ohassyさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

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ホース・ソルジャー(2018年製作の映画)

3.0

いやー、ブラッカイマーの映画は実に久しぶりだ。
パイレーツシリーズをあんまり観れていないせいもあるけど、ブラッカイマーっていうともうザ・ロックとかコン・エアーとかアルマゲドンあたりを思い出しちゃう。
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2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

3.5

誤解を恐れずに言えば、キューブリックは映画が「ヘタ」だと思う。

親切すぎる映画というのは1つもいいことがないけれど、不親切すぎる映画というのもどうかと思う。
僕たちのような、多少なりとも訓練された映
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7月22日(2018年製作の映画)

4.0

ポールグリーングラスの新作実録モノがnetflixで。
ポールグリーングラスの新作実録モノがnetflixで!

彼の存在を知ったのは「ユナイテッド93」という、9.11で墜落した航空機のひとつ、ユナ
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イコライザー2(2018年製作の映画)

3.0

この不条理な世界に堕ちた初老の天使、それがイコライザーことデンゼルワシントン演じるマッコール。
本作を観ると、前作は堕天使の生まれるゼロストーリーだったことがよくわかる。
ロシアンマフィアによって娼婦
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バーバラと心の巨人(2017年製作の映画)

3.0

ファイティングポーズをとる


確かにこの邦題はちょっとあれかもしれない。
個人的には「ジャイアントキラー」とか「少女と巨人」とかの方がいい気がするけれど、完全に平日の主婦やF1層をターゲットにしてい
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イコライザー(2014年製作の映画)

4.5

次はちょっと気軽に観られる作品がいいな→イコライザー2?デンゼルワシントンがめっちゃ強い話かこりゃ気軽だ→前作観ておくかAmazonで100円だし→なにこれめっちゃ面白い

ってことになるんだから、映
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マザー!(2017年製作の映画)

3.5

すごい、全然分からない!


いや、こういう映画は本当に久しぶりだ。
ここまで暗喩に満ちていて、というか作品自体が暗喩そのもので、ここまで個人的な作品は、パッと思い出せないだけかもしれないけれど、少な
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判決、ふたつの希望(2017年製作の映画)

4.0

中東情勢というのは特に複雑で根が深く、よく分かっていないよそ者が迂闊なことは言えないけれど、本作はその複雑で根深い問題になってしまっているものに、解決へのひとつの考え方を提示しているように思う。

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アントマン&ワスプ(2018年製作の映画)

3.5

クセになるこのあったかさ


アントマンシリーズの魅力はその世界の狭さ・身近さだと言われていてその通りなのだけれど、それはつまり登場人物たちが戦う理由がとてもシンプルで個人的なものになっているからだ。
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サウルの息子(2015年製作の映画)

4.0

スタンダードサイズの視野の狭さや人物、ほとんどは主人公サウルのクローズアップ、そして極端に焦点距離の浅いレンズの三重苦により、何が起こっているのか、状況がよく分からない。

ずっとそう思いながら観てい
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ザ・アウトロー(2018年製作の映画)

3.0

銃撃戦とカーチェイス!?いや、そこじゃない


※試写にご招待いただいたのでいつもより内容紹介をしてます

主演のジェラルド・バトラーと監督のクリスチャン・グーデガストといえば、「エンド・オブ〜」シリ
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ザ・シークレットマン(2017年製作の映画)

3.5

「こっちのリーアムニーソン好き」


子どもの頃は、「ウォーターゲート事件」というずいぶんかっこいい事件がアメリカにはあるんだなあと思っていた。
てっきり宇宙人が接触してきたり軍事的なクーデターが起き
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若おかみは小学生!(2018年製作の映画)

-

傑作アニメ映画「茄子 アンダルシアの夏」の高坂希太郎さんの久々の監督作品が、今日から公開です。
3年以上も前のことでクレジットはされていませんが、製作初期段階に少し関わっていたのでもう素直に少しでもヒ
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愛しのアイリーン(2018年製作の映画)

3.5

「オナニーさせられちゃう子、とくに好き」


新井英樹といえば、週刊漫画誌の中でもなんだかやたらと熱量のある筆致が気になってしょうがない、時々登場する妙に生々しくてエッチな描写が無視できない、でもちょ
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雨あがる(1999年製作の映画)

3.5

「あなたたちのような木偶の坊には、お分かりいただけないでしょうが」


これほど気持ちのいいセリフは、なかなか聞けるものじゃない。
目上の人間に対しての丁寧な言葉遣いの中に「木偶の坊」というパワーワー
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グラン・トリノ(2008年製作の映画)

4.0

「イーストウッドさん、僕も人生の後半をがんばろうと思う」


ダーティハリーや西部劇でのイーストウッドはほとんど観ていない僕ですが、もちろんいろんな話は聞くし読んでいるので、この人はそういう過去を背負
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デッドプール2(2018年製作の映画)

3.5

「ホント良くやるわ、呆れる(ほめ言葉)」


1作目がカルト、もしくはサブカル的だとすれば、本作は堂々とした王道ストーリーで、この展開はターミネーターシリーズを思い出さずにはいられない。
単純に言えば
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ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男(2017年製作の映画)

3.5

「あの頃プロテニスプレイヤーは僕らのスターだった」


何を隠そう、僕はテニス少年だった。
小学生の頃に母親の趣味に付き合わされたことがきっかけで、そのまま中学では軟式テニス部に、高校では硬式テニス部
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トゥルー・グリット(2010年製作の映画)

