ozpさんの映画レビュー・感想・評価

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名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)(2024年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

赤井さん以来の衝撃だったけどゆえにそれに全部持っていかれる感がある。コナンに出会ったの多分小学生とかで、劇場版は初期のミステリー感強めのが好きだったけど大人になったからかラブコメも見守りおじさんみたい>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.0

思ってたよりパーソナルな映画だった。だけに広島や長崎の直接的な描写は論点がずれかねないから不要でいいと思った。戦争をする側はそれぞれ大義を持っているけど、オッペンハイマーの大義が変化していく様がよくわ>>続きを読む

ある閉ざされた雪の山荘で(2024年製作の映画)

3.0

どこまでが劇中劇かを楽しむのが難しいほど全部がキツかった。最後は失笑。

スリープ(2022年製作の映画)

3.7

祈祷師・霊媒師が出てくる韓国映画にハズレなし。夫婦に対する考え方は向こう特有かもしれないし多少強引ではあるけど、もろもろの設定がよく活かされているラストも結構好き。パワポによるプレゼンは爆笑。イ・ソン>>続きを読む

MEG ザ・モンスターズ2(2023年製作の映画)

3.4

相変わらずの中華資本ゆえの中国推しがちとキツかったがステイサムは相変わらずで安心。もうゴジラ対コングとかに参入してほしい。

バービー(2023年製作の映画)

3.5

バービー人形がアメリカにおいてどういった意味合いを持つのか知らないので敬遠してたけどグレタ節がしっかり効いてた。ちょっと直接的すぎる気もしたけど片方に寄りすぎないのが彼女の作品っぽい。

ビニールハウス(2022年製作の映画)

3.6

社会問題マシマシに負の連鎖という韓国映画お得意なやつ。強引な部分もあれどラストに畳み掛ける負の連鎖は嫌いじゃない。社会問題化しているビニールハウスに居を構えるというのは建物でない時点で「半地下はまだマ>>続きを読む

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.0

プロット自体はポールの成長譚や英雄譚といった感じで真新しさはないものの、やはり映像と音による説得力が凄まじく、2024年になってもやべえ〜となる映像を見れることが凄い。エンドロールに出てくる人の多さが>>続きを読む

すべての夜を思いだす(2022年製作の映画)

3.6

三者三様の何てことない生活の営みや記憶が多摩ニュータウンという街に溶け込んでいき、積み上がっていく様が爽やかだった。見上愛ちゃんはいるだけで存在感があって最高。作品以外のところでノイズが発生してしまう>>続きを読む

ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

3.7

あれこれ繋がって出来上がった相関図がなかなかすごいことになってて面白い。オリジナルにあるのかわからないけど恋愛パートと手紙以降は蛇足だと思っちゃった。細かいディテール気にしちゃいけないとわかりつつ、暑>>続きを読む

シャドー・オブ・ナイト(2018年製作の映画)

3.3

なるべくCGに頼らず人間だけでやってやるという心意気は支持したい。とはいえラストバトルはセリフもなくオラオラ闘ってるのを延々と眺めるという…アクションも抑揚が大事ですね。1人対複数の時に周りが待ってし>>続きを読む

ソウルメイト(2023年製作の映画)

3.6

ソウルメイトという友情とも家族とも違った関係性は『パストライブス』でも言及される縁(イニョン)という関係性を思い出した。色々とドラマチックすぎるし劇伴もちょっとキラキラ恋愛映画になりかけてたけどそこは>>続きを読む

アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

4.1

パーソナルでありながら皮肉を含んだ普遍性があって、それがアメリカに限らずどの国でも通用する話なのが強い。アメリカに住んでる人じゃないと拾えない箇所もありそうな感じなのが悔しいと感じつつ、しっかり笑えて>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

「マリッジストーリー」みたいだったけど夫婦間の人間ドラマとしてもサスペンスとしても優秀ですごい。登場人物それぞれが語る主観的真実(≠真実)が、不確実なものだと思わせる描写が巧いなと思った。特にダニエル>>続きを読む

ネクスト・ゴール・ウィンズ(2023年製作の映画)

3.5

0-31といえばサモアスコアとしてサッカーファンにはお馴染み。その後のストーリーは知らなかったけどちゃんと映画化決定!な実話ですごい。競争主義とはかけ離れた米領サモアの人たちのなんと魅力的なことか🇦🇸

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.1

原作未読。人生でそう何度もないであろう差し伸べられた手を握り返す瞬間を見たような気持ち。色んな場面で自分に置き換えることができる作品で、そういう意味で広く伝わっていく力を持った映画だと思う。傑作「カム>>続きを読む

犯罪都市 NO WAY OUT(2023年製作の映画)

3.6

ヴィランの個性が減った代わりにマブみが増している…と思ったらMCU(=マドンソクシネマティックユニバース)計画なるものがあるらしい。相変わらず1人だけ音がデカいパンチ、多すぎるマブリーギャグとマブリー>>続きを読む

ジェントルマン(2021年製作の映画)

3.5

ネトフリオリジナルっぽさのあるスタイリッシュな映像と既視感のある要素の詰め合わせで色々と惜しい。チュ・ジフンssiファン的には最高な映画なんだと思う。個人的にはパク・ソンウンssiが相変わらず悪い顔し>>続きを読む

