ボンパパさんの映画レビュー・感想・評価

ボンパパ

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怪物(2023年製作の映画)

4.0

やはり恐るべし是枝作品。見終わった後に「あなたにもあるでしょ?」「あなたはどう?」
と突きつけられるパターンです。この伏線回収は半端ない。誰でもない、最後はあなたのそこにモンスターがいるのですと。。ね
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砂の器(1974年製作の映画)

3.7

確かによくできてる。昭和の山陰の田舎風景とピアノがなんとも物悲しい。「宿命」か、、今は親ガチャなんて軽ーく言うけど、いつの時代も社会から疎外されて生きる人は無くならないんだな。

ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)

3.7

必ず涙腺崩壊します。ストーリーは想像通り、役者の演技の素晴らしさも想像通りで見事に泣かせるのです。何故予想以上に涙するのか?それは山本幡男の生きる事への実にシンプルなメッセージが伝わるから。希望を持つ>>続きを読む

ミナリ(2020年製作の映画)

3.6

どうしても韓国版北の国からに見えてしまった時点で感情移入出来なかった。映像は綺麗で俳優陣の演技も素晴らしいんだけど、北の国から超絶ファンとしては比べてしまうんだよなー。

テリファー(2016年製作の映画)

3.0

確かにグロいけど、やられる側がポンコツ過ぎて緊張する間もないよ。ピエロの動きは良き。

PLAN 75(2022年製作の映画)

3.8

世界一の高齢化社会の問題をリアルに提起した作品。倍賞千恵子の演技がマジすぎて入り込む。成田悠輔の「集団自決」の炎上は言葉の選択としてダメだとしても、映像で丁寧に示すとこれからの日本社会が避けては通れな>>続きを読む

LAMB/ラム(2021年製作の映画)

3.8

主人公は3人と1人(?)だけ。今までに見た事がないミステリー。正直途中から恐さや不気味さが無くなる。最後のシーンが単なるミステリーでない事に皆をハッとさせる。自然の中の人間の性や生命、深く考えさせる秀>>続きを読む

ブルー・バイユー(2021年製作の映画)

4.8

左脳で観るか右脳で観るかで、評価が分かれそう。右脳派の私はかつて無い号泣。見事にやられました。終始ブルーを基調にした色彩や曲、絶えずベースになる湖、各キャストの彫りのある表情、子供の瞳、静止画のような>>続きを読む

そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)

3.8

それは話が上手くいき過ぎだろ!などと斜に構えて見てはいけない。昨今の子供の虐待のニュースを思い返しながら、親子の愛って何?家族って何?人の愛って何?と、今一度清らか心で見るべき映画。日本は家の概念が凄>>続きを読む

ノマドランド(2020年製作の映画)

3.9

想像とは少し違った。てっきり現在のアメリカ社会の病みをクローズアップする作品と思いきや、その部分はありながらも人生100年時代と言われるなか、残された人生をどう選択するかを問う壮大なテーマ。ノマドと言>>続きを読む

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.2

泣くのかな?と思いきや、号泣です。一人だけ健聴者であるルビーこそ家族の中ではマイノリティ。その感情を理解されず、表現できず苦しんでいる。普段、我々が感じている障害者やマイノリティへの意識を見事に覆され>>続きを読む

朝が来る(2020年製作の映画)

4.0

原本は未既読。凄く重ーい作品。でも最後の光は朝の上りゆく光と私は捉えた。育てられない生みの母親の人生はここまで辛くならなきゃいけないのか?特に日本はまだまだ社会制度が着いていってないんだな。
永作さん
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そこのみにて光輝く(2013年製作の映画)

3.8

どうしようもない、どん「底」の人々の生活をリアルに繊細に、とことんダークに描いた作品。池脇千鶴、綾野剛、菅田将暉の3人のキャラと演技は人間の欲望とウラハラな行動を表現していて見るのが辛い場面ばかり。(>>続きを読む

硫黄島からの手紙(2006年製作の映画)

4.7

イーストウッドはやはり素晴らしい。戦争映画は幾つもあれど、戦争をここまで細部にわたって再現しつつも、ここまで俯瞰して表現した作品はない。リアルで狂気な戦場を描きつつ、必ずそこに愚かな人間の行為への意見>>続きを読む

プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.0

レイプリベンジという重く辛くなりがちなトーンとは全く逆のポップな色と音楽。キャッシーのリベンジは憎しみがギトギトというよりも最後まで淡々としている。当事者だけでなく連鎖していく悲しさ悔しさ虚しさ。性被>>続きを読む

アルカトラズからの脱出(1979年製作の映画)

4.0

脱出映画の傑作。セリフは少なく画像に釘づけ。余計な物は削除され脱獄アクションに徹した面白さ。勿論ショーシャンクの空には名作なのは揺るぎないが、こちらの作品の方がのめり込みやすい。やはりイーストウッドの>>続きを読む

ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

3.9

面白かった。任侠映画として見ずに、ヒューマンドラマとして見れば、線の細い綾野剛も、凄みに欠ける舘ひろしも、辻褄の合わない振る舞いの尾野真千子もそれでいい。
どんなに強がっても、マイノリティーは追いやれ
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茜色に焼かれる(2021年製作の映画)

3.4

今の日本の格差社会を様々なリアリティで表現しているんだけど、どうしても細かいところにツッコミたくなる。正直チープな場面を尾野真千子の熱演が助けている感じ。ストーリーももう少しぶっ飛んで欲しかった。。

