otomさんの映画レビュー・感想・評価 - 41ページ目

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愛と哀しみのボレロ(1981年製作の映画)

5.0

歴史が交差する圧巻のボレロまで結構な長さで激動の時代をひた走る。比較的テンション上げな感じで行くので、いささか疲れるけれども、素晴らしい。傑作。

ルーム(2015年製作の映画)

4.0

原始人がいきなり宇宙空間行くみたいな...。世界の広さの認識も人それぞれと云う当たり前を改めて問われた感じ。解放からの後半の痛々しさはちょっと異常...と思ったら、FRANKの監督だったか。納得。で、>>続きを読む

喝采(1954年製作の映画)

4.8

とにかく三人ともが節穴な調子で進んで行く訳だけれども、後半の怒涛の回収が小気味良い。ビング•クロスビーの目の色が変わるシーンにはちょっと鳥肌が立つ。複雑な各々のメンタルの描き方が実に繊細極まる。傑作。

ある天文学者の恋文(2016年製作の映画)

3.8

キモいをを通り越して超新星爆発レベルの恋文とな。見えているのになんと遠い事か。ジェレミー•アイアンズがリスボンで探しまくるやつと何となくごっちゃになるものの、良作だった。

さすらいの航海(1976年製作の映画)

3.6

実話だそうで、ナチのエグい所業に悩まされるユダヤ人の方々。名だたる役者で埋め尽くされるも、いささかとっ散らかっている気もしなくはない。終わってみれば、アレックス役のせいで裏がありそうな気がするマルコム>>続きを読む

アイ・ソー・ザ・ライト(2015年製作の映画)

3.4

割とありきたりなミュージシャンの伝記ものではある。しかしながらトム•ヒドルストンのハンク•ウィリアムズのものまねはかなり良い線を行っていた様に思われる。オリジナルが流れないってのは如何なものかとも思う>>続きを読む

ヘッドライト(1955年製作の映画)

4.0

哀愁のジャン•ギャバン。筋書き自体は大した事ない、もののキッチリしっかりとしみったれた演出をする。ラストのカオスな家畜達の不安感と言ったらない。良作。

来るべき世界(1936年製作の映画)

4.5

映像表現的にとにかくデカいが正義みたいなところがあるにせよ、なんと未来な事か。いささか偏りがある気もしなくはないけれども、人間の欲望の方向性がもの凄いスケールで描かれている。良作。

シャドウ・オブ・ヴァンパイア(2000年製作の映画)

4.3

『処女の生血』におけるウド•キアのゲボシーンに匹敵する程のウィレム•デフォーの怪演。の上をゆくムルナウを演じるマルコビッチが一番狂気を感じると云う。実に絶妙なキャスティング。ノスフェラトゥ愛を感じる。>>続きを読む

悦楽の貴婦人(1977年製作の映画)

4.0

実に上手い感じな逆転劇。敢えてラウラ•アントネッリの露出を最小限にしている辺りに格調高いまでは行かないまでも、好感が持てる。テーマ曲も問答無用で刷り込まれて、忘れなれない作品ではある。良作。

エルム街の悪夢(1984年製作の映画)

3.9

夢と現実のリンクと云う神設定。殺しの現場の演出も多種多様で子供の頃より楽しめた気がする。後にシザーハンズ化するジョニー•デップを思うとなかなか感慨深いものがある。良作。

ナイト・ガーディアンズ(2016年製作の映画)

3.2

清々しいまでのMIB感。もう少しロシアっぽさがあればなお良し。

アメリカン・ビューティー(1999年製作の映画)

4.7

タイトルからしてアイロニー。美しいものはそれらじゃなくてこれらなんだと説得力のある一本。毎回ビニール袋の下りを求めて観ていると言っても過言ではない象徴的なシーンに加えて、鮮烈な赤の演出の数々。素晴らし>>続きを読む

寝盗られ宗介(1992年製作の映画)

3.6

やっぱりなんだか全体的に締まりがない気がしなくもない。超人的な役柄の原田芳雄からなる喜劇で面白いところも多数あったし、愛の賛歌もグッとはくるのだけれども、なんでか締まらない。松竹の富士から始まり、幕が>>続きを読む

ロング・エンゲージメント(2004年製作の映画)

3.8

公開時に観たと思うのだけれども、ジュネ作品的な超展開尽くしなせいか、細部の記憶が全くない。ものの、映像美とテンポで飽きさせない辺りは流石と言うほかなし。バダラメンティのサントラもなかなか。

レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで(2008年製作の映画)

4.1

キャスティングからしっかり掴むものの、大西洋は越えられない二人。まぁ結構普通な家庭の話な訳だけれども、迫真の演技で引っ張る役者様々な感じ。しかしマイケル•シャノンは病んでる役がとてもお上手。良作。

われに撃つ用意あり READY TO SHOOT(1990年製作の映画)

2.9

内ゲバ体質でもやっぱり同志と云う美談ノリに共感できるかできないと言ったら、できない。まずまず。

ヴィクトリア(2015年製作の映画)

