okaさんの映画レビュー・感想・評価

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文化の発展を促せば、戦争の終焉へ歩み出すことができる。
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映画(178)
ドラマ(0)

普通の人々(1980年製作の映画)

4.0

「感情は苦痛を伴う。苦痛を感じない者は不感症だ。今生きてることを感じとれ」生きてると苦しいことの方が多い。しかしそれが何だと言うのか。何も楽をする為に生きてる訳じゃない。そもそも苦痛がなければ、本当の>>続きを読む

ビフォア・ミッドナイト(2013年製作の映画)

3.7

「愛に色々と期待し過ぎるから傷つくのよ。パートナーは、自分の不完全な部分を満たし安心させてくれる人、こうあるべき。妥協はお互いに…」理想や幻想に囚われ過ぎると、現実が常に満たされないものに思えてくる。>>続きを読む

gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)

4.0

「おはようございます。スティーブンソン先生〜」育て方は天才に限らず、永遠のテーマだ。何せ正解がないものだから。ただ最も大切にすべきなのはいつだって本人の気持ち。結局のところ“馬を水辺に連れて行くことは>>続きを読む

ローズマリーの赤ちゃん(1968年製作の映画)

4.1

「どの宗教も同じだ。カトリックだけじゃない。無知なものに対するお飾りだ」恐らく、盲目的に神を信じても意味がないのだろう。自分で見て考え行動しなければ、自分の人生を生きたことにはならないのだから。
現代
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ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995年製作の映画)

4.1

「“技術の進歩が時間を節約する”だなんて。自由になるどころか、より忙しくなるだけさ。ワープロで時間ができたから余暇で善を学ぼうなんて誰も言うものか」技術の進歩がなくても人は幸せになれるはず。街中を歩き>>続きを読む

未来よ こんにちは(2016年製作の映画)

4.1

「欲望があれば幸福でなくとも期待で生きられます。幸福が来なければ希望は伸び幻想の魅力が情熱の限り続くのです」遠足当日より遠足に行くまでの方が楽しかったりする。時に幻想は現実を上回る。この世知辛い世の中>>続きを読む

ニュー・シネマ・パラダイス(1989年製作の映画)

4.1

「もうお前とは話したくない。お前のうわさを聞きたい」ぼくらには旅に出る理由があり。愛する人とのしばしの別れは、何かを成し遂げようとしている人にとっては避けられないもの。結局のところ、痛みや犠牲無しでは>>続きを読む

素敵なサプライズ ブリュッセルの奇妙な代理店(2015年製作の映画)

3.9

「なぜ死ぬ?私は人生に満足しているから」なるほど…人生に満足できないから死ぬのではなく、満足できたら死ねるのか…死を意識しなければ生の大切さは理解できない。明日眼が見えなくなると思えば、今見ている景色>>続きを読む

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

3.9

「僕はハリデーとは違う。勇気を出して飛び込むよ」世界中のオタク仲間に向けられたスピルバーグからのエールか。創造の世界はそれだけで十分楽しいものだが、現実に反映できるものであれば、その価値は格段に高まっ>>続きを読む

ホドロフスキーのDUNE(2013年製作の映画)

3.9

「彼らは劇場公開用に1時間半にしろと言った。私は納得しなかった。私は12時間の映画を作る。いや、20時間だ!」完全に常軌を逸している。理屈を凌駕する本物の芸術家だ。作りたいから作る。やらずにはいられな>>続きを読む

さよなら、さよならハリウッド(2002年製作の映画)

3.9

「僕は優秀な人材を集めて雇うだけ。指示は出さず各自の裁量に任せる。みんな素晴らしい才能の持ち主なんだから」特典のウディアレンのインタビューより。かつてジョンカサヴェテスも同じ様な話をしていた。彼らは演>>続きを読む

歩いても 歩いても(2007年製作の映画)

4.0

「黄色い蝶々はね、冬になっても死ななかった白い蝶々が、黄色くなって帰ってくるんだって」困難は必ずしも乗り越えなくてはいけない訳ではなく。死なずに生き抜くだけでも意味があるのかもしれない。人はそれぞれ何>>続きを読む

