モノクロバージョン。コントラストが強すぎて目が痛い(白くてまぶしい)のと、白字の日本語字幕が見づらいこともあり、カラー版のほうが好き。
とはいえ作品自体は本当に文句のつけようがないほど完璧なので、何度>>続きを読む
シャブの売人、ケンとカズ。
タイトルもストーリーも登場人物も台詞も、これ以上ないほどミニマルでシンプル。
2人の雄弁な「目」がとてもよかった。
高校を中退し公衆浴場に就職した15の童貞が、ビッチ先輩に恋して暴走する話。
個人的に大好きな題材で面白かったのだが、なぜだろう、いつもはこういう恥ずかしいシーンでは「共感性羞恥」が発動してうわーっとな>>続きを読む
失敗とか苦労とかネガティブな時間を徹底的にカットし、矢継ぎ早の展開で一気に約100分を駆け抜ける潔さ。
ミュージカルシーンの演出はところどころディズニーっぽく感じた。
これは万人受けするよなあと思った>>続きを読む
点数が低いのでなんとなく躊躇していたが、ちゃんとカーテンも揺れていたし、無意味に怖いホラー要素もあって、全然悪くなかった。
あのCGもリアル。
後半のテンポが少し悪かった。
不倫カップルがひき逃げ殺人を犯すサスペンス。
展開もフラグもいい意味で教科書的な安心感。
フラメンコのリズムにのせて、各人のアップを早めのカットでつなぐシーンはヒッチコックのようだった。
それにしても>>続きを読む
ユジク阿佐ヶ谷の「台湾巨匠傑作選2018」にてパッケージ化されていない本作と『青春神話』を観る。
ハイヒールモモコみたいな仕事バリバリウーマン(ヤン・クイメイ)と、チャラいイケメン(チェン・チャオロン>>続きを読む
ユジク阿佐ヶ谷の「台湾巨匠傑作選2018」にてパッケージ化されていない本作と『愛情萬歳』を観る。
無軌道で奔放な若者たちに、内向的な童貞少年が間違った方法で果敢に接触をはかるのだが。
台詞が少なく心境>>続きを読む
不正に得た3000万円で女を買いまくり1年間で使い果たして自殺しようとする生真面目童貞のお話。
原作は山田風太郎の『棺の中の悦楽』。この「棺の中」というスコープが大事なのに、わざわざタイトルを変更した>>続きを読む
147分と長尺のため、中盤はちょっとだけだれたけど、あとはおおむねハイテンション。
OPクレジットに入るタイミングは非常に気持ちよく一気に脳汁でた。
後半の盛り上がりは尋常じゃなくたたみかけがすごい。>>続きを読む
『ミステリー作家90人のマイ・ベストミステリー映画 (小学館文庫)』で山田風太郎が面白いと言っていたので観た。
監督は『カサブランカ』のマイケル・カーティス。
クリミア戦争のバラクラヴァの戦いが元にな>>続きを読む
スペインを舞台に、改造ワゴン車(スパルタン号)でファーストフードを販売しているジャッキーとユンピョウが、美人スリ師のトラブルに巻き込まれていく。
探偵役のサモ・ハンがもじゃもじゃ頭のスーツ姿で、松田優>>続きを読む
まだシャマランがそれほど好きじゃない昔に観ていたので、なんとなく観直してみた。
シャマラン作品は観ているこっちが心配になるほどシンプルだ。
でも最初にパッと目につくキャッチーな構造は、たいてい見せかけ>>続きを読む
ラストのインパクトでは1に勝てないけど、それ以外はおおむね2のほうが面白かった。
エログロで不謹慎でポップな雰囲気は、少しまろやかになっている。
ジュリアン・ムーアのエロババア・フェロモンに酔った。>>続きを読む
映画撮影時のトラブルにあたふたと対応するスタッフらのシチュエーション・コメディ。
けっして新しいところはなく、むしろとても古風でベタな展開。
舞台設定や監督役の造形などそこここに『カメラを止めるな!』>>続きを読む
何を書いてもネタバレになるので、とりあえず観てくださいとしか言えないもどかしさ。
劇場での「わきぐあい」は、今までで最高だった。
前知識ゼロ、下調べナシでどぞ!