4.5

見るからにDQNな連中にほいほいついて行く姉ちゃんがどうかしてる。ものの、細かい設定を忘れさせる程の驚異の140分ワンショット。役者+カメラの緊迫感溢れる演技に鑑賞後にどっと疲れが出る。よくやろうと思>>続きを読む

ロブスター(2015年製作の映画)

3.9

春琴抄的な何かだとは思うのだけれども、おもいっきり置いてきぼりにされている感じ。レイチェル•ワイズはサバイバルないでたちでも可愛いかった。良作。

ダージリン急行(2007年製作の映画)

3.8

ナタリー•ポートマンの短編のやつと一緒に鑑賞。筋も映像も割とワンパターンなウェス•アンダーソン節な訳だけれども、それだからこそ良かったりもする。良作。

パターソン(2016年製作の映画)

4.5

主演:ワン公と云うレベルの演技力。ルーチンな毎日と見せかけて、大小様々なイレギュラーな事象を見事なさじ加減で挿入してくる。源泉が枯れなきゃ大丈夫さと言われたかの様な、なんだかホッとした気持ちになる一本>>続きを読む

ディレクターズカット ブレードランナー 最終版(1992年製作の映画)

4.5

新しいのを観に行く前に観直してみた。元ネタ作ったホドロフスキーが凄いのか、しっかりまとめたリドリー•スコットが凄いのか良く分からんものの、良く出来たサイバー•パンク作品である事に変わりはない。悲愴を表>>続きを読む

メン・イン・キャット(2016年製作の映画)

3.9

CG丸出しなものの、ケビン•スペイシー、クリストファー•ウォーケンと大物がキッチリ補填している印象。鑑賞中に我が家のニャンコは何かを訴えるかの如くソワソワしていた。良作。

グッド・ネイバー(2016年製作の映画)

3.6

繰り返し観られる様な作品ではない。すっかり老いさらばえたジェームズ•カーンが妙にもの悲しい。しかしまぁ、確かにジャケには問題がある。

ブレイブハート(1995年製作の映画)

4.0

公開時以来の鑑賞。オレ監督で途轍もなくオレをカッコよく撮る一本ではあるものの、なかなか重厚な出来だったりする。パトリオット然り、ブリカスに対しての怨念すら感じる。劣化前のソフィー•マルソーがとても美し>>続きを読む

ダニエラ 17歳の本能(2012年製作の映画)

2.9

ニンフォマニアックの超ライト版みたいな。まずまず。

夏の嵐(1954年製作の映画)

4.3

密告を知りつつのめり込み、その果てに密告すると云う。卑劣さの下に願望を成就させる憐れで仕方ない二人。いささかテンポが悪いと思いきや、終わってみれば実に面白かった。そして効果的なブルックナーの7番。良か>>続きを読む

イレブン・ミニッツ(2015年製作の映画)

4.3

ありとあらゆる世界の日常の中の黒煙を上げる『蝿のクソ』の様な一つの世界。を実に豊かに描く。ギャロの作品等々、この監督にはストイックさを感じる。複雑に入り組んだ映像とは対照的に単純な音だけの音楽の力強い>>続きを読む

九龍猟奇殺人事件(2015年製作の映画)

3.7

闇っすな。いささかグロ&過剰なだけの気もしなくはない。面白かったけど。

ミッドナイト・スペシャル(2016年製作の映画)

3.2

周りを固める役者は粒揃いではある。途中までは良い感じだったけれども、CG丸出しの東京モード学園みたいなのでゲンナリする。肝心なところの謎を投げっぱなし過ぎな気もしなくはない。まずまず。

ソーセージ・パーティー(2016年製作の映画)

4.0

面白い。さりげなく永久保存食品のトゥインキーですとか入れるあたりにセンスを感じる。いかに妙な加工食品で溢れているか。中学生レベルのエログロにとどまらない一本。パロディネタも秀逸。

ハイ・ライズ(2015年製作の映画)

4.3

原作が太陽の帝国やクラッシュの人って事で通りで好みな訳だ。オーソン•ウェルズの審判やらキューブリック的な舞台設定も良い。タワマンのそれが社会の縮図とな。良作。

神のゆらぎ(2014年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

散々劇中で語っているだけに、全能の神は居ないってラストの台詞はいささか不要に思える。神が居ないから事故が起きるのか、それぞれの人が犯す過ちに対しての罰としての事故なのか、宗教のみならず人それぞれで解釈>>続きを読む

将軍たちの夜(1967年製作の映画)

4.0

戦時下における殺人の大小。サイコなピーター•オトゥールは最初から見るからに怪しいのだけれども、それをものともしない怪演で引っ張る。また映像は火炎放射器のシーンや場面転換がかなりお洒落。トム•コートネイ>>続きを読む

家族の肖像(1974年製作の映画)

4.3

夢見る老人バート•ランカスターの夢破れる世にも哀しい一本。ヘルムート•バーガーとの関係はどこまでもベニスに死すの様。なんと云う喪失感。良作。