甘味さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

アンテベラム(2020年製作の映画)

4.0

こんなシンプルな話をここまで面白く出来るって凄い。しかも鑑賞後いつまでも鳩尾にズゥンと残り続ける力強いメッセージ性。
素直に感心してしまった。
いやー、やっぱ映画って技量やなぁ〜〜

ホラー好きな娘(
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エルカミーノ: ブレイキング・バッド THE MOVIE(2019年製作の映画)

3.7

ブレイキング・バッドファンの為の後日譚ムービー。メイキング(13分)のおまけ付き。

根は優しくて子供好きなジェシー、達者でな〜〜行き先がアラスカな理由可愛すぎか〜〜大好きよ〜〜〜

マイクやジェーン
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メトロポリス(2001年製作の映画)

3.3

作画ものごっついのに内容が超フツーなこの感じ、スチームボーイそっくりや〜神作画鬼やべぇ〜でも薄い〜〜

なにより登場人物がみんなペラくてやな…キャラに深みがなさすぎるから全く入り込めんのよ。何故手塚治
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正しい日 間違えた日(2015年製作の映画)

4.0

は〜〜〜もう、ほんま困ったおっさんやなぁホン・サンス…。

はいはい、この作品でキム・ミニと出会って恋が始まっちゃったって訳ね。「君は可愛い!とにかく可愛い!出会って間もないけどめっちゃ愛してる!結婚
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夜の浜辺でひとり(2016年製作の映画)

4.2

なんの恥ずかしげもなくこんな私的な映画作って世に出すとかもう…ほんまようやるわこの二人……

あまりにもプライベートが過ぎて流石にバツが悪かったのか、いつもなら主役な筈の監督の分身は最後にちょこっと出
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それから(2017年製作の映画)

4.1

ひょえ〜〜下衆おもろ〜〜〜
死ぬほどしょーもない話なのに、終始ただ飲み食いしながら喋ってるだけなのに、なんでこんなに面白いんだろう。

いつも通り、監督の分身であるカスみたいな男(今回はマジのドクズ過
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クレアのカメラ(2017年製作の映画)

3.9

わーいアマプラにホン・サンスいっぱい来てる〜♪って事でさっそく。

カンヌ国際映画祭に参加していたイザベル・ユペールとキム・ミニを起用して、映画祭開催中のわずか数日で撮影された中編。

こりゃ小粋な小
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ジョン・F・ドノヴァンの死と生(2018年製作の映画)

4.7

あぁぁぁ良かった…最高だった…コロナのせいで劇場鑑賞出来なかったのが死ぬほど悔しい……

わたしはロランス以来の震えるような感動。ラストシーンに完全ノックアウトされて、エンドロールでぐわーーーって込み
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108~海馬五郎の復讐と冒険~(2019年製作の映画)

3.9

愛しさと憎しみと肉欲と快楽と切なさと情けなさと心強さと。

冷静と情熱のあいだ。下衆と純愛のあいだ。九腸寸断呵呵大笑。

めちゃめちゃ笑った。
やっぱり私は松尾スズキが大好きだわ。この人が書く喜劇が本
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まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

2.9

あーこりゃ苦手なタイプの会話劇…超うるせ〜〜って思いながらも最後まで頑張って観た。結果、全体的にはまぁ可もなく不可もなく。

とりあえず終始普通普通言うててしつこい。しつこすぎる。普通って何?って、こ
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his(2020年製作の映画)

4.3

最初は藤原季節演じる渚がクズ過ぎて全く魅力を感じずイライラしながら観てたのに、最後は迅、渚、玲奈の3人それぞれ皆んなに感情移入して泣いていた。

今泉ワールド特有の優しくどこかファンタジックな世界が、
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.6

終盤、主人公と共に押し殺していた感情が津波のように押し寄せてきてぼろぼろ泣いた。

濱口竜介という人は、本当に凄い。
言葉、コミュニケーションに対する知的探究心をそのまま映画に落とし込む彼独特の手法が
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子供はわかってあげない(2020年製作の映画)

