何度観ても素晴らしいとしか言えん(脱糞シーンも含む)。長尺の末の最後の交差の秀逸さ。映写をやってた身としてはバイブルみたいな一本。もちろん傑作。
久々の鑑賞。怒涛のしょーもないブラック•コメディでまさにこの時代のウディ•アレンと云った感じ。ユダヤネタが他のに比べるとやや少ない気もしなくはないけれども、全体的に斬れ味が鋭い。磔の駐車シーンなんかは>>続きを読む
久々の鑑賞。新藤兼人の裁判もの。とにかくまぁ色んな意味で心が寒くなる一本ではある。殿山泰司の棺の一瞬のシーンだけで映画自体に強烈な印象を残さざるを得ない新藤兼人の凄さ。良作。
久々の鑑賞。原作は勿論のこと、市川崑の演出も仲代達矢、伊丹十三を始めとした役者の演技も素晴らしい。ウォルター•カルロスみたいな宮本光雄のムーグシンセなバッハもまた良い。傑作。
神の視点で人を裁くには向いていなかったイーサン•ホーク。昨今の戦争のあり方に一石を投じたかったのはなんとなく分かる。しかしまぁ、『ガタカ』におけるマイケル•ナイマンの存在が如何に大きかったかも浮き彫り>>続きを読む
久々の鑑賞。カミさんに対して何処までもスパルタな新藤兼人。それにきっちり必要以上の怪演で応える乙羽信子。今作は更にフラワー•メグで目の保養もできるので、新藤作品の中ではかなり好きな一本。素晴らしい、傑>>続きを読む
形あるものは滅びる...途中における人達の尊厳の濃淡を垣間見られる、スタインベックみたいな一本。単なるイイ話に留まらず、イレギュラーな事態に見舞われた時のそれぞれを結構辛口に描く。良作。
クッソ可愛いユペールおばあちゃん。かなりグッとくる。アメアパがまだある。なかなか良作。
テンプレっぽいイイ話ではある。が、シャーリー•マクレーンとニコラス•ケイジの濃い味2人でつまらん訳がない。締めるところはきっちり締める。なんか覚えのある妙な間があると思いきや、ポリアカの監督だったか。>>続きを読む
'78年当時で既にカッチリ作風が決まっているテレンス•マリック。壮大かつ緻密な映像の美しさは当然として、神の創造物の前では何もかもが無力でありながらもひたすら生命賛歌する一貫性。それだけに妙な説得力が>>続きを読む
当時はなんとも思わなかったけれども、改めて観るとやたらに役者が豪華だな。特にデニス•ホッパーとクリストファー•ウォーケンの対峙の上手さ。若き日のミディアム姐さんの可愛さで常時目の保養どころか、タランテ>>続きを読む
いい加減に原作を読まねばと思いつつ、久々の鑑賞。ピューリタン的融通の利かなさからの村八分は原作の後の話なのだそうな。ヴェンダースと云えばロードムービーなイメージだけれども、考えてみれはそうでないのもち>>続きを読む
EU前夜。ロンドンに君臨するマフィアのボスがデカいビジネスに賭けるも、IRAに邪魔され、見下すアメリカには愛想を尽かされとイギリスの没落をイギリスらしいアイロニーで描く。絶望的に合わないサントラとオッ>>続きを読む
余計な嘘で色々とこじれまくる。父親不足のエロビッチを愛でるだけでも楽しい。おそロシア感はなく、アンニュイでなかなか面白かった。
メロドラマの古典。嘘と真実のせめぎ合いとラフマニノフ。話しかけてくるババアのギルティが最後で分かると云う実に罪な演出。それが切ない。傑作。
グダグダかつ退廃的。台詞回しや演出の切れ味がまた鋭い。青い影から始まり、サイケ色満載の60年代終わりにおけるイングランド=雨。質の高いコメディに仕上げているからこそ、物悲しい。傑作。
ガンジーでも助走つけて殴るレベルって表現の秀逸さが良く分かる、逆に。非暴力のガンジー史を結構なボリュームで描く。世界各地に残る軋轢の発端が大英帝国様にある事が良く分かる。こんな時代のブリカス共に丸腰で>>続きを読む
