努力と根性もんは嫌いじゃない。上出来の先を行く強気な作品。世の中むしろこのくらいで良いんでないかと思われる。のっけのスネアロールからのラストとなかなかニクい。良作。
色んなところで出てくるLoveとHateのせめぎ合い、の渦中の子供達。羊の皮を被った何とやらは民衆とて大差ない。実に良かった、傑作。
ダーティハリーの元って事でやりたい事は分かる。カッペがNYに降り立つと云う基本筋、ドン•シーゲル的お洒落な演出とサイケ押しもなかなか良かったものの、全体的にいささかテンポが悪い気がする。ラロ•シフリン>>続きを読む
なんというインナースペース。ミッドセンチュリーな洒落たオープニングからサイケな体内まで映像表現はかなり楽しめる。良作。
オン•ザ•ロードを読んでいたら久しぶりに観たくなった。ジャック•ニコルソンの名言『カネで動くものは自由になれない』に尽きる。今のとは違ったこの時代特有の閉塞感。自由を謳うお国の哀しいお話。傑作。
ある不幸の裏で甘い汁を吸う奴やら野次馬やら人間のダーティな部分を見せつける。穴から救う筈が自分自身が精神的なより深い穴にはまってしまうと云う黒々とした方のビリー•ワイルダー作品。要するに大事なのはTe>>続きを読む
久々の鑑賞。覗き見心理と完璧なセットから展開される人間模様。制限内でこれだけ魅せるってのは凄いとしか言えない。窓の向こう側と目が合ってしまう瞬間の戦慄。傑作。カメオ出演も他と同様にさりげない。
"人生で確実にやってくるのは死だけだ"とウディ•アレンのいかにもなアイロニー。滑稽なんだけど笑えないって時期のやつだけれども、冷静に考えると悲劇性で言ったら昔の作品とも大差ないか。大袈裟なフィリップ•>>続きを読む
浜美枝が見たくて。登場が遅いけども、ビキニで山を登るシーンがあれば、その他は何でも許せる。ジョン•バリー&ナンシー•シナトラのテーマも実に素晴らしい。良作。
なんともキナ臭くなりつつある時代。キャバレーで放蕩に更けって嫌な事は忘れちまおうと実に退廃的である。笑顔の裏の哀しさを上手に描くってのはこう云うのなんだろうね。良作。
レオーネ+モリコーネの組み合わせはどれも傑作だけれども、今作もなかなか。たまにダレるシーンもあるものの、それ以上にビシッとどころが多い。過去のアイルランドと現在のメキシコを舞台に裏切りと友情のレオーネ>>続きを読む
装飾の毒々しさ、喧騒とは対象的な絶倫男の孤独感。性の妙技で名を馳せた行く末はダッチワイフと世にも虚しい物語。薄ら寒い風の音と共に描かれる時間の流れのこの残酷さは何なのだろうねと考えさせられる。ニーノ•>>続きを読む
アンニュイな映画だナなんて思っていたら、かなり激しい一本だった。家族間での女と男の構図が生々しく痛々しい。モーリス•ピアラが一番正論。クラウス•ノミが歌うオペラ曲も良かった。良作。
独裁国家を転覆させるって話は良いとして映画としては物足りん。大好きだけれども、クリストファー•ウォーケン主演ってだけで地味さを醸し出す。潜入計画から子供騙しっぽいミッションまで割と淡々と描かれるも、何>>続きを読む
続•夕陽のガンマンのパロディみたいな曲で最初から好感が持てる。タランティーノ独特のテンポ感、演出はやっぱり上手いなぁ。ちょっと長いけれども飽きずに最後まで鑑賞。ナイトレート時代のあれこれも映写屋的には>>続きを読む
マフィア系の名作と比べるといささか重厚感に欠けるものの、十分面白い。デ•パルマお得意のスプレット•スクリーンの代わりな名シーン中の名シーンは何度観ても素晴らしい。良作。
三島原作の『午後の曳航』の監督との事。出会った女性はルームメイトの母ちゃんだったでござる...となんて事はない筋ながらなかなか清々しい性春模様。なかなかテンポも良く面白かった。まだピカピカしているジョ>>続きを読む
