otomさんの映画レビュー・感想・評価

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http://otom.jp 千葉在住の音楽家です。ドリームポップ、シューゲイザー的なものから実験音楽、サントラ等の作曲をしてます。
なるべく幅広くを意識しつつ、色んな映画を楽しんで鑑賞しています。
好きな映画が多過ぎてベストムービーは10作品じゃ足りない。

映画(1553)
ドラマ(0)

バタリオン ロシア婦人決死隊VSドイツ軍(2015年製作の映画)

4.0

なんと云うひめゆり。フルメタル・ジャケット的なキャラ設定でありながら、蓋を開ければかなり熱い女子のスポ根ものな雰囲気。からの重く生々しい戦闘。国の為に散っても、その後に控えた内戦と云うこの頃の恐ロシア>>続きを読む

愛のめぐりあい(1995年製作の映画)

4.0

出て来る連中の大半の様子がおかしい。ユーロ圏における脈絡ぶっ飛ばした恋に落ちる瞬間。の、それは文化的な違いのせいか理解不能なものの、心と肉体が別な現代の愛の不毛さは何となく伝わってくる。不毛どころか剛>>続きを読む

追想(1975年製作の映画)

4.4

復讐の合間にこれでもかってくらいに思い出しまくる。スイッチ入ってからの異常な冷静さが余計に怖いフィリップ・ノワレ。勝手知ったる所有の古城と云う条件+編集マジックで火炎放射器からもまんまと姿をくらます無>>続きを読む

ファントム・オブ・パラダイス(1974年製作の映画)

4.2

うーん、ロック・オペラ。デ・パルマの好き要素を詰め込みまくった感がある。ファウスト、オペラ座の怪人は勿論の事、サイコっぽいところやらドリアン・グレイまでやりたい放題。メフィストフェレスなのかマモーなの>>続きを読む

復活(2001年製作の映画)

4.0

できればボンジョルノよりズドラーストヴィチェでお願いしたかった。原作読んでないけど、トルストイらしいてんこ盛り感で風呂敷を広げまくり、贖罪が社会レベルのとんでもない大きさに変わる。許しを得る為のやや盲>>続きを読む

禁断のエチュード マルグリットとジュリアン(2015年製作の映画)

4.0

まぁトリュフォーが撮ってたらどうなってただろうと思わせる題材ではある。足フェチどころじゃないぞ。テーマは過激だけども露骨な露出も(何がなんでも)少なくさせる事でかえってエロティシズムは増していたと思わ>>続きを読む

悪夢の惨劇(1987年製作の映画)

3.3

割とダルダル。タイトルでネタバレしてエンドロールのSweet Child o' Mineで妙に合わせてくるみたいな。VHSとCDとMTVがあるゼって台詞が爆発的にツボった以外は、まずまず。

雨のしのび逢い(1960年製作の映画)

4.6

原作のモデラート・カンタービレは読んでないけれど、どこを切ってもどうしようもなく漂うアンニュイなデュラス感。桟橋も何やらメコン川に見えてくる。映画史に残るレベルの笑っちゃうくらいにさりげない登場のジャ>>続きを読む

影の軍隊(1969年製作の映画)

4.3

絶望的に寒い。暗い画面と共に描かれるハードな状況。その全てが傍観者的視点から淡々と描写されるのにもかかわらず、簡単には風と共に去らんぞと云うグツグツした不屈の闘志を感じさせる。ものの、何やら観た後は虚>>続きを読む

カンザス・シティ(1996年製作の映画)

4.6

いや可愛いな、ジェニファー・ジェーソン・リー。超物騒な感じなのに陽気なジャズが流れてるだけで平和な雰囲気になる。アルトサックスバトルを見守る少年が後のバードとか、ちょっと胸熱。ヴィト・コルレオーネっぽ>>続きを読む

レディ・バード(2017年製作の映画)

4.7

OPが怒りの葡萄ラストで号泣するとこからってのが冴えてる。まず行き場を失った人々を描く怒りの〜から始めといて、実は自分のホームを持っているのに隣の芝が青く見えちゃう少女の回り道を描くと云う絶対的なセン>>続きを読む

悲惨物語(1973年製作の映画)