コッポラ版権からようやくの映画化の今作。原作にかなり忠実な上、ケルアックの巻物まで出てくるものの、映画としては微妙にテンポが悪い気もしなくはない。モーターサイクル•ダイアリーズの方が好きだけれども、ま>>続きを読む
人間の弱い部分とそうでない部分が淡々と生々しく描かれる。完治しているとは言い難い豆腐メンタルで胸が痛くなる。良作。
他の追随を許さない狂気の仁義なきドクズを熱演する渡哲也。あまりのニューエイジっぷりで誰からも理解されず朽ちて行くと云う途轍もなくデカダンスな一本。面白い。良作。
良く分からんけれどもイメージするインドっぽい。タイトルが火葬場と云う意味との事で、事物の始まりから終わりまでの成り行きを河と云うモチーフと上手い事演出されている何だか悲壮な一本。ヒンドゥーの匂いを感じ>>続きを読む
二十年ぶりくらいの鑑賞。オン•ザ•ロード的でちょいと時期は遅いけれどもアメリカンニューシネマ的。つまらん訳がない。良作
結論、関根恵子時代の方が良かった。終始肩パットのバブリーな衣装は仕方ないとして、あまりにあんまりではある。映画的な都合か対処があまりに稚拙でモヤモヤする。シャイニングばりの扉破りへの反撃も斜め上を行く>>続きを読む
ジリジリとスコティッシュDQNに追い詰められてからの畳み掛けは流石のペキンパー。が、陰鬱な舞台設定かストーリーのせいか監督作品の中でも群を抜いて胃が痛くなる。カミさんが馬鹿過ぎるのにも問題がある気もし>>続きを読む
根深い問題とこの理不尽さがある意味アメリカ様そのものではある気はする。なかなか。
偉大過ぎる父親を持つプレッシャーの割に頑張っている気はする。火の鳥かどっかでありそうな話ではあるものの、キチンと演出されているので、あまり飽きない。ケビィン•スペイシー声はHAL9000程冷淡じゃなか>>続きを読む
『復讐するは我にあり』の時期の色気のある小川真由美vs岩下志麻の序盤における怪演バトルから、あの手この手で鬼畜ぶりを発揮する緒形拳。子供の覇気のなさと大人のヒステリーっぷりを狙ってやってたとしたら、こ>>続きを読む
うーん、どん底。下には下がいる哀しい現実。どこもかしこも傷だらけ...の中でそれでもチラホラ光るものがある世界。厳しい。良作。
なかなか病んでる。障害者施設でのお歌の下りとか特に(音源欲しい)。スキンヘッドのオープニングから始まり裏世界から足を洗えない女の上がったり下がったり。意識高い系も売春婦も化けの皮を剥がしてみれば中身は>>続きを読む
特ダネ欲しさにキ印の振りをして精神病院に潜入...するもミイラ取りがミイラになってしまったでござる。割とベタな筋ながら、時折挿入されるカラーや特撮、斬新な映像なんかで何やら凄いモンを観た様な感じにさせ>>続きを読む
アカ狩り時代ながら、なかなか人類愛に満ちた終わり方をする。テンポが悪いのか途中でいささか眠くなったけれども、ナット•キング•コールの美声は良かった。
生ける屍みたいなピーター•オトゥールが神の真理を探究する...ケツ映画。後半はともかく、前半は尻に次ぐ尻。そこから実に綺麗に生命賛歌としてまとめ上げられている。ややミスマッチなムード音楽以外は良作。
ぷにぷにした吉永小百合とハイソックスな倍賞千恵子の組み合わせは何度観てもシリーズ最強。笠智衆譲りのバターと来たもんで、傑作に決まってる。
昭和の風俗を堪能するには良いものの、どうにも全体的に稚拙な気もしなくはない。監督、脚本で駄作なしの新藤兼人が嘘みたい。秋吉久美子の妹無双は流石なものの、藤田敏八作品を上回る程ではなかった。まずまず。
努力と根性もんは嫌いじゃない。上出来の先を行く強気な作品。世の中むしろこのくらいで良いんでないかと思われる。のっけのスネアロールからのラストとなかなかニクい。良作。