小川勝広さんの映画レビュー・感想・評価

小川勝広

小川勝広

貴公子(2023年製作の映画)

3.8

またまた映画評風に・・・

映画『貴公子』レビュー:三冠王村上と大谷翔平

パク・フンジョン監督待望の最新作『貴公子』が、
ついに日本上陸!
期待に違わず、
シナリオ、演出、演技、
全てにおいて高水
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COUNT ME IN 魂のリズム(2021年製作の映画)

5.0

ジェームズ・ブラウンの言葉。

全ての楽器はドラムだ。
ギター、トランペット、
キーボード、その他すべて。

何故なら、
観客のハートを打ち鳴らすのがドラムだ、
心臓の鼓動こそ音楽の始まり、
ビートの
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No.10(2021年製作の映画)

3.5

映画評論風に第三弾→

■映画『No.10』:緻密な仕掛けと観客を翻弄する内容。

〇ジャンルを超えた多様性:ノワールからメタ視点まで、映画『No.10』は、一言でジャンルを括るのは難しい作品だ。
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リンダはチキンがたべたい!(2023年製作の映画)

4.0

今回も映画評風に書きました。
次回からはちゃんと書きます。


映画評『リンダはチキンが食べたい!』:印象派アニメーションの可能性
1. 印象派アニメーションの可能性

近年、アニメーション表現の可能
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プリシラ(2023年製作の映画)

3.6

映画評っぽく書いてみた。


■ソフィア・コッポラ監督、あえてのアウトサイドワーク 『プリシラ』レビュー
〇エルヴィスとプリシラ:華麗なる栄華と陰影

ソフィア・コッポラ監督最新作『プリシラ』は、エル
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安らかに眠れ(2024年製作の映画)

3.5

おもしろい!
シンプル!
10秒ピッチで説明できる内容。
アルゼンチンも、
芝居、撮影、照明、美術その他、技術力は高い。

ファーストシーンで、
主人公が見た人と犬は、
自分?

オーメン:ザ・ファースト(2024年製作の映画)

3.6

『オーメン3 最後の闘争』の時の話しは下記蛇足へ。

ダミアン誕生までのストーリーを作る事に正しく向き合おうというスタンスはよく伝わってきた。
正対できているシークエンスと、正対ゆえに大事にし過ぎてい
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アイアンクロー(2023年製作の映画)

4.0

おもてたんとちがうー。

父フリッツが、
悪役レスラーらしく、
極悪非道、傍若無人、
そんな父を子どもたちが乗り越える・・作品、

まったく違った。

家族思い、
子どもたちへの深い愛、
ゆえの、
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グレート・スクープ(2024年製作の映画)

3.6

ロジャー・エイルズを追い込んだ実話を映画化した『スキャンダル』
ワインスタインは『SHE SAID』

本作はJ・エプスタイン関連で、アンドリュー王子のインタビューまでの【非常事態】を追う側視点で描い
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ビューティフル・ゲーム(2024年製作の映画)

3.7

ジョー・ストラマーの声が懐かしい。

各国それぞれの国事情、
個人の事情がユニーク。

南アフリカチームの出国時の会話、クルド、トルクメニスタンの事情、
日本チームの団体行動、
整列ジャパン、サカナ・
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ザ・ミル(2023年製作の映画)

3.3

撮影、照明、演出、芝居の技術は高い。

プロットやシナリオの展開ではなく、
それら技術の高さは楽しめる。

サッカーのゲームに例えると、
オフェンス、ディフェンス、
共に技術は高く、
締まった好試合、
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ノープレッシャー(2024年製作の映画)

3.7

ジェンドブリ、こんにちは、
懐かしい響き、
Iターン、Uターン系作品、
『ヴァージンリバー』シリーズが近くて爆竹のような作品。

喜劇のさじ加減が強め。

ポーランド映画にそういう傾向が強いかというと
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ロードハウス/孤独の街(2024年製作の映画)

4.0

コナー・マクレガーを最後まで観よう。

久しぶりのダグ・リーマン。

シンプルな作品、
見慣れたストーリー、
見飽きたプロット。

それを、
ジェイク・ギレンホールと、
ダグ・リーマンは、
まるで観た
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サンコースト(2024年製作の映画)

3.7

意味は正確ではないかもしれないが、
アドレナリン
興奮
ドーパミン
刺激

以上を重視する作品、
いわゆるハリウッド作品。

そして、

セロトニン
安心
オキシトシン
幸福。
は、
日本映画、
サー
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

5.0

街中、公園などのくたびれた描写、
ひび割れたコンクリート、
剥がれかかったポスター、

街の人、軍人の、
人形のような顔、

意図的に時代の気分を、
ディテールにキチンと
(キチンとレベルを超えた執念
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シャーリー・チザム(2024年製作の映画)

3.6

OP、記念撮影からの導入で掴まれる。

戦いの始まりだ。

大統領選の闘い、
yes we canの、
始まり、、、通過点か。

シャーリーは勝った、
何に?
妹との電話、
そして、
後に続いた人たち
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フェラーリ(2023年製作の映画)

