あをによしさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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アメイジング・グレイス アレサ・フランクリン(2018年製作の映画)

4.0

72年に教会で行われたアレサ・フランクリンのライヴのドキュメンタリー。とにかくスクリーンのアレサに圧倒された。私には信仰の何たるかはまるで分からないし、彼らが背負ってきた歴史を理解することはできないけ>>続きを読む

バッファロー’66(1998年製作の映画)

3.0

20年振りの『Buffalo '66』が今の自分の目にどう映るかと思ったけれど、当時とあまり変わらなかった。ヴィンセント・ギャロ演じるビリーのダメ男っぷりに辟易するかと思ったけど、そんなことはなかった>>続きを読む

すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.0

出所して社会に適合しようとする元殺人犯の男。その生き様を描けば描くほど、多くのことを既読無視しながら進む社会の矛盾が浮かび上がってくる。一体、何が正しいのか。そもそも、正しさって何なのか。ただ、そこに>>続きを読む

ディエゴ・マラドーナ 二つの顔(2019年製作の映画)

3.0

ディエゴ・マラドーナ。史上最高のサッカー選手(異論は認めません)。ナポリでの活躍、W杯での5人抜き、そして“神の手“ゴール。当時、世界最高のリーグだったセリエA、UEFA杯、W杯とす>>続きを読む

ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

3.0

観ようとは思っていたのだが、シネコンで観るのも何だかな、と馴染みの映画館でかかるまで待っていた。本当はもっと似合う映画館があったのだけれど、そこはとうの昔になくなってしまった。時代は変わったのだ。そん>>続きを読む

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

5.0

すぐにでも、もう一度観たいような、この気持ちを上書きせずに永久保存してしまいたいような、そんな映画。坂元裕二節、全開でした。

行き止まりの世界に生まれて(2018年製作の映画)

3.0

スケボーで繋がった3人の若者の12年間を撮影したドキュメンタリー。とてもパーソナルな映像だからこそ、逆に今のアメリカ社会のリアルな姿が浮き彫りになる。その中で、主人公たちが出自や生い>>続きを読む

彼女は夢で踊る(2019年製作の映画)

4.0

レイトショーで『彼女は夢で踊る 』。
広島に実在する老舗のストリップ劇場を舞台に、過去と現在が交錯しながら描かれる物語。
最近、歳の所為か、古くからある場所や名前について考えることが多くな
>>続きを読む

メイキング・オブ・モータウン(2019年製作の映画)

3.0

今や伝説のような存在のモータウン・レーベルだけれど、創設者であるベリー・ゴーディ Jr. とスモーキー・ロビンソンを中心に語られるエピソードや、その家内制手工業のような手法は、とて>>続きを読む

オン・ザ・ロック(2020年製作の映画)

4.0

朝一で映画館。ビル・マーレイ、ラシダ・ジョーンズ主演のソフィア・コッポラ『オン・ザ・ロック』。明らかに今までの作品とは雰囲気が違うけれど、そこ彼処にソフィアらしい美意識が散りば>>続きを読む

イップ・マン 完結(2019年製作の映画)

4.0

やっと完結編を観ることができました。ブルース・リーの師匠として知られるイップ・マンの物語で、2008年公開の序章から、約10年で4作品が制作された人気シリーズ。基本的には「怒りの鉄拳」>>続きを読む

はちどり(2018年製作の映画)

5.0

喜びや悲しみ、怒り、やるせなさ。きっと誰もが人生の中で経験し、向き合うであろう感情を繊細に描き、そして優しく寄り添ってくれる映画。まさに現代のブルース。

音楽(2019年製作の映画)

4.0

タイトル通り、音楽の衝動の部分、音を出すこと、奏でることの喜び、それらを通じた青春が描かれています。序盤は、熱血硬派くにおくんみたいだったけど。笑 声優陣も坂本慎太郎を始め、個性的なキャス>>続きを読む

ドラゴン危機一発(1971年製作の映画)

3.0

何か月振りかに馴染みの店でうどんをキメた後、いつもの映画館で「ドラゴン危機一発」。今観ると、なかなかツッコミどころ満載ではあるけれど、大画面で観るブルース・リーのアクションは痛快だった。やはり、こうい>>続きを読む

風の谷のナウシカ(1984年製作の映画)

