otomさんの映画レビュー・感想・評価

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http://otom.jp 千葉在住の音楽家です。ドリームポップ、シューゲイザー的なものから実験音楽、サントラ等の作曲をしてます。
なるべく幅広くを意識しつつ、色んな映画を楽しんで鑑賞しています。
好きな映画が多過ぎてベストムービーは10作品じゃ足りない。

映画(1522)
ドラマ(0)

NOVO/ノボ(2002年製作の映画)

3.4

'90年代っぽいと思ったら'00年代だった。良くも悪くも当時っぽいテイストでちょいと恥ずかしい。もう一度ゴツんと行ったら話が早そうではある。とりあえず5分でこの映画を忘れるだろうな。エロ描写は良かった>>続きを読む

ファウスト(1994年製作の映画)

4.8

まさに戯曲。十年振りくらいの鑑賞。わが家的にちょっとノスタルジー。で、今年は何故だかファウストものが多い。シュヴァンクマイエルにかかると悪夢系も喜劇もより研ぎ澄まされた上に斜め上を行く。今回気付いたけ>>続きを読む

錆びた黄金(1981年製作の映画)

4.3

富を得た事ないから良く分からんけど、黄金に等しきは物質ではなく偉大なる夢に心を砕く過程の事とな。願望を実現する為に道を外れるのはまた論外と。ニコラス・ローグらしいややアヴァンギャルドかつ笑える展開とし>>続きを読む

ザ・スクエア 思いやりの聖域(2017年製作の映画)

4.6

これを観て不快に感じない人はパーフェクトな聖人君子って事なんだろう。自分も含め多くの人の偽善的な部分を見せつけられるようで、そりゃまぁ嫌な気分になる。ほとんどの人がそんな人間にゃなりたくないと思ってる>>続きを読む

アンチクライスト(2009年製作の映画)

4.8

久々の鑑賞。やっぱり自然て偉大だよネって云う、ズタボロ期(今もか?)のラース・フォン・トリアー的アンチクライスト映画。フンワリした世界の見えにくいところで、今も絶賛続行中のキリスト世界と自然世界の苛烈>>続きを読む

何がジェーンに起ったか?(1962年製作の映画)

4.4

何がジェーンに起きているのか...爆汗。稀に見るキ印っぷりながら、電話の応対の時の冷静なスイッチングと単なる狂気とも一線を画す。上手いシーンてんこ盛りでドキドキしっぱなしだった。良作。

機動戦士ガンダム THE ORIGIN 誕生 赤い彗星(2018年製作の映画)

3.9

デギンの激おこ、フラウ・ボゥの無駄露出が印象的な完結編。戦シーン増ししつつも、上手い事まとまっていたとは思う。けど、もういいかな。

モラン神父(1961年製作の映画)

4.1

ムラムラしちゃっても耐えるエマニュエル・リヴァ。姦淫の罪云々は置いといて、単純にグッと耐えてるところがイイ。無神論からの改心、からのムラムラと云うジレンマ。ムラムラする。対して段上でキリっとするベルモ>>続きを読む

イグアナの夜(1964年製作の映画)

5.0

ファンタスティック。メイ・ユー・グアチしつつも、秘めたる葛藤の露出。そしてそれらを癒す一夜の生きた交流。満点を振り切る。大傑作。

荒野の無頼漢(1970年製作の映画)

4.4

ミスター・ノーボディっぽいと思ったら、こっちが先だった。ほんわかしたサウンドに乗せて超展開の連続。ロバート・ロドリゲスも真っ青なオシャレ武器で火薬量もなかなか。マカロニなメキシコでヤンキー、露助にチャ>>続きを読む

泥棒野郎(1969年製作の映画)

4.1

一応の監督デビュー作をようやく鑑賞。ラビのやつとかマーチングバンドのやつ等々、他の初期作でも見かける突き抜けたくだらなさのクドい鉄板ネタ満載。精神分析どころでない壊れっぷりはやはりグルーチョを感じさせ>>続きを読む

ダークシティ(1998年製作の映画)

