おさかなゆうれいさんの映画レビュー・感想・評価

おさかなゆうれい

おさかなゆうれい

イディオッツ(1998年製作の映画)

4.7

差別はある。私たちのなかにそれは必ずあり、そして、自分の中にそれを見つけることはとても辛いことだ。しかしそれは実際有り、それにを暴露するストファーの態度は正しい。ふれあいだとか、一緒に写真を撮ろうだと>>続きを読む

ランサム(2023年製作の映画)

1.5

すごい!全編にわたってツッコミどころ満載で、一個ずつ挙げてくと本編より遥かに長い時間が必要な為、逆に”まともなところだけ”書こうと思います。

・車は、アクセルを踏むと動き、ブレーキを踏むと止まる。
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ブロンソン(2008年製作の映画)

3.9

この男が真のタフガイでないことは明らかだ。一貫して哀しきワナビーの話である。劇場で語るピエロという絵面は、これが信頼できない語り手ものであることを暗示すると同時に、彼の肥大化した前立”承認欲求”腺のシ>>続きを読む

プー あくまのくまさん(2023年製作の映画)

3.7

この映画内で唯一伏線めいたものとして語られるマリアのストーカー被害について、まさかの全く回収されずにデスエンドというのは斬新かつ爽快である。本来現実における死というやつは、そういう過去とか経験とは全然>>続きを読む

“死刑囚”に会い続ける男(2021年製作の映画)

3.3

映画かな〜と思ってたら、おはよう日本のニュース特番(注1)みたいのが始まったので、あわてて朝刊を持ってきて納豆をかき混ぜながら見ろとでも言っているかのような映像。

注1.レポーターが語りも読むのでい
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ピーター・パン(1953年製作の映画)

3.2

初めて見て、ピーターパンのパンは牧神のパンだったのかと知る。パンズラビリンスのパンにもティンカーベル的な妖精がウヨウヨ飛んでるしな。皆性格が歪んでいて面白かった。フック船長が可哀想である。

枯れ葉(2023年製作の映画)

4.0

画面内の色彩が精密にコントロールされている。おおよその場面が、赤、青、黄の3色で分割される。また、心の通っている相手の服が赤だとしたら、人物は赤い背景の中に配置される。または手元のグラスや置物などの小>>続きを読む

パラダイスの夕暮れ(1986年製作の映画)

4.5

好きなシーン。友達のために子供の貯金箱から金を貸すところ。ゴミ集積場の中を真っ黒い犬が駆け抜けていくところ。

街のあかり(2006年製作の映画)

4.5

一つだけものすごく好きなシーン。川縁のホットスナック屋台の女性が電気を消し、姿もろとも真っ黒な闇の中に消えるところ。

人間爆弾 立ち止まったら、爆発(2023年製作の映画)

3.0

テロリストとドライブしていると思っていたら、いつの間にか爆弾を取り付けられた主人公が一人で歩いていた。途中、まいばすけっとに酒を買いに出かけたのである。刻一刻と映画の残り時間が減っていく中で、15分ほ>>続きを読む

過去のない男(2002年製作の映画)

4.8

ここからカウリスマキの作品にハマる。

メモ 常に描写されること:労働、恋人のための料理(しばしば台無しになる)、飲酒喫煙音楽(バンド)映画館、熟年恋愛、犬、車、銀行融資からの起業的な発想、スーツにア
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.5

画面を見ているだけで楽しいという純粋な映画体験。これだけ色々な映像表現が溢れている現代において、初めて見ると思える映像(人物にだけフォーカスされており背景のみ魚眼のように円形に歪んだ画面、チャプターご>>続きを読む

THE POOL ザ・プール(2018年製作の映画)

4.5

笑っちゃうほど不運でそれ故に最高なピタゴラスイッチ。コメディだよねこれ?

フレディVSジェイソン(2003年製作の映画)

2.0

終始「どっちでもいいから早く殺せ」という気分で視聴。結局どっちが勝ったのか覚えてない。むかつく女がどんどん死ぬところは最高ではある。

ソナチネ(1993年製作の映画)

4.5

寒々しい沖縄、というだけで素晴らしい発明品だと思う。相撲のシーンも最高。

ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000年製作の映画)

4.8

映画のミュージカルシーンは敬遠していたが、それで泣いたのは初めてかもしれない。素晴らしい。ユーミンの「14番目の月」を思い出す。「次の夜から欠ける満月より…」

さくらももこワールド ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌(1992年製作の映画)

5.0

ずっと見たかった映画を妻が買ってくれた。VHSがプレミア化していたなか、DVD発売の吉報。すかさず予約してくれた妻に感謝。二人で見た。音楽がいいのはもちろん、絵もやっぱりいい。大好きな作品。