otomさんの映画レビュー・感想・評価

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エリザのために(2016年製作の映画)

4.6

不正に手を染めるのは性根が腐った奴だけとは限らないと。しかし己が正しいと思う不正を皆がやれば法もへったくれもなく国家は混沌とする。少しのズルがあちこちを巻き込んで不運続きってのは映画的に話が面白すぎる>>続きを読む

運動靴と赤い金魚(1997年製作の映画)

5.0

この凄まじい貧乏にしてこの兄妹が全くいじけた性格じゃないってのが泣ける。こんな子供たちがこの世にいる気がするしないは別として、これがおもんぱかるってやつなんだな。そんなお兄ちゃんが妹を忘れて瞬間的に長>>続きを読む

ジェシカ(2018年製作の映画)

3.6

クソださい武装をしつつ、bokete欲しそうなキメシーンが多すぎて笑いを堪えきれん。序盤の掴みこそ結構良い感じではあったんだけども、ぬるめな設定と妙なCG多様とで段々クドくなり、低予算っぷりが露呈して>>続きを読む

セント・マーティンの小径(1938年製作の映画)

5.0

中年男子的には死にたくなるけども、男前なラストで締めるチャールズ・ロートンで更に泣ける。下手したら殺人事件が起きてもおかしくないケースだな。すっとぼけ全開の超天使な自由ちゃんことヴィヴィアン・リーの潜>>続きを読む

レミニセンティア(2016年製作の映画)

4.0

自主制作っぽいと思ったら自主制作との事。電脳ハック状態で早いとこデフラグしなさいって感じでちょっと懐かしい雰囲気で嫌いじゃない。安易なSEとエフェクトはともかくとして、締めに向けての盛り上げ方は結構良>>続きを読む

ある過去の行方(2013年製作の映画)

4.7

家族関係が複雑な上に修羅場過ぎる。火に油を注ぐってよりは、すでに怒ってるのでどんどん大変になる感じ。皆が何かしら想いを抱えこんでいて、どよーんと重い空気に支配されている辺りをキッチリと作り込んでいて凄>>続きを読む

夜は短し歩けよ乙女(2017年製作の映画)

4.0

原作読んだのが昔過ぎて忘れてるけど、こんなだったんだろう。樋口師匠、羽貫さん、ジョニー、小津っぽいの等々、キャラ含めてほぼ四畳半神話体系。空間な四畳半に対して今作は時間的な意味での壮大(魔の山みたいな>>続きを読む

アフリカの女王(1951年製作の映画)

4.5

訛ってる風で小汚いボギーと無理ゲー要求が過ぎるキャサリン・ヘプバーンのイチャイチャが実に微笑ましい。やってる事は地獄の黙示録の川下りの数倍ハードだとは思うのだけれども、笑ってられるってのは愛がある故と>>続きを読む

マーラー 君に捧げるアダージョ(2010年製作の映画)

4.8

超難解さと他を凌駕する至高の旋律との両側面なイメージのマーラー。フロイトの精神分析の詳細はあくまで創作との事ではあるけれども、深く潜って上昇と映画的には上手いことできている様に思われる。幸福な時代とそ>>続きを読む

暴走パニック 大激突(1976年製作の映画)

4.8

仁義なきで云うところの鉄砲玉クラスなキャスト揃いのせいなのか血の気が凄くてやたらと活きがイイ。そんな中で狂気の三谷昇にエピソードとしてはほぼ不要な林彰太郎の男色描写と余計なもんが詰め込まれていて、それ>>続きを読む

パディントン 2(2017年製作の映画)

4.7

ドジっ子キャラで礼儀正しくてモフモフってのは敵なしじゃないか。伏線回収とその構成が前作より格段に丁寧になっている気がする。より豊かになった表情で電話やら水中のシーンの目なんかはこっちの目から水出す勢い>>続きを読む

パディントン(2014年製作の映画)

4.5

EU離脱とか言わずにみんな仲良くやりましょう的な。緩い鉄板な筋、よその監督風のドールハウス等々の詰め合わせでもご都合過ぎでもモケモケが動いてるってだけで楽しいぞ(たまに目が怖いけど)。礼儀がクマにも劣>>続きを読む

