オーシャン小林さんの映画レビュー・感想・評価

オーシャン小林

オーシャン小林

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家探し(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

TIFF2023にて。
扱っている内容の複雑さをあまり感じさせないくらい、適度に笑えるユーモアも織り交ぜつつ観やすいテンポで家探しが進んでいくのが印象的で、
その中で「本当の安住の地」= Real E
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イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(2014年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

中庸という良い言葉を知った子供の頃からずっと中庸な人間で在りたいと心掛け続けてきたけど、こういうケース見るとまさにまず理解しようとする頭がある事って大切だよなと思う
特に日本社会では
解読を直ちに報告
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ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

過去があるからこそ今の自分がある…

RRR(2022年製作の映画)

5.0

これは…歴史に残る傑作だと思う…
エンタメ映画にありがちな無理矢理なシーンとかもあるにはあるけど、スケールの壮大さと大迫力がそんな細かい事なんて忘れさせてくれる。
特に音楽が全編に渡って最高で、次々と
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アムステルダム(2022年製作の映画)

3.5

TIFF2022より
内容的には陰謀vsメインキャストって感じで、実際の事件をエンターテイメントとして、キャストパワーの暴力含めて楽しめる映画だった。
「必要だから、ではなく自分で選んだのか」という言
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バッドマン 史上最低のスーパーヒーロー(2021年製作の映画)

3.5

これは良い意味でひどい映画だった
タイトル通りのギャグもそうじゃないギャグも含めて、これアウトじゃない?っていう際どいラインを攻めたくだらない感じがシティーハンターに引き続き個人的には笑いながら観れた
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クライ・マッチョ(2021年製作の映画)

3.8

「運び屋」に続くイーストウッドのロードムービーは、穏やかに眺めながら観ることが出来つつもメリハリは申し分程度にあって
さらに「強さ(マッチョ)」という深みのあるテーマが心に染みるいい映画だった。
全編
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エターナルズ(2021年製作の映画)

3.8

MCUの新たな章の幕開けということもありやや自己紹介気味に感じる部分も多かったけど
スケールが大きいからこそ、そのスケール感を活かせば今の人類全体を俯瞰的に見て訴えかけるような物語が描けるという
アベ
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ディア・エヴァン・ハンセン(2021年製作の映画)

3.5

TIFFクロージングにて。
ミュージカル映画ではありつつも想像よりミュージカル要素は控えめで
音楽自体も相変わらず素晴らしいんだけど、だからといって綺麗な大団円に収まりきらせようとはしない感じが少し新
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洞窟(2021年製作の映画)

3.0

TIFFにて。ヴェネチア入賞作品らしいので。
洞窟研究を映画にし更にそれを見た事のない画で表現するという着想は面白いし、その意味で言えば期待を裏切らない高いクオリティの映像が観れて良かった。
セリフが
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ムーンライト・シャドウ(2021年製作の映画)

3.8

東京国際映画祭にて
世界観も登場人物も独特なので、なんだこれと思ってしまったら多分そのまま乗り切れないんだろうなとは思ったけど
個人的には概念的な話だったりあやふやな世界観は好きだったりするので、その
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シャン・チー/テン・リングスの伝説(2021年製作の映画)

4.5

ブラックウィドウを見逃したので久しぶりのマーベル。
西洋が描くアジアとなるとカルチャー間でのズレを日本人としては共感できなくてスッと劇中に入って行けないこともある中
抑圧と家族をテーマの1つとして据え
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エリック・クラプトン/ロックダウン・セッションズ(2021年製作の映画)

3.5

演者・スタッフ達の拘りや人柄が、エリック・クラプトンを上映直前に予習しただけくらいの人間でも感じることが出来て
彼らを見ていると自分には何が出来るのか、突き詰められるのかと自分自身にも行動意欲が湧いて
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アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

3.5

音楽が終始最高でノリながら・聴き入りながらショーの世界観に入り込めて、
演者の表情とか表現がよく味わえるっていう映画の画角で観るからこそのメリットもあって楽しく観れた。
丁度パフォーマンスのヤバさに慣
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街の上で(2019年製作の映画)

4.0

すれ違いみたいなちょっとした関係性の物語と、下北沢のシティっぽい性格もあるけどどこか広すぎずこじんまりとした街のカルチャーがすごく合ってて
延々と垂れ流して観ていられる雰囲気でありつつも話は一応収束し
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猿楽町で会いましょう(2019年製作の映画)

3.0

現代的な人間の生きていく葛藤・難しさとか終始猿楽町な所とか、全体的に若い話だな〜と思って観てた
考えるな感じろじゃないけど、この映画は観て考えるというよりはその場で起きているドラマを観ながら感じていく
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

