ニトーさんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

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モネ・ゲーム(2012年製作の映画)

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。「泥棒貴族」という映画のリメイクらしいのですが、こっちは見ていないのです何とも言えず。トマトの評価は芳しくないようですが、めちゃくちゃつまらないという評価ではなく割と相対的な評価とか、あとはやっぱり>>続きを読む

コラテラル(2004年製作の映画)

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マイケル・マンはこれと「HEAT」しか観ていないんですけど、今のところは自分の中のマンへの評価は高い。
印象的なのはやっぱり銃声でしょうか。開けた空間で撃ったときの反響の配慮のなさなんかはすごい耳に残
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日本で一番悪い奴ら(2016年製作の映画)

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ピエール瀧が淫行で捕まる映画 。しかも思ったより早く退場するし。まあ主人公の諸星(綾野剛)の行く末を暗示するという機能性は十分に果たしてくれているわけですが。

しかしあれですね、昨今の日産やら神戸製
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Kids Return キッズ・リターン(1996年製作の映画)

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 大方の人が青春映画の傑作としてこの映画を挙げている。まあ、それはわかる。しかし、これはなんというかある種の軛に落とし込んでいるように思えてしまう。それは北野映画に独特の間(人物がいなくなったあとも1>>続きを読む

さらば冬のかもめ(1973年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

なんか時折見せる「狂(おか)しい」感じがジャック・ニコルソンぽいなーなんて思っていたら、なんと本当にジャック・ニコルソンだった。今と体型違うし「シャイニング」の七年前とはいえ、あちらほど狂気を放っては>>続きを読む

雪国(1957年製作の映画)

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登場人物が一面的でなく面倒くさいのがとても面白く、特に岸恵子の人間の女性的な面倒くささ(女性は男性に比べ精神的な繋がりを重視する、という生物の一部分)が溢れていて観ていて愛らしくもウザったいのですが
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コンタクト(1997年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

「メッセージ」のときも「インターステラー」のときも名前が上がっていて、見よう見ようと思ってはいたのですが2018年になってようやく見れたどす。

カール・セーガンの同名小説を原作とした映画なのですが
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西遊記 ヒーロー・イズ・バック(2015年製作の映画)

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試写会にて鑑賞。
日本では宮崎吾朗が声優監修にあたった「西遊記 ヒーローイズバック」ですが、まあ試写会でもなければ見に行かない映画ではありましたので、良かったといえば良かったのだろうか。

えー本編
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キングスマン:ゴールデン・サークル(2017年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます


英製マイケル・ベイ

というほど支離滅裂だったりごちゃごちゃしているわけではないんですが、露悪的サービス精神とか「派手にいこうZE!」なノリが結構似ているような気がするのはわたしだけでしょうか。ア
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合葬(2015年製作の映画)

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結構アイロニカルだったりして面白いと思いますよ。自分がアップじゃないときも顔芸を欠かさない柳楽くんとか見所もありますし。「銀魂」とかいう映画ではないのに映画館にかかっていた物体Xがありましたが、あれの>>続きを読む

太秦ライムライト(2013年製作の映画)

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時代に取り残された老人の悲哀やら哀愁やら、そういうものかと思いきやそうでもなかった。もちろん、そういうものもあるんだけれど、むしろ、わたしの印象としては物語の継承という点で「クボ」に近いものを感じ、け>>続きを読む

シザーハンズ(1990年製作の映画)

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前々から思ってはいたんですけど、バートンにはやっぱり「オタク」という言葉がしっくりくる気がする。向こうにも似た言葉として「ナード」や「ギーク」といった言葉があるだけれど、やはりそのメンタリティは正しく>>続きを読む

スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

えースターウォーズにそこまでの思い入れがないので、すごく表層的なものになってしまいます。みんなのように、やいのやいの言えないのが少し残念だったりもします。模範的映画ファンにとってのスターウォーズが自分>>続きを読む

捜索者(1956年製作の映画)

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これは家族の物語なのではないか。
戦争は直接描かず、しかし確実に戦争によって何かを狂わされてしまった男の話として、この「捜索者」はあるんじゃないでしょうか。監督のことを考えると、第二次大戦の参加者とし
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ラストベガス(2013年製作の映画)

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昔々あるところに仲の良い悪ガキ4人組がいた。
4人のうちある男は大阪の街でヤクザと戦った。別のある男はゴッド・ファーザーと呼ばれ幼女に惚れ込んだ。それとはまた別のある男は解説することでそばかすを増やし
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ふがいない僕は空を見た(2012年製作の映画)

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普通にいい映画でした。ダンサーインザダークをソフトに包んで地に足つけることを意識したような作りになっている。
窪田正孝が相変わらずいい演技なのと、声がまだ高いおかげで高校生役も違和感ない。ただケータイ
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カラーパープル(1985年製作の映画)

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 人種差別の映画なのか性差別の映画なのかスピルバーグの映画なのか、どっからどうやって語るべきかというのが悩みどころの「カラーパープル」。
スピの映画にしては影が薄いというかあまり語られないような気が
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恋の渦(2013年製作の映画)