メモ:8/3 TOHOシネマズ日比谷>>続きを読む
153分があっという間だった。
ヴィルヌーヴの作品は本作も含め5本観たが、一番「おもしろかった」(一番「すばらしかった」のは『メッセージ』かなー)。
ただのサイコスリラーでは終わらない、半永久的に残り>>続きを読む
主人公くんちゃん(4歳男児)の声(上白石萌歌)がもう絶望的なまでの違和感で、最後まで馴染めなかった。
ディテールにこだわった美麗な作画はとてもよいのだが、ストーリーも演出も全体的にとっちらかっちゃって>>続きを読む
プールからやってきた「ストーリー」という名の海の精(ナーフ)を、アパートの住人らが救う物語。
みな自分が「守護者(ガーディアン)」「通訳」「ヒーラー」「ギルド」だと指名されても、本当に自分がそんな役割>>続きを読む
荒廃し噴火する島が舞台の前半はまあまあだったが、後半は狭く限定された空間になるため、全体として物語展開がスケールダウンしてしまうのがつらい。
アベンジャーズ版スパイダーマン。
ヴィランも極悪非道ではないし、さほど深刻にならない陽気で前向きな雰囲気と、主人公の鼻につかない適度な正義感がいい。
誕生秘話を「クモに噛まれた」の一言で終わらせるなど>>続きを読む
午前10時の映画祭にて4Kデジタル・リマスター版。
見直してみてやはり本作は『用心棒』の続篇であり、『用心棒』を観てからでないと、楽しさは1割減だと感じた(キャラ説明が省略された導入部分とか、ラストの>>続きを読む
数学の天才である姪を育てるキャプテン・アメリカ。
子役のマッケンナ・グレイスがかわいすぎる。前歯がないのもいい。
クリス・エヴァンスがアレとアレしたことを察したときに浮かべた、ニタ〜っとした、いやらし>>続きを読む
「午前十時の映画祭9」にて4Kデジタルリマスター版。
何回も観ているが、やはり高画質を劇場でとなると感慨もひとしお。
脚本のすばらしさは言うまでもないが、記憶と比べて、作品のおもしろさが三船敏郎の魅力>>続きを読む
前半のアフリカパート(部族・パリダカ)がきついけど、中盤のランエボのカーチェイス、後半のオランダ・ロッテルダムでのスタントは盛り上がる。
特にラストの2対1のカンフー対決は圧巻。
すごすぎてすごさがわ>>続きを読む
CGとなじませるためだとしてもちょっと画面が暗すぎる…。
全体的にテンポが悪いのだが、特に後半の間延びがひどすぎる…。
ファンムービーなので原作未読者はたぶんちんぷんかんぷんだと思う。
ダイヤモンドは>>続きを読む
出世欲の強いカメラ会社のリーマンが、美人ホステスと協力して、ライバル会社を出し抜き、外国との大口取引を成立させようと画策・奮闘する痛快コメディ。
なんといってもテンポが小気味よくって気持ちいい。
頭同>>続きを読む
点数低いし、VODではどこも配信してないし…とちょっと埋もれがちな本作だけど、主演がブライス・ダラス・ハワードで、ホアキン・フェニックスやシガニー・ウィーバーなんかも出てて出演陣は豪華。
内容も期待通>>続きを読む
再見だけどあまり覚えてなかった。
「木人」のアイデアとビジュアルがすばらしく本作はそれだけでも十分に成立する。
笑い少なめ(というか主人公は唖なのでいつもみたいな減らず口はない)なので、雰囲気はちょっ>>続きを読む
京都の遊郭の女将(田中絹代)とモダガの娘(久我美子)と若き医者の三角関係。
老女が恋に身悶える狂言「枕者狂(まくらものぐるい)」の滑稽をみなで笑うなか、女将が自分と重ね合わせ辛くなり劇場を飛び出るシー>>続きを読む
「登場人物がおしなべて口が悪い」ということ以外は、ヒーローものとして非常にオーソドックスなストーリー。
モリーナ・バッカリンのエロさが、作品に与えた安らぎは大きい。
新体操のように無駄に身体を回転させ>>続きを読む
冒頭からテンポとノリが喜八チック(ちなみに喜八も出演してる)でいいぞいいぞと見ているうちに、迷走、混乱の世界へ。
みんなクセが強いが、特に田中邦衛、財津一郎が最高。
内容も本当にめちゃくちゃで(緑魔子>>続きを読む
すべてのパラメータがカンストのパーフェクトヒューマンこと、とんかつ大将が主役の人情劇。大将は実家が金持ちで喧嘩が強くてイケメンで腕のいい医者で街中みんなからの人望も厚いバケモノなのである。
95分とい>>続きを読む
試写会にて鑑賞。
社会的モラルの欠如した疑似家族の絆を通して、現代ニッポンが抱える問題を浮き彫りにする。
テーマの同時代性がグサグサくるので、今観るべき作品。
パルムドール。
同じストップモーションアニメでも、ライカ制作の『KUBO』はすごすぎてCGアニメと言われてもわからないほどであったが、本作は逆ベクトル。つまりゲームに例えると前者は『鉄拳』、本作は『ストリートファイタ>>続きを読む
天保の上州にて藩内政治のごたごたに首をつっこむ無宿人。
飄々としながらも胸中では熱血漢の仲代達矢演じる弥源太のキャラ造形が魅力的。
武士に憧れる百姓出身の半次郎役である高橋悦史のユーモラスな演技がおも>>続きを読む