ミスター・ベースボール(1992年製作の映画)

3.5

「子供の頃、仕事だと思って野球をしたか?」内容はベタで安っぽく、ストーリーも薄いが、それなりに面白い。やり過ぎの誇張表現も多々あるが、日本のスポーツ界にはこれぐらいの辛辣さが必要な気もする。外車ばかり>>続きを読む

奇跡(2011年製作の映画)

4.0

「家族より世界を選んでしもうてん」子供の頃にしか味わえない経験がある。友達と駆け回ったり、花の匂いを嗅いだり、知らない土地に行って迷子になったり…勉強だけでは育めないものは多い。自分の事ばかり考えてい>>続きを読む

コーチ・カーター(2005年製作の映画)

4.1

「最大の恐怖は、自分が無力だと知ることじゃない。最大の恐怖とは、自分の計り知れない力だ」自分が無力だということにしておけば、努力しなくて済み。麻薬の売人にでもなれば、楽に生きられる。一方、自分に可能性>>続きを読む

パターソン(2016年製作の映画)

4.1

「白紙のページに広がる可能性もある」
彼の口から愛の言葉が落ちる。
彼女の口から愛の言葉が落ちる。
明るい宙から、長い髪のように。
彼女の肩に。彼の背中に。
そしてそれを小さな幸せと呼ぶ。
日常の景色
>>続きを読む

天才マックスの世界(1998年製作の映画)

3.9

「彼らは金で何でも買えるが、不屈の精神だけは買えない」世界の偉人達が親や先生の言う事を聞き、模範的な学生生活を送っていたなんていう話は聞いた事がない。S・ジョブズは世界中の電話をハッキングする機械を作>>続きを読む

海よりもまだ深く(2016年製作の映画)

4.2

「そんなに簡単になりたい大人になれると思ったら大間違いだぞ!」本当に良い映画。細部まで丁寧に心を込めて作られている。子供の頃は、何にでもなれると思っていた。しかし現実は、平凡な幸せを掴むことすら難しい>>続きを読む

サンセット大通り(1950年製作の映画)

3.9

「この屋敷全体が呪いにかかっている様だ。世間から取り残されゆっくり崩壊している」一般的に。“優秀な”自分がいなくなっても世の中は回るもの。そして時代が変われば、必要とされる人物像も変わってゆくもの。自>>続きを読む

グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

3.9

「愛を欲張らないで。少しの善人の愛で十分よ」作家カート・ヴォネガットは、「私が一番好きな愛は、ありふれた親切だ」と語っていた。誰かを大切に扱い、また扱われる。ただそれだけの親切の事。愛を欲張り過ぎない>>続きを読む

ファーゴ(1996年製作の映画)

4.0

「犯人は金が欲しいだけだ。でも、奴らがカッとなって…」コーエン兄弟らしく芸が細かく、どのシーンも丁寧に作られている。他愛ない会話や行動にも、人のおかしさや愚かさがふんだんに織り込まれている。そしてそれ>>続きを読む

SR サイタマノラッパー(2008年製作の映画)

4.2

「道中で聴けよ!」自分の言葉で話し、本当に伝えたいことを歌詞にする。それさえできれば、聞いた人の胸には何かが届くはず。それは最も単純で最も大切なこと。「桐島、部活やめるってよ」、「カメ止め」、「シティ>>続きを読む

ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

4.0

「時には明け方の4時に起きる。寝るのが真夜中でも。私は永遠に立っていられる」男は何かに熱中すると、子供になる。他のことは考えられなくなり、寝食も忘れてしまう。思考は独りよがりで、矛盾にも気付くこともな>>続きを読む

わたしはロランス(2012年製作の映画)

4.1

原題「LAURENCE ANYWAYS」。彼はとにかくロランスであり、彼女はとにかくフレッドなのである。物事には変えられないもの、また変えてはいけないものがある。つまり、分かり合えない事を分かり合う他>>続きを読む