3.6

確かにアレだな、体を反らせて弾よけするあの人が出てくるイメージ。ウィリアム・ギブソン的サイバーパンク感は嫌いじゃないけど、いささか風呂敷がデカ過ぎる気もしなくはない。まずまず。

ソイレント・グリーン(1973年製作の映画)

3.4

時は2022年、ディストピアどころか映画自体がボロボロな印象。どうみてもミッドセンチュリーな雰囲気はともかくとしてアメフト部に品のないクラシックの使い方と気になるところが多過ぎて、なかなか捗らなかった>>続きを読む

ザ・ダンサー(2016年製作の映画)

4.5

女子の命削る系でスポ根要素も入ってる途轍もないトップをねらえ!感。今時なオシャレ番長ソーコさんがヨカナーン代わりに兎の首を持ちだしたりと、のっけから全開でなかなか見応えがある。一人で存在感マシマシなの>>続きを読む

ゲット・アウト(2017年製作の映画)

3.8

時代は黒人だよねと言われても、個人的には別に共感はしない。出てきた瞬間に胡散臭いGIRLSの女にどこまでも中途半端なケイレブ登場で普通に嫌な予感しかしないってのは狙い通りなのかな。絶妙なさじ加減の人種>>続きを読む

かくも長き不在(1960年製作の映画)

4.2

グイグイ行くカミさんに対してのなんとも言えない表情。戦争がもたらした、この絶望的な溝と爪痕が文字通り痛い。そして終わらない不在で冬に望みをかけるって、これまた痛い。良作。

さすらいのカウボーイ(1971年製作の映画)

4.5

三者各々が心残りと不安を抱えつつ、それぞれが我を通す。それぞれを不器用ながらに思いやりと悲しげな優しさをのぞかせながら。おまけに銃撃戦すら酷く不器用とやたらに人間臭い西部劇に仕上がっている。やりたがり>>続きを読む

カミーユ・クローデル(1988年製作の映画)

4.2

我が家ライブラリより。自分の中で超絶可愛いと常に話題のカミーユ・クローデル。の人生のお話をこれまた美しいイザベル・アジャーニが演ずるとこれだけで贅沢企画。ロダンとの痴情のあーでもないこーでもないの見せ>>続きを読む

(1960年製作の映画)

4.0

ディテールが割とザルで穴だらけな気もしなくはないけれども、それも気にならないくらい最後までスリリング。身近な特大サイズの穴に気がつかない心理の穴と、とっても上手い作り。刑務所では連帯を乱す罪は何より重>>続きを読む

誰のせいでもない(2015年製作の映画)

3.9

小道具に証明写真はヴェンダースだよなぁ。3Dの必要があるのか良く分からないけども、劇場でなくともヌルヌルしている映像。それぞれがそのうち良くなる為にはそれぞれがそれぞれに対して寛容さの様なある種の作法>>続きを読む

犬ヶ島(2018年製作の映画)

4.2

謎の昭和感でどこまでも黒澤明的だけども、いつものいつものウェス・アンダーソン。劇中のディストピア具合と今時の日本との対比で笑えなくもあり、楽しくもある。市長のモデルは三船なのか。てっきり旭かと思ったよ>>続きを読む

早春(1970年製作の映画)

5.0

CANとホットドッグの妙。触っただけでもヤカンのお湯を沸かす事が出来そうなくらいの童貞君の凄まじい熱量。からの失敗+失敗でクールダウンと文句の付け所がない。色彩と秀逸なシーンとクソ可愛いジェーン・アッ>>続きを読む

墓にツバをかけろ(1959年製作の映画)

3.0

原作からの鑑賞。一応、脚本にはボリス ・ヴィアンの名があるものの、駄目出しの嵐の末の映画化って事で納得してない様子。キャラ名、設定から始まってストーリー自体が明後日の方向へ行ってる感じ。フランス本国で>>続きを読む

バニー・レークは行方不明(1965年製作の映画)

4.0

HAL9000もドン引きしそうなレベルの壊れっぷり。先の読めなさ具合&どこでゾンビーズが出て来るのかで、全くもって予測不能な一本だった。ジャンケットとティーで優雅な午後を過ごしたい。良作。

