くじらさんの映画レビュー・感想・評価

くじら

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M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

3.4

知人から前評判で

「面白さ80点なんだけど、120点いけるか!?と思ったら80点だった感じ」

って言われてて、ほんとにその通りかも!ってなった。

面白かったけどね!

てっきりゴシックな核家族ホ
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アナベル 死霊人形の誕生(2017年製作の映画)

3.6

人生で初めて「ホラーが面白い」と思ったのは実は死霊館シリーズ(それまでホラーをまともに見たことなかった)で、やっぱりアナベルの顔を見ると「怖すぎて逆に笑える」みたいななぞの現象は未だ健在で、それがとっ>>続きを読む

マーズ・アタック!(1996年製作の映画)

4.1

最高すぎる!

アメリカの権力者のことを嫌いすぎるティム・バートンが大枚はたいて作った珠玉の皮肉ホラーコメディ。そんなのつまらないわけない。

こんなに下らないのに、ショットがキマる瞬間が多すぎるし面
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フューリーズ 復讐の女神(2019年製作の映画)

2.7

「殺してくるキラー」と「殺してこないキラー」がいる、女たちだけがターゲットのデスゲーム!!デス恋愛リアリティショー。

細かい描写はとても丁寧で良かったし、キルキマってた。
砂浜の遠景ショットなんてめ
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マングラー(1995年製作の映画)

4.0

うわ〜〜〜〜〜名作すぎてひっくり返った。

グロマシーン映画ビバ‼️のつもりで気軽に見たら、「街と人生」の映画だった。

トビーの中でもかなり好きかも。「悪魔のいけにえ」超えたかも。

ある種の「不思
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デビルズ・メタル(2015年製作の映画)

3.7

最高最高!!!
これでこそだよ、大好き。

「デスメタルはいずれ悪魔にも効く」

最高のチェリーボーイ音楽映画で戸惑った。やはり『ガンズ・アキンボ』の監督、強い。

ストーリーの煌めきと、しっかり直接
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マウス・オブ・マッドネス(1994年製作の映画)

4.2

最高最高最高最高!!!

なんか最早「青春の思い出?」って思うくらい煌めいているカーペンター映画だった。かなり好きかも。

笑えるところも多いし、"彼ら"たちの影が忍び寄るカメラワークも素晴らしい。
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

3.8

ハッピーエンドの映画って、できるだけそのハッピーに圧倒的な背負い投げをされるような話が好き。
どんでん返しって意味じゃなく、「終わり」の説得力が、その他の論理を超える気持ちよさ。

これはデルトロとか
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呪術召喚/カンディシャ(2020年製作の映画)

3.3

フランスの若者たちによる「ひょんなことから領域展開に巻き込まれる、もう一つの呪術廻戦」

クリーチャー(カンディシャ)のデザインとキル方法がめちゃくちゃセクシーで素直に興奮モノ。

ケモ属性、巨大化、
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スクリーム(2022年製作の映画)

3.5

「メッセージ性の強いホラー映画が主流の今だからこそ、内容のないスラッシャーホラーを撮りたいのです」

が画面を覆い尽くす、多幸感たっぷりの落語スリラー👻

ウェス・クレイヴンに捧げるシリーズ5作目。や
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黄龍の村(2021年製作の映画)

2.8

話題になってたから見た。

別にそんな特筆すべきことが「ふしぎな村ホラー」内には全くない。とにかく笑いのセンスが合わね〜。

戦いはサブミッションやらカンフースタイルやらやたら豪華でいい。

因習村見
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ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

4.3

これはアガる!!!!!傑作でした。

「エクソシストで見たいなぁ」を全部見せてくれて、その上でプリキュアなエクソシストムービー。

エクソシストってやっぱりたった1人の神父のメンタル強度がストーリーの
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ガタカ(1997年製作の映画)

3.7

日々頼りにしている友人に「曲線っぽい90'sくらいのSFを見たい」と相談したらオススメしてくれた本作。

全ての構造物、遠景からのショット、コンクリートが打ち返す太陽光、そのすべてが今ちょうど美味しく
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残穢 住んではいけない部屋(2016年製作の映画)

3.4

面白かった!!!

ホラールポと事故物件ホラーの共存、イントロとサビとアウトロが話の中で有機的につながり、〈残穢〉はひとつの繋がりをたぐって拡散されてゆく。

しっかりジャパンホラーで、暗闇に潜む恐怖
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アップグレード(2018年製作の映画)

2.9

SF苦手なこと多いけど今回はめっちゃ楽しめたな。ステムかわいいし……

でも、リーワネルと私、圧倒的に人間への信頼度合いが相変わらず合わなすぎる😂

酷い話、これジェームズワンだったらオチが正反対だっ
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女神の継承(2021年製作の映画)

4.0

タイのホラーは最早ローカルではないぞ、もう世界だぞ、という気概。
キリスト教ホラーもpovも、西洋ホラーからの系譜も全部食ってやる。そういう覚悟を感じる素晴らしい作品でした。

ブレアウィッチやパラノ
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怒霊界エニグマ(1988年製作の映画)

3.1

自由なフルチを生涯愛する。

もうここに流れている青春とエロとゴアの物語がうねる、それだけでいいじゃないか。

萌え要素たっぷりの女3人で切り盛りする女学校、最高です。

ロスト・バケーション(2016年製作の映画)

3.1

持ってるもの全てを使い切るサメ映画。アイテムもフィジカルもメンタルも。

フィールドギミックごとに主役の顔の不調具合も変わってくるのが良い。

ちゃんと面白いんだけど、ワンシチュエーション映画のシーン
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チェンジリング(1979年製作の映画)

