Tさんの映画レビュー・感想・評価

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search/サーチ(2018年製作の映画)

4.0

全編パソコンの画面越しに展開するという制約の中、冒頭シーンで登場人物とその関係性を見せる演出がすごい。編集ってこういうことだよな。

パパの冷静さと情報処理能力が高過ぎる!
途中でやめて寝るつもりやっ
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異人たちとの夏(1988年製作の映画)

4.0

懐かしい夏、冷たいマンション。
現実と幻想の狭間に生きる浮遊感。

30年以上前の映画なのに、都会で働いて深夜近くに帰宅したときの孤独は今も変わらない。

コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

4.0

スタンダードサイズ、低い視点のショット、車から見上げる木々と木漏れ日。子どもの視点から描かれる悲しみと希望の物語。

ショーンとコットの関わり方がすごく良かった。ショーンも傷付いているはずだけど、コッ
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聖地には蜘蛛が巣を張る(2022年製作の映画)

4.0

観る者の頭の中にもどっしりと重たい蜘蛛の巣が張る。
正義と悪と選べない環境。その中でどう生きるのか。
アリ・アッバシはいつも、観客の脳ミソを直撃する映画を撮る。

アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

4.0

黒人作家=犯罪・貧困というテーマを期待される世の中で、エンタメ的に黒人が消費されている風潮に嫌気がさし、ペンネームを使い嘘の実録犯罪小説を出版社に送りつける。その小説がきっかけで物語は思いもしない方向>>続きを読む

ナイトブレーカーズ(2021年製作の映画)

3.0

クワイエットプレイス的な設定の短編ホラー。
電飾いっぱい付けて歩くビジュアルがよかった。
理由や目的が明確になった方が面白いのかな?

世界の終わりから(2023年製作の映画)

4.0

邦画でこんなSFを作れるんだという驚きと感動。
この世界は救うべきなのか?という繰り返される問いを否応なしに突きつけられる。

問題提起の先に一握りの希望を託された我々はどこへ向かうべきなのか。

2
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.5

フィルム撮影のニューヨーク🗽
ショウキと観たんだけど「この人何してはる人なん?」って言ってて笑った。
ほんまにこれがこの映画を表していて、やりたいことはこれでもかってくらい繰り返すのに何でこんなに好き
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そして僕は途方に暮れる(2022年製作の映画)

3.0

#マンホールもそうだったけどこれも少し変わった作りの映画。途中すごく面白かったし、撮影がよかった。

終盤はイライラしてどうだかなと思ったけれど。

ビニールハウス(2022年製作の映画)

4.0

社会派の映画なのかなあと難しい顔して観てたけど、中盤のあるアクションから映画の方向性がガラッと変わって肩の力を抜いて楽しくて観れた!

監督は本作が1作目の29歳とのこと。
今後にも期待!

パリタクシー(2022年製作の映画)

4.0

中洲大洋で「ニュー・シネマ・パラダイス」の翌々日。
せっかくの福岡旅行であったため他の映画館にも足を運びたいと思い、小倉昭和館へ電車で向かった。

この映画館は火災で全焼してしまったがクラウドファンデ
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ニュー・シネマ・パラダイス(1989年製作の映画)

4.0

閉館してしまう大洋映画劇場で『ニュー・シネマ・パラダイス』なんて最高過ぎる。切ないけれど。

歳の離れた友情って素敵だなあ。
ノスタルジーとセンチメンタル、、
映画はやはり人生だった。

機動戦士ガンダムSEED FREEDOM(2024年製作の映画)

4.0

初めてちゃんと毎週見たアニメが「ガンダムSEED」だったと思う。大人になった今その続編が劇場公開されることは嬉しい限り。

やっぱりラクスの言葉が最高なんだよなあ。
今回の敵はあんまり好きじゃなかった
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機動戦士ガンダムSEED スペシャルエディション 虚空の戦場(2019年製作の映画)

3.0

最新作公開に向けて総集編で復習。
ファーストガンダムを今語るなら、という感じで企画されたのかなあ。

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.0

最初の荒廃した街が最高。
でも森のパートはうとうとしてしまった。
色々ユダヤ的文脈があるのは解説動画等で知ったがそれだから何だって思ってしまう。
背景にパーソナルな価値観や社会的文脈が込められている映
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

