pakhtakorさんの映画レビュー・感想・評価

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ナチュラル(1984年製作の映画)

1.0

順風満帆のプレイヤーが謎の女に銃撃されて、月日が流れて再びフィールドに立ち…という展開で、ファンタジー!?と思ったけどどうもそういう映画ではなさそうで、私にはよくわからないお話でした。

霧の波止場(1938年製作の映画)

3.0

犬がかわいい映画。ザベルおじさんは義娘のネリーに欲情したり、ネリーに言い寄るガチ恋客を殺したりととんでもない奴なんだが、そんな自分の老醜を自覚していたのがやや切ない。
濃いめのキスシーンとか朝チュンと
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ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)

2.0

実話を題材としてフィクションに仕立てる手腕はまあ流石イーストウッドなのだが、サリー機長の最終的な潔白を知っているだけに、華々しい活躍の裏の苦悩に没入するのが難しい。
我々日本人は乃木将軍という悩めるヒ
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ペギー・スーの結婚(1986年製作の映画)

1.0

秀才のリチャードに絡んだり、文学青年のマイケルになびいたり、ペギー・スーは才能に惚れるタイプで、そこが周囲の友人とは見る目が違う、ということか?ミュージシャン志望の夫に対しても、なんとかして歌手として>>続きを読む

皇帝のいない八月(1978年製作の映画)

2.0

先週末に観たんだが、ちょうどこの映画が終わったところでスマホを開いたら、岸田総理襲撃の報に接した。映画自体は面白くなかったが、木村隆二とかいうテロリストのなり損ないに比べて、渡瀬恒彦はカッコよかったな>>続きを読む

ファイブ・イージー・ピーセス(1970年製作の映画)

1.0

これはダメな方のアメリカンニューシネマだなあ。
本筋と関係ないんだが、途中で出てくる2人組のヒッピーの片割れが物知らずで、蒸気(steam)とか雪解け(thaw)という言葉を知らないっぽかったんだが、
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仁義の墓場(1975年製作の映画)

2.0

あまりおもしろくなかった…。実録系ヤクザ映画の常である単なる歴史叙述を脱しようとしたのだろうが、それなら事実そのままの書物を読んだ方がよほど良い。これはただの偏見だが、深作的なバイオレンスですら、事実>>続きを読む

全身小説家(1994年製作の映画)

3.0

「作家は嘘を吐く」って物言いは世間に背を向けているようで、無頼を気取っているようで、なんとなくかっこよく響く。小説家本人が言うのなら尚更だ。そんな「全身小説家」たる井上光晴に女は憧れ弟子は集う。
しか
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あばよダチ公(1974年製作の映画)

2.0

野蛮な映画が好きなのでいい点数をつけようと思ったが、終盤にかけてアメリカンニューシネマっぽい雰囲気(他のレビューにも書いてあるね笑)が濃度を増していたにもかかわらずハッピーエンドで終わったのがおおいに>>続きを読む

裁かれるは善人のみ(2014年製作の映画)

2.0

大きなどんでん返しはなく、なんとなく物事が悪いほうへ悪いほうへと流れてゆく。『ラブレス』のほうが面白かったなあ。
聖書にはあまり興味がないのでそのあたりの長いセリフや問答は流し見程度。それにしてもロシ
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スーパーマリオ/魔界帝国の女神(1993年製作の映画)

3.0

バカ映画ではあるんだがおおむね良くつくられている(追記:他のコメントによれば、50億円かかっているそうで…)。配管工やキノコといった原作の設定の料理のしかたがよかった。マリオ・ルイージ兄弟の現場作業員>>続きを読む

動くな、死ね、甦れ!(1989年製作の映画)

2.0

ロシア・ソ連映画はやたら子供が死ぬ印象がある。死して英雄となったり、無垢だからこそ死んだり(恐ろしいことに、『ラブレス』では子供は完全に「消滅」してしまう)。
で、この作品ではクソガキのワレルカと天使
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春琴抄(1976年製作の映画)

2.0

あまりいい映画ではなかった。
百恵ちゃんの春琴は大事なところで聞き分けがよく、我が儘お嬢さんに毛が生えた程度の性格。大地震が起きて佐助とひしと抱き合うところなんかもベタベタ。そんな弱さを見せちゃあ佐助
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野火(1959年製作の映画)

