れた作品。
垣間見る「覗き」の哲学み。
得意のスプリットスクリーンも楽しめる。
音楽はヒッチコック映画も担当したバーナード・ハーマン。デ・パルマはどれだけ
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砂の惑星(1984年製作の映画)

3.2

変態版スターウォーズと言えばいいのか。
スケールの大きさやヴィジュアル面から観れば、十分に面白いスペースオペラなのでは?
音楽はなんとあのTOTOが担当!申し分のない豪華さ。
ただし、リンチ節のような
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パピヨン(1973年製作の映画)

5.0

これは自分の中で『暴力脱獄』と並ぶ素晴らしい脱獄映画であった。
詐欺に明け暮れ投獄されたドガと、人としての尊厳を失わず自由を求め続けるパピヨンとの熱い熱い友情。
パピヨンのような人物像と、世界一独房が
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15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

3.8

どちらかというとドキュメンタリーに近い感じがした。
無論素人の演技であり、それを承知の上での鑑賞のため、観る側の想像力が試される。彼らはどんな気持ちで、事件が起きた同じ場所にいるのだろうか。斬新かつ実
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ディア・ハンター(1978年製作の映画)

4.6

マイケル・チミノが撮るこいつらホモじゃねえか?と思えてくるほどの熱い友情劇やっぱ好きだな
片田舎の自然と激しい戦場との対峙が余計に涙腺を緩ます。

ゼイリブ(1988年製作の映画)

5.0

最高!本当に面白い風刺映画だった。
「サングラスをかけるともう一つの世界が見える」という条件だけでここまで面白くできるのか!

イレイザーヘッド(1976年製作の映画)

4.5

デヴィッド・リンチ自画自賛の作品なだけに、リンチらしさを最も感じた一本。
途中から観ているこちら側が、夢と現実の区別がつかなくなってしまうような錯覚に陥る。
とにかく誰もが生理的に嫌悪感を感じるような
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

4.0

ハリウッドらしくない、醜い者同士の恋愛を描きたいがため、監督の自腹を切ってまで完成させた渾身の一本。こんなシナリオの映画が売れる訳がないと、製作費をあまり出してもらえなかったとか。

正直なところ、こ
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野いちご(1957年製作の映画)

4.8

老人が車での小旅行を通して過去の自分を振り返る、というシナリオが大好き。死や老い、家族等、普遍的なテーマを扱っているので誰もがグッとくると思う。一生を通して大切にしたい一本。

わが青春に悔なし(1946年製作の映画)

3.0

戦後1年に公開された黒澤映画。
GHQお墨付きのプロパガンダと聞き、なるほどと思った。どうも一貫性がない。
奨励されたとはいえ、それは事実上監視にすぎない。戦時中まで検閲した当局とは全く反対側からの検
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フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン)(1965年製作の映画)

4.8

幼い頃に怪獣図鑑で写真を見ていただけなのに、その醜く気味の悪い見た目に軽くトラウマになっていた、和製フランケンシュタイン。リベンジも兼ねての鑑賞だったが…実に大人向けな内容であった。
崩壊寸前のナチス
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