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

過去作で宗教的側面が濃かったので覚悟してたら案の定そういう感じだったのでメタ的な見方になったんだけど知識はないので詳しいことは有識者に任せたい。マリア像の人形、看板、割礼、おまけにボーは手のひらに包帯>>続きを読む

Here(2023年製作の映画)

3.7

「ゴースト・トロピック」より削ぎ落とされてる印象だけど劇中の多様な2人の関係性は深みが増しているように感じた。それを言葉ではない部分で表現している気がする。ヴェンダースが日本で撮りたかった美しさってこ>>続きを読む

違う惑星の変な恋人(2023年製作の映画)

3.6

4人それぞれにクセがあって、そこが合わさるとできる会話の微妙な間やすれ違いが面白い。なんとなくハニみがあるむっちゃんのコミュ障ぶりにわかる〜〜となってしまった。中島歩は使い方の最適解っぽい。監督、サッ>>続きを読む

ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

3.7

アナの瞳が多くを語らずとも雄弁。きっかけが映画というのもよかったしそれがフランケンシュタインというのも上手い。失踪するくだり、「ミツバチと私」の元がこれなんだとなった。

コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

3.8

叔父の「沈黙は悪くない」という能動的な沈黙をコットに教えるシーンがよかった。叔父の背景を考えると切なくはあるんだけど。作中クワイエットガールなコットが自らの足で走り出したラストはシンプルながら喰らって>>続きを読む

ゴースト・トロピック(2019年製作の映画)

4.0

同じ1日の積み重ねで生きていて「見知らぬどこかへ」も行けないであろう彼女の一夜の非日常。深夜だから話せるノリや優しさ、その場限りの関係の心地よさ。そんな旅路で偶然見かけた知らぬ間に大人へと近付いてた移>>続きを読む

ストップ・メイキング・センス 4Kレストア(1984年製作の映画)

4.3

ティナ姐さんのクネクネだけでごはん食べれる。クソデカスクリーンに枠を設けてくれたグランドシネマサンシャインありがとう。画面の鮮明さはもちろん何年か前に観た爆音上映より音がクリアに聴こえてきてIMAX!>>続きを読む

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

4.0

Fan's Voice試写。縁(イニョン)は東洋的で 少しスピリチュアルだけども、欧米の主体的な姿勢ではなく、縁による不可抗力の巡り合わせという関係性を韓国からアメリカに移住した女性に重ねて丁寧に描か>>続きを読む

梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

4.1

Fan's Voiceオンライン試写。史実にある王の怪死を下地に、盲目の鍼医という設定を使ったお見事な脚色。特に起承転結の転以降のスリリング具合はこれぞスリラー映画といった感じで楽しかった。安心のユ・>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.0

自分を創成していく過程で「性」との付き合い方を主軸に置きながら成長していく物語をこの奇々怪界な世界観の中で表現させるのがすごい。ベラの精神に呼応するカメラワークとシームレスに顔付きが変わっていくエマス>>続きを読む

緑の夜(2023年製作の映画)

3.3

登場人物の行動原理が?な部分が多く、脚本も余白が多いというか多すぎて破綻寸前に見えてしまった。アンチ男性社会なのはわかるけど結果的に抜け出せていないようにも見える。ビンビン様の雰囲気はよかった。

東京上空いらっしゃいませ(1990年製作の映画)

3.8

普通の人がハンバーガーを作ってる長回しなんか見てられないのに、普通じゃない人が普通を取り戻したからハンバーガー作りさえも面白い。長回しだからこそ際立つ人々の動きが印象的だった。

ビヨンド・ユートピア 脱北(2023年製作の映画)

4.0

息を呑む映像の数々。分母の数で言ったら脱北できるのなんてレアケースなんだろうけどそこまでの道のりが険しすぎて絶句。80年もの間北の価値観で生きてきたお婆さんの価値観が揺らいでいる様子が強烈だった。脱北>>続きを読む

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.6

原作既読。尺的に足りるかと思ってたら原作の流れを崩さない形でいい塩梅で肉付けされており、特に「紅」を物語の中心に持ってくることでちゃんと映画的な構成になっているところに脚本の巧さを感じる。と同時に和山>>続きを読む

マリの話(2023年製作の映画)

3.5

それぞれに不思議な魅力がある4話構成、掴みどころがないけど各話が切り離されているわけでもなく、鑑賞者に委ねる余白が多い。濱口竜介よりもホン・サンスのエッセンスを感じた。

しとやかな獣(1962年製作の映画)

4.1

2DKという間取りに面白さが詰まっていて凄すぎる。視覚的に飽きさせないアングルと構図、編集、マシンガンのように放たれる会話劇とブラックユーモア。それを作り出す個性的な人々。参った。

コンスタンティン(2005年製作の映画)

3.5

当時レンタルしたぶりに観た。今見るとキアヌの自宅だったりボウリング場のバックヤードとか美術のセンスが良いし、画作りにもこだわりが感じられた。ガブリエルとルシファーには間違いない配役など意外とよくできて>>続きを読む

ミツバチと私(2023年製作の映画)

3.7

変に誇張せず繊細に淡々と撮られているのがよかった。「性別なんて関係ない」という教えは一見理解がありそうに聞こえるけどその一言で目を背けてしまっているのかもしれない。デッドネーミングとかジェンダーノンコ>>続きを読む

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