鮎川さんの映画レビュー・感想・評価

鮎川

鮎川

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母性(2022年製作の映画)

3.5

「愛能うかぎり娘を愛してきました」
ちょっとまって、父親のこと、ぜんぜん許せなくない!?!!?!!!
私のなかに許せるポイントがひとつもなくて困ったが、それでも、父を許すことが母から手を離さずにいられ
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ある男(2022年製作の映画)

3.7

「父さんがどうしてあんなに優しかったのか分かった」
生まれ持ったもの、自分ではどうすることもできない物差しで相手を測るのはすごく勿体ないことだと改めて思った。その人の内側に広がる、一人ひとりの心を知る
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市子(2023年製作の映画)

3.7

「うちな、夢できてん」
花ちゃんが演じるからこそなんだな市子は……見ている人々が北くんの心になるけれど、市子はひとりで、強く逞しく、自分の道を進んでいくんだな。俺が守ったる、という言葉に引っ掛かりを感
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マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

3.7

「あたしはまだ! あんたに言いたいこと、こんなにあるのに……」
自分が心から好きな友人に、長い付き合いの相手に、それでも私のことをどう思っているんだろうってふと考えることが多々ある。本当は、もしかした
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ひらいて(2021年製作の映画)

3.6

「私のものになって」
愛ちゃんがどうしてそこまで執着する恋におちたのか、それが気になる…料理上手で穏やかそうなママ、って思ったけど、娘の爪の荒れ具合を心配する様子でもなかったのが気になったなあ。一筋縄
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クレイジークルーズ(2023年製作の映画)

3.5

「恋をしかけたと恋をしたは同じです」
ご飯炊けたと炊けかけは違います。予告にも使われていたこの台詞のやりとりに良い坂元裕二を感じながらも、あとはずっとなんかこうボタンの掛け違えというか、なんかもっと…
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赤と白とロイヤルブルー(2023年製作の映画)

3.7

「僕は恋をしました」
はじめから終わりまで全部のやりとりがよかったな…王道の道筋であるとはいえ、いろんな台詞や映像に(良い…)という気持ちになった、二人でバスローブ身につけてチョコプリン?みたいなの食
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HANA-BI(1997年製作の映画)

4.5

「俺はああいう風には生きられないんだろうなあ」
久々に鑑賞、やっぱりこの作品が大好きだ、、、
西夫妻の映し方がさりげなくあたたかく、どうしたって心を掴まれる。一見ありふれているように思えるのに、こんな
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

私は本当になんかいたって平凡なつまらん人生を歩んでいるので、宮崎駿氏はきっと私の何百倍もいろんなことを考え、いろんなことに悩み、いろんなことを憂いて、信じて、いるんだろうなあ…という気持ちになったとい>>続きを読む

ジョゼと虎と魚たち(2020年製作の映画)

3.6

「夢みたいや」
実写は実写、アニメにはアニメの良さがあったなあ。二人の思い出がたくさん絵になっていくのが美しくてあたたかくてよかったし、あれだけきらきらとしたまなざしで世界を眺めて言葉で素直になれない
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パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

「一人で生きるより君と死ぬ方がいい」
いやもうめっちゃくちゃ好きだった~~~~~~!!!好みすぎてごりごりのネタバレなしには話せない…ナイルズが「1000回はヤッた」って白状したところから好き具合が爆
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

「最後はソロになる」
えっこれ終わる…??体感結構ボリュームたっぷりだったけど実はまだ1時間くらいしか経ってないとかある…???って思ってたら続いたのでな、なるほどね!!??!!って全然知らなかったの
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セブンティーン・アゲイン(2009年製作の映画)

3.8

「始まりなんだよ」
う〜んこれはよくあるタイプのお話…だと思っていたのに、最後の最後にだらだら涙がこぼれてきちゃった、、
間違いだったなって後悔する選択って自分の人生を思い返してもぼろぼろ出てくるけど
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怪物(2023年製作の映画)

3.9

「もう生まれ変わったかな」
前情報を入れずに挑んだのでどう展開していくのか分からないまま観れたのが本当に良かったな…明確に悪意をもった発言よりも、ときには誰かのことを想って発したひと言が相手の心を引っ
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憧れを超えた侍たち 世界一への記録(2023年製作の映画)

4.5

「憧れるのをやめましょう」
いや〜〜〜〜〜めちゃくちゃ良かった!本当に一本の映画を観たような(観てるんだけど!)気持ちになったし、これが現実に起きたことなんだよなぁ…という面でも噛み締めちゃった。
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恋愛小説家(1997年製作の映画)

3.6

「君はラッキーなんだぜ」
わんちゃんになんてことを!!!!!って初っ端から憤慨させられたけれど許すよ、、あんなに懐かれて、犬は心の氷を溶かしますね、、、
偏屈加減がちょっとまじでそれはいかがなものです
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サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)

3.9

「またね!」
子どもにとっての100円って1000円くらいの価値だし、1万円って10万円くらい大きな額なんだよなって、そういう小さなことから幼い頃の自分の記憶を呼び起こされて、私はこの夏を過ごしていな
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RRR(2022年製作の映画)

