RIOさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

怒りの日(1943年製作の映画)

4.5

いつでも不安だらけだ
心の中で大丈夫かと

1623年 神様を前にして嫌疑が掛かれば自由意志なんてない
火炙り目前にしてまで告発を強要する魔女狩り

幸いなる火刑によって処罰された
神の栄光のために
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.2

リサーン・アル=ガイブ 外の世界からの声
――人類はやはり核からは逃れないのだろうか
10190年になったとしても無くならないバランス
希望なんかないっっと言ったポールの声が右後方から残響
ハンス・ジ
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サンドラの小さな家(2020年製作の映画)

3.6

サンドラがDV旦那から子供たちを守るために家を出た

ダブリンに住む所を見つけられず
家を自分で建ててしまえばと思い立ってホントに建ててしまうパワーが凄い

過去の傷は消えないとこの描写がリアルです
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オオカミの家(2018年製作の映画)

4.1

途切れることのない思考の波に視線を委せる
理解出来ないミッドナイト 頭のなかは凄いうねってる
重くて暗いそういう不合理がソファに埋もれて塵となる 苦しみが耐えることなく襲ってきて匿う者は誰もいない
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ウェディング・ベルを鳴らせ!(2007年製作の映画)

4.5

ここは愛情のない世界
真実の愛が足りない

ジヴォイン爺さんの愛情が聖ニコラスまで登ってる 溢れる愛情がツァーネが入ったお風呂にたくさんの林檎が埋め尽くす

アメリカ資本主義への文句がはっきり出てまし
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吸血鬼(1932年製作の映画)

4.0

生きていくために人間の生き血を飲む
奈落の底に生きる者の劫罰の証

クルタンピエール村にある伝説

影の意味に統一性はなくて現実と夢想とが混雑していたようです
老婆が部屋に入ってくると髑髏が眼に光が点
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夜を走る(2021年製作の映画)

-

ニューライフデザイン研究所は全部を受け入れてくれる

沼のようだ
みんなスクラップにしてくれよう

結局 自分が1番大事な人は嫌いだ

SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

3.8

ヤルマリ・ヘランダーはフィンランド ヘルシンキの監督 素晴らしい景色に圧倒された

*皆殺し*などのチャプターの雰囲気はタランティーノみたいだなと思ったけど黄色いフォントは脚本を書いている時に観ていた
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14歳の栞(2021年製作の映画)

3.9

今日のうちに明日はすでに潜んでいる
2年6組の教室の端に書いてある

大人になって成りたくないこと

自分は怪我をしていて動けないから
やれるのにやらない奴は見ていてもどかしい
できることなら最後まで
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書かれた顔 4Kレストア版(1995年製作の映画)

4.5

白一色に引かれる深紅色

男の目線から見た女を描いていた
女が舞うより男の舞う女が美しいというパラドックス

柔らかい雪 淡い桜の花が舞う
舞台に立つ坂東玉三郎は幽玄そのもの

酔いしれたストーリーは
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言の葉の庭(2013年製作の映画)

3.8

ずっと前には眩しくてあまり言葉が入っきてこなかったのでリトライ

夏の野の繁みに咲ける姫百合の
知らえぬ恋は苦しきものそ 大伴坂上郎女

がとても似合うような映画だった

何故 言葉の葉
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クジラの跳躍 Glassy Ocean(1998年製作の映画)

3.9

硝子でできた海のプル艶感が良かった

まさにここは多次元世界
重力も無重力も混ざり合っている

過去の記憶も遠くからの視線と重なっている
とても難解でした
半分が水に浸かった時計は何時なのか分からない
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ゲスト(2020年製作の映画)

3.0

観る側に完全に委ねる12分

見たまんまに感じるより
考えてみたくなる

同じようなことはしている毎日
見られていることへの強迫観念
自分1人でやってしまう追い込み漁

タイトルが好き
字幕が斬新
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ジャンポール・ゴルチエのファッション狂騒劇(2018年製作の映画)

4.0

作られた混乱
心の籠った狂騒の宴

コルセットとかレース使いは殴られる衝撃ですがやはりゴルチエは赤色 そしてミリタリーがカッコ良過ぎる

ゴルチエの頭に描くなんて美しい世界
200もの衣装で影響を与え
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生涯ずっと/ Per tutta la vita(2018年製作の映画)

3.9

こういうのホントに好き

そこから始まりここまで来たなっ
全く何言いたいのか分かりませんよね
すみませんっ

ソッコーでデビッド・リンチの「マルホランド・ドライブ」に出てきたBlueBOXが頭に浮かん
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スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐(2005年製作の映画)

4.1

ダース・ベイダーの誕生の息吹

パドメを救いたい一心が恐怖になって
暗黒がアナキンを離さなかった

あいつは2人の愛を利用して殺した
とグリーンマイルのジョン・コーフィのあの言葉が蘇る
遠いようで日常
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スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃(2002年製作の映画)

4.0

R2D2が飛んだ🚀 C3POの顔が外れて敵側のドロイドに付けられて戦闘員になるまでの4ステップが凄い面白い

ストームトルーパーの初期型がいたりしてこれも楽しい
雨の降る惑星初めてです🪐
宇宙に住むみ
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スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス(1999年製作の映画)

3.9

ポッドレースは面白かった☆マシンのボタンが昭和サイズ

複雑なスタイルの異星人たちが意外とスッキリになっていたのにジャバの子分で頭に自分のものらしき内臓が巻き付いてたのは戴けないっ かなり気持ち悪いけ
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ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