ウエストワールド(1973年製作の映画)

4.0

ブブブ...。若干西部に偏り気味だけど、ネズミの国もびっくりなテーマパークだな。欠陥だらけな使えないシステムに右往左往な使えないキャスト、更には穴だらけでディテール無視な方向とカオスな感じで面白い。タ>>続きを読む

(1961年製作の映画)

5.0

久々。キャハハウフフな時代からのお先真っ暗な倦怠期。愛の不毛は即ち死に値するものの、中途半端な感じで世界が続いて行くものでもあるって云う。後のBad Bad Thingのやつとも通ずるものがある感じ。>>続きを読む

聖なる酔っぱらいの伝説(1988年製作の映画)

5.0

ある意味では共通の脆さがあるんだけども、レプリカントより圧倒的に人間くさい。死を目前としたボーナス連鎖みたいな感じなミラクルで結構怖い。ストラヴィンスキーの調べにのせて酩酊が増すにつれて起き続ける人生>>続きを読む

真昼の死闘(1970年製作の映画)

4.5

ラバ風擬音にホーリーなのにウエスタンと天才的なモリコーネ。キュートなシャーリー・マクレーンに小刻みにケツを叩かれまくるラバ+ラバ(クリント・イーストウッド)。最後の奇襲も含めて大体のシーンが行き当たり>>続きを読む

催淫吸血鬼(1970年製作の映画)

3.8

1stの頃のピンク・フロイドみたいなサイケがぶつ切りされながらも延々と流れる。確実に笑いを取りに来ている三度の女吸血鬼の登場シーンは良い。無意味な露出、ロケーション、絵面、もはや素人くさい黎明期の様な>>続きを読む

母の残像(2015年製作の映画)

4.5

死後どころか生前まで亡霊の如くなユペール様を軸として残された者たちのそれぞれの視点、記憶を描く。断片化され、スムーズでないシーケンスと家族関係の距離とでなかなか上手い事できているかと思われる。トリミン>>続きを読む

ハイヒール(1991年製作の映画)

5.0

美しい。色彩で目が痛くなる秋のソナタ。ハイヒールに絡めてシンデレラ状態のホクロのイチモツとか上手過ぎ。ラストにそこを開く為のごとくな地下室も実に秀逸。憎さで愛は殺せない母娘。号泣なところとキッチリ笑わ>>続きを読む

愛と希望の街(1959年製作の映画)

4.0

どこまで行っても分かり合えないブルジョワジーとプロレタリアアート。愛も希望もこの溝を埋める事は難しいようで。あまりに安い金持ちの同情に己れの恋路とを秤にかける中間の先生と根が深い貧困問題に打ち勝つには>>続きを読む

木靴の樹(1978年製作の映画)

5.0

ベルトルッチで云うところの1900年の前夜で封建制度が色濃く残る社会背景。バッハのせいか時折タルコフスキー観ている気分になる。ダイレクトに社会の犠牲者である農民の生活なんだけれども、ミレーよろしく淡々>>続きを読む

フジコ・ヘミングの時間(2017年製作の映画)

4.3

観たかったやつ。可愛らしい。現在もさることながら、昔から絵心ひとつとってもガーリィだわね。ビジュアルから生い立ちまで含めて唯一無二って言葉が全く持ってしっくりくる演奏家の一人なフジコ・ヘミング。発言の>>続きを読む

ジョーカー(2019年製作の映画)

4.0

暗い上に屈折してるナー。ホワイト・ルームから出しちゃいかんけど出ちゃう運命であり悪運と云う。話自体はまぁ面白いんだけど、妄想の下りとか説明は不要だよねぇ。兆しから確信へと変わるってのも分かるんだけど、>>続きを読む

赫い髪の女(1979年製作の映画)

4.8

雨、雨、雨。どこもかしこもビショ濡れ。なんだあのオープニングは、素晴らし過ぎだろ。そして卑猥な歌のスタイリッシュな挿入をさせたら神代辰巳にかなう人はいないんじゃないかとすら思われる。ポルノのフィールド>>続きを読む

