おかゆねこさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

おかゆねこ

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愛してるって言っておくね(2020年製作の映画)

3.8

アメリカのアニメってみんなスポンジボブみたいだと思っていてごめんなさい。台詞もほとんどなく短いけれど、ちゃんと伝わるものがありました。猫可愛い。

私というパズル(2020年製作の映画)

3.9

冒頭の出産シーンがリアルなだけに、のちの悲劇がズシーンと重くのしかかる。女性は特に辛くなるので、元気な時にみた方がよいかも。何度か出てくる林檎の種がラストへの希望につながる演出が良かった。シャイア・ラ>>続きを読む

ザ・ライダー(2017年製作の映画)

4.0

ノマドランド同様、アメリカの大自然と心も身体も傷つきながらそれでも生きていく人々の丁寧な描写が素晴らしい。あんなに重く響く「夢を諦めるな」は聞いたことがない。そしてアポロー!

ミナリ(2020年製作の映画)

3.7

アメリカンドリームを掴めるのはほんの一握り。それでも異国の地に根を張るミナリのように、逞しく生きる家族の姿にひきこまれた。キリスト教的意味合いを持たせたいのは分かるけど、おばあちゃんやデヴィッドの演技>>続きを読む

ノマドランド(2020年製作の映画)

4.1

ノマド生活を一方的に賛美するのではなく、その過酷さもきちんと描かれていてよかった。フランシス・マクドーマンドはもちろん、リアルノマドの皆さんの姿が素晴らしい。ノマド生活を最期まで続ける人、家に戻る人、>>続きを読む

サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~(2019年製作の映画)

4.0

音が重要なら映画なので、できれば映画館で観たかった。手術で治るならその方がいいと考えがちだが、静寂のラストシーンでそれは聞こえる立場の人間の勝手な思い込みかもしれないとハッとさせられた。一見無駄なよう>>続きを読む

ビバリウム(2019年製作の映画)

3.9

そんなに驚きはないものの、トワイライトゾーン的な世界観が好きなので楽しめた。ジェマの最後の台詞は「子育ては母親がやるもの」という古い価値観へのアンチテーゼのように感じられた。保険や住宅の広告に出てくる>>続きを読む

シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.0

また公開延期だけはせんといてくださいよ!と思い続けること数ヶ月。ちゃんと完結して公開されただけでも感無量。

イット・カムズ・アット・ナイト(2017年製作の映画)

3.9

何よりも怖いのは家族というのが、大好きなヘレディタリーと通じるものがあってよかった。コロナ禍の今改めて観ると色々感じるところも多い。スタンリー!

ベイビーティース(2019年製作の映画)

3.9

難病ものでせつないんだけど、出てくる人みなどこか壊れていて悲壮感はあまりない。主人公の恋愛だけでなく、両親にもちゃんと焦点があてられていたのが良かった。「不良襟足伸ばしがち」なのは日本だけじゃないのね>>続きを読む

わたしの叔父さん(2019年製作の映画)

3.9

ヌテラで始まりヌテラで終わる。みんな不器用過ぎるがゆえのもどかしさに笑ったり泣いたり。淡々としているけれど、それぞれの感情がちゃんと伝わってきた。観る側に委ねるようなラストも好み。牛の周りをウロウロし>>続きを読む

すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.0

この世は素晴らしくも美しくもないけど、少しだけ空は広い。三上さんみたいな人をエンタメとして消費してしまっている自分を責められているようで、胸が痛かった。なんとなくラストは分かってしまうのだけど、完璧な>>続きを読む

Mank/マンク(2020年製作の映画)

4.0

監督の父親の脚本を元にした脚本家の話、というところが胸熱。いまなぜ市民ケーン?と思ってたけど、映画を利用したフェイクニュースやメディアと政治の癒着などアメリカ大統領選を彷彿とさせ納得。

続·ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画(2020年製作の映画)

3.9

コロナ禍でこんな映画撮ってたのか!とびっくり。噂以上に娘役が凄かった。あのダンスシーンよく引き受けたな…。陰謀論を信じてる人にさらに陰謀論をふっかけたり、皮肉バキバキでさすがボラット。シカゴ7裁判を観>>続きを読む

シカゴ7裁判(2020年製作の映画)

4.0

テンポよく分かりやすく、さすがアーロン・ソーキン。バラバラだった被告側が、テープをきっかけに団結していく展開は胸熱。そしてあんな判事の横暴が許されていたなんて、ゾッとする。

ハスラーズ(2019年製作の映画)

3.9

ストリッパー版シスターフッド映画として、テンポよく楽しめた。やってることは犯罪だけど、騙される方もね…。寒いから入りな!と毛皮のコートをめくるジェニロペ姐さんが最高。ついていきます!

