海岸さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

海岸

海岸

映画(262)
ドラマ(19)
アニメ(0)
  • List view
  • Grid view

カサブランカ(1942年製作の映画)

2.0

宿命の恋人とその夫である革命リーダーを自分の身に及ぶ危険を顧みず逃してやるという非常にヒロイックなハンフリー・ボガードと水も滴る麗しさのイングリット・バーグマンが堪能できる一本だ。
心から愛した人と過
>>続きを読む

三つ数えろ(1946年製作の映画)

4.6

1度目見た時はストーリーを追いきれなかったくらい、登場人物がけっこう多くて展開が早い。ただ一生に一度は使ってみたい台詞や、美しい女との大人なカラミ(濡れ場ではない)とキャラクターをどこまでも奥深くする>>続きを読む

エリザベス(1998年製作の映画)

2.1

ケイト・ブランシェット若い。世界史の勉強になる。

アッシャー家の末裔(1928年製作の映画)

3.5

多重露光、はためくシルク、死、炎、小説、プロットよりも映像の直感的な勢いに任せられている心地よさ。豪快なセットとラストこ火事のシーンの狂気。妹を葬るときの神秘な映像。サイレントだけどシネマテーク配信の>>続きを読む

ふたりのベロニカ(1991年製作の映画)

4.1

この世で最も美しい映画のうちのひとつ。
もはや映画というものを一つ超えたなにかなもしれない。
ドッペルゲンガー、ミステリー、ベロニカという2人の女性のみずみずしい描写がとにかく美しい。

22才の別れ Lycoris 葉見ず花見ず物語(2006年製作の映画)

3.6

大林監督でとくに好きな映画YouTubeに低画質ながらあがってたのを再見。
筧利夫が最高なのと、よくあるメロドラマのストーリーなのに傾いたカメラや、突然の無精子症診断、影の使い方などが斬新。
演劇のよ
>>続きを読む

ウィッカーマン(1973年製作の映画)

2.2

スコットランドの本島から離れた島にキリスト教を捨てて太古のペイガニズム信仰される島で、人の生贄の儀式…というはなし。多分事実とか考古学的な根拠は最後のウィッカーマンの構造とかしかない気がする。でも、生>>続きを読む

ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(2007年製作の映画)

2.5

監督の最高作とも言われる怪作。
成功しながら孤独になる男の話。男男しい。新作なのにクラシックな域に入ってる

ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

3.8

クソ怖かったけど、面白かった。
細部まで行き渡ってて絵や設定が美しい。カルトホラーながら総合映画史に残る映画。役者、特に女性陣の顔の力よ。

ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち(2015年製作の映画)

2.5

ティムバートンの中でも何か好きな映画だな。超能力(重度の欠点)をもっている子供を世話するハヤブサの孤児院って素敵だし、沈没船を皆んなで動かしてしまうシーンは感動

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

2.7

普通にタランティーノで裏切らない面白さだけど、ブラピが老けたので切なくなった。レナ・ダナムがあきらかムダに出演してるとこも愛敬。

ウォッチメン(2009年製作の映画)

2.7

やっぱハリウッドだよね〜といいたくなる音楽素晴らしい。

新聞記者(2019年製作の映画)

2.6

卑近な政治ニュースを題材にしてて、多分内閣調査室とかこんな感じなんだろなぁっていう、あらためて作ってくれてありがとうという映画。
最後どっちつかずの主人公の葛藤で終わってて、途中で終わった感。

来る(2018年製作の映画)

2.9

東宝映画ここ最近で一番面白かった。
もっとこういうの作って欲しい。

ウィッチ(2015年製作の映画)

3.2

中世の魔女への恐怖にゆれる空気というか、ほんとうにこんな感じで怖かったのかな、というリアリティのあるホラー。
魔女もののなかではそこまで呪いとか儀式とかゴテゴテしてないけど、普通に怖い。森とかカサカサ
>>続きを読む

ホームレス ニューヨークと寝た男(2014年製作の映画)

2.3

ホームレス、ではなくHomme Less 、少ないものしかない男。Mark Raey 役者のエキストラやファッションフォトを撮ったりしている。5年もイーストビレッジにある友人が住むアパートの屋上に住ん>>続きを読む

Raazi(原題)(2018年製作の映画)

2.1

女スパイの話。
スパイ映画おなじみの合言葉とか、コードが詩的

目撃者(2017年製作の映画)

2.7

おなじみ韓国映画ファンにはたまらない、あの感じ。狂気の暴力に家族と自分が脅かされて、正義のために一歩を踏み出せない男、現実は皮肉にも悪化の一途をたどっていく。
アジアぽいのかな。建前も本音のあいだに板
>>続きを読む

アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)

1.4

皆んながいいと言っているものがいいと思えないのは結構つらい。
飛行機で見たせいもあるかもしれないけど、なんだか全てがちぐはぐに思えて、
レディガガが遅刻して怒られてウエイトレス辞めるところとか、上手く
>>続きを読む

