くじらさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

くじら

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回路(2000年製作の映画)

4.7

やー面白かった。『カリスマ』に次いで好きかも。

「死者-生者」の陣取りゲームパンデミックムービー。に加えて今作、面白いのはいわば「除外ゾーン」とでも言えるような第三勢力があるところ。

第三勢力は、
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search/サーチ(2018年製作の映画)

3.1

「全編デスクトップ上だけで繰り広げられるサスペンス」っていう試みだけで無理矢理星3つくらい取れそうなもんだけど、割と堅実にサスペンスとして面白かった!

スクリーンセーバの時に電話が取れないのとかも、
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ヒトラーを殺し、その後ビッグフットを殺した男(2018年製作の映画)

3.4

なぜか、本当になぜか、超大作映画の様相を保っており、まともな評価ができない。見終わったあと、「なんとなく4.5だったかな?」という気持ちにさせられる。合ってる?

題材はその名の通り「ヒトラー」でも「
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ブレア・ウィッチ・プロジェクト(1999年製作の映画)

3.5

やー新鮮に怖くてよかった。

カメラが二種類あることが効いてるのがいい。
前半は「作品用カメラ」⇆「オフカメラ」の様相、
後半からは持ち手のト書き。
「誰がそれを撮っているのか」という、povの根幹を
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マチェーテ・キルズ(2013年製作の映画)

3.4

前作は、マチェーテ自身があらゆるアイテムをマチェーテ化させて装備していたのに対して、今回は与えられるマチェーテがマチェーテ内で意味を拡張させていた。

マチェーテ(人)はマチェーテ(武器)を何度も与え
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ゴースト・ハンターズ(1986年製作の映画)

3.5

カーペンターの中では本当に蒸気ムワムワで輪郭のない作品に仕上がってる、最強コメディ。

とにかくこの世界観の中で全員なマジなのが救い。マジなんだよいつだって。スタッフ陣も含めて。カーペンター作品はいつ
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バトル・インフェルノ(2019年製作の映画)

3.8

ダメエセ神父の悪行に見かねた悪魔がわざわざ地獄からやってきた!デスゲーム式熱血教育指導!!
"ジグ・○ウ"よろしく、頑張れば認めてあげるよ!と、軽薄さをひとつひとつ懺悔させられながら物語が進んでゆく。
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ターミネーター(1984年製作の映画)

3.8

お恥ずかしながら…いや最早恥ずかしくもなんともないわ。初視聴でした!!
おもろっっ!

未来からの来訪者モノで面白いこと全部やってんじゃん。全てを始めるために始まった物語。

全く弛まない背景説明も見
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死霊のはらわた(1981年製作の映画)

3.7

おい、最高だな。

悪霊メイク第一段階の冴えがすごい。A級を感じる。痛み表現も遠慮ないし大爆笑。間も最高。こういう映画しか見たくないみたいな気持ちになる。

悪霊povどんどん最高になっていて大満足。
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ブレードランナー(1982年製作の映画)

3.2

2019年ぶりの再視聴。

淀みない世界観は、後続する大量のディストピアSFやアンドロイド生命倫理ジャンルを持ってしても超えられないよなー。

「ロボットを人間に寄せたら感情が生まれてしまう」ことの論
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ラストサマー(1997年製作の映画)

3.0

初キルまでが最高潮だった。偏差値が下がった『スクリーム』。

恐怖表現の動力源が「バカ」なのストレスにはなるな〜〜〜。いや、そのバカさ加減も笑えるんだけど。人狼ゲーム要素も「バカだから争ってる」にしか
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ダゲレオタイプの女(2016年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

死んでも2人は分かたれない!嘘の結婚式が全部愉快な愛。

相変わらずの黒沢節で、恨みも復讐もない世界でただ生きる物語。なんであれあんまり気負わず一生懸命に生きなきゃいけない。

お父さんだけうまくいか
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カリフォルニア・ドールズ(1981年製作の映画)

3.7

女子プロレスラーとマネージャーの巡業ロードムービー。ならず者な3人の、別に格好良くない物語がシブい。

何より、試合シーンが最高!初めから連続ドロップキックに強烈デスバレーボム!敵陣営も全員良かったな
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エイリアン(1979年製作の映画)

3.2

ぐ、くやしい。あまりハマらなかったぞ………

アバンから出産まではめちゃくちゃ好きだった。あの生物たちの完全さの演出もわかる。

絵だけで語り切るイントロに、マザーを使った最低限の物語構成。宇宙船内の
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グレムリン(1984年製作の映画)

2.7

これはかなり悪いパニックムービーだ…ギズモが可愛いからって……。

意外と悪趣味でグロい。モグワイちゃんたちがチキン食べるシーンも汚く描きすぎだし、かなり不快にしようとしとるだろ。なんなんだ。

ホラ
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ニューヨーク1997(1981年製作の映画)

3.7

ジョンカーペンター × カートラッセル × 近未来 = 激クール!!!

それだけではあるものの、降り立った「監獄化したNY」をグオッと映すだけで格好良さを説明終了するシブさなんかは『ゼイリブ』の良さ
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アパートの鍵貸します(1960年製作の映画)

3.7

や〜〜適当に見ようかと思ってたら面白かった〜〜。

ラブコメって言うけど、ラブコメかどうかかなり怪しい。恋愛の成就と言っていいか定かではないエンド、爽やかさがすごい。

この爽やかさは脚本の妙か。
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デリカテッセン(1991年製作の映画)

3.4

イントロに力が入りまくっていて、本編がこれ以上ではないのでは?と不安だった。

でも始まったらそれが呼び水だったことに気づいた。始まる全てが、イントロを媒介して意外すぎる。まさかのセカイ系かよ!

