小川勝広さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

4.6

世界観、国、街、建物、
乗物、装飾、衣裳、装備品、
ガジェットなどなど、
膨大な物量、緻密なギミック、
美術設定等の打合せのメイキングが観たい!
現物を作るのはホントに大変。
書きゃいいってもんじゃな
>>続きを読む

極限境界線 救出までの18日間(2020年製作の映画)

4.0

映画やドラマで使用される、
ドローンのショットは、
あまり評判が良くない。

これはドローンの映像が悪いのではない。

使用法が良くない。

ドローンの技術が高くない場合が多い。

そもそもカメラは、
>>続きを読む

ハント(2022年製作の映画)

4.5

朴正煕、全斗煥、金大中、
米ソ(ロ)、日本、のそれぞれの功罪をたして、
南北で割っても割り切れない、
右と左をひいても余りが多過ぎる。

そんな人としての素朴な気持ちを、
エンタメに乗せ切ってしまう傑
>>続きを読む

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.0

かっこわるい芝居が、
あまりに見事なので、
約200分が長く感じなかった。

背中を少し丸めて
(シーンによっては背中に何か入れてた?)、
視線が定まる事も少なく、
相手によって優しくしたり、
脅した
>>続きを読む

沈黙の艦隊(2023年製作の映画)

3.8

連載時は楽しく読んでいた。
長い長い航海だった。

原作者の他の作品への賛否も、
当時色々とあったようだが、
原作は楽しめた。

2023年に実写作品として、
観るにあたって、
ポイントは2点。

>>続きを読む

(2023年製作の映画)

5.0

現実が押し寄せるから、
きれい事を並べて盾にするのが人間。

現実で真っ暗になるから、
きれい事で遠くまで明るく照らすのが人間。

カミサマもココロもクニもきれい事。

現実を根拠に偏った考えを基に、
>>続きを読む

BAD LANDS バッド・ランズ(2023年製作の映画)

3.4

このバッドランズ界隈で産湯をつかい、
小中は地下鉄で3駅、
高校は通天閣から徒歩5分、、、

スケボーで、自転車で転げまわった坂で撮影されていた。

残念ながら、
この界隈に敬意のけはいすら、
感じら
>>続きを読む

コカイン・ベア(2023年製作の映画)

4.2

レイ・リオッタのお腹、頭、もうみれない・・・
お疲れ様でした。

ワンカット、ワンカット、
説得力のあるフィクションを構築するために、
蟻一匹通さない隙間ないリアリティを検証しながら、
シナリオに関係
>>続きを読む

アントニオ猪木をさがして(2023年製作の映画)

5.0

観る前から、、、
映画館に近づきながら、
涙していた作品は、
今までにあっただろうか。

上映終了後、
血を流し、、、
ている人はいなかったが、
涙を流している人は多数いた。

元気ですかー

ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

3.9

グッドラック、ウォリアーズ・・・

チャド監督は現場スタント出身だからか、
アクションの1から10まで全てを見せる。

ガン、ソード、カー、
全てにおいて最初から最後まで。

見せ場を編集したり、
>>続きを読む

ほつれる(2023年製作の映画)

3.5

解れる:読み方→ほつれる。

縫い目、編み目などが、
ほどける。
また、
まとめてある糸や髪などの端が乱れる。

小学館 デジタル大辞泉より。

満席に近い客席。
それは素直に喜ばしいが、
みんな、
>>続きを読む

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.5

グランド・ブダペストホテルまでは、
ストーリーも含めて楽しめた。

今作は、楽しめなかった。

下記、
フレンチ・ディスパッチ、、、
の時の感想。

いつもの通り、
ピタゴラスイッチのような、
ドミノ
>>続きを読む

福田村事件(2023年製作の映画)

4.2

美醜善悪清濁。

世間の認識の反対側に、
常にカメラを割り込ませる森監督。

『A』と続編では教団側、
『FAKE』では本人。

本当に濁なのか、
世間がいうように悪なのか、
観客のみなさん、どうです
>>続きを読む

オオカミの家(2018年製作の映画)

3.9

誰にでも同じような経験はあるだろう。

あそこの信号から向こうへ行ってはダメ、
知らない人について行ってはダメ、
あの川には怖いモノがいる、
ひとりで遠くへ行ってはダメ等々・・・

童話や寓話の変異形
>>続きを読む

イノセンツ(2021年製作の映画)

4.2

演出、描写の技術が高い。

ジャック・オーディアール作品や
「トップボーイ」シリーズ、
「アテナ」等の団地を舞台にした作品群を、
考えるための補助線にした方が、
理解しやすいかもしれない。

「童夢」
>>続きを読む

アウシュヴィッツの生還者(2021年製作の映画)

3.9

1カットが5秒以上!

作品中、1カットが5秒以上のカットが数カットあった。
絶滅危惧種だ。

バリー・レヴィンソンの手法そのものが絶滅危惧種ともいえる。

冒頭で、
影と彼女の存在、
白黒とカラーで
>>続きを読む

マイ・エレメント(2023年製作の映画)

4.0

ロジックよりもケミストリー

logicよりもchemistry(化学変化)。

頭で考えるより、
心で感じる。

論理よりも気持ち。

を描くには、

国と国(の設定)では、
メンツが邪魔して、
>>続きを読む

バービー(2023年製作の映画)

4.3

Girls Just Want to Have Fun

と生きる意味。

これはR指定の作品。

残酷描写はない(バービー創世のシーンは人によっては耐えられない?)が、
テレンス・マリックとか、
>>続きを読む

トランスフォーマー/ビースト覚醒(2023年製作の映画)

3.8

ビースト覚醒のビーストって!