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アベマにて。
キサマらの撮ったものは、バーホーベンが20年前に通過した場所だ!
と言いたいところなのですが、どっちかといえば「マーズアタック!」のスタンスなのだろうなー。
なんていうかこう、知能指数を
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(1954年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

どう見てもDVの共依存です本当にありがとうございました
っていう簡単な話に見れなくもないんだけれど、実はもっと根深いものがありそうです。みんな大好きなフェリーニさん。

わたしはそんなに好きじゃないっ
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秋刀魚の味(1962年製作の映画)

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 今を生きる特に若い世代が彼の映画を観て面白いと感じることがあるかどうかは疑問があるところではある。
が、少なくとも彼の作品が他とは明らかに異なっているということくらいはわかる。その差異というのが果た
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トッツィー(1982年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

セクシャリティを取り扱った映画としてはかなりの出来栄えではなかろうか。どれとは言いませんが変にセクシャリティを意識しすぎて作品として失敗した映画を過去に取り上げたことがありましたが、その点でこの映画は>>続きを読む

gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

昨日に引き続きマーク・ウェブ監督の作品でございます。

叔父と少女の巧みなヒューマンドラマということもあって、劇場では鼻をすする音が聞こえてきました。わたしも結構ウルッと来ましたが、映画を観るようにな
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(500)日のサマー(2009年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます


ズーイーかわいいよズーイーだけの映画かと中盤までは思ってたんですが、そんなもんじゃなかった。いや、わたしのようなズーイー好きはそれだけでも割と見れるんですが、普通に映画として素晴らしい出来だったので
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ジャスティス・リーグ(2017年製作の映画)

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映画としてはどうこう、という前提を毎回ヒーロー映画に持ち込むとすごい面倒なので基本的にはお祭り感覚で楽しむスタンスを取るようにしています。それでもホームカミングとかは(普通の映画に比べて前提条件が多
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GODZILLA 怪獣惑星(2017年製作の映画)

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 設定から何から何までサンプリングの映画、サンプリングのサンプリング映画でした。設定も演出もキャラクターもどっかの作品から引用してゴジラという着ぐるみを被せた作品という印象なので、自分としてはこれとい>>続きを読む

大いなる西部(1958年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます


傑作。
映画に順位をつけたり、なんてことは基本的にしてないんですけど、今年観た映画の中でベストスリー。どころか、生涯ベストに入るかもしれないってくらい。
ただ、これが個人的に傑作である理由はメインと
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いとこ同志(1959年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

世のマジメくんや私立大学の主に文系学生に見せたい映画でした。

50年代のフランス映画ということでどんなアート映画だろうか(偏見)と身構えていたら、意外や意外、普通に面白い映画でびっくり。寡聞にしてこ
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トラ・トラ・トラ!(1970年製作の映画)

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当事者でない者の視点から見た感想なので、当時この作品を劇場で観た人とはかなり異なっていると思う。

当事者でないというのは、もちろん戦争を体験していないということでもあるし、それ以前に、この真珠湾攻
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ムカデ人間3(2014年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます


もはややっていることもやろうとしていることもサウスパーク(劇中でも「サウスパークでネタにされましたよ」とか言っているし)の領域で、バーホーベンっぽさもある。ただしメタ構造のライブアクションであるとい
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ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

したたかさと正直さとブロマンス、というのが「ショーシャンクの空に」を観て思ったことだった。

ウィキを読んでいて面白かったのが同年公開された「フォレスト・ガンプ」にアカデミー賞を持ってかれた部分。北野
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ザ・サークル(2017年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

「ザ・サークル」は「1984」に至る前日譚的なお話です。

ぶっちゃけますとサウスパークですでに面白おかしく風刺しているものではあるので(前のシーズのハイディ関連とか、レミウィンクスの話とか、SNSで
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KUBO/クボ 二本の弦の秘密(2016年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

吹替完成披露試写会にて観賞。

本編に触れる前に、試写会について少し。
 本編の前にはゲストとして、日本語吹替版の主題歌としてビートルズの「While My Guitar Gently Weeps」を
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IT/イット “それ”が見えたら、終わり。(2017年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

本編が終わったあとに「第一章 終」みたいな字幕が出てきたとき(これがヒットを受けて後付け的に足したものなのかは知りませんが)は、ちょっと「えぇ」と思ったわけです。そういう売り方するのか、これで、と。>>続きを読む

マイティ・ソー バトルロイヤル(2017年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

MCUの中でソーだけパッとしないなーと思っていたんですがーーマーベルもそう思っていたのかはともかくーーだからと言ってソーシリーズの締め(?)をここまで暴力的な「映画」(と言うのは憚れるのですが)だとは>>続きを読む

ある愛の詩(1970年製作の映画)

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やーすごい。なにがすごいって、ベタベタなメロドラマすぎてすごい。公開されたのが70年らしいんですが、大林宣彦曰く当時からしてすでに「時代錯誤の純愛もの」と言っていたくらいですから、今見てもそれはそれは>>続きを読む

ゲット・アウト(2017年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

人種的偏見と差別をホラーとかけあわせた意欲作である「ゲット・アウト」ですが、これはなんというか、ある種のコンテクストを知っていることが映画の見方としての前提に含まれているため、日本人的にはどうなのだろ>>続きを読む