トゥルー・ロマンス(1993年製作の映画)

3.9

ロマンスもバイオレンスもファンキーな作品。俳優陣も豪華で勿体ないくらいのキャスティングぶり。脚本はいつでも急降下できるジェットコースター、突然はち切れるので目が離せない。確かにオモシロい。

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.6

レンタル鑑賞。村上春樹小説をじっくり読んだ事がないせいか、どっぷりはハマれなかった。人間の感情の繊細な糸を一つ一つ解いていくような、かなりセンスを必要とする作品。答えが無いストーリー、劇と現実で描かれ>>続きを読む

共謀家族(2019年製作の映画)

4.1

これは面白い!サスペンス、ドラマ、の要素が盛り沢山。映画の「全部載せ丼」!ラストはクライムサスペンスによくあるどうする事もできない世の中の不条理でモヤモヤしつつも、1000本の映画で見事に完全犯罪して>>続きを読む

空白(2021年製作の映画)

4.0

いやー重たい作品です。笑みが出るシーンは最初の古田新太の下手な絵だけ。
しかしながら色々考えさせられる。「折り合い」か。。今の日本にピッタリの言葉。感情表現が下手な人々。だから添田の行動は異常に写る。
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孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

4.0

ヤバッ、オモロい。確かに第2章でなくLevel2。鈴木亮平の怪演が少し目立ち過ぎて、桃李ちゃんのキャラが弱く感じるが。エグさやバイオレスはパワーアップ!ヤクザ映画からホラーへ。Level3があれば今度>>続きを読む

クイーン&スリム(2019年製作の映画)

3.8

BLMやアメリカ格差を考えさせる社会派と想像していたが、その要素は根底にありつつも、映像も音楽もカッコイイ、ハイセンスな逃避行ロードムービー。なるほど監督さんは黒人女性なんだ。不思議と何故か怒りや憎し>>続きを読む

望み(2020年製作の映画)

3.8

非常にストーリーは単純です。が、内容は物凄い重さです。子を持つ親としては途中から涙が溢れでます。息子が加害者であれ被害者であれ救われない悲しみは拭えない。それでも少しでも前へ向けて描かれているのは「信>>続きを読む

Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

3.8

地味な親父が派手にキレるって?かなり想像とは違ってた。キレるどころの騒ぎじゃない。こんなにアクションするとは。ただ強えーんだけど、かなりギリなんだよね。そこが渋い。本当にスゲーのは爺ちゃん。傷一つ負わ>>続きを読む

アオラレ(2020年製作の映画)

3.8

煽りの元祖はやはり「激突」。こちらは題名ときっかけだけで狂ったデブ親父のスリラー。ストレス、格差、薬と現代社会にも起こらないとは言えなく無いが、車隠さず闘いに挑むのはアメリカ的だな。これ見ると車にクラ>>続きを読む

復讐するは我にあり(1979年製作の映画)

3.7

緒方拳の演技、乗り移ったかのような、セリフや仕草。他豪華キャストでキャラが凄いな。リアリティが凄い。丁度前回の東京オリンピックの時期。
今とは対照的な激動の時代。いつの時代も生き様ってあまり変わってな
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.0

役所広司はなんてすごい役者。一発で引き込む表情、声、始まってすぐこの作品の凄さが分かる。
どうしようもなく世間の隅に追いやれたマイノリティにとってなんて世間は窮屈で生きづらいのか?それでもなんてこの世
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ハロウィン(2018年製作の映画)

3.4

前作未見。前半は非常に不気味でワクワク。歯がポロポロ最高!中盤はブギーマンて人間じゃ無いのか?やたら不死身で少し飽きてくる。終盤、おばあちゃんが凄すぎて唖然。やはり最後は死んだの?で終わる鉄板エンディ>>続きを読む

ソワレ(2020年製作の映画)

3.2

男女の逃避行もの。最初の気怠いトーンから田舎町を彷徨う刹那的な雰囲気。結構ハマっていくのだけど、最後のオチが。。無理あるだろ。。

血と骨(2004年製作の映画)

3.3

かなり強烈で生々しい映像。その割にはセット感が満載。やたらとガラスが割れる。
ストーリーはほぼない。葬式のシーンだけ何故かコント?全てたけし節かな。

クロエ(2009年製作の映画)

3.1

ただただ、艶美な火曜サスペンス的映画。
ロケ地、背景はいつも一緒だが、妖艶な2人なので飽きる事はない。

ザ・ハント(2020年製作の映画)

3.9

わぉースゲー!このテンポと緊張感と少しの外しは絶妙。バイオレンススリラーとして前知識なしで見る事おすすめ。そして後から色々検索レビューすると2倍楽しめます。「パージ」にあったハラハラ感から、「キルビル>>続きを読む

ヒッチャー ニューマスター版(1986年製作の映画)

3.7

勝手にスピルバーグ「激突」と比べてしまってたが違った。こっちは顔丸出しで実は主人公にはほぼ殺意なし。ハラハラドキドキ感よりも、ルドガーハウアーの荒野のロードを舞台にした美しき怪演を楽しむ映画かな。

罪の声(2020年製作の映画)

3.8

グリコ森永事件を知っている年代なので、非常に良くできている良質のサスペンスだと思う。ただこれは事件を知らない方が面白いのでは?シナリオも構成も良くできすぎているので、作品の出来映えばかり気になり、素直>>続きを読む

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