Keiさんの映画レビュー・感想・評価

Kei

Kei

映画(125)
ドラマ(9)
アニメ(0)

ハロウィン(2018年製作の映画)

3.5

気温の上下がひどく、つられて気持ちも上下ししんどかったここ数週間。気分転換に何度目のリメイクかも忘れた「ハロウィン」観たらなんだか元気になりました。

オリジナル版のゲストも勢揃いということで、「ナイ
>>続きを読む

しんぼる(2009年製作の映画)

2.0

松ちゃんの映画みるのはじめてやさかい、頑張って最後まで見たけど、完走した割にあまり手応えなかった感じしたで...

シュールさを全面に押し出した作品であり、『茶の味』に通じるような独特のセンスも感じら
>>続きを読む

ケーブル・ガイ(1996年製作の映画)

3.0

ジム・キャリーの全盛期は『ケーブルガイ』と『マスク』の2本だと思っているくらい、大好きな作品。感動モノに手を出す前の若々しいキャリーが、持ち前の肉体美と柔軟さを100%駆使して演じるサイコな役回りは観>>続きを読む

ロード・オブ・ウォー(2005年製作の映画)

3.5

弾丸が製造・検品され、撃たれてアフリカの子供の脳内へ届くまでのシークエンスでツカミはばっちり。ここで映画の8割は決めてくれたなと思わせる最高のオープニング。

ニコラス・ケイジ演じる武器密売人の半生を
>>続きを読む

激流(1994年製作の映画)

4.0

家族で川下り。楽しいバカンスのはずが、逃走犯2人と接触してしまいバスジャックならぬボートジャックに遭ってしまう。ボートという数メートル四方の乗り物で起こる緊迫劇を、安らぎと恐怖を併せ持つ大自然が時に傍>>続きを読む

殺人の疑惑(2013年製作の映画)

2.5

韓国といえばどうしようもない結末の鬱映画ということでおすすめもらったこの作品。主人公の父親で殺人を疑われるキム・ガプスの演技が光る。いつも空虚な目と口だけの笑顔。ぎっしり並んだ歯からいつ漏れ出るかわか>>続きを読む

ヒメアノ〜ル(2016年製作の映画)

3.5

ロマンスコメディっぽく40分強引っ張って、タイトルが出てからはスリラーに急激転換。この落差にはしびれた...。映画館で観ていたらもっと楽しかったに違いない。

森田剛の声は自分としては苦手だったけど、
>>続きを読む

悪魔を見た(2010年製作の映画)

4.5

鳥肌が立つ。スリルを味わう。久々に体感させてくれた作品。
妻を殺した凶悪殺人鬼を追う警官(イ・ビョンホン)。捜査ではなく完全に私怨のため。一撃で仕留めるのではなく、GPSをつけて泳がせておいてからゆっ
>>続きを読む

ジェシー・ジェームズの暗殺(2007年製作の映画)

3.5

アメリカにかつて存在した無法者ジェシー・ジェームズが仲間の裏切りに会い射殺されるまでの物語。

かなりスローに進む映画だけど退屈せず観れた。
ジェシー・ジェームズは強盗などを繰り返したが当時は義賊的な
>>続きを読む

パンチドランク・ラブ(2002年製作の映画)

2.5

なんだか可もなく不可もなし。

破壊衝動と女性不信を抱える男の話をラブストーリーでコーティング。恋愛映画は共感を呼んでこそのジャンルだけど、主人公が特殊であるがゆえになんとも個人的・限定的な枠組みの中
>>続きを読む

トレインスポッティング(1996年製作の映画)

4.0

「そういう人生もアリ」な映画。

『トレインスポッティング』シリーズが若者を惹きつけてやまない映画なのはなぜだろう。日本においては、主人公マーク・レントンはモラトリアムを持て余す大学生や好きなことを追
>>続きを読む

劇場版 銀魂 新訳紅桜篇(2010年製作の映画)

3.5

『銀魂』は実写から入ったという人のレビューです。

ストーリーはだいたいどちらも同じ進行(同じ紅桜編がテーマなのだからそりゃそうだ)なのだけれど、アニメだからできるオーバーリアクションな動きや声優の力
>>続きを読む