3.5

「どこまでも美しい星空と死んだ馬、走る老人」


週末の午後突然のコーエン兄弟欲が沸き、未見の作品を探すと、これと、「バーンアフターリーディング」があった。
監督作では無いけれど「サバービコン」もまだ
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検察側の罪人(2018年製作の映画)

3.8

「僕らにとって、木村拓哉とは一体なんだろう」


映画やドラマに役づきで登場すれば、演技の上手い下手とは関係なく、少なからずその役の人として脳が認識するのだけれど、彼だけはちょっと違う。
どこまで行っ
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息もできない(2008年製作の映画)

4.0

「時々こういう作品がある、手に負えないやつ」


公開当時はずいぶん話題になったみたいだけれど、全然知らなかった。
2008年というと、確かに人生の中でも1番映画を観ていなかった頃かもしれない。

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グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

3.5

「映画のヒットはいい音楽とともにある」


というのは持論だけれど、ほぼ間違いのないことだと思う。
宣伝で最も作品の魅力を伝えられるのは特報や予告篇で、それらにはテーマ曲がつきもの。
人は映像を見てい
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アントマン(2015年製作の映画)

3.5

アリってかわいく出来るんだなあ


自由自在に大きさを変えられるのは、もっとも映像的に魅力のあるギミックのひとつに違いない。
小説や漫画では成し得ない映像でこそのダイナミズムが表現できるのは、観る前か
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

3.5

「見応えあるスリラーの仮面の奥に潜む強烈なブラックユーモア」


人種差別というものは、自分たちより劣っている(と思っている)種を見下している行為だと思っていたのだけれど、本作のアプローチはそれとは違
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最後の追跡(2016年製作の映画)

3.5

「こういう作品を生み出せるNetflixのビジネス的破壊力」


「ウインド・リバー」からテイラーシェリダンを辿って本作に。
社会性、キャラクター、サスペンス、愛が絶妙に織り込まれ、ウインドリバー同様
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スノーデン(2016年製作の映画)

3.0

アメリカは本当にいろんな闇を内包している国ではあるけれど、一方でこういった権力に対してのカウンター的な作品を作り大々的に公開するところは素直にすごいと思う。
しかも結構ホンモノのニュース映像を使うので
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ウインド・リバー(2017年製作の映画)

4.0

「極限状態でのストーリー展開とリアリティが本当に大好きで」


ストーリー作りの重要な要素として「制限」というものがあって、主人公たちがそれを乗り越えて行くことが物語になるわけだけれど、とりわけ「土地
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未来のミライ(2018年製作の映画)

3.0

家族って面倒でしょう?


予告で前作と同じような印象を受けたので観なくていいかなと思っていたのだけれど、どうやら違うらしいということで観ることに。

うん、違った。
いや、細田監督が言いたいことは、
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ダウンサイズ(2017年製作の映画)

3.0

「小さくなるの、めっちゃ怖くない?」


もし小さくなることでいわゆる「豊かな暮らし」が実現すると言われたら、果たして僕は実行するだろうか。
いや、無理。
全然無理。
せめて小さい人たちだけで全てを賄
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僕のワンダフル・ライフ(2017年製作の映画)

3.5

「観たくて観たくなくて観て良かった」


映画としては観たくなかったのだけれど、ついに観てしまった。
正直に言えば、犬好きとしてはずっと気になっていたのだ。
しかもよく見たらラッセハルストレム監督じゃ
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ミッション:インポッシブル/フォールアウト(2018年製作の映画)

4.0

「そして伝説へ、史上最強のアクション俳優」


トムの作品を観るときの座席は決めている。
F-14。
そう、トムキャットだ。
比較的大きめなハコでないと見にくい席になってしまうし、当然埋まってしまうこ
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ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル(2017年製作の映画)

3.5

愛と勇気とほろ苦さ、ちょっと忘れていた娯楽大作の在り方


いつの頃からか娯楽大作にも影を求めるようになり、あっけらかんとしたハリウッド作品が激減してしまった中、いまどきこれだけど真ん中を射抜いている
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志乃ちゃんは自分の名前が言えない(2017年製作の映画)

3.5

「15歳の女優が好きだと表現したらロリコンだろうか(多分そうだろう)」


蒔田彩珠という女優を知ったのは大好きなドラマ「重版出来!」でのこと。まだ子役と言っていい年齢だったと思うけれど、他の俳優たち
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夜明け告げるルーのうた(2017年製作の映画)

4.0

「丁寧に作られた上品な傘を買おう、新なのを一本」


僕の属する業界には当然のように湯浅監督の信者が多く、おしなべて「マインド・ゲーム」にやられている。
僕もきっとそうなっただろう、当時観ていれば。
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ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)

4.0

「何ていう一瞬を用意するんだ、笑いながら泣くわ!」

映画は本来主人公に感情移入して見るべきものだと思うけれど(作り手としてもそうして欲しいし)、一方で自分の立場によって見方が変わってしまうのも事実。
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鋼の錬金術師(2017年製作の映画)

3.0

「マスタングは長谷川博巳だと思う人RT」


原作マンガがかなり好きで、時々ふと読みたくなって結局そのまま一気読みすること数周。
絵がうまいしキャラもいいし、何よりこれだけ荒唐無稽なのに破綻のない、緻
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