4.0

何を観ても、このコロナ禍と照らし合わせてしまう。世界は変わってしまったのだ、と改めて感じる。もちろん、ナウシカだからという面もあるだろう。腐海や瘴気、それらから身を守る為のマスク。風の谷、トル>>続きを読む

ひまわり(1970年製作の映画)

4.0

辺り一面のひまわり畑に、あまりにも有名なヘンリー・マンシーニのテーマ曲が流れて、まるでエンディングのように始まる…のですが、序盤はこんなにテンション高かったっけ?と思いながら観てました。>>続きを読む

男はつらいよ 寅次郎紅の花(1995年製作の映画)

4.0

こんな時だからか、変わらないものを求める自分がいる。映画も音楽も食べ物も。
寅さんはもちろん、寅さんを観た映画館も、その後に行ったラーメン屋も、30年以上前からある。映画館は前身の劇場を含めればもっと
>>続きを読む

デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

3.0

この映画を観て何を書けばいいのだろう。いや、書くことは沢山ある。近年人気のゾンビ映画であること、ジャームッシュ・ファミリーとも言える豪華なキャスト(ゾンビですが)、何より、あのジム・ジャームッシュの最>>続きを読む

白い暴動(2019年製作の映画)

4.0

タイムリーな話で、ミュージシャン、漫画家、映画監督や俳優の政治的発言について、がっかりしたり、悲しくなったり、ファンをやめます、なんて人がいる。気持ちがまったく分からないわけではないけれど、勝手にすれ>>続きを読む

JAWS/ジョーズ(1975年製作の映画)

5.0

正直、『E.T.』に比べると、観る前に少し不安があった。45年前の作品だし、今観ると安っぽく見えたりするんじゃないか、昔と同じようにスリルを味わえるだろうか、と。しかし、映画が始まると同時に、そんな危>>続きを読む

E.T.(1982年製作の映画)

5.0

こういう時こそ、昔からある街の映画館だよな、と思って調べたらスピルバーグ特集がかかっていたので、一も二もなく『E.T.』を観てきました。十代の頃に通った映画館で観たら、もっとノスタルジックな気分になる>>続きを読む

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

5.0

第二次大戦下のドイツが舞台だが、ユーモア溢れる演出と登場人物たちの魅力が、時代の重苦しさを感じさせない。そして、その軽やかさが故に、彼らが辿る運命と、優しさに心を鷲掴みにされる。同様に、ビートルズやラ>>続きを読む

家族を想うとき(2019年製作の映画)

5.0

様々なことにがんじがらめの現代社会で生活することの難しさが、これでもかと描かれていく。だからこそ、家族4人が小さな食卓を囲み、その後、肩を寄せ合ってバンに乗った、あのシーンは尊く、美しい。いや、そんな>>続きを読む

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.0

昨日観たパラサイトに続き、またもやスクリーンに釘付けでした。車好きの私には尚更。よくぞ、ここまで作り込んだな、と。マット・デイモンとクリスチャン・ベイルの共演も話題でしたが、クリスチャン・ベイルである>>続きを読む

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

5.0

これだけスクリーンに釘付けになったのは、近年だとスリービルボードとスパイダーバースくらい。素晴らしい群像劇であり、喜劇であり、悲劇であり、スリラーであり、社会派でもあり、しっかりエンタメ。とにかく、全>>続きを読む

わたしは光をにぎっている(2019年製作の映画)

3.0

時の流れとともに、生活そのものも変化した。街もそこに暮らす人間も、見た目は小綺麗になったけれど、心は、魂はどうなんだろう。どんどん便利になって、その恩恵を沢山受けてはいるけれど、その分、多くの大事なも>>続きを読む

エセルとアーネスト ふたりの物語(2016年製作の映画)

4.0

情報量満載で、そこ彼処に伏線があって、それを見事なタイミングで回収して…みたいなのも大好きだけど、たまには、ただただ丁寧に積み重ねて作られたものも観ておかないと、映画の本質を忘れてしまいそうになる。こ>>続きを読む

巴里祭(1932年製作の映画)

4.0

巨匠ルネ・クレール監督、生誕120周年記念で、『巴里祭』が4Kデジタル・リマスター版で上映ということで観てきました。
見るからにセットなのに、そこに市井の暮らしの生活感や躍動感があり、何てことのない物
>>続きを読む

マチネの終わりに(2019年製作の映画)

3.0

記録するの忘れてた。それだけ、評価の難しい映画だったってことかな。音楽は良かったです。