Joshさんの映画レビュー・感想・評価

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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

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オッペンハイマーという稀代の科学者の生涯を通じて見えた戦争という狂気、アメリカの闇。

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

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期待を軽々超える傑作。エマ・ストーンはじめ俳優陣の名演はもちろん、狂気的なまでに美しい美術や衣装、奇妙で愛らしい音楽、超広角で歪んだ世界。それら全てを破綻なく纏め上げるヨルゴス・ランティモス監督の手腕>>続きを読む

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

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ヤクザと中学生合唱部少年の奇妙な邂逅。
んー...軽く観れば良いのだろうけど、もうちょっとリアリティほしいですね...。ヤクザパートも合唱部パートもふわっと中途半端な印象。
本筋ではないけど「映画を見
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.2

耳が聞こえない家族に少女の歌は届くのか。

幼少の頃から聾唖の家族の手話通訳としてヤングケアラー的立ち位置を担ってきたルビーが歌の才能を開花し、音楽大学への進学を夢見る。

歌は聴こえない。それでも娘
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

4.9

ウェス・アンダーソンの横綱相撲。

自己の様式を確立しながらもなおそこに留まらない表現力の進化。
章毎(ページ毎?)の主要人物たちの取り合わせが絶妙。

相変わらずのお洒落感たっぷりの映像ながら甘いだ
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ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

4.7

誰もが知るイタリアの一大ブランド、グッチの創業家のお家騒動にインスパイアされた物語。

アダム・ドライバー演じるマウリツィオの人の良いボンボン感。弁護士を目指すくらい優秀であるはずなのに自ら発動すると
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さがす(2022年製作の映画)

4.8

「岬の兄妹」「そこにいた男」片山慎三監督の、やはり秀作というか怪作。

突如居なくなった父親の捜索と、ある連続殺人事件の真相を探る物語を軸としながら、浮かび上がってくるのは物語のバックグラウンド。知り
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彼女はひとり(2018年製作の映画)

4.7

2022年劇場初め。

上映時間60分と短い作品ながらそれを感じさせない濃密な展開。

ひたすら復讐に燃える女子高生という主人公像が新鮮。

黒沢清監督作品などでも活躍する芦澤明子さんの撮影がさらに作
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ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男(2019年製作の映画)

4.6

アメリカの超巨大企業デュポン社による公害病への集団訴訟に至る20余年にも及ぶある弁護士の苦闘。

名曲「カントリーロード」の牧歌的な憧憬の舞台であるウェストバージニア州で発生した家畜の牛たちの大量死に
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偶然と想像(2021年製作の映画)

4.9

2021年はまさしく濱口イヤーですね。

3つの短編が織りなす哀しくも可笑しい人間模様。
短編ならではのテンポと軽みが心地よい。
フォーマットは違えども「ドライブマイカー」と通底する世界観。
人物の関
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

4.7

悪夢は未だ昨夜の出来事。

現代と60年代ロンドンに生きる二人の女性を、夢や鏡を介して行き来しつつ、「スウィンギング・ロンドン」と謳われる当時の華やかさの陰にあった残酷な歴史が露わになっていく。

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悪なき殺人(2019年製作の映画)

4.4

ある女性の遺体から始まるミステリー。

フランスの陰鬱とした寒村から解放的なコートジボワールにつながってしまう仕掛けに思わず笑ってしまう。
悲劇と喜劇があざなえる縄のように。

そして思わぬところにま
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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

4.5

高校卒業したばかりの殺し屋女子二人による共同生活のオフビート感と仕事きっちりのコントラストがたまらない。

荒唐無稽、マンガみたいな世界観、だけど絶妙に加えられたディテールのリアリティ。「ワルキューレ
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最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

4.9

元始、男はクソであった。

男の歴史の陰で踏み躙られた女の尊厳。
史実をモチーフに現代にまで通じる家父長制的社会の歪みを見事に描いている。
自然光や蝋燭、暖炉の光だけで撮影されたと思しき中世絵画を思わ
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.9

ストーリー、映像共に圧倒的なスケールで描かれる大叙事詩。
8000年後の未来でも人類は己の強欲に抗えずに支配と強奪の愚行を繰り返している。未来SFの姿を借りてこれまでの人類の歴史を照射している。社会の
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空白(2021年製作の映画)

4.6

法では裁かれない罪と罰。
無意識に滲み出る善と悪。

みんなどうやって折り合いをつけてるんだろう。

トムボーイ(2011年製作の映画)

