takaoriさんの映画レビュー・感想・評価

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ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

3.9

2024年81本目

トランスジェンダーの女性とネグレクトされた中学生の少女、それに親のアクセサリーとしか見られず、人間扱いされない少女など、社会の中で疎外され傷ついた女性たちのシスターフッドの物語。
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ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語(2023年製作の映画)

3.8

2024年80本目

アカデミー賞に輝いたウェス・アンダーソンの短編映画。作品の時間も含めて「41」という数字がやたらと強調されている。
短編でもウェスワールドって感じで、原色のカラフルな色遣いや幾何
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

4.3

2024年79本目
劇場29本目

ゼロ年代のセカイ系と決断主義のサブカル文化に、ポスト3.11の文学を悪魔合体させた「地獄の風景詰め合わせよくばりセット」って感じですごかった。一番大きいのは「8.3
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瞳をとじて(2023年製作の映画)

4.0

2024年78本目
劇場28本目

映画の撮影中に失踪した俳優を、20年以上経ってからかつての仲間が探しだそうとする…というプロットは、ウラジーミル・ナボコフの小説『セバスチャン・ナイトの真実の生涯』
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二重のまち/交代地のうたを編む(2019年製作の映画)

-

2024年77本目

東日本大震災の被災地を舞台に、かつてのまちの営みを思いながらあたらしいまちで暮らす2031年の人々の姿を、画家で作家の瀬尾夏美が想像して描いた物語。それを小森はるかと瀬尾のアート
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変な家(2024年製作の映画)

2.6

2024年76本目
劇場27本目

まず驚いたのは観客動員数の多さで、公開6日目でも座席はどの上映回でも満席に近い埋まり具合だった。それほどの人気作なら面白いのかというと、スコアを見れば分かる通り出来
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愛と哀しみのボレロ(1981年製作の映画)

3.7

2024年75本目
劇場26本目
「午前10時の映画祭」にて鑑賞

この企画にしては珍しい、180分超えの大作。第二次世界大戦から戦後の世界の移り変わりを、アメリカ・フランス・ドイツ・ソ連と4つの国々
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ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

3.4

2024年74本目
劇場25本目

自分の中では、金子修介は平成ガメラ3部作の人という印象なので、こういう映画を撮っていることは少し意外だと感じたが、フィルモグラフィを見るとむしろ怪獣映画はガメラと『
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劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦(2024年製作の映画)

4.1

2024年73本目
劇場24本目

キリのいい1300本目をこの映画で迎えられて嬉しい☺️
この劇場版が公開されてからアニメを最近見始めたばかりのにわか仕込みだが、こんなに楽しい作品に出会えて幸せ。未
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ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

3.7

2024年72本目
劇場23本目

『キングスマン』シリーズのマシュー・ヴォーン監督作らしいスパイアクション映画。全編通して「そんなバカなことあるか!」と笑ってツッコミながらも、アクションやダンスのキ
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ニュー・シネマ・パラダイス/3時間完全オリジナル版(1989年製作の映画)

4.2

2024年72本目

「午前10時の映画祭」にて先日鑑賞した『海の上のピアニスト』と同じく、ジュゼッペ・トルナトーレ監督×エンニオ・モリコーネの劇伴のコンビであり、映画にさほど詳しくない人でも知ってい
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.3

2024年71本目
劇場22本目

「最速上映」でひと足お先に見てきました!
建国神話のような壮大な叙情詩的ストーリーに、スピリチュアル要素、ポールをめぐるラブロマンスなど、まさにこれこそSF超大作、
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海の上のピアニスト 4Kデジタル修復版(1998年製作の映画)

4.2

2024年70本目
劇場21本目
「午前10時の映画祭」にて鑑賞

「美しい」の一言に尽きる映画だ。まずは美術が素晴らしい。活気に満ちた人々が乗り合わせる豪華客船の往年のきらびやかな内装と、廃墟と化し
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DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

4.4

2024年69本目
劇場20本目

リュック・ベッソン最新作ということでチェックしていた今作、けっこう好みが分かれそうだなという印象は受けたが、個人的にはかなりのヒットであった。
映画は、ベッソン版『
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コットンテール(2022年製作の映画)

3.9

2024年68本目
劇場19本目

タイトルの「コットンテール」は、有名な『ピーター・ラビット』に出てくる4匹のうさぎのうちの一人の名前である。認知症を患い、壮絶な闘病の末に亡くなった妻の遺言に従い、
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コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)