4.6

サド原作をベースにしたって事だけども、なんか話が近いような遠いような。とりあえず母親は出てこないし、映画としては途轍もなく悲惨な出来な気がしなくもない。ものの、しつこく流れるお洒落ラウンジと体育座りと>>続きを読む

Ryuichi Sakamoto: CODA(2017年製作の映画)

4.3

平和じゃないと音楽ができないってところから始まって、ちゃんと行動しているからこその説得力。教授に対してのシンセで電気使ってるだろって反論はあまりに低次元になるわな。過去の映画音楽に加えて、近年(ちょっ>>続きを読む

ダーティ・セブン(1972年製作の映画)

4.1

ザコキャラたちの扱い的に、とりあえず邦題はよろしくないなぁ。要塞奪回までの流れは良くも悪くも割とまったりで緊迫感はない。銃撃戦もなんだか雑な感じなんだけど、最後のジェームズ・コバーンの死ぬほど格好良い>>続きを読む

黒いジャガー/シャフト旋風(1972年製作の映画)

3.3

一応、グルーヴィ。ファンキーでお洒落な踊り子やら前衛的な濡れ場等々の楽しいシーンは沢山あった。ちょいと長めなアクションもバイィンとなるテンプレっぽいカーチェイス含め良いのではないかと思われる。ものの、>>続きを読む

三国志(2008年製作の映画)

3.0

げぇっ! 俺の知っている三国志じゃない。士官のシーンからめちゃくちゃでいささかゲンナリする。お前は呂布かってなくらいに小物感丸出しの関羽&張飛の二人を相手にする。時代は端折りまくるわ、あんまり頭が切れ>>続きを読む

ブラックボード(1986年製作の映画)

4.2

久々の鑑賞。スクール☆ウォーズくらいの時代。社会問題はお手のものの新藤兼人監督。他の作品に比べると若干薄味は否めないけれども、勧善懲悪に陥ることなく問題の本質を流石にキッチリ提起する。ツッパリ連呼とサ>>続きを読む

注目すべき人々との出会い(1979年製作の映画)

4.4

言ってる事が高尚すぎてよく分からんけれども、本に音楽に我が家のプチアイドル的存在のG・I・グルジェフ。そんな彼の真偽の程がいささか怪しくもある自叙伝の映像化って事で、偉大な俺の偉大な道程がどこまでもド>>続きを読む

黒いジャガー(1971年製作の映画)

3.8

アイザック・ヘイズのイケてるテーマ曲とサントラはしこたま聴いたのに、何故だか今のいままでオリジナルの方を見ていなかったと云う。OPEDはまぁ、あの曲出されちゃ否応なしにアガるけども、全体的にはなんかグ>>続きを読む

落葉樹(1986年製作の映画)

4.5

久々の鑑賞。うーん、喪失。トトロにも出てきそうな失われた日本の風景、そしてマザコン映画としてはトップクラスの出来映え。鬼婆から狂気の演技等々の振り幅の広い乙羽信子だからこその底無しの愛情表現、動かざる>>続きを読む

欲望という名の電車(1951年製作の映画)

5.0

スカーレット・オハラからの超が付くほどのご乱心と云った具合。世の中は混乱に満ちているとアナタが言ったら説得力があり過ぎる。原作が先日、読んでいたテネシー・ウィリアムズとなかなかタイムリーだった。凄いな>>続きを読む

黒い警察(1971年製作の映画)

4.2

全然関係ないんだろうけど、何やら拭えない大映感。おまけに主人公も若干、田宮成分が入っている。イタリア映画特有のアフレコ具合で前半はまったりしていたものの、後半は筋と演出が加速。右傾化を目論む連中と私設>>続きを読む

クライング・ゲーム(1992年製作の映画)

5.0

何回観てるんだか、サントラ盤と併せて我が家のマストな一本。タチの悪いIRAと対極的な優しい性のお陰で物語と泣きが深まる。で、開眼しちゃう抗えない...性。ニール・ジョーダン的なお耽美なシーンの数々もま>>続きを読む

愛の悪魔/フランシス・ベイコンの歪んだ肖像(1998年製作の映画)

4.1

随分前のベーコン展の時くらいかしら、久々の鑑賞。大体パンツ一丁。愛ゆえに壊れゆく男とその様を見る事をやめられない芸術家の性。どうにもならない人達のどうにもならない歪んだ時間の連続。ヒリヒリする懐かしの>>続きを読む