SCUM/スカム(1979年製作の映画)

3.7

今読んでるハクスリーのとちょこっと内容が被る。抑圧と暴発と憎たらしい感じのいかにもブリテッシュ。予告で思ったよりはマイルドな仕上がりではあった。機能不全の渦中でメッカが俺を呼んでいると言いたくなる気も>>続きを読む

ある女の存在証明(1982年製作の映画)

4.0

確かなものを追求するってのはキリがないんだよな。やっぱり盲目のまま行き着くところまで行くんだろう人類は。と、アントニオーニが冷ややかに語っている様にも思われ。五里霧中感は半端ない。

夜行性情欲魔(1970年製作の映画)

3.8

ソフトロックと古城とエロフィルムの謎組み合わせ。それぞれ問題を抱えた3人+1人のエロい3本立てで好色四重奏って事らしい。みんな記憶は曖昧なんだねぇ。3歳児にはドラゴンに見えちゃうのもしゃーない。で、楽>>続きを読む

パフォーマンス(1970年製作の映画)

4.2

サイケでドラッギーでスウィンギング・ロンドン。まだキラキラとして妖艶さすら醸し出してる頃のミック・ジャガーとブリテッシュ全開なジェームズ・フォックス。ドナルド・キャメルとニコラス・ローグのイケ過ぎてる>>続きを読む

12人の怒れる男(2007年製作の映画)

4.3

シドニー・ルメット版の完全なる密室劇とは異なり、ちょいちょい外気が入ってくる。全体としてかなり上手いこと現代のロシア事情(キャラ含む)も絡めているので、単なるコピーではなく、あくまでリメイクって事で外>>続きを読む

黒い牡牛(1956年製作の映画)

3.8

とてもじゃないけど、今夜はステーキだ!なんて言えない雰囲気になってくる...汗。展開が早い割には余計なところの描写が長かったり、子役の演技が絶望的にわざとらしかったりする。ものの、牛と子供とメキシコ国>>続きを読む

ファウスト(2011年製作の映画)

4.7

取り敢えずメフィストフェレスは出てこない。生きる意味を追求しつつ、探すところを間違えまくるファウスト。高潔さをつくろっていても一皮剥けば醜悪な欲にまみれているのは人間皆同じ。『人は自分自身を本気で欺く>>続きを読む

ワイルドバンチ/オリジナル・ディレクターズ・カット(1969年製作の映画)

5.0

Let's Go!!キリッ って事でサム・ペキンパー作品の中でも特に好きな今作を久々に。後のプライマル・スクリームの曲名にもなる『If They Move, Kill 'em』の最初から引き込まれる。>>続きを読む

野獣死すべし(1959年製作の映画)

3.5

ラスコーリニコフ的発想から始まる奴は手抜かりがあるッ!!てのがお約束。別に優作版のも大して好きではないけれど、今作はそれにも増してスリリングさがない。この時期のサイコな役柄の仲代達也はそれだけでウザい>>続きを読む

ドアをノックするのは誰?(1968年製作の映画)

4.0

最近『リバティ・バランスを射った男』を聴きまくっていたら、劇中で映画の言及をされていてなかなかタイムリー。スコセッシの初期衝動ってな具合で荒いけども、奇抜なシーン多数。相手の過ちを許せど、どーにも上手>>続きを読む

ギャルソン!(1983年製作の映画)

4.6

Hが発音できないとか、「ドイツ警察だ!」等々、色々とフランスっぽい。個人主義よろしく他人に興味がない極厚防壁な男に誤解され、惚れた女たちとの付き合いは良い人止まりと、華麗なるステップで給仕する姿とはち>>続きを読む

日本の夜と霧(1960年製作の映画)

4.8

久々の鑑賞。追悼 津川雅彦って事で安保闘争に従事する役どころの作品を敢えてチョイスしてみる。表面的には晴れやかな披露宴会場を帰りの会化させる、デモ帰りの起爆男こと津川と若き日の大島組の面々。蓋を開けて>>続きを読む

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