愛するマイセン人形のためなら、ホロコーストもソビエト革命も利用するウッツ男爵の姿に、モノに魅入られ支配される悲しさとおかしさを見た。
ろうそくの灯りのなかで男爵が人形と戯れるシーンが幻想的。
あの>>続きを読む
アカデミー賞の外国語映画賞にノミネートされた映画。
老人のロマンスものだったけど、内容はほとんど覚えてない…。
1970年スロバキアの貧しい農村に住まう老人たちの姿を追ったドキュメンタリー。
所々に写真にモノローグを被せる場面があり、『ラ・ジュテ』を思わせた。
老人たちの顔に刻まれた深いシワの凄味。
すごく他愛ないけど、好きな映画。
女性の年齢をカラットで例えるのは、これが元ネタなんですねえ。
演出や語り口の凡庸さを、キャストの好演が救っている。リブ・ウルマンが意外とはまり役で、ベルイマン映画で>>続きを読む
全編フラメンコギターとカスタネットが鳴り響いているからか、まるでスペインの古い民話か、ロルカの描く血なまぐさい悲劇の世界。
憎しみが憎しみを呼び、子供世代にまで及んでいくあたりは「嵐が丘」も思い出させ>>続きを読む
めがねのチビっ子が「行かないで!」と泣きながら鼻血ふいて倒れるとこがホラーすぎる。
ベルナデット・ラフォンは相変わらず最高、大好き。
船乗りのあんちゃんとのやり取りは、気持ち悪くて正視できず。
ほぼ下ネタばっかりなのに、妙なウィットが感じられる。意外な拾い物。
ビデオ屋の兄ちゃんが終始いい味出してる。
「またあいつを傷つけたら、ぶっ殺すからな(スマイル)」サイコーっ。
このレビューはネタバレを含みます
"あの夜"を再現するパートはぞくぞくしたけど、そのあとはグダグダごたくを並べてはどつき合ってばかりなので、「うるせー、テメーらさっさとセックスしろ」と苛立ってしまいました。
このレビューはネタバレを含みます
ダニエルを演じる役者さんの容貌魁偉さが目に焼き付いた。よくこんな人見つけてきたな。ポーランドのラミ・マレクと呼びたい。
終盤の写真で示される善行のだめ押しとか、あの女の子とできちゃうところとかが興ざ>>続きを読む
J.Mクッツエーの原作『石の女(In the heart of the country)』の映画化。
南アフリカの砂漠に取り囲まれた農場に住む、老いた父(トレヴァー・ハワード)と娘(ジェーン・バーキ>>続きを読む
『招かれざる客』に先駆けて異人種間結婚を扱い、その先にある不条理な悲劇を描いた作品。
主演のバーバラ・バリーがカンヌ女優賞をとっているが、彼女といえば『ヤングゼネレーション』『プライベート・ベンジャミ>>続きを読む
実は先日初めて見た。
やっぱり噂にたがわぬ名作。題材が題材だけにゲテモノになりそうなところをしっかりとまとめたジョナサン・デミの演出の端正さ。
レールデュタンの香水、緑色のダッフルコート、指輪などク>>続きを読む
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【かまきり夫人、昼下がりの殺人】
殺意が沸いた。もちろんヒロインとその間男にである。
二人がベッドでギシギシアンアンしてる間ずっと、「タヒね!早よタヒね!二人ともおっタヒね!」と心の中で呪いをか>>続きを読む
記録。むかーしビデオで見た。
この頃のパチーノはキザなんだけど、いま見てもカッコいい。昔のアイドル歌謡で「アラン・ドロン+アル・パチーノがあなた~」なんて歌詞があったけど、まさにそんな感じ(何が?)>>続きを読む
ザ・バンドについての知識がほとんどないまま、『ザ・バンド/かつて僕らは兄弟だった』→各メンバーのプロフィールをググり、その栄枯盛衰ぶりにへこむ→『ラスト・ワルツ』
だったので、やはり心にズシンときた。>>続きを読む
所々「ん?」みたいな箇所はあるけども、バックステージものの楽しさは十分。
終盤は、『恋におちたシェークスピア』における「ロミジュリ」初演シーンを思わせる展開があちこちに。
エンドクレジットに、歴代の>>続きを読む