ohassyさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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白頭山大噴火(2019年製作の映画)

3.5

こういう映画、90年代のハリウッドでめちゃくちゃ量産されてたよね。
CGや特撮技術が飛躍的に向上して、あらゆる災害がヴィランとして大活躍した。
たくさん観たなあ。

ただ、今の韓国映画はもはや当時のハ
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映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

3.8

映画を始めとした映像制作に携わっている人になぞの高揚感をもたらしてくれる本作。
原作漫画も時々ふと読み返したくなるほどで、時々読み返したくなるのはおそらく、ものづくりに対しての正論を浴びて「そうだそう
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ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

3.5

器用な人間の生きづらさを描く本作。
やくざが生きづらいのはまあ悪いことではないかもしれないけれど、過去現在未来に渡って完璧に品行方正でなければ生きる場所がない世の中というのは、さすがに息苦しいというか
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ジェントルメン(2019年製作の映画)

3.5

「こぢんまりとした映画だよ」という顔をして豪華な俳優をキャスティングしまくるこの手の映画は嫌いじゃないけれど、時々つまんないことがあるのでいつもあまりハードルを上げずに観る。

ガイ・リッチーといえば
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ザ・スイッチ(2020年製作の映画)

3.5

入れ替わりモノで一番の見所といえば、これはもうなんと言っても俳優の演技である。
入れ替わったあとのなんと楽しそうなこと。

今までで一番楽しそうだなあと思ったのは、ジョン・ウーの最高傑作(とまでは言わ
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映画クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン ~失われたひろし~(2019年製作の映画)

3.0

あまり積極的に音楽を聴くタイプではないけれど、人生において時々「女性ボーカル」にハマる時がある。
古くは渡辺典子(「火の鳥」主題歌が入ったLPは初めて自分で買った音楽ソフト)や渡辺美里、マドンナ、シェ
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フィールズ・グッド・マン(2020年製作の映画)

3.5

サブカルマンガキャラクターがインターネットミームとしてひとり歩きして、ついにはアメリカ大統領選挙を動かすほどの存在になる。
そんなことがあるらしい。

僕が本作をレビューするには、あらゆる知識が不足し
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.0

それほど熱狂はしないもののおおよそリアルタイムで追いかけてきた本シリーズとのファーストコンタクトは、友人から借りたVHSテープだった記憶がある。
テレビ番組を録画したものだ、懐かしい。

本作と、TV
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ザ・ライダー(2017年製作の映画)

4.2

ライダーというのはいわゆるカウボーイで、競技ロデオに人生をかける人々のこと。
選手と言ってしまうと違和感がある。
スポーツと言うには経済とは程遠く、生活に密着しすぎている。
日本で言えば例えば流鏑馬の
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.0

キャストとテーマからして選ぶことのないであろう本作だけれど、あまりに評判が高い。
興味のないジャンルだからこそ、それでも超えてくるモノがあるとすればぜひ体感したい。

これはアレですね、しっかり意識し
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KCIA 南山の部長たち(2018年製作の映画)

3.5

「部長たち」なんていうとなんだかのんきな企業モノみたいだけれど、南山の部長というのは韓国中央 情報部のトップ、アメリカで言うところのラングレー、つまりCIAの長官にゲシュタポのトップ的な要素を加えたよ>>続きを読む

ミセス・ノイズィ(2019年製作の映画)

4.0

引越し先のお隣さんがモンスターだった。

よくある話だ。
モンスターとまでは言わないまでも、足音が気になるとか、子供がうるさいとか、世の中はそんな悩みで溢れていると言っていい。
そこか
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劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

4.0

※テレビシリーズも含みます

ANIPLEXとufotableのタッグは「fate/zero」で十分理解していたので、テレビシリーズにしてこのクオリティは驚くというよりはさすがという感想。
作画の崩れ
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ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

4.0

ピクサーの新作映画をサブスク配信で観ることになるとは、10年後くらいに「あそこからだったな」って思い出す可能性ある。

テーマは哲学的、梲が上がらない中年のおっさんが主人公、ジャズ、という、それはそれ
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続·ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画(2020年製作の映画)

4.5

前作「ボラット 栄光なる国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習」ですっかり有名人になってしまい、アメリカでのモキュメンタリー撮影が困難になってしまった、サシャ・バロン・コーエン扮するボラットが今回使>>続きを読む

大コメ騒動(2019年製作の映画)

3.0

富山市の仕事をさせていただいているご縁で、一足お先に試写を拝見。
「釣りバカシリーズ」や「超高速!参勤交代」などの王道コメディから「空飛ぶタイヤ」などの社会派作品まで幅広くこなす、
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タイトル、拒絶(2019年製作の映画)

3.7

監督の山田さんとはその昔、TFMの番組で数ヶ月ほどご一緒した仲。
その後、主宰する劇団「ロ字ック」の舞台劇にお邪魔して目撃したのが本作の元となった「タイトル、拒絶」だった。
資料を見ると2013年の公
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アンストッパブル(2010年製作の映画)

4.0

僕はこの映画をすっかり誤解していた。
「暴走列車」「トニー・スコット監督」というだけで、お気楽娯楽アクション大作だと思っていて、いくらデンゼル・ワシントンが出ていようが触手が伸びなかったのだ。

非常
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朝が来る(2020年製作の映画)