そこにいた男(2020年製作の映画)

3.7

血みどろで始まり、こんな時もあったんだねっていうシーンで終わるところがよかった。

Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

4.0

「完璧に美しく盛り付けられたサラダを食べたら、とんでもないエグ味と苦味に襲われたけど気分爽快になった」みたいな映画。ヘイリー・ベネットは秘密を抱えた人妻女優としてこれからも輝いて欲しい。自分の人生は自>>続きを読む

新感染半島 ファイナル・ステージ(2020年製作の映画)

3.9

映画初めはゾンビで。大好きなマ兄貴が出てないのは寂しいが、それを補うドリフト少女のカーチェイスと大量ゾンビ。後半はゾンビ版マッドマックス+北斗の拳。スピード感を保ちつつ、それなりに伏線も回収していてう>>続きを読む

もう終わりにしよう。(2020年製作の映画)

3.9

女性視点で観ていたら混乱したけれど、途中でハッと気付いてなんて切ない話だ!と胸がキリキリした。ジェイクの役は、生きてたらフィリップ・シーモア・ホフマンで観てみたかった、

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.0

金髪に青、ブルネットに赤いドレスの対比、荒々しい海と岸壁が2人の感情を表しているようだった。メイドのソフィーと3人でオルフェについてそれぞれの解釈を話し合うシーンが好き。ラストのヴィヴァルディがよりド>>続きを読む

獣の棲む家(2020年製作の映画)

3.9

社会派ホラーかと思っていたら、ひと捻りあって普遍的なラストへ。人は誰しも過ちや後悔を抱えていて、それを幽霊のようにどこかで感じながら生きていかねばならないのだ。「ババドック」をふと思い出した。

フェアウェル(2019年製作の映画)

3.8

オチまでの長い前フリ!それでもイヤな気持ちにならないのは、ナイナイの憎めなさとオークワフィナのコメディエンヌのイメージとは違う抑えた演技のおかげ。所在なさの演技が光る謎の日本人女優アイコさんにもご注目>>続きを読む

スタートアップ!(2019年製作の映画)

3.9

兄貴目当てで観たけど、予想以上に良かった!はぐれ者達がそれぞれ必死でもがきながら前に進もうとする姿に笑い泣き。TWICEで踊りながら、人をぶん殴るマブリーが観られるなんて最高!マブリーお手製ジャジャ麺>>続きを読む

スパイの妻(2020年製作の映画)

4.0

王道メロドラマのようで、こだわりの拷問シーンと聡子の底知れなさはしっかり黒沢清ワールドでお見事でした!蒼井優はクラシックな衣装も話し方も違和感なく素晴らしい。相変わらず棒演技で目が死んでる東出は役にぴ>>続きを読む

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

3.9

煉獄さーーーん!技のシーンは魔法少女の変身シーンに匹敵する高揚感だし、つくづくアニメ向けの作品だなと思う。ぜひ映画館で!

ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ(2019年製作の映画)

3.8

予告編の印象と違い、マイケル・ナイマンの曲で始まる詩的な映画だな…と思ってたら、ラストで「これゴーストワールドじゃん!」と。イーニドがバスに乗ってたどり着いたのはサンフランシスコだったのか。愛と憎しみ>>続きを読む

オン・ザ・ロック(2020年製作の映画)

3.9

素敵なニューヨークの街並みにフェニックスの音楽。ウディ・アレンが色々な面でアウトな今、後釜はソフィア様が適任では?破天荒だけど憎めない父と娘モノに弱いので、どストライクでした。もうずっとこんなノリで作>>続きを読む

鵞鳥湖の夜(2019年製作の映画)

3.9

洗練しきれていないウォン・カーウァイ、海辺のシーンは北野武感も。青い光に照らされた不味そうなご飯と唐突な動物登場は健在だけど、今回はバイオレンス描写も結構イケるんだな!と新鮮だった。まさかのビニール傘>>続きを読む

マティアス&マキシム(2019年製作の映画)

3.8

「胸騒ぎの恋人」辺りの初期ドラン作品に原点回帰。実生活でも友人である自然な雰囲気をいかして、シンプルかつストレートに描いているのが良かった。PSBの大好きな曲が流れた時と、ラストのドランの表情が印象的>>続きを読む

TENET テネット(2020年製作の映画)

4.0

エンタメと難解さを両立させながら2時間半飽きさせない手腕はお見事。考えてると置いて行かれるので、諦めて身を委ねるべし。

#生きている(2020年製作の映画)

3.8

テンポよくゾンビのお食事シーンも少なめなので、ポップコーン食べながらサクッと観るのにちょうどよい。アウトドアグッズはゾンビ対策にも有効。チャパグリ作るシーンが好き。

ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)

3.9

音響の進化は映画史そのものなのに、チューバッカの声やトップガンの戦闘機の音の秘密など知らないことだらけ。映画だけでなく、裏方の仕事に興味のある人は観て欲しい。

mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

3.9

年上の人が眩しく見えたり、認められて嬉しかったり、誰しも覚えがあるような思い出がつまっていて甘酸っぱい。スケーターカルチャーに疎くても楽しめた。仲間とつるんで騒いでスケボーやって、好き勝手なようだけど>>続きを読む