湖迦さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

湖迦

湖迦

映画(838)
ドラマ(2)
アニメ(0)

ザ・シンプソンズ MOVIE(2007年製作の映画)

3.0

ドォ
声で全てが台無し。
シニカルな描写や乾いたユーモアを求めるならやっぱりTVシリーズ。

MIFUNE:THE LAST SAMURAI(2015年製作の映画)

3.5

誕生から徴兵、俳優への転機、黒澤明との出会いから晩年まで、三船敏朗の人生を一本にまとめたドキュメンタリー。
入門書としては最適な作品だと思うけど、ウィキペディア読めばわかるようなことが大半を占めていた
>>続きを読む

アンソニーのハッピー・モーテル(1996年製作の映画)

3.6

ウェス・アンダーソンの長編デビュー作。
この頃は未だ後の作品にみる独特な構図は確率されていないが、一目見ただけでアメリカのコメディ映画だとわかってしまうようなポップさが好き。
この映画の主要人物たちも
>>続きを読む

犬ヶ島(2018年製作の映画)

5.0

ウェス・アンダーソンの新たな試み!本日2回目を鑑賞。七人の侍のテーマが流れる場面は鳥肌必至!

『どですかでん』を思わせるゴミ島も廃墟も、ウェス・アンダーソンの腕にかかればよりアーティスティックに。大
>>続きを読む

汚れた血(1986年製作の映画)

4.7

ゴダールを初めて観た時もそうだったけど、パンクロックのような茶目っ気さを感じた。ただ、ゴダールよりもポップで青春狂なイメージ。
どうしようもない狂おしさ、それを吹き飛ばすかのようにモダン・ラブをBGM
>>続きを読む

ボーイ・ミーツ・ガール(1983年製作の映画)

3.8

2回目の鑑賞。
ゴダールあり、トリフォーあり、ランボーありと引用や暗示の嵐であった。
ヌーヴェルヴァーグの流れで映画界に革命や運動が起きた頃を生きられなかった、青年カラックスの羨望がこんな作品を作り上
>>続きを読む

タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

4.8

今のところ今年のマイベスト。
初めてのソン・ガンホであったが、自然な演技や人情深さが観ていて心和み魅了された。好きな庶民派おじさん俳優がまた一人増えました。

しかしこの映画、こんな前置きや笑顔のポス
>>続きを読む

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

4.0

こういった視覚面に特化した娯楽映画をまだまだ撮り続けてほしい!童心に帰って観られる。おじいちゃんになってもスピルバーグはスピルバーグ。
馴染みのあるキャラクター達はもちろんのこと、オンラインゲームある
>>続きを読む

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

4.4

不思議な映画。
いわゆる「BLもの」の映画って、同性愛者ではない自分が観る際にはいつも腹をくくって鑑賞に臨むのですが、この映画は最初から最後までノンストレスでリラックスして観ることができた。性に対する
>>続きを読む

白いリボン(2009年製作の映画)

4.3

まず、子供達に笑顔がなく観ているこちらが辛くなる。まるで人間的な温かみのない凍てついた世界像のような。
1913年のドイツということは、おそらく第一次世界大戦の環境下で育った世代。また第二次世界対戦で
>>続きを読む

パシフィック・リム アップライジング(2018年製作の映画)

3.4

前作があまりにも自分好みだったので、どうもしっくりこなかった。
イェーガーはやはりあの重厚感、次々と出てくる怪獣たちとの暗闇でのバトルのイメージがどうしても強く…

殺しのドレス(1980年製作の映画)

4.8

デパルマお得意のエロサスペンスであり『サイコ』へのオマージュに溢れた作品。
殺人シーンはヒッチコックそのものであったが、デパルマのカメラワークはやはり凝っていて、美術館の舐めるような執拗さからスローモ
>>続きを読む

ダーク・スター(1974年製作の映画)

4.3

金は無いが才がある、カーペンターの長編デビュー作。
マザーコンピューターと爆弾を起動させるコンピューターが別物なので、コンピューター同士の水掛け論の飛ばし合いが観ていて面白い。
誰がどう観てもビニール
>>続きを読む

天才マックスの世界(1998年製作の映画)

