otomさんの映画レビュー・感想・評価

otom

otom

http://otom.jp 千葉在住の音楽家です。ドリームポップ、シューゲイザー的なものから実験音楽、サントラ等の作曲をしてます。
なるべく幅広くを意識しつつ、色んな映画を楽しんで鑑賞しています。
好きな映画が多過ぎてベストムービーは10作品じゃ足りない。

映画(1431)
ドラマ(0)

軍旗はためく下に(1972年製作の映画)

4.7

壮絶。脚本に新藤兼人が名を連ねているだけあって、後の『わが道』みたいな藪の中テイストがある。それでいて深作的な激しさと緊迫感で釘付けになる。「末端に対して誠意がない」って台詞は今も昔も当てはまるよな。>>続きを読む

ジェイコブス・ラダー(1990年製作の映画)

4.0

このキマり具合は正確には何オチって云うのか。記憶と幻覚の刹那は混沌を極める。

ベニーズ・ビデオ(1992年製作の映画)

5.0

ハネケの"感情の氷河期"三部作の二作目。先日に続いてこちらも十年ぶりくらいの鑑賞。メディアは異なれど、テーマとなるいびつな距離感と胃に来る感じは最新作の『ハッピーエンド』まで一貫している。何が怖いって>>続きを読む

10ミニッツ・オールダー イデアの森(2002年製作の映画)

5.0

昨日の続き。より重い感じの方。ベルトルッチとワラワラとネオナチが出てくるフォルカー・シュレンドルフのやつは流石に文句なしに良い。マイケル・ラドフォードのトップをねらえ!感もなかなか。ゴダールのはもちろ>>続きを読む

10ミニッツ・オールダー 人生のメビウス(2002年製作の映画)

5.0

実家から持ってきて久々の鑑賞。それぞれの監督にそれぞれらしい良さがあり、思わずニヤリとさせられる。ヘルツォークの土人のとヴェンダースは毎度楽しいけれども、今回はジャームッシュのやつ。グールドのゴルトベ>>続きを読む

フルメタル・ジャケット(1987年製作の映画)

4.8

PT! ハートマン軍曹が亡くなったとの事で。ゾッとする人間の壊れっぷりな前後半。もちろん傑作。

5時から7時までのクレオ(1961年製作の映画)

4.5

水は低きに流れる如くな90分の中でテーマのシーンで時が止まる。アニエス・ヴァルダの演出も素敵だけどもやはりミシェル・ルグランが天才的。今を生きよう。

ミラノ、愛に生きる(2009年製作の映画)

2.7

富豪なのに安い。至る所の設定、エピソードの説得力なさ。ジョン・アダムズのミニマルミュージックも合ってなくて、いささか耳障りではある。最後の見せ場を盛り上げて行きたい気持ちは良く分かったけど、まずまず。

触角(1970年製作の映画)

5.0

我が家の発掘シリーズ。珍しい東宝配給で個人的には新藤兼人作品でもトップクラスに好き。他の作品でも度々取り上げられるマザコン的テーマと原爆恨み節。切れ味は他を凌駕し、昭和なブルジョワジー的お洒落さも相ま>>続きを読む

恋愛日記(1977年製作の映画)

3.9

『私のように美しい娘』の害虫駆除のイメージの強いシャルル・デネ。ほかにやる事ねーのかよってくらいに女性を漁る訳だけれども、キングダムのウド・キア化してもなお失われないストイックさで最後は何となくイケメ>>続きを読む

セブンス・コンチネント(1989年製作の映画)

5.0

十年ぶりくらいの鑑賞。オチが分かっていてもドキドキ、キリキリする。淡々と、あくまで淡々と日常からの...ショッキングな引越し映画。長編デビューにしてハネケ節は完成されている様に思われる。もちろん傑作。

人生スイッチ(2014年製作の映画)