ハイ・ライフ(2018年製作の映画)

1.7

ニューヨークのアンジェリカで鑑賞。
宇宙ステーションの菜園の緑、禁断の果実を血だらけの手で井戸に落とすカットがインサートされて、思いのほか世界観に引き込まれる。
可愛い赤ちゃんと宇宙で謎の囚われ生活を
>>続きを読む

寝ても覚めても(2018年製作の映画)

2.1

人を愛する事が人を傷つけるかもしれない。『めまい』同じテーマだけど、どんなに描いても描ききれない魅惑のテーマながら、許しに重点をおかれたところが新鮮でした。主人公が恋人を傷つけると知りながら一緒にいる>>続きを読む

世紀の光(2006年製作の映画)

3.1

心が浄化するような、美しい緑とストーリーとして何一つも完結しない空中に漂うかのような人々の会話。輪廻、都市と地方、今と過去交わり転生される人と既視感。アピチャッポンは一貫して2部編成またはパラレルワー>>続きを読む

アタラント号(1934年製作の映画)

2.9

こんな結婚してみたい。
世界中を旅する船乗りと結婚したフランスの田舎娘。キャラ濃い頑固オヤジとたくさんの猫のいる船に花嫁衣装のまま乗り込み新婚生活。
パリに憧れるも町歩きできなくて、結婚破綻の危機…
>>続きを読む

インディア(1958年製作の映画)

2.3

2度目の鑑賞。
1回目のときはインドへの憧れもあってか、ひどく感動したようだ。
インドに訪れたことがある今見直すと、そこまで神秘というか深さまで感じることは出来なかった。残念。
様々な民族、職業の人が
>>続きを読む

トロピカル・マラディ(2004年製作の映画)

3.0

2部構成で、前半はゲイカップルの話。後半はジャングルで虎の精霊に憑依されてしまったシャーマンとそれを追う軍人の話。
アピチャッポンが世界にその存在を決定付けた作品であるから、映像が本当に神々しいまでに
>>続きを読む

真昼の不思議な物体(2000年製作の映画)

4.2

インスタレーション、アート、哲学、映画、ドキュメンタリー…この作品をどうカテゴライズしても表しきれない(とりあえず)映画だった。
タイの地方都市が舞台でマグロを売る販売車の女の人が小さい時に自分が売ら
>>続きを読む

ロブスター(2015年製作の映画)

2.3

レアセドゥがかっこよく、全体的にいちいち面白い会話でゴダールのアルファビルを彷彿させる。知的な感じの映画ではないが、パートナーよりも異性で結婚する方が社会的に認められる立場になれる日本の現状を考えると>>続きを読む

JAWS/ジョーズ(1975年製作の映画)

3.8

パニックホラーの経典。
怖かったぁぁあ
どのカットもあ、あやめて、やめてってなりながら見れるので皆んなと見たら盛り上がるかも。ヘミングウェイの老人と海に後半なっていって渋くてカッコ良い、サメに敬意すら
>>続きを読む

タロットカード殺人事件(2006年製作の映画)

1.7

ウディが名作『マッチポイント』ではスカーレット・ヨハンソンと共演出来なかったのが心残りで、スカーレット・ヨハンソンと共演してみたいという動機だけで撮った映画ですよ、と言われても納得できる。
べつに何も
>>続きを読む

嘘をつく男(1968年製作の映画)

2.2

嘘と現実の境が曖昧で美しい女と次々とまぐわる官能的な画を堪能
薬剤師の女ってミステリアスだなぁ

ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

4.3

映画史に残る名作。美しい。ワンカット、ワンシーンごとに美しい物語があって何度見ても新しい発見がある。キュアロン監督の実体験を描いてるからか、描写が五感すべてに働きかけてくる映像体験が美しい。

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

2.9

これから見る人はサントラを一通り聞いてから見に行った方が面白いかも。歌詞の意味が物語のエンジンになっているので。

かなりアップテンポなカットと構成でその曲もっと聞きたい!くらいで次にいくっていう繰り
>>続きを読む

日日是好日(2018年製作の映画)

3.5

今年見た日本映画で一番よかった。
多分作者の実体験なんだろうけど、人生の節目で悩み、お茶を通して目の前のことや哲学を感じとっていく過程がとても心地よく描かれている。
日本を知りたい外国人や日本人が見る
>>続きを読む

タリーと私の秘密の時間(2018年製作の映画)

1.8

面白かった。育児に疲れ追い詰められていく女性が軽妙なカットで描かれているのが非常に面白かった。自分のかつての若さに助けられるというのもありそうでなかった展開。もう少し神秘的に舵を切れたろうなという感じ>>続きを読む

15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

2.6

イーストウッドもジジくさいものを撮るようになってしまったなという印象、こちらも勧善懲悪感が違和感。カリフォルニアのサクラメントのシングルマザーの家庭で育ち、なにかと学校から社会から鼻つまみものだった少>>続きを読む