ハンニバル・ライジング(2007年製作の映画)

1.5

『羊たちの沈黙』しか観たことがなく、ずっと後回しにしていたハンニバルシリーズ。『ハンニバル・ライジング』はシリーズの起点にあたる作品らしく、時系列順に観なおすことにした。
 
特筆すべきは若いハンニバ
>>続きを読む

MOTHER マザー(2020年製作の映画)

3.0

それまでの出演作のはつらつとした女性像から一転、自堕落な生活を送り狂気の片鱗を見せつける長澤まさみの演技が鮮烈。子供が自分の意思にそぐわない行動をするとギャーギャー喚き散らし、行きずりの関係を複数持つ>>続きを読む

ケミカル・ハーツ(2020年製作の映画)

2.0

どんな体験を過ごそうと、10代という年齢はその人にとって鈍く光り続ける。
その輝きから一歩一歩遠ざかり続ける自分も、まだフラッシュバックに苛まれる時がある。
光の中にいる最中は、その眩しさがわからない
>>続きを読む

アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)

4.0

救いようのないトレインスポッティングみたいな映画だった。

映画では、「若気の至り」はよく多幸感や疾走感にあふれた描写をされることが多いけど、この映画は徹底的にダーク。「特別な人間なんだ」という優越感
>>続きを読む

6アンダーグラウンド(2019年製作の映画)

2.0

マイケル・ベイやりたい放題映画。

5秒に1回くらい爆発とスローモーションが差し込まれてるんじゃないかって思うくらいの映像。頻繁に時間が逆行するストーリーライン...ワイルド・スピード×ミッション・イ
>>続きを読む

哀しみのトリスターナ(1970年製作の映画)

2.0

昼ドラチックなルイス・ブニュエル作品。
本当にブニュエルとかこの時代の映画が好きな人にはきっといい映画に写るんだろうけど、全体的にストーリーもカメラワークも冗長に感じたなあ。

養子のトリスターナと里
>>続きを読む

インフォーマント!(2009年製作の映画)

3.5

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャンのようなちょっととぼけたテイストの悪人映画。内部告発とか重々しいワードが流れてくるけど、主人公マークのキャラと全編に流れるビッグバンドの音楽のおかげでラクに観れたよ。>>続きを読む

ミッション:8ミニッツ(2011年製作の映画)

3.0

ジェイク・ギレンホール主演のSFもの。
並行世界を作り出すプログラムSource Codeが原題なのに対し、ミッション8ミニッツという幼稚なタイトルはなんぞ。

量子物理学、未来、パラレルワールドとい
>>続きを読む

極道恐怖大劇場 牛頭(2003年製作の映画)

4.0

わけわかめとはまさにこのこと。

三池さんの真髄と狂気が混ざり合ったすごい映画だった。例えるなら不条理さを極限までプラスした「田園に死す」。劇場公開されてないのがほんとに惜しい。逆に公開されないからこ
>>続きを読む

アンブレイカブル(2000年製作の映画)

2.5

シャマランのスーパーヒーロー・トリロジー1弾。
んー、なんかメリハリのないダークナイトって感じがした。

ガンアクション使わずに、体に触れて悪い感情を持っているかわかる、とか重いものを持ち上げる、とか
>>続きを読む

フライト・ゲーム(2014年製作の映画)

3.5

初めて観た彼の役がクワイ=ガン=ジンだっただけに、リーアム・ニーソンはもうこういうジャンル系映画の人になっちゃったんだなあ、という悲しみを感じながら鑑賞。

ひたすら銃ぶっ放す系アクションかと思いきや
>>続きを読む

ショート・ターム(2013年製作の映画)

4.0

児童養護施設で働く職員の微細な心の動きをとらえた作品。物語にありがちなハッピーエンドやスリリングなアクションといった味付けは行わず、主人公の職員グレースとその同僚、児童の様子をドキュメンタリータッチで>>続きを読む

ミッドウェイ(2019年製作の映画)

