じゅんさんの映画レビュー・感想・評価

じゅん

じゅん

映画(201)
ドラマ(0)
アニメ(0)

明ける夜に(2023年製作の映画)

4.2

【ほら今日が最後だし、ね】

波の音、花火の光、蚊取り線香の匂い、夏の終わりのこの時期にしか感じることのできない情景をバックに20代の群像劇を可笑しくいとおしく、そして切なく描いた作品
今年の青春群像
>>続きを読む

四人姉妹(2021年製作の映画)

4.0

【“四人”で“姉妹”で“実家”】

でしか起こらない会話劇と、形見の整理で分かるちょっとした事実!
四人はみな個性的なキャラで全然タイプちがうのに妙に納得してしまう姉妹感

和やかな雰囲気から険悪な姉
>>続きを読む

神回(2023年製作の映画)

4.3

【一瞬と唯一と一生】
 
タイムループに気付いた時、どういった行動をするのか、どのように悪あがきをするのか?どんなにひどい悪巧みをしてしまうのか...
前半は最近再燃している(?)ループものの王道展開
>>続きを読む

リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

4.5

【ループものを舞台でなく映画で演る意味100%】

ハマりすぎて3週連続観賞!面白かったと思う人は是非2回以上観てほしい

ヨーロッパ企画映画としては第2段だけれど、演者さんたちはそれ以前からお馴染み
>>続きを読む

ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

4.2

【クールさは控えめに感情を強めに】


前作+スピンオフ大ファンとして待ちにまって鑑賞!

田坂&宮内がストーリーの登場シーン多目でテンションあがりつつ、中盤は前作よりさらに緩めの展開で「おいおい大丈
>>続きを読む

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.9

【監督のリスペクトとエゴのせめぎ合い】


前作からより庵野監督ヤッてるな〜感が強く、だがやはりそこが良い

本郷を演じる池松壮亮さんが自分の弱さ(優しさ)や過去との葛藤を表情と声色だけで表現してるの
>>続きを読む

少女は卒業しない(2023年製作の映画)

4.4

【卒業。喪失と開放と第一歩】

鑑賞後しばらく震えが止まらなかった。高校の卒業式でしか感じたことのないあの光の淡さや春の空気の匂いがグサグサ胸に刺ささって来る中、四人のストーリーが始まっていく

背負
>>続きを読む

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.4

【響きと光と汗】

ただただ圧倒された
映画制作陣や声優の方々の熱量が化学反応で200%になったように思えた。

原作ファンでも好きな第一部東京編の一年間をサイドストーリーを省くものの薄めずギュッと凝
>>続きを読む

サーチライト-遊星散歩-(2022年製作の映画)

4.4

【次は見つける、必ず】

ムーラボの真髄を観たと思う
思春期、家庭問題、同情か友情か恋かわからない絆、弱みに付け込むもの..
複雑な状況と繊細な感情を、表現豊かな主役陣と、安定の演技で固める脇役陣で魅
>>続きを読む

あつい胸さわぎ(2023年製作の映画)

4.3

【大切な体、大切な自分】

こんなにも胸が詰まる“頑張れ、頑張れ..”
は感じたことない

自分に巣食い、長く付き合っていかねばならない病魔と、淡い想いという相反するもの。
重い主題をユーモラスな場面
>>続きを読む

生きててごめんなさい(2023年製作の映画)

4.3

【階段を上った先、やっと言えたこと】

生きていくなかでの自分の存在とは?恋人の存在とは?
上映後舞台挨拶とともに観賞。

冒頭から穂志さんしか出せない温度感でストーリーに引き込まれました。周りに理解
>>続きを読む

レジェンド&バタフライ(2023年製作の映画)

4.0

【こんな一面があったのなら...を昇華させたストーリー】


まず、時代劇画好きな方、従来の信長像が好きな方は戸惑いを感じるかと思います。

信長の戦記を語るうえであれらの戦が描かれていないのは誰もが
>>続きを読む

グッドバイ、バッドマガジンズ(2022年製作の映画)

4.2

【数分で処理するものも16時間の成果か..】

昨年の限定公開を見逃してようやく鑑賞
想像していたのはコメディ。しかし実際には骨太なお仕事ドラマであり、人間模様も生生しく描かれている
(もちろん笑って
>>続きを読む

ペルシャン・レッスン 戦場の教室(2020年製作の映画)