3.7

リミッター振り切れ過ぎで胃が痛くなってくるオムニバス。リンチやハネケなんかで味付けで挿入されそうなフラストレーション系を行けるとこまで行ってやったッて感じ。映像もなかなかのもんで、疲れるけど面白い。出>>続きを読む

豚と軍艦(1961年製作の映画)

5.0

インターナショナルゥ! 先日に続いて掃除してたら出てきたので久々の鑑賞。ま〜絶望的に惨めで貧しい。冒頭の「これは架空の物語である」とは日活の米軍に対する配慮か今平監督の悪い冗談か、いずれにせよ本編のそ>>続きを読む

グランドフィナーレ(2015年製作の映画)

4.1

デビッド・ラングの曲も含めて、構成がなんとなくグレート・ビューティーと被っている気もしなくはない。にも関わらず圧倒的な映像美と粋な台詞の数々で細かい事はどうでも良くなってくるクオリティ。あそこの場所の>>続きを読む

ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

3.9

主要パートでのクイーンの使い方とリズムのアタック感がまぎれもなくエドガー・ライト。個人的にはサイモン&ニックでイギリスな雰囲気の方が好きではあるけれども、良作。

さよならの微笑(1975年製作の映画)

3.8

変な映画だな。不倫ものでここまでドロドロしてないのは初めてかもしれない。オープニングからエンディングまで一貫して突き抜けたポップさ。なかなか。

荒野のダッチワイフ(1967年製作の映画)

4.9

掃除してたら出てきたので久々の鑑賞。脚本的に殺しの烙印と同時期の大和屋竺監督作って事で、とめどなくスタイリッシュ。感嘆するレベルの気の利いた台詞の数々と演出、熱量の高い山下洋輔クァルテットの音とで鮮烈>>続きを読む

追憶の森(2015年製作の映画)

2.5

なんかもう設定、役者、オチの全てに無理矢理感がある。マシュー・マコノヒーが渡辺謙のハンサム発言に焦ったところと、アクロバティックな垂直落下くらいしか面白さを見出せなかった。

アポロンの地獄(1967年製作の映画)

4.8

この間観た『薔薇の葬列』にチラッと出てきたので、久々の鑑賞。あるあるなこの世の地獄のテンプレで今更言うまでもなく古典中の古典。呪われた宿命の中でもなんだかんだで善を渇望するってのが唯一の救い。でも哀し>>続きを読む

ラッキー(2017年製作の映画)

4.8

色即是空でナッシング。あるがままの生を受け入れる難しさよ。達観の末のマリアッチの下りは目から汗が吹き出しそうになる。実に良かった。

セクシリア(1982年製作の映画)

3.8

カオス。うーん、この初期アルモドバル作品のゲテモノ感...すごい好き。ややもするとスペイン人に妙な偏見を抱きかねないほどの変人尽くし。アントニオ・バンデラスのデビュー作でもあるそうで、なんだかぷりぷり>>続きを読む

ネオ・ファンタジア(1976年製作の映画)

5.0

久々の鑑賞。あぁ、なんという躍動感。そしてディズニーをリスペクトしつつ、ディスるというイタリア式アニメーション。絵心やバックボーンがキッチリある人がアニメを作るとこうなる良い見本。ブルーノ・ボゼットも>>続きを読む

野獣都市(1970年製作の映画)

3.8

まぁ一応、野獣都市。無理矢理な気もするけど。それよりも何よりも小松方正の顔面から始まりメイク班の気合いが入ってるんだか、入ってないんだかよく分からん仕事ぶりが実に印象的。全体的にクオリティが高い気はし>>続きを読む

モア(1969年製作の映画)

3.9

グルーヴィー。いーなー、この頃のイビザに行って脳みそパーンしたい。ダラダラして大した映画じゃないんだけども、若い頃より何故だかことある度に観ている。ひとえにどろーんとした雰囲気とロケーションが心地良い>>続きを読む

華氏451(1966年製作の映画)