3.0

田村一等兵が密林をゆく道中、敵兵の姿は見えないにもかかわらず、死は常に傍らにあった。南方戦線では日本軍の餓死者・戦病死者数が戦闘による死者数を上回ったという事実を踏まえれば、敵を介在させない死はある種>>続きを読む

キングダム(2019年製作の映画)

3.0

漂と政の二役を演じた吉沢亮は上手だったけど、何人かが言っているように主人公の信(山崎賢人)がちょっとよくない。あれじゃまるでその辺のクソ度胸のチンピラでしょう。せっかく壮大なシナ古代史を舞台にしてるん>>続きを読む

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年製作の映画)

2.0

 怪獣プロレスに100億点! みたいなネット上の声を前知識として観たのだが、怪獣映画素人にはよくわからんかった。確かに後半の格闘シーンは凄かったのだが、怪獣同士の取っ組み合いを魅力的に演出する技術はキ>>続きを読む

シンドバッド虎の目大冒険(1977年製作の映画)

1.0

 コング映画連続視聴からの流れで、ハリーハウゼンによるアニメーションを鑑賞。特撮技術は今みても色褪せない!とは必ずしも言えず、そのうえその技術を前提に物語が構成されているため、本来見せ場であろう場面で>>続きを読む

帝一の國(2017年製作の映画)

3.0

 映画の尺に合わせて原作からかなり省略されているが、それほど不自然な出来にはなっていない。美々子をめぐる一連の恋愛沙汰と後輩達が登場してからのあれこれが割愛されていて、その前後の展開がやや急であったと>>続きを読む

猿人ジョー・ヤング(1949年製作の映画)

2.0

このところコング映画を続けて観ているが、これは『キングコング』と『コングの復讐』の中間の出来。架空の島や生物は登場せず、前二作に比べてリアリズムに寄っている。
見世物にせよ格闘技にせよ、野生の興行化・
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コングの復讐(1933年製作の映画)

1.0

コング人気を当て込んで作られただけの映画に文句を言っても詮ないのだが、これはひどい。冒険ものなのにハラハラするシーンがあるわけでもなく、ヒロインもとくに美人ではない。そして最後、海中に沈みゆくコングの>>続きを読む

遠雷(1981年製作の映画)

3.0

北関東の文化的不毛さは結構好みなんだが、下品なDQN映画と言われれば反論できない(お見合いの後いきなりモーテルに連れ込むのには笑った)。ジョニー大倉の長い独白にしても、駆け落ちした二人にありがちな後日>>続きを読む

天国の門(1980年製作の映画)

3.0

チミノ&ウォーケンの作品なので観てみたけれど、どうにも長い。夕食後鑑賞していると寝入ってしまい、三回目の視聴でようやく最後まで通して観たという有様。
とはいえ単なる退屈映画とは一味違って、長いと感じる
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女囚701号 さそり(1972年製作の映画)

1.0

梶芽衣子教団の根本教典。梶芽衣子を初めて目にしたのは仁義なき戦いで、なんという美人がいることかと思ったものだが、該作を観て拍子抜けしたのが前回視聴したときの印象。記憶の中の彼女が美化されつつある中、再>>続きを読む

キング・コング(1933年製作の映画)

3.0

映画史的価値しかないかと思いきや存外楽しめた。若い女にロマンスをやらせりゃ大衆は喜ぶと、のっけから映画界裏話を明かし、コングの棲む絶海の孤島への航海。冒険を経てコングを生け捕り、持ち帰ってニューヨーク>>続きを読む

事件(1978年製作の映画)

2.0

大竹しのぶ、永島敏行、松坂慶子の主役級三人はよくないが、渡瀬恒彦や丹古母鬼馬二ら脇役がいい味を出している。
原作者の大岡昇平は姦通文学『武蔵野夫人』を書き、また『事件』の後には『姦通の記号学』で同様の
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バトル・ロワイアル(2000年製作の映画)

2.0

映画の間尺という制限があるとはいえ、登場人物ほぼ全員の設定が生きていた原作(とそれにほぼ忠実な漫画版)に比してぜんぜん物足りない。当時の惰弱な少年(私のことだが)は滝口か瀬戸、あるいは理想として三村、>>続きを読む

ソウ2(2005年製作の映画)

2.0

主人公の息子らが囚われている家の住所が237番地(これはフェイクだったのだが)で、この数字は『シャイニング』でニコルソンの息子ダニーが女に首を絞められたという部屋の番号でもある。奇しくも該作の息子の名>>続きを読む