3.3

名作ということで視聴。

ただ物悲しいホラーかと思いきや、意外とトントン進むオカルト研究部系ムービー。ちゃんと応援上映が似合うタイプでかなり好み。

なによりカットがいいし、驚くべきポイントもわかりや
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ルチオ・フルチのマーダロック(1985年製作の映画)

4.1

うおおおめちゃ好きだった。
個人的にフルチベストかもしれない。

「軽薄さが本質を捉える」映画が大好きで、まさにその系譜だ。

エレクトロミュージック、女体、フラッシュダンス。
それを彩る映画として完
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禁じられた遊び(1952年製作の映画)

3.7

運命的で破滅的な女と、ロマンチストで愚かな男による「世界を壊しても2人の信仰を作ろう」な、まさかの箱庭的セカイ系映画だった。

無駄のない完璧な映画。
小さなライティングが内側に点るようなドメスティッ
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紅い服の少女 第一章 神隠し(2015年製作の映画)

2.8

ヴーン……家族モノのホラーでここまで風呂敷広げて回収しないのはちょっと珍しいなあ……

家族のキショさを演出で使い倒しておきながらそのコストをペイしてないのがモヤる。
風呂敷広げてパンチパンチ!な作品
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戦慄怪奇ワールド コワすぎ!(2023年製作の映画)

3.5

白石ワールド全開で途中まで爆笑。
まさかのフェミニズム映画。これはまさに今見るべき映画で良かった。

恐怖のグラデーションがうますぎて怪異の可愛さと怖さどちらも愛している人にしか出せない濃淡。

しか
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ナイト・オブ・ザ・リビングデッド/死霊創世紀(1990年製作の映画)

3.9

えっ……!めっちゃ面白かった………!
久しぶりに映画で面白くてこんなに興奮した。

初めてゾンビ映画の恐ろしさを知った気がする。
死なないから怖いのではない。摂理を侵犯させられている存在、モチベーショ
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ザ・クレイジーズ 細菌兵器の恐怖(1973年製作の映画)

3.0

気の狂った人間たちが物資の足りないドンパチをやる様子、かなり好きだな…という事実に改めて気付いた。

邪願霊(1988年製作の映画)

3.7

超面白かった!?!?!!

80年代の日本×モキュメンタリーホラー×ラヴクラフトって、そんなことできるん!?って感じ。

ずっと大好きな要素たっぷりの映像、ホラー番組・テレビショーへの愛、多幸感。そし
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パラノーマル・アクティビティ(2007年製作の映画)

2.5

中学生だった公開当時に劇場で見て以来だったので、最後のおどかしがもっともっと怖かった印象だったのがだいぶ肩透かし。

今思えば単純にNTRモノでは!?
クソ彼氏だったのでハピエン。

バトル・ロワイアル(2000年製作の映画)

4.3

マジの傑作だった。

平成の感傷、青春の見栄、愚直さ、最後に流れるDragon ash。全部胸が苦しい。

中学生に『仁義なき戦い』をやらせる胆力と、それを撮り切る映画の力、本当に喰らった。

キャラ
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処刑男爵(1972年製作の映画)

3.5

超良かった〜〜〜。

ゴシックホラーではあるけど、なんとなくかなりエンタメに寄っているので、視聴感は死霊館シリーズっぽい。

舞台を古城を中心に据えながらも、場面がコロコロと入れ替わり飽きない。

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悪魔の沼(1976年製作の映画)

3.7

はあ〜〜〜最高だ〜〜〜。

まさに「必要かつ十分」な映画。

この世ならざるライティングの中で、「変な街」が凝縮されたホテルで起こる怪異。

伏線など一切ない。ストーリーを推進できるキャラクターがスク
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X エックス(2022年製作の映画)

1.9

極めて何か人間への侮辱を感じる。
という義憤に駆られました。

最初の画面が映画を撮ってる時の画角っぽくなっていて、メタ的に映画撮影を示唆されていたところは少しワクワクしたが、大人しく『悪魔の沼』を見
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必殺! 恐竜神父(2018年製作の映画)

2.5

Z級映画の中ではかなり見やすく面白い。退屈する時間も少ない。なのに何故かずっと「長いな…」と思わせてくる。何故…?

ストーリーはあるけど整合性はない。でも映画を舐めている感じはしない。テロップ芸も愛
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ポスト・モーテム 遺体写真家トーマス(2020年製作の映画)

2.9

お耽美×ホロリ系ゴシックホラーかと思いきや、ゴリゴリアグレッシブ妖怪退治ムービーだった。良作。

死体の出し方がかなりキュートな時点で上記の違いに気づくべきだったが、マインドセットを70分くらい間違え
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地獄の警備員(1992年製作の映画)

3.8

サイコキラーと黒沢節の異空間が混ざった超絶楽しいジャンル映画!割と真っ直ぐジャンル映画なので、黒沢スターター映画にどうだろうか?

ジャーロ的なライティングと、遠くに伸びる構図の決まり方が連続して面白
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エイリアン2(1986年製作の映画)

3.2

めちゃくちゃ笑ったってことを前提に言うけど、

あんだけ閉塞的で絶望的なホラーを1でやった作品に対し、エイリアンを巨大ネズミ程度の脅威にしてアクションコメディをぶつけたのには頭を抱えた。

画面も最初
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A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

3.3

「見つめる行為」が立体感を作り、実存の世界に放り込まれる、ラブ・ファンタジー。

幽霊のシーツの厚み・重みと、光を透かすバランスが良すぎ。それだけで泣いてしまう。

家に帰るズームアウトのところ、最高
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