4.3

このあいだ『修道女』を観たので鑑賞。うーん、未来系。TVばっか見てると馬鹿にナルヨー的な。抑圧されたあれやこれはナチスの焚書のそれとも通ずるものがある。そしてトリュフォーのエンディングの上手さは異常。>>続きを読む

最後の審判(1965年製作の映画)

3.9

読める、展開が読めるぞッ...なんて思ってたら普通に前に観てた一本。嫌だねぇ。何か計画がフィーリング重視で手抜かりまくりな仲代達矢。筋書きとしてはイマイチなんだけども、どこかお洒落で嫌いになれない堀川>>続きを読む

少年たち/『カラマーゾフの兄弟』より(1990年製作の映画)

4.0

原作が名作中の名作なのは勿論として、そのチョイスの仕方が良いんじゃないかと。長文にて以下。
http://monaminami.com/malchiki/

ハッピーエンド(2017年製作の映画)

4.7

とりあえず携帯を投げ捨てたくなる。劇中を終始支配するキリキリ、ヒリヒリとしつつ、違和感を感じ続ける嫌〜な感じはセブンス•コンチネントの頃から一貫している。しかし、今作に関しては露骨な表現なくしてそれを>>続きを読む

ひき裂かれた盛装 「夜間飛行」より(1967年製作の映画)

4.0

主役級の成田三樹夫(レア)が観たくて久々の鑑賞。色気な藤村志保とプリプリした安田道代を相手にいつになくモテてる男前3割増しのキャラ設定。大した筋じゃないのに、唐突に無理矢理上手い事言おうとしている感じ>>続きを読む

メッセージ(2016年製作の映画)

3.5

とりあえず、R.I.P.ヨハン・ヨハンソン。で、OPEDがマックス・リヒターとはこれいかに。似てる系統ぶつけてくる意味が分からんなぁ。基本的にドゥニ・ヴィルヌーブ作品は好きではある。時間軸が大前提の映>>続きを読む

クリード チャンプを継ぐ男(2015年製作の映画)

4.0

うーん、胸熱。フルートベール駅での監督か。シリーズ中のありとあらゆる様式美を上手いこと踏襲。元々ネタみたいなお約束の数々がなんかもう、ギャグみたいな仕上がりなのに、何故だかグッとくる。ポーリーの墓とか>>続きを読む

薔薇の葬列(1969年製作の映画)

5.0

か〜わ〜いーいー。何となく久々の鑑賞。まとめは淀川長治が簡潔かつ的確にやってくれる。なんか匂ってきそうな'60年代終盤の新宿のゴールデン街的空気感と色んな意味で時代を先取りしまくる松本俊夫。モノクロ作>>続きを読む

1984(1984年製作の映画)

4.4

未来世紀ブラジル、リベリオンどころじゃなく、ド直球に映画化したマイケル•ラドフォードの心意気。二重思考の下りなんかはリベリオンとかの方が良く表現できている気はするものの、地味ながらかなり忠実にジョージ>>続きを読む

狂った夜(1959年製作の映画)

3.7

立ちんぼからってのが実にイタリア映画っぽい。敗戦からなる貧しさ故か若さ故か、ともかく徹底した各々の利己主義で夜を突き進む...末の虚しさよ。金で埋められる事は限られているんだゼと逆に思わせる。秀逸なO>>続きを読む

美しいひと(2008年製作の映画)

3.1

ニック•ドレイクの妙な使い方からして色々と納得がいかん。親父や巨匠作品以外のルイ•ガレルはただのスケベ教師にしか見えないなぁ。相変わらず彫刻みたいでかっこいいけど。レア•セドゥが好きか嫌いかで大きく評>>続きを読む

修道女(1966年製作の映画)

3.8

何となく女子が集まる学園ものにも見えてくる。筋書き自体は面白いと思うのだけれども、敢えてなのかなんなのか場面が飛びまくっていささか付いていけん。

>|