3.8

2024年67本目
劇場18本目

米軍のアフガニスタンでの軍事作戦をサポートした現地通訳と、米軍士官の絆を描くという、実話に着想を得た戦争映画。映画のラストでは、2021年の米軍のアフガニスタン撤退
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52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)

3.9

2024年66本目
劇場17本目

町田そのこの原作は、本屋大賞で話題になったときに読んだことはあったものの、改めて映画化された本作を見て「こんなに辛く悲しい話だったのか…」と打ちひしがれる気持ちにな
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(2019年製作の映画)

-

2024年65本目

2人の男にフォーカスを当てたドキュメンタリー。一人は女川出身、東京でバイクショップを営む全身刺青のガラの悪い男で、「もう来なくていいって言われるまでボランティアを続けたい」と語る
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津波そして桜(2011年製作の映画)

-

オープニングの津波に逃げ遅れた人々が呑まれる実際の映像の迫力がすさまじい。数ある3.11の津波映像の中でもとりわけショッキングだ。「桜」というテーマは正直うまく結びついていない気もするが、「命のはかな>>続きを読む

津波の子供たち(2012年製作の映画)

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2024年64本目

東日本大震災を、被災者である子どもの目線で描くドキュメンタリー。子どもたちが拙いながらも自分の経験を必死に言葉にする姿に心揺さぶられる。わずか10歳の女の子が「何か、日本全体が、
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盆唄(2018年製作の映画)

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2024年63本目

福島第一原発事故の影響で帰還困難区域になった双葉町の人々と、100年以上前に福島からハワイに移住した人々を描いたドキュメンタリー。ハワイの日系人が伝えた盆踊りがフクシマオンドとし
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犯罪都市 NO WAY OUT(2023年製作の映画)

3.7

2024年62本目
劇場16本目

無敵のマ・ドンソク兄貴が拳一つで無双乱舞して悪役全員ぶちのめして終わり! というワンパターンをひたすら繰り返す、知能指数ゼロ映画(けなしてはいないつもり)。「中途半
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.8

2024年61本目
劇場15本目

「これは自殺か事故か殺人か?」という謎解きのサスペンスかと期待していたが、ちょっと違うテイストの映画で、映画の大半は主人公の女性にかけられた夫殺しの容疑に対する裁判
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機動戦士ガンダムSEED FREEDOM(2024年製作の映画)

4.0

2024年60本目
劇場14本目

総集編7本をざっと予習して(と言っても、これだけでも10時間半かかるのだけど😅)劇場に駆け込んだが、楽しめた。ストーリーはざっくり「愛は勝つ!」って感じで、DEST
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レイディオ(2020年製作の映画)

3.0

2024年59本目

短くてサクッと見られるので良かった。学生さんの自主制作映画なのかな? 頑張って作っている感じも好感が持てた。が、クライマックスはちょっとモノローグの語りに頼りすぎかなと思う。映画
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機動戦士ガンダムSEED スペシャルエディション 虚空の戦場 HDリマスター(2019年製作の映画)

-

2024年52本目

最新作『ガンダムSEED FREEDOM』はぜひ劇場で、それもなるべくならプレミアスクリーンで見たい。が、世代ど真ん中なのに一度もSEEDシリーズを見たことがない! ということで
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.0

2024年51本目
劇場13本目

初見の印象としてはつまらなかった。問題作『ミッドサマー』のような映画全体を支配する切れ味抜群のイヤーな感じも、それが反転するラストシーンのカタルシスも無かった。
3
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史上最大の作戦(1962年製作の映画)

3.8

2024年50本目

「史上最大の作戦」ノルマンディー上陸を180分という壮大なスケールで描く大作。連合国側だけでなくドイツ側のドラマも描いているのが面白い。特撮はさすがに今見ると古いところもあり、ま
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アイ・キャン・スピーク(2017年製作の映画)

4.2

2024年49本目

堅物の公務員の青年と、「妖怪」とあだ名されるクレーマーだが実は心優しい老婆が、英語を学ぶことを通して交流を深める…という「ちょっと良い話」のような体裁で始まるのだが、お婆さんが英
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うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー(1984年製作の映画)

3.8

2024年48本目

長らく有料レンタルしかなかったが、今月から晴れてアマプラ見放題配信開始された一作。これは嬉しい☺️
押井守がまさに「やりたい放題」していることがよく伝わる一作。メタフィクション的
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