2022年11月20日
画面を支配する赤で色気2046%くらい。視線→屋台飯テロ→視線で話がきっちり進むから凄い。で、現実では触れる事さえ憚りながらも、小説練習時には感情を爆発させる大人加減と控えめ具>>続きを読む
2022年8月20日
喪失感=イグアスのどデカい滝壺、からの『会いたければ会えると確信した』と穴の埋め方が粋で素晴らしい。小汚い下宿を目眩く愛の巣に変化させる手慣れた感じの画作りにピアソラ他のチョイス>>続きを読む
うーん、トレンディ。当時もクランベリーズを母国語カバーしちゃうフェイ•ウォンに寒々しさすら覚えたもんだけれども、改めて観ると実に痛々しい不思議ちゃん。アジア圏を代表するイケメンズの存在感は役どころは女>>続きを読む
警察に目を付けられている割りには色々と抜かりがあるアラン•ドロン。殺し屋稼業をクールにこなすは良いとして、あんまり孤独ではない。少々ダレる箇所もあったけれども、ラストのピアニストとの一幕はなかなか。
割と正論づくしの爆弾魔な訳ではあるけれども、まぁ裁いちゃイカン。辻褄合わせの為か世にも外道な暴漢魔まで登場する。無駄な露出の多さも製作陣の男気を感じる。取り敢えずしばらく肉が食いたくなくなる。なかなか>>続きを読む
話がショボくても、敵がザコっぽくてもブルース•リーの顔芸とラロ•シフリンの音楽があれば成立してしまう、チートな一本。『上海から来た女』ばりのラストステージも秀逸。何度観ても飽きない。良作。
田中美奈子的なダイアン•レインの歌うクソダサい曲がライ•クーダーと関係なかったので一安心。築地でセリをしてそうなツルツルなウィレム•デフォーはなかなか存在感があった。ストーリーも何もないけれども、映画>>続きを読む
現代まで続く西欧諸国とアラブの遺恨の発端とも言える歴史。どこからどこまでが事実に基づいているかはともかく、ロレンスと云う男を描く。英雄と称えられ、そしてアラブ独立の夢破れるラストの悲壮感。何十年かぶり>>続きを読む
消えゆくものと残される者の物語。人生の厳しさへの理解の度合いが親からその姉妹と段々と表現されている辺りはなかなか巧みな感じ。でも最後はケ・セラ・セラと。良作。
十代の頃は大人になったらクラーク•ゲーブルみたいなダンディズムを身につけると思っていたもんだけれども、あんまり変わってなかったな。愚かな行いを続けていても長い人生のどこかで真理にちゃんと気付けば良いの>>続きを読む
正月と云えば『美しく青きドナウ』って事で、今年の一発目。2017年になっても古さを感じないどころか、時代を超越したセンスの良さはキューブリック自身がスターチャイルドなんじゃないかと思う程。そろそろモノ>>続きを読む
ロストジェネレーションだからっていくら何でも退廃的過ぎる。ので、個人的には'30年代のアメリカ文学の方が好きではある。神の目線の冷ややかさと見えてるのに届かぬ光の救いの無さはほとんど原作通りだとは思う>>続きを読む
何度観てもヨノイの失神シーンが秀逸。音楽を含めて言うまでもなく文句なしの傑作。
http://otom.jp/blog/narageki_011_merry-christmas-mr-lawrence>>続きを読む
よくよく考えてみるとことごとく女性陣にしてやられた田宮であった。のっけの若尾文子と岸田今日子の貫禄だけでも観る価値がある。良作。
ベタな内容ながらも、キッチリとコメディの間の取り方は押さえている。何にせよ、ミラ•ソルヴィーノの可愛さだけで充分観られる。良作。
製作西側って事で中共の赤さを露骨に表現されている。どこもかしこも、け...毛沢東の国からアメリカへ渡ったカルチャーショックは、まぁ亡命する程って事で。随所にベタな演出多数なものの、なかなか面白かった。>>続きを読む