ピートロさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

本気のしるし 劇場版(2020年製作の映画)

4.3

4時間という長尺と配信ではU-NEXTでしか観られない(しかも1700円)というハードルの高さに尻込みしていたが、結論から言えば観てよかった。
元はテレビドラマだったらしいがメ〜テレは『his』といい
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1987、ある闘いの真実(2017年製作の映画)

4.1

1987年って日本ではどんな出来事があったのか調べたら、マイケル・ジャクソンが来日してバブル景気が始まったときだった。
テンポは早く登場人物も多く背景も複雑なのに、迷わずすっと理解させる構成や、深刻な
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トマホーク ガンマンvs食人族(2015年製作の映画)

3.7

吹き替え版ならアマゾンプライムにあったのだが、あえて400円払って字幕版をレンタル。
冒頭からてらいなく説明セリフが連発され心配になったが、B級感たっぷりの邦題からは想像できないくらい意外とまともだっ
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劇場版 SHIROBAKO(2020年製作の映画)

4.2

TVシリーズの4年後。斜陽の武蔵野アニメーションが劇場版『空中強襲揚陸艦SIVA』の直受け案件(デスマ)を受注する。
途中に3回くらい入るヘンテコなミュージカルシーンが妙にグッときた。
上流工程での食
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赤線地帯(1956年製作の映画)

4.2

苦境からの脱出を夢見て、結婚に、息子に、お金にすがる娼婦たちのオムニバス。
テンポよく話自体も面白いが、売春禁止法案の審議にゆれる吉原という舞台設定が興味深かった。
あややもかわいいが、ミッキー役の京
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地球を守れ!(2003年製作の映画)

4.1

おバカSFとサスペンスとコメディとサイコホラーが絶妙なバランスで混ざり合ったなんとも奇妙な味わい。
少なくともパッケージから受ける印象ほどコメディ要素は強くない。
グロすぎる拷問シーンもあれば、機械じ
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巨人と玩具(1958年製作の映画)

4.0

台詞がスクリューボールコメディ並の神速だが、プロットやシニカルなテーマはわかりやすく、賑やかな画面も楽しい。
ただ今まで観た増村作品と比較すると、余韻やインパクトが少ない気がしたのは贅沢というものだろ
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ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから(2020年製作の映画)

3.9

美女と脳筋と自動手記人形の奇妙な三角関係。
前半のテンポの良さがすごい。
コンプラでアップデートされた恋愛映画の新たなスタート地点。
面白いのはこれからだ。

ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ(2018年製作の映画)

4.0

前半はウォン・カーウァイやディアオ・イーナンを彷彿とさせる、妖しげなネオンが夜闇に溶ける夢幻世界がひたすらにカッコいい。構図、間合い、台詞も洒落てて雰囲気じゅうぶん。
しかし後半からはうってかわって3
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37セカンズ(2019年製作の映画)

4.3

主演の佳山明は実際に同様の障がいを持っているそうだが、演技経験がないとは思えぬ自然な感じがとてもよかった。体当たり精神もすばらしい。もっとやれもっとやれとついつい応援してしまう魅力を持っていた。
それ
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ゲーム(1997年製作の映画)

3.6

観ているうちに、「あ、これ観たことあったわ…」と思い出した。
そうなると途中が長い。中盤がだれる。とても最後までひっぱれない。
設定は気持ちいいくらい無邪気に破綻してるので逆に愛嬌すら感じる。
観終わ
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マルサの女(1987年製作の映画)

4.2

コロンボを彷彿とさせる構成と展開。
スタンダードサイズは今観ると窮屈感がすごい。
山崎努の愛人の「ダメよ〜ダメダメ」がリズムも発音も完全にエレキテル連合のギャグのまんまだったんだけど、本作が元ネタなの
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かもめ食堂(2005年製作の映画)

3.3

オフビートとユーモアとシュール少々。
表層的で鼻につき残念ながら肌にあわず…。
コーヒーや食事は美味そうだった。

かたつむり(1966年製作の映画)

3.5

『ファンタスティック・プラネット』のDVDに付属していた10分の短編アニメ。
巨大かたつむりが街を襲う話だが、涙で植物が促成したりなど設定がかなりシュール。
絵のタッチもより絵本っぽい。

恋のクレイジーロード(2018年製作の映画)

4.0

本作よりも先にリブート作である『恋するけだもの』を観ていたが、個人的には本作のほうが好み。
18分と短いせいもあるが濃度が高い。
「瞬発的な暴力」(スコップ攻撃や頭でピンポーン)の描写がうまい(『〜け
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ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

4.2

独創・幻想的な作画と世界観。
音楽もかなりインパクトがある。
往々にしてアーティスティックな作品は難解だったりするものだが、本作のストーリーはかなりわかりやすく好感が持てる。

下女(1960年製作の映画)

4.3

古き良き名画的雰囲気(モノクロ、いかにもな劇伴)があるし、構図(特に階段まわり)や演出(サスペンス、雷)がしっかりしていて作品に貫禄があった。
あの家政婦の容貌(無造作ヘア、痩躯)も役にぴったり。
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殺人蝶を追う女(1978年製作の映画)

3.9

米菓子製造機がポンポンと部屋を埋め尽くすほど菓子を吐き散らすなかでのまぐわいシーンはたぶん一生忘れられない。
死なない老人、ガイコツ美女など前半はシュールな展開が目白押しだが、中盤以降は息切れする。
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WXIII 機動警察パトレイバー(2001年製作の映画)