トリコロール/青の愛(1993年製作の映画)

3.9

「もう生きがいもないわ。なにひとつ。思い出もいらない。友情も愛も私を縛る罠だわ」憂鬱さも暗然たる思いも、忘れようとすればするほど意識してしまうもの。逆に正面から向き合い痛みを受け入れることで、乗り越え>>続きを読む

大いなる眠り(1978年製作の映画)

3.0

ストーリーは原作に忠実で過不足はないのだが、どのシーンも安っぽく、安易に作られた印象を受ける。チャンドラー風に言うと、煙草に火をつける間にさらさらと書いた様な出来栄え。結局のところ、彼の小説はストーリ>>続きを読む

それでも恋するバルセロナ(2008年製作の映画)

3.9

「食事をして、美味いワインを飲み、愛し合おう。できれば3人で。なぜいけない?人生は短く退屈で、痛みに満ちている。これは何か特別なチャンスなんだ」今の日本とは対極の思考。どちらが正しいという話は別として>>続きを読む

アメリカの影(1959年製作の映画)

4.1

「どうせ失敗するならよそでやってみよう。アメリカを出てパリでもアフリカでも行くんだよ。こんな思いはこりごりだ!」逃れられない孤独や苛立ちを抱えた人々。そんな彼らに出口など見つかる由も無く…苦境の真只中>>続きを読む

マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

4.1

「この価値を?知らない。売ったらモーターが買えるぞ。いいアイデアだ」時には、乗り越えられない事もある。そういう時、どう前を向くのか。希望を持って生きる事さえできればーーたとえ叶わなくともーーきっと意味>>続きを読む

わたしは、ダニエル・ブレイク(2016年製作の映画)

4.0

「私は依頼人でも、顧客でも、ユーザーでも、怠け者でも、詐欺師でもない。税金を収めるまっとうな市民だ。身分の高い者には媚びないが、弱い者には手を貸す。私はダニエル・ブレイク。人間だ。犬ではない」口をつぐ>>続きを読む

軽蔑(1963年製作の映画)

4.1

「ユリシーズは妻が貞節だと知ると、求婚者への親切を許した。その結果、単純な女であるペネロペは夫を軽蔑する様になる。彼の態度ゆえに許せなかったのである」束縛で愛情を感じる者もいれば、放任は信頼ゆえのもの>>続きを読む

ソフィーの選択(1982年製作の映画)

3.9

「詩人ホイットマンは、ここに生まれ、この国の未来を謳いあげた。この橋をウルフとクレインが渡った。その神々の神殿に今スティンゴが加わる」かつてホイットマンは「最善の事を言うよりももっと善い事は、常に最善>>続きを読む

セトウツミ(2016年製作の映画)

4.0

「ごめん、その話、スロベニアの年間降雨量と同じくらい興味ないわ」他愛のない会話の中に、その人をその人たらしめる拘りが垣間見れる様は、まるで「コーヒー&シガレッツ」のよう。独特の可笑しみと悲哀で人生を愛>>続きを読む

バニー・レークは行方不明(1965年製作の映画)

4.0

「父は警官で私を大学に行かせた。詩人にさせたかった様です。私が警官になると言ったら、父は孤独だぞと。まともな人間は寄ってこないとね。本当でしたよ」孤独なのは、バニーとはぐれたアンだけではない。警視、家>>続きを読む

いまを生きる(1989年製作の映画)

4.2

「人類は情熱で満ちている。医学・法律・ビジネス・エンジニアリングは私達の生活に必要なものだ。しかし、詩・美しさ・ロマンス・愛情こそが私達が生きていく目的そのものだ」両者は相反するものでなく、共存できる>>続きを読む

パリ、テキサス(1984年製作の映画)

4.5

昔観たつまらなかった映画が好きになる事もあれば、その逆も然り。10代の頃好きで、20代で嫌いになり、30代でまた好きになるなんて事もある。とは言え理想は、好きな映画が歳を追う毎に更に好きになっていく形>>続きを読む