4.3

沖田修一 × 田島列島 = 幸せいっぱい

大好きなマンガの、大好きな監督による映画化。なんかもうそれだけで、胸がいっぱいになってぽろぽろ泣いちゃった。

あーーー甘酸っぱくて死にそう。夏の終わりにこ
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アイネクライネナハトムジーク(2019年製作の映画)

4.4

伊坂幸太郎 × 今泉力哉、予想を遥かに上回る親和性に感動。

ずっと終わって欲しくないくらい、観ててあまりに心地よくて、この先はもうこういう映画だけ摂取して生きていけばいいいんじゃないかなぁ私…なーん
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デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

3.8

期待してた通り、ジャームッシュワールドにゾンビ来ちゃった〜✨🧟‍♀️🧟‍♂️✨って感じのゆるゆるオフビートコメディで満足。
各所に散りばめられたセルフオマージュ等遊び心満載で、ファンにとっちゃご褒美み
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50回目のファースト・キス(2004年製作の映画)

3.1

旦那と二人で映画観るの久しぶりだったのに、なんか全体的に微妙で夫婦でテンション⤵︎⤵︎
たまには普段避けがちなベタなラブコメもええかな〜ってトライしてみたけど、世間の評判とは裏腹に全くハマれないこの悲
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悪魔の手毬唄(1977年製作の映画)

4.2

大好きな石坂金田一再見シリーズその2。

複雑に縺れ合う人間関係の中で繰り広げられるミステリー。何度見てもおもろいわぁ〜。画的なインパクトは犬神家に劣るけど、中身は抜群におもろい。

アルジェントで言
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犬神家の一族(1976年製作の映画)

4.2

キレッキレな崑ショットのオンパレード。

大昔からもう何回観たか分からんけど久々に。改めておもろいわぁやっぱり。名作はいつまでも色褪せないね。スケキヨ〜!

しっかしいつ見てもめちゃくちゃカッコええな
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ヴィジット(2015年製作の映画)

4.2

うそん。めっちゃおもろいやん。舐めてかかってすんませんでしたシャマラン先生…!

振り返ってみれば何から何まで予定調和なストーリーなのに、最初から最後までこんなにもずーっと面白いってなんなん。マジすげ
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PASSION(2008年製作の映画)

4.4

ほげーーーむちゃくちゃおもろ〜〜〜〜。
なんじゃいこの恐ろしいほど完璧な脚本は。人間って生き物を2時間弱でここまで描ききるとは。人生や。人生を観た。

しっかし卒制でこのレベルってバケモンやな、濱口竜
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火口のふたり(2019年製作の映画)

3.0

身体の相性云々はまぁ分かるけど、近親相姦は蜜の味的なセリフで一気に冷めたわ…。それは単に背徳感で余計興奮しとるだけで血縁は関係ないやろ。気色悪い事抜かすな。

大御所脚本家である新井晴彦氏の監督作品は
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2046(2004年製作の映画)

4.0

ウォン・カーウァイ大好きなのにキムタク苦手なもんでスルーしてしまっていた本作、やっと鑑賞。
予想通りキムタクの異物感凄かったけど…すっごい良かった〜。花様年華はいまひとつハマれず残念だったけど、続編の
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桜桃の味(1997年製作の映画)

4.6

画面いっぱいに映し出されるこの世の美しさ、怒涛の台詞で語られる人生の美しさ。後半ずっと泣きっぱなしだった。

そして誰もが想像しないであろう、キアロスタミならではのあのラスト。なんて素晴らしい人間賛歌
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めがね(2007年製作の映画)

3.7

最初に出てきたちらし寿司、筑前煮、鶏の唐揚げの三段重弁当でもう心掴まれ。その後出てくる家庭的な朝ごはん、バーベキュー、ロブスター 、小豆と白蜜のかき氷…もう全部全部美味しそう。あぁお腹へった。

