奥さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

奥

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象は静かに座っている(2018年製作の映画)

4.0

長回しと極端に少ないセリフで、観る者の想像力が試される作品。

この物語の主要人物の4人は、人との繋がり、主に家族との繋がりの中に生きる意味を見出してきた。

ラストに響く、象の「パオーン」 もしかし
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2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

4.0

宇宙に向けた夢や希望、神秘、期待、不安、信頼と不信、観客を未知の世界に誘う。

あの映像美と音楽は異常。これは、映画であり、現代音楽のMVであり、絵画でポエムだ。コンピュータが呟く「I’m afrai
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警視庁捜査一課 ルーシー・ブラックマン事件(2022年製作の映画)

3.0

想像を遥かに超えた酷い事件だった。

口を震わせながら、涙を滲ませながら話す姿に事件の酷さが伝わってきて、とても苦しかった。

ルーシーさんの遺体を見た担当刑事の「彼女はとても悲壮な顔をしていた」とい
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自殺サークル(2002年製作の映画)

2.5

監督の悪趣味全開なB級映画。

宗教や哲学っぽい雰囲気があるのでそういうのが好きな人なら楽しめるのかもしれません。

単純に気持ち悪い、面白くないと感じる方は、この作品の中のテーマや訴えかけたいことに
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グラスホッパー(2015年製作の映画)

2.5

殺し屋たちの世界と復讐する一般男に違和感。

無差別殺人事件で恋人を殺された主人公は、復讐のために犯人組織に潜り込むが、何者かに復讐相手を殺されてしまう。

鯨や蝉の存在が中途半端であったことで、あま
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怪盗グルーのミニオン大脱走(2017年製作の映画)

3.0

おもちゃ箱をひっくり返したような展開が子ども心をくすぐられましたし、いつの間にか嫌な事も忘れて笑顔になる映画でした。

あったらいいなと思う機能やまさかの動きや装置が付いた車などワクワクしました。
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怪盗グルーのミニオン危機一発(2013年製作の映画)

3.0

ミニオンに癒される

ミニオンのキャラの立ち方が素晴らしい。

笑える場面もありますが、とりたてて優れたところのない作品だと思います。強いて言えば、ミニオンが可愛かったです。

怪盗グルーの月泥棒 3D(2010年製作の映画)

3.5

たくさん笑って、ちょっとほっこり。

ストーリー自体よりも、ドリームワークスばりに攻めた暴力的なコメディーが好きでした。

残酷なまでに変えが効くという。この健気さと残酷な扱いのギャップが好きすぎる。
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エスター(2009年製作の映画)

3.5

人の悲しみに付け込む異型の女。

女の顔をした少女がこれほど怖くて哀しいとは。
ある意味、人間にとって若く美しいのは永遠の憧れ。

普通の女の子なのに、悪い事をする時は表情が豹変するシーンに息を飲みま
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ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

3.8

手の込んだ犯罪サスペンス。

作品としてのテンポ感もよく、徐々に情報が与えられる構成も良かった。

全然読めなくてラストに「あ〜そうだったんだ!」と爽快感のある騙される楽しさでした。

隅々まで小技の
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9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

3.0

翻訳達が閉じ込められて作業をしている密室空間で起きる事件を描いている。

楽しそうな雰囲気が長いことで、楽に人物や物語に溶け込めた。

サスペンスだけでなく、文学への深い愛が織り込まれていて、多言語が
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音楽(2019年製作の映画)

3.8

ヘタウマと音楽のナンソレ映画。

脱力系ではあるが何か熱いものを感じ考えさせられる作品でした。

時間の流れの間合い等が絶妙に考えられている。いかに喋りの間合い、動作、周りの情景の時間が大切なのか思い
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来る(2018年製作の映画)

3.0

「邪気を祓うのに最近はファブリーズも良いらしい。」笑えるセリフ、松たか子がカッコ良すぎる。

ストーリーの展開が全く読めないので、ずるずると作品にのめり込んでしまいました。

映像化するための工夫もか
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贖罪(2012年製作の映画)

3.5

償おうとするればするほど、増える罪。

真実を知ろうとすればするほど、自分に近付いてくる事実。

一度犯してしまったら、罪を償うのは非常に難しい。

罪を犯さないのが肝心だと思った。誰も悪くないような
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名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)(2023年製作の映画)

3.5

灰原哀をめぐる黒の組織とのスリリングなストーリー。

八丈島を舞台にした自然や海の中にある人工物の迫力のある映像に魅了される。

映画の最後に流れる主題歌「美しい鰭」がとても良かったです。

名探偵コナン ハロウィンの花嫁(2022年製作の映画)

3.5

今回は警察学校編の人達をピックアップした映画ではありましたが、そこまでくどくなかったです。

警察学校組の共闘、佐藤刑事と高木刑事のラブコメ、少年探偵団とコナン、灰原、そしてロシア人たちの協力など見ど
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名探偵コナン 11人目のストライカー(2012年製作の映画)

2.5

ミステリーとアクションの両方が楽しめる作品。

久々に推理が凝っていたという印象です。

犯人が予想外な人物だったり、ハラハラするシーン多くが有り最後まで飽きさせないストーリーでした。

名探偵コナン 戦慄の楽譜(フルスコア)(2008年製作の映画)

3.0

「音楽」が美しい作品。

美しい音楽と連続爆弾殺人を絡めた秀作。

著名な歌曲や、演奏シーンの演出はかなり力が入っているように感じました。音質が素晴らしく、思わず気圧されるほどです。

名探偵コナン 水平線上の陰謀(ストラテジー)(2005年製作の映画)