インテリア(1978年製作の映画)

5.0

ベルイマンっぽい気もするけども、別に神の話は出てくる訳ではない。ウディ・アレンっぽくない気もするけども、他の作品同様にやっぱり強烈にシニカル。目に見えないところを整える所作ってのは如何に難しいかをイン>>続きを読む

傷だらけの男たち(2006年製作の映画)

4.2

筋自体がややこしいのだけども、それ以上にややこしいのがキョン。キョンと言えばインファナル・アフェアのキョンでキョンのやつが容疑者はキョンで云々とやられるので混乱してくる。で、同じチーム集結って事で何も>>続きを読む

グリーンルーム(2015年製作の映画)

4.5

こんなネオ・ナチ巣は嫌だ。昨日のブルーなのから今日はグリーンなネオ・ナチ対パンクバンドの楽屋映画。完全にアウェイで挑発するパンク達は既に頭おかしい(悪い)。ヒヨって真実の無人島バンドの変更するのも緩く>>続きを読む

夜明け告げるルーのうた(2017年製作の映画)

4.8

ジブリの魚の子のやつとは違って、こっちのは音楽含めた人魚伝説をキッチリやってる印象。なんだけど、やっぱりトトロとポニョは敢えてやってやったって感じなのかね。恐ろしいセイレーン話をバスクリン海やらワン魚>>続きを読む

ブルー・リベンジ(2013年製作の映画)

4.2

行き当たりばったりで心にも迷いがありまくる故のリアリティ。己の弱さと家族を守る鉄の意思の同居がまた絶妙で錯綜する目には目をの精神が生み出す泥沼感があまりに酷い痛い。返り討ちされまくりつつも、変なところ>>続きを読む

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.8

Family Jams収録曲をしっかり口ずさみながら登場するファミリーたちに嫌な予感しかしない。のだけど、事件の発端となるチャールズ・マンソンの恨みつらみとその結果もどこ吹く風でほっこりした良い話に変>>続きを読む

寒椿(1992年製作の映画)

4.7

小学生の頃ナンノファンで、そのちょっと後の中学生の時の俺得だったやつ。改めて観ると当時はナンノ目当てで内容そっちのけだったんだなと。薄幸全開で艶っぽい南野陽子も勿論良いんだけど、西田敏行がどこまでもイ>>続きを読む

エヴォリューション(2015年製作の映画)

4.0

混ぜるな危険の知りたくないタイプの進化論。美しいと気持ち悪いは良いとして、痛いのはちょいと体調がおかしくなってくる。人のじゃなさそうな食いモンに湿気等々で、人間の立場からすると色々と遠慮願いたい。ヒト>>続きを読む

マニアック(1980年製作の映画)

4.8

たまにいるよね、ふんむ〜ふんむ〜言ってる人。ロッキーの小綺麗な集金屋とは対照的なルンペンスタイルで町を徘徊するジョー・スピネルの怪演っぷりが凄い。汚いオッサンの癖にガーリィ&ゴス趣味で結構良い雰囲気。>>続きを読む

わが町(1956年製作の映画)

4.7

まさかのTWIN PEAKSから。前半の半分くらい聞き取り不能(特に殿山の泰ちゃんが)なんだけど、中盤くらいから一気に引き込まれる。若い頃の記憶ってのはみんな鮮明だと思うけれども、今作における記憶がそ>>続きを読む

ALOYS/アロイス(2016年製作の映画)

4.5

凄い湿気だな。その気になれば人間なんでもできるってレベルな猛々しい妄想。パーティーなんて別に行きたくないしって云う孤独なオッサン心の中の世界。危うくあっち側に行くところだったねぇ。

女の都(1980年製作の映画)

5.0

審判みたいな映画だな。天気雨の狐の嫁入り的な感じで後の黒澤明の夢も思い出しちゃう。男子の内面が暴かれまくり、フェミ地獄と男としちゃまさに悪夢みたいな一本。カッツォーネ等々、全体的にノリノリで作ってそう>>続きを読む

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