3.8

アダム・ドライバーの、
芝居の説得力に圧倒される。

指先から手首の角度、
全身の所作、
エンツォ・フェラーリの、
経営のセンスやバランス、
リテラシーを文字通りなぎ倒していく、
スピードとパワーは、
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コール・ジェーン ー女性たちの秘密の電話ー(2022年製作の映画)

4.2

リアルミッションインポシブル、
静かな作品だ。

なぜ静かなのか。

違法活動を水面下で、
続けるひとたちの話しだから。

なぜ違法活動を。

ひとを救う為の法律が、
反対に、
その法律に追い込まれた
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ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

3.7

キックアスをもう一度、
期待しながらも、
キャサリン・ターナーや、
サンドラ・ブロックを、
思い出しつつ。

演出よし、
芝居よし、
シナリオは、
この構造をつくるために、
所々に物語のスピードに、
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白鳥(2023年製作の映画)

3.5

『HOMELAND』の幸薄き苦労人クイン、ルパート・フレンドを使ってくれてありがとう。

小津安二郎も、
もし1980年代以降に生まれて、
戦争に行ってなかったら、
こういう事をやっていたような気もす
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ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語(2023年製作の映画)

3.5

なぜ、らしくないとなるのか、
美術セット、カメラ手前の小さな装飾品、
そこまで作り込む圧倒的スタイルが良かったのに。

背景が簡単な絵、CG、
パステル調のメルカトル図法の絵本・・・
これではニセ・ア
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ネズミ捕りの男(2023年製作の映画)

3.5

グランド・ブダペストホテルまでは、
ストーリーも含めて楽しめた。

今作は、楽しめなかった。

下記、
フレンチ・ディスパッチ、、、
の時の感想。

いつもの通り、
ピタゴラスイッチのような、
ドミノ
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.5

意味は正確ではないかもしれないが、
アドレナリン
興奮
ドーパミン
刺激

以上を重視する作品、
単純明快、シンプルなプロット、
いわゆるハリウッド作品。

そして、

セロトニン
安心
オキシトシン
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.3

最初から最後まで、
オッペンハイマーの苦悩、
核兵器を作るべきではなかった、
しっかりしたアゲインスト作品にはなっている。

キリアン・マーフィーが、
『ピーキー・ブラインダース』のイメージが強すぎる
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ソウルメイト(2023年製作の映画)

4.2

難易度の高いシナリオ。

何が難しいか。

主人公の気持ちのプロット、
転換点を明快に観客に伝えるのが難しい。

有名なシナリオ指南書、
SAVE THE CATの法則には、
あてはめられないパターン
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This Is Me…Now ディス・イズ・ミー… ナウ(2024年製作の映画)

3.6

65分のPVのような作品。

人物をグリーンバックで撮影して、
背景の9割をVFXでも可能なはずなのに、
微妙に実物の美術を作ったり、
ダンサーのキレも良かったりして、
なかなかの力作になっている。
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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

3.8

主人公の書くもの、ひと、
のシークエンスのメタ認知的演出・・・メタ認知的演出・・こういう言葉そのもの、ノリ、バイブス、
目の前の人より多様性、
目の前の人よりコンプライアンス、
ひっくるめて、
気持ち
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.8

ただただ芝居の技術の高さを楽しむ作品。

スタニスラフスキーはもちろん、
ステラ・アドラー方式の、
お互いの関係性の中で、
芝居をビルドアップしていく中でちょっとした仕草、表情を複数重ねて試行錯誤して
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コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)

3.8

DAY01から泣ける。

米軍を裏切るのも、
米軍に寝返るのも、
家族の為、
え?
ガイ・リッチー作品?

冒頭のトラックの爆破も、
大げさにみせない、
派手な事はやらない、
そんな事で勝負しない、
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クイーン:ロック・モントリオール1981(1981年製作の映画)

5.0

IMAXの技術が、
レジェンドに追いついた。

ロジャーのフォーカスだけはキレキレだった。
ティンパニ、ドラ、定位置に、
トップと正面のライティングが決まっていたから光量が安定、
絞りも一定で集中でき
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身代わり忠臣蔵(2024年製作の映画)

3.6

忠臣蔵の映画、ドラマ、
舞台、歌舞伎等、
それぞれで、
殿中でござるから、
討ち入りまで、
の赤穂浪士を描く作品は数多くあるが、

スピンオフ作品も多くあり、
討ち入り前の、
赤穂藩界隈の物語もあれば
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

2.5

二度ある事は、
三度ある。
か、
三度目の正直になるか。

内容は、
前前作、前作、
以上でも以下でもない。

が、
両作品以下と、
評価される可能性がある主な理由3点。


1.何故予告編であのシー
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伯爵(2023年製作の映画)

3.6

♪アクタアクタ〜の音楽にのって、
知能指数1300のルチ将軍が登場する・・・リアルタイムで観ていた人は多いはず。
それ繋がりで、
独裁者ピノチェト関連の新聞記事を追いかけて人も少なからずいたであろう。
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アインシュタインと原爆(2024年製作の映画)

4.0

E=mc²、
光速度不変の法則、
特殊相対性理論、
それぞれの、
それらしい内容、
書籍、文章、図、絵、画像、映像、
数々の説明を見てきたが、
腑に落ちるものは無かった。

時間や数字なんか、
人間
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