4.9

昨年の大傑作「燃ゆる女の肖像」セリーヌ・シアマ監督の過去作なので期待しておりましたが、まあ間違いないですね。思春期の入口の子どもの世界。

ショートヘアの少女ロールの夏休みの数日の話、なのに子どもの成
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素晴らしき、きのこの世界(2019年製作の映画)

4.7

きのこやカビ、粘菌などの世界をタイムラプスで見せる映像がとにかく美しく魅力的。

食用だけでなく医療や環境保護など人間の生活や社会にとって有用であるとか、意識を変性し拡張してくれるなんてサイケデリック
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シャン・チー/テン・リングスの伝説(2021年製作の映画)

4.4

MCUミーツ香港カンフーアクション、のみならず日本のアニメや忍者、さらにはイザナギ・イザナミの神話的エッセンス、龍、おまけにカラオケ...。ざっくり(ステレオタイプ的な)アジアンテイストというべきか。>>続きを読む

浜の朝日の嘘つきどもと(2021年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

期待してた、けど思ってたのとだいぶ違う感じで...

他所から来た若者が地方の小劇場の存亡危機の支援に奔走する物語を軸にして、家族という共同幻想の呪縛からの解放と他者との緩やかな連携・コミュニティによ
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ムーンライト・シャドウ(2021年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

詩情感じる映像、といえば聞こえがいいかもしれないが...長めのイメージビデオとしか感じなかったな...もう少し人物描写に深みがないと共感に至らないように思う。

地下水のエピソード(目に見えなくても繋
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モンタナの目撃者(2021年製作の映画)

4.6

流石テイラー・シェリダン。

過去の事故でトラウマを抱えた森林消防隊員、ある父親と少年、保安官とその妻、暗殺者の二人。最初は全く接点が見えない人々がモンタナの森の中徐々に近づき絡み合う中、山火事が恐る
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孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

4.6

個人的には久々に白石監督作でヒット。前作よりもこっちの方が好きかな。
かつての東映ヤクザ映画へのオマージュを捧げつつ、猟奇スリラー要素を加えるなど従来のヤクザ物とは一線を画しているように思う。

善悪
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

5.0

控えめに言って大傑作。

原作が所収されている村上春樹「女のいない男たち」の原作以外を読んで鑑賞。
繊細かつ力強く練り上げられた脚本、美しい映像と音楽、に加えてドライブシーンのエンジン音の心地良さ、物
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竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

3.9

舞台となる仮想世界“U”と高知の田舎風景のどちらも美しく描かれていて、冒頭からすんなりとその世界に入り込めた...が、物語の展開がその世界を十分に活かしていたかというと満足とは言い難かった...後半か>>続きを読む

パンケーキを毒見する(2021年製作の映画)

4.5

菅首相と現政府の政権運営、そして日本の現況について、少し深掘りして見つめるドキュメンタリー。
普段テレビなどではほとんど陰に隠れている政治の異変について、ソフトかつユーモラスに語られている。

自分は
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サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

4.6

高校生×映画制作×時代劇×SF×夏休み×ラブコメ、な要素てんこ盛り青春ストーリー。
メインキャラ3人の雰囲気がかなり「映像研」を彷彿とさせるし、ストーリー的にも近しい世界観を共有しているように思う。
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映画:フィッシュマンズ(2021年製作の映画)

4.9

スピッツやウルフルズと同期と言われても知らない人も多いであろうフィッシュマンズという稀有なバンドの始まりから今に至るドキュメンタリーでありながら、普遍的な青春映画のようでもあった。

二度と戻らない時
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最後にして最初の人類(2020年製作の映画)

4.7

アイスランドの音楽家、ヨハン・ヨハンソンが監督した最後にして最初の映画。

20億年後の未来の人類から届いたメッセージ。
星により生まれ星により滅ぶ小さな存在としての人類に宿る精神は無限の彼方まで広が
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アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

4.9

大音量上映で堪能。素晴らしい臨場感!
ユーモアとインテリジェンスに溢れ、かつスタイリッシュなステージ。トーキングヘッズ時代のヒット曲などもあり、彼のクリエイティブの集大成な印象。
平易な歌詞なれど詩情
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とびだせ!ならせ! PUI PUI モルカー(2021年製作の映画)

4.5

プイプイしたかったー!
けど、すでにボールは配布終了... 来週も行くしかないか...

少年の君(2019年製作の映画)

4.4

中国の大学入試「高考」合格を目指す学生たちの競争の歪みから生じるいじめ問題と、ロミオとジュリエット的な恋愛物語が交錯するストーリー。
フィルムノワール的なシーンと学校内の学習シーンのコントラストが面白
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