3.8

何か分かりやすい論文を読んでいるかのように、象徴的なシーンが時折挟まれて話が進むごとに段々と要旨が伝わってきて
都市と階級・封建的価値観という難しめな事を理解しやすくて考えさせられるように出来ていると
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パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

4.0

アイデアとしてはシンプルなストーリーだし、展開的にもツッコミ所(多分大体の人が!?ってなる所がある)はあるんだけど
その裏返しとして、ややコミカルで楽しみながら観れる世界観と人生系のしっかり考えられる
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あの頃。(2021年製作の映画)

3.3

何故オタがオタになり、そしてオタに熱中し続けるのかという個人の心情の視点だけでなく、社会から対象化されたオタコミュニティという集団の中からの視点で、その独特の雰囲気や良さ悪さがリアルに伝わってくる映画>>続きを読む

滑走路(2020年製作の映画)

4.0

東京国際映画祭にて
内容は重めだし、雰囲気や展開で明るく中和されている訳でもないんだけど前へ進む勇気が貰えて少し明るい気持ちを持てる映画だった。
演出(多分カメラワーク?)がチープなのが割と目につくレ
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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.0

SF全開な世界感で、時間概念とかに代表されるようなSF特有の魅力に引き込んでいくような作品だった。
少し複雑で全てを理解し切ることは難しいと思ったけど、単純に緊迫感のあるアクションでエンタメとしても楽
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劇場(2020年製作の映画)

3.5

特別面白いとか胸に刺さるものがあるとは感じられなかったけど、
オチがしっかり落とせていて、火花の時にもあったツッコミでテンポを取るっていう作品の良さとかも出せていた演出はよかった。タイトルに恥じず演劇
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サヨナラまでの30分(2020年製作の映画)

3.8

音楽+爽やかの組み合わせだし人格入れ替わり系だしでありがちな題材に熱い展開と、王道を突っ走り抜けていて
素直に観終わったあとの余韻が心地いいし、やる気を奥底から出させてくれるような感情になる観て損しな
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ラストレター(2020年製作の映画)

3.5

静かでやや退廃的な雰囲気と言葉の美しさからなる深さが良くて、邦画のいいところが詰まった映画だったと思う。
意外と登場人物が共感出来ないような人ばっかりなのと、邦画あるあるのそもそも配役の年代があってな
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mellow(2020年製作の映画)

2.5

哲学的に愛とか人間の心を問う今泉監督の世界観は今回も十分味わえるしやりたいことも伝わってはくるんだけど、
ストーリーがハーレムラノベみたいな感じで無理があるから途中で共感する気を削ぎ落とされてしまって
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フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.0

タイトルとフライヤーだけ見てフォードとフェラーリのバチバチのバトル物かなと思ってたら、意外と人間にフォーカスした真面目なお話で
レース自体の映画館でみる臨場感とか熱さはもちろんありつつもそれだけでは終
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花と雨(2019年製作の映画)

3.5

SEEDAの「花と雨」が出来るまでの曲の生い立ちをそれまでの自伝と合わせた作品で、
芯を通すことの挫折や苦悩をストーリー化したオーソドックスな展開にイメージと合うような雰囲気が合わせられていて、純粋に
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カイジ ファイナルゲーム(2020年製作の映画)

3.5

裏切り裏切られたりの展開とかオーバーだけどなんかユニークなカイジの良さは健在だったし、テーマも現代版っぽくてよかったけど、
そもそもストーリーの導入とかプロットが今まで以上に無理矢理過ぎて頑張って続編
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シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション(2018年製作の映画)

3.5

観る前の想像の2倍以上はくだらない、下ネタもふんだんに使ったばかばかしさが全面に押し出されてて
TVサイズだろってくらい薄っぺらい内容ではあるけど、外国バージョンだからの面白さというよりはフランス版と
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テッド・バンディ(2019年製作の映画)

4.0

よく言えば当時の観客や交際相手と同じ立場からテッドの魅力に引き込まれたけど、悪く言えば本人の表での表現しか見られなくて下手に見やすいからソフトだったかなって感じの映画だった。
本当に信じている人が疑わ
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

3.8

韓国映画の長所といえるストーリーのドラマ性の高さと、動き始めてからの展開の緊迫感で目を離さずに楽しめるような映画だった。
練られただろう物語の割にはツッコミどころが無くはないのだけど、そういうテイスト
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わたしは光をにぎっている(2019年製作の映画)

3.5

主人公が田舎者かつ無口なキャラということで、淡々と情景を描きながら観る側にはフラストレーションがたまるような場面も割と長い間続くが、
終盤のシーンで一気に今まで見させられていた物語への感情が込み上げて
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