3.5

エメリッヒ監督のミッドウェー海戦に基づいた映画。1917やジョジョ・ラビットといった個人にフォーカスした戦争映画を観てきたが、これは「ミッドウェー海戦」に至るまでを俯瞰して観られる群像劇。観ている間ず>>続きを読む

キュア ~禁断の隔離病棟~(2016年製作の映画)

2.5

「シャイニング」的なゾッとする怖さを追求した映画なんだろうな、と思ったけど、最後のオチが急展開すぎて尻切れとんぼ。ホラー映画なんだから映画の中でストーリーが完結して欲しかった。
 やっぱしデイン・デハ
>>続きを読む

七つの会議(2018年製作の映画)

4.0

ほぼ半沢直樹やんと突っ込もうとしたら、原作と演出が「半沢直樹」ドラマシリーズと一緒だったのでやめた。豪華出演陣による強烈な個性のぶつかり合いはシンゴジラや20世紀少年を彷彿させる。さらに半沢シリーズ直>>続きを読む

500ページの夢の束(2017年製作の映画)

2.5

邦題があまりよくないっていうのが第1印象。タイトルで「すべてが予定調和で進んでいく映画なんだな」とわかってしまい、他の映画よりも興味が失われた状態で鑑賞。読みの通り最後はすべての問題が片付きハッピーエ>>続きを読む

バウンド(1996年製作の映画)

4.0

ウォシャウスキー姉妹の監督デビュー作。

最初の導入部分はAVの類か?と思うほどベタベタ展開だったけれど、いざ本編に入ると最後まで緊張しっぱなし。デビュー作特有の切れ味鋭い雰囲気が存分に発揮されている
>>続きを読む

狩人の夜(1955年製作の映画)

3.5

「サイコ」以前のサイコキラー映画。LOVEとHATEの刺青を両手に彫った偽牧師/殺人鬼が莫大な財産の手がかりを握る兄妹を追い回す物語。柔和な表情で周囲に溶け込み猫撫で声で子供を探し出すロバート・ミッチ>>続きを読む

吾輩は猫である(1975年製作の映画)

3.0

何気なく再生した漱石の実写化。
昔の映画は間が早くて置いてけぼりになる感覚があったけど、今作はコミカルな登場人物や間抜けなアレンジのバッハの劇伴の助けもあって、心地よいテンポで観れた。

最初は猫が思
>>続きを読む

10 クローバーフィールド・レーン(2016年製作の映画)

3.5

ただのエイリアン地球侵略映画には終わらず、密室サスペンスや謎の人物、さらにフェミニズム的要素も取り入れてた、「クローバーフィールド」の続編というよりは外伝。デビュー作としては申し分のない出来! 少ない>>続きを読む

老人Z(1991年製作の映画)

3.0

AI、高齢化社会、寝たきり、介護、核兵器...とシリアスなトピックを投入しながらコメディに仕上げた怪作。そして、アニメにも物凄い疎い自分でもわかる名前が随所に散らばった鉄壁の製作陣! どおりで作画がヌ>>続きを読む

クラークス(1994年製作の映画)

4.0

コンビニ店員の1日を撮るだけでこれだけ面白いとは。
細かく章立てされた構成、内容の安っぽい話。1つ1つとってみるとたわいもなく、どうでもいいんだけど、観終わったらしっかり「よかったなこの映画」てなる。
>>続きを読む

ダークタワー(2017年製作の映画)

2.5

早撃ちかつ標的は外さない凄腕ガンマン(イドリス・エルバ)と、銃弾を手で跳ね返しちゃう超能力ヴィラン (マシュー・マコノヒー)のお話。ジョジョで言えばミスタとサーレーの対決にいろいろな背景要素を加えて引>>続きを読む

ザ・ビーチ(2000年製作の映画)

3.5

ダニー・ボイル監督の映像のキレの良さ×地上の楽園に巣食う狂気のストーリー、というなんとも異色な映画だった。バンコクの様子が出てきたけど、自分が実際に行った何十年も前からあのエネルギッシュな世界は変わら>>続きを読む

>|