3.0

豪華客船アフロディーテ号の処女航海を舞台に巻き起こる殺人事件と、15年前に起きた沈没事故の真相。

毛利家と園子と博士と少年探偵団、みんなそれぞれの良さがでていてとても良かったです。

船の全体像が映
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名探偵コナン 漆黒の追跡者(チェイサー)(2009年製作の映画)

3.0

泥沼からの脱却。

お馴染みの警察関係者、さらに各都道府県の警察関係者、そして黒の組織。

中身はそれほどというものが多々あるけど、ストーリー、推理、アクションは絡み合う中にも、それぞれはシンプルなの
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名探偵コナン 天国へのカウントダウン(2001年製作の映画)

3.5

黒の組織が初めて登場するこの作品。

連続殺人事件がテーマでその犯人を探すという単純なストーリーなのも好きです。

シンプルが故に、個々の魅力が掘り下げられていて楽しく観させてもらいました。

名探偵コナン 瞳の中の暗殺者(2000年製作の映画)

3.0

蘭が記憶喪失になったことで、蘭の周囲の人との関係がもう一度丁寧に描かれるのが良い。

劇場版名探偵コナンの中でもサスペンス要素や推理が凝っていて、警察関係者がどんどん殺害されていく中、犯人を見つけると
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名探偵コナン 世紀末の魔術師(1999年製作の映画)

3.0

コナン映画で一番幻想的で神秘的な作品。

コナン、服部、キッドと豪華な組み合わせとロマンあふれる設定はとても楽しめました。

画質はデジタルほど鮮明じゃないけどフィルムならではの温かさがありました。
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名探偵コナン 14番目の標的(ターゲット)(1998年製作の映画)

3.0

事実でもそれがイコール真実とは限らない。

犯人としてはコナンの中でかなり好きな人です。

自尊心をクレイジーなほどに大切にする犯人は、大事な人を殺された殺人犯よりも殺す事に見境がないです。村上丈の事
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名探偵コナン 時計じかけの摩天楼(1997年製作の映画)

3.0

名探偵コナンらしく、ミステリー要素、アクションシーンもあるので悪くはない作品です。

環状線爆弾の謎解きに成程と感心した印象だけが残っています。

物語の最初の方から「ラッキーカラーは赤」と印象づけ
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名探偵コナン ベイカー街の亡霊(2002年製作の映画)

3.5

体感シミュレーションゲームに舞台は100年前のロンドンで謎解き。シリーズではなかなか渋い一本。

物語に引き込まれてとてもみていて楽しかったです。 

スリルがすごくて、自分が実際にゲームをやっている
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ソウ(2004年製作の映画)

3.5

始まりが強烈に印象深い。

ストーリーが進むかごとに伏線が回収され、最後には衝撃的なラストが待ち構えています。

日常生活の延長にあるような光景が、ある異常なシチュエーションでとんでもない事件に発展し
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セブン(1995年製作の映画)

3.8

全体的に不気味な世界観が良いです。

七つの大罪に沿ったストーリーが分かりやすく、
惹きつける異常性、湿った空気感など、納得のいくサスペンススリラーでした。

救いのない結末。

人の感情は簡単にコン
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アメイジング・スパイダーマン2(2014年製作の映画)

3.5

スパイダーマンの青春期・成長物語。

主人公の心の葛藤、友情、恋愛模様がしっかり描かれ、青春期にある主人公の成長物語になっていました。

グウェンとの繋がりを除いて他の人との繋がりが相変わらず希薄な感
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スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年製作の映画)

3.5

懐かしい悩めるヒーロー像。

エンドゲームで去っていったヒーローのへ追悼であり、アインマンロスから次へと物語を紡いでいく作品。

続編になると単純にスケールアップさせるだけの発想に陥りやすいが、この作
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スパイダーマン3(2007年製作の映画)

3.0

友達と自分の中の悪が敵。

復讐心が復讐心を呼ぶちょっと暗いストーリー。

ブラックスーツを着ることで実現させてる。この発想転換がいい。これによって、ストーリーが生き生きして面白かったです。

善良な
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スパイダーマン2(2004年製作の映画)

3.5

ピーターの能力の使い方の技術が修錬されていてスパイダーマンの進化を感じました。

普通の人達が負傷しているスパイダーマンに対し彼を守る行動に出た時には人の本来の優しさにふれたようで胸が熱くなりました。
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スパイダーマン(2002年製作の映画)

3.5

大きな力は大いなる責任を伴う。

ノーマンの一人の研究員としての葛藤を鏡の中に映った自分と交互にカットバックして見せるのは、内面の善と悪のぶつかり合いで興味深いなと思いました。

ヴィランの心情描写や
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アメイジング・スパイダーマン(2012年製作の映画)

3.0

我らが親愛なる隣人、スパイダーマン。

軽快でスピーディー、楽しめました。
この度のスパイダーマン、手足が長くてけっこう蜘蛛っぽかったです。軽量で軽快な動きが気持ちいいです。

お姉さんぽいグウェン・
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スパイダーマン:ホームカミング(2017年製作の映画)

3.0

アベンジャーズの1つの作品として。

未熟で未完なヒーローの成長物語。

歴代のスパイダーマンより少年らしく清潔な感じ。

主人公は秀逸で魅力的な事柄があっても、それに流される事なく正義や人助けを最優
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この子は邪悪(2022年製作の映画)

2.5

良い意味で不気味。

冒頭部で、精神を崩壊し、目線も定まらない人々が映し出され、最初から一気に、不穏な空気に包まれていく。

邪悪な子って誰なの?と思っていたけどその意味に気づいた時は鳥肌モノでした。
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