3.9

「“ナートゥ”をご存知か?」
個人的に初のインド映画+3時間に最初は乗りきれるのか不安だったのですが、気づけばそんなこと忘れちゃってたな…!!
章題出すところの良い意味でのダサ格好良さみたいなのから心
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

「逃げるのはやめだ」
一回目ではあまりにも胸がいっぱいで感想もままならなかったのですが、二回観た今、ようやく書ける!!!あ〜〜〜〜もう本当に最高、大好き、ガーディアンズへの愛が止まらない!!!!!
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.6

「生きていくほかないの」
高槻が徹頭徹尾いけ好かなくて逆に良かった。なんでこいつは人の妻に手を出しておいて(それがどちらからだとしても)なんか偉そうなんだ…感謝しなきゃいけない、じゃないんですが、、、
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

「行くべ」
かつてドラムをやっていた自分語りみたいになっちゃうんだけど、玉田にもうほんと感情移入が止まらなくてもうさ…堪らんて玉田くん……
一番最初のライブの時のクオリティがあまりにもリアルな初心者の
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パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

4.0

「チーズ・ロワイアルさ」
リバイバル上映で久々に鑑賞したけど、や〜っぱり格好良い!センス抜群のオープニングは無条件にテンションがあがっちゃう。
神様をどこに見出すか、というのを想うとブッチはもう己に宿
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ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

「私に賭けろ、杉本ちさと」
何気ない会話が本当に何気ないまま終わったり後に繋がったり、その塩梅が良すぎる…スイパラは結局パスタが一番ウマい、それはほんとそう。
前回もそうだったけど今回はより一層登場人
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アキラ AKIRA(1988年製作の映画)

4.0

「鉄雄!助けに来たぞ!」
解説や考察はこれから漁るので自分がまず感じたことを…いや~~~金田と鉄雄、すごい。鉄雄の金田に対する劣等感は確かにずっとあったんだろうけど、鉄雄の中ではそれを超えて金田のこと
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ちひろさん(2023年製作の映画)

3.5

「多恵ちゃんには何でも見えちゃうんだねえ」
個人的に好きな部分とう~んの部分が極端だったな…
ちひろさんに、他者から求められる理想の要素が詰めこまれている感が私にとっては結構居心地悪くて、なんていうか
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アントマン&ワスプ:クアントマニア(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

細かいところはいろいろ置いておいても、好き〜!!!ってなれるお話だった!(わたしの理解力不足も足を引っ張っている感があるし)
なにより好きだったのは数々の"可能性"のスコット全員の気持ちが「キャシーを
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ビューティー・インサイド(2015年製作の映画)

3.8

「見えなくてもあなたを感じたくて」
起こり得ない設定なのに、本当にどこかに存在するんじゃないかと思わせるような力があった。出会って結ばれて、それで終わりになんてならない。きちんと向き合う時間があったの
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秋刀魚の味(1962年製作の映画)

3.6

「結局人生はひとりぼっちですわ」
時代が時代だから考え方や振る舞いにう~~~~~んと思うところは何度もあったけれど、それにしてもこの頃の家族の形を考えたら平山パパは良いお父さんなんだろうな…自分から解
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くれなずめ(2021年製作の映画)

3.6

「全然暮れねえんだよ」
心臓がなくても生きていられるというのはきっと、どこに居たって誰かの心のなかにはずっと残り続けられるということ。私にはまだ友人との別れの経験がなくて、自分だったらどうなるのかなっ
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サタデー・ナイト・フィーバー(1977年製作の映画)

3.6

「未来は今夜だ」
そう言っていたトニーが今夜のその先を見据えて生きるようになる、成長の物語なんだな…
日本語版のポスターに「土曜の夜はフィーバーしよう!」って書いてあるけど、そういう気持ちでこれを観た
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さがす(2022年製作の映画)

3.6

「うちの勝ちやな」
楓にとってあまりにも、あまりにもすぎないか…それでも楓はさあ、面会に行ってあげるのよね。いつか出所するときがきたら迎えに行ってあげちゃうのよね。きっと純粋に楽しかったお母さんが元気
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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

4.0

「一回だけだよお」
お、おもしろ〜〜!!!!全部のバランスがこんなに完璧なことってあるんだ、ってめちゃくちゃ感心した…日常と非日常の塩梅がぴったり一番気持ち良い奇跡の感覚…!!!
登場人物みんなクセが
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スパイの妻(2020年製作の映画)

3.7

「君はちっともバカじゃないさ」
蒼井優を起用する意味がどんどん分かっていく作りなのがすごい、蒼井優、好きだ……
満州から帰ってきた優作に飛びついて喜ぶ聡子、かわいい。聡子はずっとかわいい。あんなに無邪
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最高の人生の見つけ方(2007年製作の映画)

3.8

「人生に喜びを見つけたか?」
ただ生きていた頃には絶対に重なることのなかった二人の道が交差して生まれる奇跡。自分の知らない世界を教えてくれる人って、いつまでも魅力的だよなあ。やっぱり知識がある人の話を
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

3.6

「それでいいの?」
幸一郎に対しては登場したところからうさんくせ~~~って華子以外の全員が思っていたと思うけど、予測していた安っぽいベクトルとはまったく違うところから綻びが生まれていたので、あ~~こっ
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