5.0

フィルム撮影の柔らかい映像がこの物語の根幹と合致する見事さ。
度々挿入される夜景はデジタルじゃないからボヤけて見えるんだけど丸くなった光の粒が夜空の星のように見える。

高低差のある町をしきりに上り下
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関心領域(2023年製作の映画)

5.0

映画という表現でしか作りえない素晴らしい劇場体験。

アカデミー賞直前のイベントで鑑賞しました。この映画が音響賞を獲るのは間違いないし、世界的に戦争が身近なものになった今、一見平和な家庭を描写すること
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.5

弁護士がセクシー過ぎやしないか!
ミステリーというより夫婦関係とは何かということを描いた物語。
法廷物としてのスリリングはありつつ結婚しても親になっても一人の人間なんだということを赤裸々に語る。
同業
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魔女の宅急便(1989年製作の映画)

4.0

久しぶりにちゃんと観たけどとても面白かった。
疾走感のあるシーンの作画が凄いし主人公が社会に出て一歩踏み出すまでの成長譚として非常に良くできた脚本だった。
最後、魔法は取り戻してもジジの声は聞こえない
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

5.0

前作あまり乗れなかったんだけど2は展開早いし画的に最高のシーンがずっと続いて超面白かった!!

スターウォーズやん!それはそうなんだけど!本当に色んな作品の原点になった原作なんだな。

IMAXレーザ
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DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

5.0

ちょっと待って、阪神ファンのマフィアみたいなんおらんかった??!!!?開幕が待ち遠しすぎて見間違えた?!

いくつものジャンルを横断し回想録として落ち着いた精神状態で語られる構成により安心してワクワク
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FTL(原題)(2017年製作の映画)

3.0

YouTubeに落ちてた映画。
映像クオリティが非常に高い。パイロット版なのかな?なんでこうなったが全く分かんないけど。
DUSTというSFをたくさん作ってるスタジオ?なのかな?

ホワイト・ボイス(2018年製作の映画)

4.0

なんだこれ!めちゃめちゃ面白い。
このリアリティラインが絶妙。
資本主義を描いた映画でありながら一本踏み込む感じが映画ならではの面白さだよな。

今はなぜか吹替版がビデオマーケットとカンテレドーガだけ
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ハード・ターゲット(1993年製作の映画)

3.0

「貧乏人も退屈するんだ」

ヴァンダムこの髪型1番似合ってる!
ヤンシーバトラーもめちゃかわいい。
よくありそうな話なのに面白く観れるのはキャストの魅力と演出の外連味かなあ。

ヌラヌラ(2014年製作の映画)

2.0

びっくりした!映画館でなければオーストラリアのおばあさんのおっぱいを見る事なんてないから映画って面白い。
ただ、物語は意地悪であまり好きではなかった。
CMみたいな映画だよね。

マイベッド、ユアベッド(1998年製作の映画)

4.0

ほぼセリフがない映画でありながら饒舌に結婚という慣習を描く。
詳しいしきたり等は勉強不足ではあるが、観た印象だとあらかじめ決まった人と結婚する慣習のようだ。従って結婚して引っ越したものの車をバックでま
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グリーン・ブッシュ(2005年製作の映画)

5.0

アリススプリングスに実在するラジオ局CAAMAのある一夜を描いた物語。
貧困や差別に苦しむアボリジニたちに寄り添うため、ラジオを流す主人公。刑務所にいる家族・友・恋人に歌とメッセージを届ける。力強いメ
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フィンク 悠久の大地を駆ける(2018年製作の映画)

3.0

アリススプリングスで開催されているバイク耐久レースのドキュメンタリー映画。監督はウォーリック・ソーントンの息子デュラン・リバー。
若い世代の監督による、自分の生まれ育った場所を描いた重要な作品。

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ダム・マネー ウォール街を狙え!(2023年製作の映画)

3.0

実話として面白かったけど映像的カタルシス不足感も否めない。
綺麗にまとまっていて編集のリズムはよかったんだけど、キャットがこの投資を始める前の状況など家族の関係性等もう少し深掘りしてもよかったと思う。
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