本作
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涼宮ハルヒの消失(2010年製作の映画)

4.4

2009年版テレビアニメは1〜6話がピークでその後なかなかタルく、あの悪名高きエンドレスエイトで危うく脱落しそうになったけど、あーーー完走して良かったなぁぁぁ…と心から思える劇場版で大満足。これぞまさ>>続きを読む

彷徨える河(2015年製作の映画)

4.0

実在した2人の白人探検家による手記を元にして作られたフィクションっていう、事実と虚構が交錯する映画なんだけど、徹頭徹尾先住民の目線で物語が進んでいくので、今まで味わったことのないような不思議で神秘的な>>続きを読む

透明人間(2019年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

海辺の豪邸、夜の脱走、束縛男のストーキングから逃げる女…。これってあれですやん、昔観たジュリア・ロバーツ主演の「愛がこわれるとき」透明人間バージョンですやんか。
いやでもあれか、こっちは実は女の方が発
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映画 聲の形(2016年製作の映画)

2.9

テーマ自体受け付けなくてずっと食わず嫌いしてたけど、原作を読んだ娘が映画も観てみるってんで一緒に鑑賞。

…ん?なんじゃこのファンタジーは。

ちっちゃい頃いじめられた経験がある身からしたら、自分をい
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

4.3

10代で生まれて初めてしたクッソ不細工な恋愛がまざまざと思い出されて死にそうになった。

私もテルコ同様、カッコいいカッコよくないの二種類に分けたら絶対カッコよくない方の男の事が大好きでたまらなくてア
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チキンとプラム 〜あるバイオリン弾き、最後の夢〜(2011年製作の映画)

3.1

マルジャン・サトラピの作家性は好きなのよ。漫画家ならではの作り込まれた映像が楽しいし、センス良くて洒落てるし。

でも本作はダメだー。主人公がクズ過ぎて全っ然物語に入り込めない。嫁と子供を蔑ろにしてる
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スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

2.8

アメコミテイストをふんだんに盛り込んだこんなにも楽しいアニメーションなのに…それだのに。面白くなさ過ぎて再生するたび眠気に襲われ、結局観終わるのに7日もかかってしまいましたわ。全てにおいてハマれず仕舞>>続きを読む

旅のおわり世界のはじまり(2019年製作の映画)

4.0

昔から前田敦子の声と喋り方が苦手で、お気に入りの監督作品じゃないと彼女の出演作を観ることはまずないんだけど(ごめん)、Seventh Code同様黒沢作品における彼女の必要性は絶対的で、あまりの説得力>>続きを読む

スパイの妻(2020年製作の映画)

4.4

この上なくスリリングな男女の駆け引き。最高過ぎて呆然。

ドラマだからって若干舐めてかかった自分をしばき倒したい。黒沢ワールドに浸れる幸せ。めちゃめちゃ面白かった。清愛してる。
あーーーもう。劇場鑑賞
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式日-SHIKI-JITSU-(2000年製作の映画)

4.2

シンエヴァ観に行く前に過去作片っ端から観直して庵野さん祭りしてるんだけど、やっぱこれほんと大好き。トップをねらえ!が不動のマイベストだけど、偏愛してるのは式日なんだなぁって改めて思った。

他の鬱作品
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めし(1951年製作の映画)

4.2

あと何本観ても、多分本作が成瀬のマイベスト。それぐらい最高だった。
これを一番初めに観てたら今まで食わず嫌いせずに済んでたのに〜〜くそぅ〜〜〜

惜しむらくは、ラストのモノローグだけが蛇足だった事。あ
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女が階段を上る時(1960年製作の映画)

4.0

めっちゃ巧いとは思いつつもメロドラマ苦手なもんで内容的に全然ハマらず、ずっと苦手意識持ってた成瀬巳喜男を今更克服キャンペーン(長)開催中。

数本観返してやっぱあかんか…と諦めかけた矢先、来たよ来たよ
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