3.4

本作より押井守、伊藤和典コンビから遠藤卓司、とり・みきコンビへ。
内容は『野良犬』な『グエムル』。
レイバーや野明や遊馬の出番がほとんどないスピンオフ的構造や、静かで暗めのトーンはだいぶ2を意識してる
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あの夏、いちばん静かな海。(1991年製作の映画)

3.9

ヤクザもたけしも出ない3作目。
主役のカップルは聾唖なので当然台詞がない。
空と海の青さの中、淡々と流れる時間と久石譲(本作から)の音楽。
情熱も愛情も悲哀も画面の裏側に沈殿し、それらの熱量はおくびに
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タンポポ(1985年製作の映画)

4.1

ラーメン・ウエスタン。メインストーリーは「個性豊かな仲間たちの協力を得て、厳しい修行の末に見事、行列のできるラーメン屋を作る」という少年ジャンプ的な話だけど、それ以外のほとんど本筋とは関係のないサブス>>続きを読む

Mank/マンク(2020年製作の映画)

3.5

スクリューボールコメディ並の早口でまくしたてられる複雑で大量の情報をさばききれず、恥ずかしながらちんぷんかんぷん。
だけど、モノクロ映像は美しかったし(右上にフィルム切り替えのパンチまで再現していた)
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恋するけだもの(2020年製作の映画)

3.7

本作は『恋のクレイジーロード』(2018・18分)のリブートだが、恥ずかしながら未見(配信も見逃しちゃったのが悔やまれる…)。
無国籍な雰囲気の田舎町で繰り広げられる化物たちの狂宴。
二重人格を演じる
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愛してるって言っておくね(2020年製作の映画)

3.3

まったくあらすじを読まずに観たので、タイトルの意味にはちょっと驚いた。
ただ、あの「影」の意味がわかりづらく、安易なアニメーション的表現にしか思えなかった。
言葉にできない気持ちや無念や記憶を具現化し
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セーラー服と機関銃(1981年製作の映画)

3.5

設定のおもしろさ(ばかばかしさ)が魅力ではあるが、いたいけな薬師丸ひろ子を宙吊りにしてクレーンでコンクリートに漬けたり、やくざのガチセックスを目撃させるシーンも最高。
「おたく、ひょっとしてクルージン
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ジョゼと虎と魚たち(2020年製作の映画)

3.4

Filmarksのオンライン試写会にて鑑賞。
実写版はかなりクセの強い作品だったが、アニメ版である本作では毒気を抜いて角を丸めて、完全に別作品に仕上げようとしているベクトルはよかった。
ただ、ちょっと
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ベスト・キッド(1984年製作の映画)

3.8

あまりにも有名なプロット(一見、無意味な修行が効果絶大で本人も驚くアレ)は、わかってたってやっぱり面白い。
ダニエルとアリ(エリザベス・シュー。BTTF2、3のヒロイン)がプリクラを撮ってたのでもうこ
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見えない目撃者(2019年製作の映画)

3.8

韓国映画『ブラインド』のリメイク。中国でもリメイクされたようで、たしかにプロットは魅力的だし、なかなかのグロさもあって面白かった。
あー、途中までよかったからなおさら残念でしかたがない。
ラストの対決
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ジョゼと虎と魚たち(2003年製作の映画)

4.1

来月にアニメ化される本作、未見だったのでこの機会に観てみた。
冒頭に登場したスレンダーなセフレ役の俳優に見覚えあるなあと思ったが、江口のりこじゃないか。
妻夫木はリアルでもこんなんじゃないかと思わせる
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機動警察パトレイバー2 the Movie(1993年製作の映画)

4.1

1に続いて再見。
前作から4年しか経っていないのに作画技術の大幅な向上におどろく。
本作は単品での評価がむずかしく、あくまでも前作との関係性を含めて評価されるべき性質の作品だと思う。
『1stガンダム
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最強のふたり(2011年製作の映画)

4.1

全身麻痺の富豪と陽気で貧しい黒人の友情物語。
ベタだろうがなんだろうが「ゆるぎない面白さのツボ」というものはあると思っていて、それがこういうやつ。
ラストで冒頭のシーンに戻るが、そのときに親切心からか
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七日(2015年製作の映画)

4.1

祖母と暮らす牛舎に勤める男の日常を、台詞も色彩(モノクロ)もなくただ淡々と繰り返す。
ほぼ牛が豚になっただけの『叫び声』を先に観ており構成は把握していたので、月曜日が終わった時点でも「これがあと6日あ
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機動警察パトレイバー THE MOVIE(1989年製作の映画)

4.1

観るのはたぶん3回目。
1980年代にOSとかウイルスとかを題材にしてるって、今観たらスッと理解できるけど、当時はだいぶ斬新だったのではあるまいか。
刑事2人が帆場の転居先を辿るシーンが構図も音楽も雰
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地球はお祭り騒ぎ(2017年製作の映画)

3.7

鳥や虫たちのにぎやかな鳴き声のなか、定点カメラで撮られる単調なルーティン。
大田原愚豚舎作品は4本目だが、ようやくテイストがわかってきた。
役者としての監督の魅力も光る。あのしゃべりかたが好きだ。
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悪人伝(2018年製作の映画)

4.3

サイコパス殺人鬼 VS. 筋肉ヤクザ & はみだし刑事。
この魅力的な勢力図だけでやられた。
それぞれのキャラも魅力的だし、展開は小気味よく飽きさせないし、なによりきれいに着地しながらも溜飲が下がると
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アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)

4.0

『どくヤン!』という読書ヤンキー漫画で、オーデュボンの『アメリカの鳥類』という稀少本(時価12億円とか。なにそれ!)が強奪される実話を基にした映画があると知ったのが本作を観たきっかけ。
当事者たちが出
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