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吸血鬼ドラキュラ(1958年製作の映画)

3.5

「一冊の手記」を辿り物語が始まる構成、無骨でシブいし、おかげで序盤に背景説明をほとんどせずに済んでいる。映画の真ん中で初めてドラキュラ退治法を教えてもらう、クールな構成が映える映える。

そして何より
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アナベル 死霊館の人形(2014年製作の映画)

3.7

再視聴!初めてホラー映画が面白いと思った運命の映画。

ホラーに対して食わず嫌いで「怖がらせるだけなんでしょ」と軽視してた私は、序盤の家から家への移動を長回しで完璧に映すシーンを見て「これはヤバいぞ」
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

3.3

四角くて完璧な画面構成にあまり惹かれず、全体的に説明的すぎて『グエムル』のが好きだった。分かってたけど「メタファー表現」を褒められる映画が好きになれねえ。

においの映画演出が見事だったとはあまり思わ
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霊幻道士(1985年製作の映画)

2.8

大量のキョンシー横並びでもう爆笑しちゃった。

とうとう手をつけたよ『霊幻道士』!『霊幻道士』を知ったのは『キョンシー』で、あの悲哀を帯びたマンションでだったのでまずピントを合わせるのに時間がかかった
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スクリーム3(2000年製作の映画)

3.4

「映画の文脈(1)」、「映画体験、(2)」と続き、今回は「映画作成」だ!

本人と演じる役者=「自分の片割れ」と、片割れをキャスティング・指示する監督を主軸として物語は進んでいく。台本や小道具、プロッ
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Bedhead(原題)(1991年製作の映画)

3.8

記念すべき"80作品目"は、アクションを大好きにさせてくれたロドリゲスの"8分"のファーストムービーに捧げます。

『エル・マリアッチ』のDVDについていた、ファンにとって(多分ロドリゲスにとっても)
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絞殺魔(1968年製作の映画)

4.3

これはすごい。めちゃくちゃすごい。演出に全てかかってるサスペンス映画。

序盤の画面分割、私は大好きだ!過剰で気になりそうな感じはするけど、どれも意味ある挑戦だったように感じた。

ただ、本当に怖いの
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ノーカントリー(2007年製作の映画)

3.3

どうしようもない悲しい運命をBGMゼロで走り切る、梅雨みたいな質感のチェイスムービー。
追いかけっこなのに速度が夢の中みたいに遅いのがまた悲しい。

空気砲と麻薬組織ってどうあがいてもB級ぽくなりそう
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フレディVSジェイソン(2003年製作の映画)

3.8

『反則裁定なし スペシャル3WAYマッチ|フレディvsジェイソンvs人 (於・クリスタルレイクホール)』

興行大成功!

新日本プロレスの高橋ヒロム選手がベストムービーに挙げているのも納得の神試合。
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ウィッカーマン(1973年製作の映画)

4.5

プロジェクトが完遂され、王の威厳に勇気をもらえる。最後の捧げ物への歌で大泣きしてしまった。

カルト映画は、やっぱりみんなが楽しく健やかでなければだめだ。『ミッドサマー』との比較になってしまうけど、お
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ソウ(2004年製作の映画)

3.5

ジェームズワンなら『死霊館ユニバース』な脳の私は、ソウは2とレガシーしか見てないなかなか無礼者になっていたのできちんと視聴!

面白かった!…が、すでに「ソウ式デスゲーム」がここまで一般化してる今、そ
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スクリーム2(1997年製作の映画)

3.6

今回も面白いー!前作のインパクトには勝てないけど、きちんとした正統後日譚です。

前作が「ホラー映画の文脈」を愛した作品なら、今作は「劇場体験」「映画体験」を愛した作品。

イントロデュース殺人からも
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ハイテンション(2003年製作の映画)

2.9

アジャの快作、ニューウェーブフレンチホラーということで勉強のつもりで鑑賞。

全体評価は良いけど、どうしても前半のノレなさを無視できない。
過剰な小道具説明、『悪魔のいけにえ』の美味しいところだけ無理
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スクリーム(1996年製作の映画)

4.4

最高〜〜!!!

イントロデュース殺人の恐怖と間からして見事。完璧な映画。
「キラーちゃん彼氏説」濃厚化シークエンスなんて説明量と見せ方のバランスに思わず「完璧だ…」とつぶやいてしまった。
フレディセ
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黒猫・白猫(1998年製作の映画)

3.1

ハッピーエンドの暴力性を信じきったパワフル冠婚葬祭コメディ。

黒猫と白猫が、明るい地獄の観測者となり、最後は若者の地獄からの出港を証明させられる。
「結局見ている私たちは黒猫/白猫の立場でしか祝祭に
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ドレミファ娘の血は騒ぐ(1985年製作の映画)

2.7

前情報全部嘘です。なんとか教授エロスモノにこぎつけようとする周りの大人たちを感じる。

起承転結を爆速で走り切ってあとは全部黒沢清の遊び場。海への道最高〜〜!

初めのキャンパス初入場シーンの前景後景
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ゼイリブ(1988年製作の映画)

3.8

くぅ〜〜超クールだ。

「見えない侵略者」が見えるようになってしまった映像の演出が見事。
サングラス越しの景色⇄モノクロって、そこまで親和性ないはずなのに映像の強度で賄っているあたり、映画を信じたジョ
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散歩する侵略者(2017年製作の映画)

3.8

やっぱり、ちゃんと今やることをやって、破壊したりしなかったり、生きたり死んだりしていくんだということを学ばせてくれた。大好き。

「概念集め」の白々しさを、カラッとした生の映し方と言語センスで丸め込む
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