一周まわってエンターテインメント映画に、
シンプルなストーリーに戻ってきた!
と喜んだ
『パシフィック・リム』
(一周どころではない)
も今は昔。

エンターテインメン
>>続きを読む

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

4.1

おはようハントくん、

サーカスの空中ブランコで、
華麗な回転や、
息を飲む凄い技で観客を魅了するよりも、
下の網、
セーフティネットを外す方が、観客は喜ぶ。

とはいえ、
このご時世、
他のプロデュ
>>続きを読む

リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

5.0

楽しい作品を観たい初期位置に戻してもらってありがとうに満点。

『サマータイムマシン・ブルース』は、
タイムマシンの用途が、
くだらないベスト3にはランクされていた(当社比)。

『時をかけるな、恋人
>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.5

宮﨑駿がもう一段ギアを上げてきた!

今までの主な作品では、
クシャナ、エボシ御前、
湯婆婆、グランマンマーレ等々の役割は決まっていて、
主人公に、
自然界は○、
人間界はX、
と、
お互い奪い合いを
>>続きを読む

遺灰は語る(2022年製作の映画)

3.4

え?エンターテインメント?

予告編を観て、
遺灰をめぐって、
哀しくて、
滑稽な語り口、
これってエンタメ?
ビットリオの呪縛が解けた?
とはいえ、
エンタメは、
やる訳はないだろうとこわごわ、、、
>>続きを読む

インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

4.0

最後の授業

黒板にフランス万歳!と書いて終わるドデーの小説。

ドイツに占領されつつある、
フランスの小学校の気高い先生が最後に仏万歳と。

エンターテイメント大作映画が、
日本で観れなくなる?
>>続きを読む

1秒先の彼(2023年製作の映画)

3.7

目覚まし時計より1秒先に起きる彼。

また、先に起きる。

また、先に起きる。

そして、
寝坊!
物語は動き出す。
いや、
動き出していた。

ゆっくりの彼女が、
1秒おそい長宗我部麗華が、
愛おし
>>続きを読む

Pearl パール(2022年製作の映画)

4.0

ハワードは戦場へ行った。

次作は、
レベル違いの戦場の凄惨さから始まるのだろうか。
帰ったハワードは、
おー!
子どものイタズラと、
笑顔を返すのか。

そんな事はさておき。
各見せ場はおもしろいし
>>続きを読む

ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

3.5

もはや、「車寅次郎ビヨンド・ザ・ユニバース」
が製作されでも驚かない。

Aトレイン、ショックウェイブではなくて、、、、
フラッシュの能力は、、、とか、
何がなんだか迷いながらも、
それなりには楽しめ
>>続きを読む

M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

4.1

『アンドロイドは電気羊の夢を
見るか』風に言うと、
AIはビッグデータ上のジャニス・ジョップリンの悲しみを学習済みか。

『2001年宇宙の旅』風に言うと、
HALの暴走は人類を守る為、
ミーガンは何
>>続きを読む

探偵マーロウ(2022年製作の映画)

3.3

ジョーダン風マーロウ

をやればいいのに。

それをやっていないのは、
20人以上いるプロデューサーの意志か、
監督のやりたかった事なのか。

探偵映画といえば、
アクション、
ハラハラドキドキが止ま
>>続きを読む

カード・カウンター(2021年製作の映画)

3.3

え?ほぼ満席?

あららー、入口間違ったか、、、。

いや間違いない。

スコセッシの影響か、、、

また日記つけてます。

今回も同じ、、、

ではなかった!!!

幼なさが抜けてきた、

タイ・シ
>>続きを読む

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

4.2

拡げた風呂敷は、、、
蜘蛛の巣は、、、
傘がない、
傘がない問題は閉じる事ができるのか。

前作鑑賞後、
驚きのあまり、
あらゆる他のエンタメ作品の、
シナリオ、世界観は、
マルチバース以前と、
以降
>>続きを読む

アシスタント(2019年製作の映画)

3.4

見たかったのは、
「ozark」のルースの、
アンナ・デルヴェイの、
ソローキンの怒りや哀しみの、
芝居の別パターン、
と、
映画界の描かれ方。

プロミシング・ヤング・ウーマン的に、
抵抗の表現文脈
>>続きを読む

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

3.5

無駄なショット、
意味の無いカット
(狙い過ぎ)、
の連続で、
荒削りのつくりでも、
気持ちの切り取りを伝える事ができれば成立する例のような作品。

気持ちを伝えるというのは、
急に走ったり、
大声を
>>続きを読む

ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

4.0

目は口ほどに物を言い、
口は災いを呼び、
災いは行動を呼び起こすまでの芝居が圧巻!

言葉だけに頼らない細かな芝居で、それぞれの気持ち、状況、何故、をじわじわと手繰り寄せさせる。シナリオと芝居が優れて
>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

3.7

タイトルが怪物、
主人公は子ども。

想像するのは、
え?この子が怪物?
とか、
ミスリードの後の、
マジ?この人が怪物!

本作はいずれでもない、
というか、
いずれでもある。

昨今話題の、
マス
>>続きを読む

最後まで行く(2023年製作の映画)

3.6

初日の出を浴びながらの、
登場人物のそれぞれの情けない顔を美しく捉えていた。
そこからの展開もエンターテインしていておもしろい。

韓国版を見た記録は、
残してるが感想は書いていない。
もっと細かい描
>>続きを読む