3.7

1番気になったのはアスモデウスはあのまま何処に行ったのかな
もしかすると無間地獄というとこなんでしょうか
凄い言いたい事を言ってましたけど神様あっての悪魔です

人間の罪深さ キリストの受難
悪魔対決
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スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還(1983年製作の映画)

3.7

ずっと一緒に空間を共有させて欲しい気持ちになる 宇宙に行きたいならスター・ウォーズ
ライトサーバーのブンブンする音を耳に残しつつ一気に観れるぞ✨旧3部作 最終章

毎回スピード感ある カーチェイスがあ
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スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲(1980年製作の映画)

3.7

ダース・ベイダーがより艶感増してました☆あのシューという息吹きにとても哀しみを感じた
暗がりに青いスモークにライトサーバーを持つ影が渋い

戦闘ビークルAT-ATウォーカーはダリの描いた天と繋がる象に
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スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望(1977年製作の映画)

3.7

死ぬまで観れないかもしれない☆と思っていたのを気合いを入れました

オビ=ワン・ケノービがカッコよいです
目深にかぶるフードが味わいある
砂漠を歩くC3POとR2D2はこのまま何も役に立っていかないの
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タイムリミット 見知らぬ影(2018年製作の映画)

3.0

前に進むしかない やるっきゃないワンスチュエーションは面白い

つまらない一言に右往左往 全然身元の確認しないで被害者を射殺しようとする警察怖い

天秤にかけられる命の重さ
追いつめられた父親の最後ま
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離愁(1973年製作の映画)

3.8

行き先の決まってない汽車
自分が誰なのか何もかもがなくなる

戦争で何もかもがなくなる
― 必要ではない人間はいない

遠く時間が過ぎて形勢が変わり他人から見れば過去はどんな筋書きでも作れてしまう
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プラトーン(1986年製作の映画)

3.8

99%はこの名曲の旋律に倒れる

まともな人間になるために何かを学ぼうとしていた
この戦争は自分との戦いであったとクリスが言ってたけれど今になって聞くと かなりな勝手な言い草に聞こえてきた
ベトナム戦
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ウォーリアー(2011年製作の映画)

3.9

力でもって強さでもって壊れたものを建て直すのって理屈がなくて好き
ナイアガラの滝の涙が出た

凄い🔥で勢いあっても クールダウンする時は氷点下まで下がっていきます

―― 痛みと傷がもたらすもの

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ボン・ボヤージュ 家族旅行は大暴走(2016年製作の映画)

3.6

ジグザグに走ったらスピード落ちるのかなとか
真横に車を走らせて救わなくちゃなんとかかんとか考えながら観てる傍から家族が信じられないバカなことをするから笑えた
警察の笑えないのだけはちらっと腹立つけど
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ライド、ライズ、ロウアー(2010年製作の映画)

3.6

David Byrne ¨*•.・* Ride, Rise, Roar

ラストまで素晴らしい疾走感
音域の伸びが凄いです

またまたバックコーラスのそれは必要なのかというステップが微妙なダンス も
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裸足になって(2022年製作の映画)

4.0

ずっと海の中にいる気分だった

転げ落ちたフーリア
バレエダンサーとしての道は塞がれて声までも失う

彼女を絡めとる重さを引き摺りながら海辺に辿り着く
アルジェリアの波に浚われる白い裾が過去を洗い流し
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ロックンロールミシン(2002年製作の映画)

3.8

たそがれ賢司が寄り道をした
此から何処に行くのか決まるまで誰も聞かないでお帰りと言ってくれた

50円のお釣りが欲しかった話 凄い分かる

朝帰りの坂道はぶれぶれだけど
確かなのは飛ぶ為の2枚の翼を持
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泣き虫しょったんの奇跡(2018年製作の映画)

3.8

次に負けたら死ぬしかない
誰か勝てない自分を無きものにしてくれ
と叫んでた

夢なき者に失敗はなし
失敗するほど志が堅くなる

将棋盤に袋から出した駒を並べる
筆字の縦書きに雰囲気出てるのに勝負になる
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それでも私は生きていく(2022年製作の映画)

3.7

ある晴れた朝 全てが始まる

突如 我が身を襲う 不安で覆い尽くすような変化
扉を開けたくても鍵が取っ手が見つからない
扉の向こうで開け方を囁いている

本に挟まれた栞が残す面影
この失いかけた世
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ヴェルクマイスター・ハーモニー 4Kレストア版(2000年製作の映画)

4.5

自由が持つ意味は破壊では訪れない

長回しの経過のなかに少しだけ表情の変化があったという余裕が今回はあった
初めてだとあの大量に押し寄せてくる監督からの言葉を受けとめたいと必死に食らいついてたので分か
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チャーリーとチョコレート工場(2005年製作の映画)

3.8

ウェルカムシアターの人形が次々と燃えていくのが不穏で結構好きです

魅惑的な禁断の実 手を出すかどうか
全然甘くない公正な結末が待っている

視界に入ると2つは買っちゃうセブンイレブンのバナナチップチ
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.1

あの夏の日を境に会えなくなった
そう感じる

2人だけの夏の日が経過するごとに徐々に時と場所が移動しながら放射状を描く
ソフィが父親を何度も繰り返し思い出して広がる心の有り様があの夏の日の後に何があっ
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シモーヌ(2002年製作の映画)

3.7

この世はみんなマヤカシ そもそも本物とは
だから自分のついた嘘なんて大したことない

彗星のようなシモーヌの人気に手に負えなくなったヴィクターは魔法の壺に戻さなくてはと必死だけど大きな波に逆らえない
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