3.5

正直に言えば、河瀬直美監督作品はあまり観たことがない。
いや、ほとんど見たことがない。
劇場で観た記憶のある作品は、カンヌを取った「萌えの朱雀」くらいだと思う。
本作を観るきっかけは、中学生にして妊娠
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ミッドウェイ(2019年製作の映画)

3.5

数ある戦争映画の中で、比較的落ち着いた演出とロジックを展開する本作は、スペクタクル映画の旗手であったエメリッヒのクリエイティブも発揮された、思わぬ良作であった。

個人的にほとんど知識もなく、ポリティ
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(r)adius ラディウス(2017年製作の映画)

3.5

たまたまAmazonプライムで目に留まった本作、もうすぐプライム期間が終わってしまうようなので慌ててレビュー。

その目に留まった理由でもあるキャッチコピーは作品の設定なのでネタハ
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はりぼて(2020年製作の映画)

3.8

富山で暴かれた空前の市議会議員横領スキャンダルを記録したドキュメンタリー。
富山には仕事の関係で足掛け6年くらい毎年5回は訪問していて、この事件もよく知っていた。
当時ごっそり市議が辞任して補欠選挙が
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TENET テネット(2020年製作の映画)

3.5

これだけ考察が溢れた今、何か書けることがあるだろうか。

正直、あんまりないです。
それにしても、僕は想像以上に理解できなかった。
観終えた直後の感想は「ほとんど意味が分からなかったけ
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クリーピー 偽りの隣人(2016年製作の映画)

4.0

銀獅子受賞を受けてというわけではないけれど、ここのところ黒沢清監督作品を観返している。
本作はキャストがMOZU辺りとダブっているのでそういうイメージを勝手に持っていたこともあってなんとなくスルーして
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はちどり(2018年製作の映画)

4.0

舞台となっている90年台前半の韓国というのは、おそらく暗黒の時代の最後の頃だったろう。今がどうなのかはともかくとして。
「タクシー運転手 約束は海を超えて」が1980年の話だから、そこから民主化が進ん
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未知への飛行(1964年製作の映画)

4.3

1964年のアメリカモノクロ映画。

「12人の怒れる男」「セルピコ」「狼たちの午後」など、社会派サスペンスの巨匠が描く冷戦の行末。
同時期に製作された、同じく核の保有による駆け引きを描く「博士の異常
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

5.0

コロナ明けに思いもよらない大傑作に出会えた、うれしい。

原作「若草物語」は誰もがタイトルくらいは聞いたことがある古典と言える小説で、南北戦争時代のアメリカで過ごす四姉妹の子供の頃を中心に描かれた、作
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レディ・バード(2017年製作の映画)

4.0

公開時に観るべきだけれどスルーしてビデオグラムになったらなったでいつでも観られると先延ばしにしがちな映画のジャンルは?
と言われれば例えば本作と答える。
映画好きとは口先ばかりだと言われても、反論しよ
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あなたにふさわしい(2018年製作の映画)

3.5

友人出演を鑑賞。

とある2組の夫婦が休暇で訪れた避暑地の別荘で繰り広げる愛憎劇であり、自分や相手との関わり方を見つめ直す物語。

おそらくほぼワンショットワンカットの長回しで撮影された
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劇場版 SHIROBAKO(2020年製作の映画)

3.5

映画「劇場版 SHIROBAKO」

緊急事態宣言が出る少し前、滑り込みで鑑賞したのが本作。
すでにテレワークが始まり、不慣れな環境で生活を送っていた中でなんとなく落ち着きどころが掴
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

4.2

「ヘレディタリー/継承」のある一場面で致命的な呪いをかけられてしまった僕は、本作でもやはり致命的な呪いをかけられてしまったようだ。

春を迎えつつある日本では、そこかしこに可愛らしい花が咲き始めている
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散歩する惑星(2000年製作の映画)

3.5

「ミッドサマー」を制作する際にアリ・アスター監督が意識したという、ベルイマン、今村昌平、パク・チャヌクあたりのフィルムメーカーと並んで見かけるのが本作。
広告出身のスウェーデン人監督・ロイ・アンダーソ
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ツリー・オブ・ライフ(2011年製作の映画)

3.5

パルムドール受賞で、とにかく映像が美しいが難解すぎることで話題となった本作は、ブラッド・ピットとショーン・ペンが時代を経た親子を演じる、テレンス・マリック監督の超自伝的な物語。
中心となる物語はマリッ
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名もなき生涯(2019年製作の映画)

3.5

テレンス・マリックはいわゆる巨匠中の巨匠映画監督の1人。
「天国の日々」で一躍世界的な映画監督に登りつめたものの、次の「シン・レッド・ライン」まで20年間姿を消したり、かと思えば2000年以降は製作指
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栄光のマイヨジョーヌ(2017年製作の映画)

4.0

「マイヨジョーヌ」とはフランス語で黄色いジャージという意味ですが、世界最大の自転車ロードレース「ツール・ド・フランス」のチャンピオンだけが着ることができる、おそらく世界一獲得が難しい栄誉のひとつ。
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ジャーヘッド(2005年製作の映画)

3.5

「1917」関連の映画をと考えたときに、WWⅠモノとしては「西部戦線異状なし」「突撃」など、ワンカットものだと「ロープ」「バードマン」など色々ある中で、メンデス&ディーキンスコンビの最初の作品かつ戦争>>続きを読む