4.8

J・シュワルツマンの青春狂な様が絶妙。ウェス・アンダーソンの風変わりで知的なコメディタッチはこの頃からだったのか。
大企業の社長であるビル・マーレイが、実はマックスと同じ精神年齢だった、というところが
>>続きを読む

モンスタートラック(2016年製作の映画)

3.2

無駄に金だけかけたおバカ映画かと思ったら予想外の面白さ。
胡散臭い人間ドラマはさて置き、クジラとタコを合わせたようなモンスターは愛嬌があって可愛らしい。
モンスタートラックならではのカーチェイスもそれ
>>続きを読む

サブマリン(2010年製作の映画)

3.6

大好きなアレックス・ターナーの音楽目当てで鑑賞。
監督はArctik Monkeysの人気曲“Crying Lightning”のMVも担当したアイオアディ。
映画自体は期待半分で鑑賞に臨んだからか、
>>続きを読む

鉄男 TETSUO(1989年製作の映画)

4.2

ゲテモノ映画界のアイアンマン。
強烈の一言に尽きる!

ド直球なインパクトを求める人にはうってつけの作品。
もはや芸術と言うに等しい造形・特殊メイク。
トラウマ待ったなしのセックスシーンと、大きく反り
>>続きを読む

リメンバー・ミー(2017年製作の映画)

4.8

鑑賞後、邦題の秀逸さに心打たれた。
話の大どんでん返しといい伏線の配置といい本当によくできたシナリオ。今回も始まりから終わりまで、世代や人種を越えて観客を泣かせにきている。
メキシコと日本の祖霊信仰に
>>続きを読む

アナと雪の女王/家族の思い出(2017年製作の映画)

3.4

リメンバー・ミーと同時上映。ここ最近の短編と比べると少し長めの尺。
オラフはこうして生まれた!といった誕生秘話のようなものが観れてこれはこれで面白い。
正直なところアナと雪の女王がどんな物語かを思い出
>>続きを読む

デス・レース2000年(1975年製作の映画)

3.6

低予算・低モラルもここまでくると一周回ってせいせいするな。胡散臭い演技、造形、メカデザイン、キャラデザイン、何もかもだっせえ!
レーサー同士のぶつかり合いや政治的抑圧との戦い。過激なブラック・ユーモア
>>続きを読む

仮面/ペルソナ(1967年製作の映画)

5.0

冒頭、怒涛のモンタージュ地獄やサブリミナルへの痛烈な皮肉から名作の予感をひしひしと感じたが、これは衝撃的な作品だった。

人間なら誰しもが持つペルソナ。異なる仮面を持つ者同士が互いを求め理解し合い、や
>>続きを読む

スローターハウス5(1972年製作の映画)

4.6

作中で主人公が悟るように「人生は瞬間の集合だ」という運命主義的な映画。

原作は未読だが、繰り返し使われる有名な「そういうものだ」というフレーズからもわかるように、映画の方も脱力的で、ユーモラスにみせ
>>続きを読む

ホドロフスキーのDUNE(2013年製作の映画)

4.1

幻となったホドロフスキー版DUNEを、監督自身を軸に制作の順を追って迫るドキュメンタリー。
当時84歳でこのパワフルさと制作意欲には、観ているこちら側も元気を貰える。
一冊のコンテだけで、数々の名作に
>>続きを読む

逆噴射家族(1984年製作の映画)

4.1

狂気に満ちた小林克也の怪演や、工藤夕貴の亀甲縛りでお腹いっぱいになれる傑作。

悪魔のシスター(1973年製作の映画)

3.7

デ・パルマによるヒッチコックへのオマージュに溢れた作品。
垣間見る「覗き」の哲学み。
得意のスプリットスクリーンも楽しめる。
音楽はヒッチコック映画も担当したバーナード・ハーマン。デ・パルマはどれだけ
>>続きを読む

砂の惑星(1984年製作の映画)

3.2

変態版スターウォーズと言えばいいのか。
スケールの大きさやヴィジュアル面から観れば、十分に面白いスペースオペラなのでは?
音楽はなんとあのTOTOが担当!申し分のない豪華さ。
ただし、リンチ節のような
>>続きを読む