キー・ラーゴ(1948年製作の映画)

4.3

久々の鑑賞。息も詰まるような密室劇。緊迫したシーンが多々あるも、観てる側からすれば顔剃りのとこが一番緊張するよね。理詰めな風でいながら、身体が戦いたがっているんだ(キリッ)っと言ってのける、どこまでも>>続きを読む

巴里の空の下セーヌは流れる(1951年製作の映画)

4.5

所謂、巴里っぽいパリが鼓動しているねぇ(移民的に)。散りばめられた露骨なフラグとしっかりとミラクルな回収。テンション高めなフランスっぽい神の目線なナレーションも嫌いじゃない。回り始めるルーレットと人に>>続きを読む

荒馬と女(1961年製作の映画)

4.3

みんなミスフィット。善の中の小さな悪を理解できず、余計にかき乱すフワフワふっくらの可愛いセクシーモンロー、年齢順に適応度の異なる時代遅れのクラーク・ゲーブル他の男たち。永遠はないと話し、そして星を目指>>続きを読む

プレタポルテ(1994年製作の映画)

4.1

パリ・コレに喧嘩売ってる風なロバート・アルトマン。大から小まで多彩な面子とあってもなくても良さそうなエピソードでいささか散漫な印象なんだけど、よーく考えたらどの作品もそんな感じか。フランスかと思わせて>>続きを読む

勝利への脱出(1980年製作の映画)

4.2

ロッキー3、ランボー期のスタローンで減量済み。で、やたら速いほふく前進と脱走が何となく様になっている。大昔に観て内容はサッパリ忘れていたスポ魂脱走劇+ペレ!!!!!!と往年の名プレーヤーと云うチート作>>続きを読む

グロリア(1980年製作の映画)

5.0

10年振りくらいの鑑賞。魚眼の登場からありとあらゆる表情を披露しつつ、発砲率高めなジーナ・ローランズ。成り行きから始まる、ブロンドとヒスパニックのふれあい街歩きばりの局所的な逃亡劇。逃げ場のなさを演出>>続きを読む

盲目ガンマン(1971年製作の映画)

4.0

とりあえずサントラが最高。この間観た夜行性情欲魔とおんなじ人。で、内容はと云うと、ニューウェーブな導線拷問やら無駄なお色気x50など強烈なインパクトを与えてはくる。キャンディなのかリンゴなのか、ウェス>>続きを読む

NOVO/ノボ(2002年製作の映画)

3.4

'90年代っぽいと思ったら'00年代だった。良くも悪くも当時っぽいテイストでちょいと恥ずかしい。もう一度ゴツんと行ったら話が早そうではある。とりあえず5分でこの映画を忘れるだろうな。エロ描写は良かった>>続きを読む

ファウスト(1994年製作の映画)

4.8

まさに戯曲。十年振りくらいの鑑賞。わが家的にちょっとノスタルジー。で、今年は何故だかファウストものが多い。シュヴァンクマイエルにかかると悪夢系も喜劇もより研ぎ澄まされた上に斜め上を行く。今回気付いたけ>>続きを読む

錆びた黄金(1981年製作の映画)

4.3

富を得た事ないから良く分からんけど、黄金に等しきは物質ではなく偉大なる夢に心を砕く過程の事とな。願望を実現する為に道を外れるのはまた論外と。ニコラス・ローグらしいややアヴァンギャルドかつ笑える展開とし>>続きを読む

ザ・スクエア 思いやりの聖域(2017年製作の映画)

4.6

これを観て不快に感じない人はパーフェクトな聖人君子って事なんだろう。自分も含め多くの人の偽善的な部分を見せつけられるようで、そりゃまぁ嫌な気分になる。ほとんどの人がそんな人間にゃなりたくないと思ってる>>続きを読む

アンチクライスト(2009年製作の映画)

4.8

久々の鑑賞。やっぱり自然て偉大だよネって云う、ズタボロ期(今もか?)のラース・フォン・トリアー的アンチクライスト映画。フンワリした世界の見えにくいところで、今も絶賛続行中のキリスト世界と自然世界の苛烈>>続きを読む

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