4.1

【中学の暗記テストをこの状況に置き換えると】

その時暗記できているかどうかが“生”に繋がるか“死”かなんて経験は普通にはない。

冒頭のとある偶然、一つの判断で主人公の長い地獄が始まる。

厳格な大
>>続きを読む

かがみの孤城(2022年製作の映画)

4.2

【あの時助けてくれた人達はいま】


辻村深月さん作品の劇場版ですが原作未読で鑑賞

リアルな思春期の悩みと程よいファンタジー感に中盤からどんどん惹かれていく
主人公達の心の痛みに過去の自分を重ねる人
>>続きを読む

散歩時間~その日を待ちながら~(2022年製作の映画)

4.3

【散歩して“またいつか”を待つように】


2020年から始まったこの世の中の、もやもや感と小さな希望を描いた作品

こんな時代の、周りの人との関わりの中のあるあると、ちょっとした期待や優しさを抽出し
>>続きを読む

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.0

【監督の頑なな意思を感じる】


ある意味新海監督作品で一番初見時の戸惑いを感じた映画。複数回観てもやはり違和感が否めないほどの作者の強いメッセージを受け取った気がします

10年間この題材を描きたか
>>続きを読む

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.0

「なんかもう、」


ありがとうございました
SLAM DUNKの表現としてこれ以上は無いと強く思いました。

井上先生自らこの映画をつくった意味も想いもメッセージも、自分なりに受け止めることが出来ま
>>続きを読む

愛なのに(2021年製作の映画)

4.2

【大人ってどうしようもない生き物】


配信で久しぶりに観賞

今泉×城定コラボでは本作品がより好き。

河合さんの一途過ぎて面白いシーンと、城定監督の色が強い濡れ場とのギャップがすごいんだけれど、何
>>続きを読む

猫は逃げた(2021年製作の映画)

4.0

【猫が人間をとろけさせる】


劇場で観てもちろん良かったけど、配信で良さを再認識

主人公4人は傍から見るともうどうしようもないんだけれど、ストーリーが進むにつれて心情も「分からなくもない..」とな
>>続きを読む

窓辺にて(2022年製作の映画)

4.2

【不完全であることを受け入れる】


テアトル新宿にて今泉監督上映後挨拶とともに。

一瞬で稲垣さんの演技に惹き込まれる
若葉さんと穂志さんのシーンは誰もがあの作品を思い浮かべてニヤリ🙅

これまでの
>>続きを読む

MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

4.4

【予告時とは完全に違う想いが生まれるお話】


とりあえず予告で好きなコメディタッチだったこと、他作品で円井わんさんが魅力的だったので観賞。

場面はほとんどオフィス内で進む、低予算系か?と思っていま
>>続きを読む

モッシュピット(2016年製作の映画)

4.5

【ロックンロールはRomanceとDreamを取り戻せるか】


ここ数年自分の救いとなっているハバナイの浅見北斗中心のドキュメンタリー。
NDGやおやホロ、そして支える人々など、10年代の新宿ロフト
>>続きを読む

キャメラを止めるな!(2022年製作の映画)

3.8

【しっかりフランス映画っぽい】


ガセネタかと思ったリメイク笑

ストーリーはかなり原作に忠実。
ただ第1章で「ん??」と思った演出がしっかり伏線回収されるところは見事

廃墟のロケーションとかは原
>>続きを読む

(2022年製作の映画)

3.8

【“手”で一番感じるもの】

ここ1年はまっている松居監督作品

日活ロマンポルノ50周年作品だけあって、嫌悪感を感じない性を描いた映画

心が求めるもの、体が欲しているものって何なんだろうなーと感じ
>>続きを読む

四畳半タイムマシンブルース(2022年製作の映画)

4.3

【あのSFドタバタ劇がより暑苦しく&狭苦しく爽やかに】


サマータイムマシンブルースと森見作品とアジカン好きなら観ない選択が無い!

ネタバレしてるからこその楽しさもあったかも。サイコーです

ST
>>続きを読む

ミューズは溺れない(2021年製作の映画)

4.1

【壊して、また組み立てる。二人の想いも】


弁セレグランプリ作品の本作、観賞が待ち遠しかったです。

邦画の青春ものでシスターフッドは王道になりつつある中で、しっかり監督のこだわりを感じる場面、演出
>>続きを読む

ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

4.0

【おふざけが止まらねぇ】


ブラッド・ピットのアホ可愛さと、ステレオタイプをデフォルメされたサイバーパンクな日本の画を観たくて観賞

結果3回も劇場に足を運んでしまったくらい興奮して楽しめました!
>>続きを読む

>|