パンケーキとペンギンさんの映画レビュー・感想・評価

パンケーキとペンギン

パンケーキとペンギン

百万円と苦虫女(2008年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

「言わないことが人間関係を続けるコツだと思っていたけど、結局何も言えない関係になっておしまいになる。私は人間関係から逃げていたんだ」「人は出会うために別れるんだ」
終盤、主人公がこんなことを言っていた
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.0

ボロアパートとスカイツリー、精魂込めてトイレ掃除にいそしむ主人公とバイトをサボる青年、ニコニコと木を眺める主人公と死んだ目でお弁当を食べる女性など、色々な対比で主人公の特異性が際立っていておもしろかっ>>続きを読む

枯れ葉(2023年製作の映画)

3.6

主人公は2人はとも日々を鬱々としていて親近感を持った。女性のほうは真面目そうな顔してお店のものを万引きして首になったり、ネットカフェ?の料金を値切ったり、「私は彼の妹なの…信仰上のね」と絶対ばれる嘘を>>続きを読む

こいびとのみつけかた(2023年製作の映画)

3.5

前半で描かれる2人の関係はとても微笑ましかった。他の人に話せば眉をひそめられるような発言をしても好意的に受け取ってくれるような人がいるっていうのはすごく羨ましく思ったし、お互いぴったりな相手に出会えて>>続きを読む

メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)

4.3

良い子だけど良い子すぎない等身大なうららちゃんと、懐が深くて乙女みたいにはしゃぐ姿が可愛らしい雪さん。私は2人のことが可愛くて応援したくなった。

見終わってすごくほっこりした気分になった。見る抗うつ
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リズと青い鳥(2018年製作の映画)

4.0

2人はお互いに友情よりも深い想いを抱いていたからこそ、「リズと青い鳥」の演奏や進路希望票をきっかけに近い将来別々の道を進むことになるであろう事実に気づいて不安定になってしまったんだろうか。まだ薄汚れた>>続きを読む

MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

3.8

タイムリープに気づく人が増えていく過程が面白くて好き。まだ気づいてない人に対してドヤ顔で未来予知してるところほんと笑った(特に部長へのプレゼンのところ)
でもただ笑えるだけじゃなくて、後半になるにつれ
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神は見返りを求める(2022年製作の映画)

3.0

胸糞悪かった。ゆりちゃんが田母神さんに冷たく当たり出した頃から、辛くて見ていられなかった。ほんと非常識な子だと思ったけど、自分も人から受けた親切を軽く見がちなところがあるんじゃないかと最近ちょうど考え>>続きを読む

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.2

ハラハラするシーンと心温まるシーンが交互にでてきて一瞬で2時間が過ぎた。
すずめがソウタを助けたい気持ちに説得力があったし、さらに無邪気なすずめの奥底にある母親に対する想いなどを知るうちに、どんどんす
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マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

4.0

大好きな親友をなくし、怒りと後悔に打ちひしがれる女性の話。回想シーンから、各々社会不適合的な性質を持っている2人が身を寄せ合うようにして生きていたのだということがわかった。こういう共依存の関係って尊い>>続きを読む

離ればなれになっても(2020年製作の映画)

3.0

最初は純愛かと思って見てたけど、途中から胸糞悪いことが多すぎてモヤモヤ。
パオロを裏切ったジュリオとジェンマが「友人に裏切られても俺がお前の立場なら許せると思う」「何でこうなったのか私にもわからないわ
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天使にラブ・ソングを2(1993年製作の映画)

3.8

デロリスのキャラが最高。前作とは打って変わって院長がデロリスを信頼してるところが良い。
荒れたクラスを立て直すっていうのはありがちなテーマだから前作の斬新さには敵わないけど、それでもすごく笑えたし、面
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.2

美紀に共感する人が多いのだろうけど、私もその一人。
特に自転車二人乗りのシーンが好きすぎた。内幸町周辺の無機質なビジネス街の様子と無邪気な友情の対比が切なくて温かくて素敵だと思った。

一方の華子はと
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天使にラブ・ソングを…(1992年製作の映画)

3.8

慣れない修道院生活において何かにつけて注意されっぱなしだった主人公が合唱団の指揮者を任されて才能発揮する話。最初に歌ってたブギウギ調の曲、めちゃくちゃよかった。
窮屈そうな場所でも自分なりの楽しみを見
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そばかす(2022年製作の映画)

4.5

誰にも恋愛感情を持てない(アセクシュアル)の女性の話。アセクシュアルでなくても、恋愛や結婚を持て囃す世間にうんざりしている人、何かしらのマイノリティー要素を持っていて周りから理解されずに悩んでいる人に>>続きを読む

ファイブ・デビルズ(2021年製作の映画)

3.5

娘さんはお母さんのことが大好きな可愛らしい子なんだけど、そもそもこの子がいなければジュリアがあの事件を起こすことはなかったんだよなぁ…。ラストシーンにはゾクッとした。この子もまたジュリアのように大変な>>続きを読む

言の葉の庭(2013年製作の映画)

3.0

やっぱり新海監督の作品は風景がとても美しい。雨の新宿御苑いいなぁ。
ただ、難点は感情移入がしづらいところ。女性が男性に走り寄ってハグをして、秦基博の感動的な音楽が流れる場面、なんか大袈裟で引いてしまっ
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秒速5センチメートル(2007年製作の映画)

3.0

さすが小学校時代図書室に籠もっていた文学少年なだけあって、主人公の独白は文学的でロマンティックだった。風景、ストーリー共にあまりに綺麗で、目の前をさらさら流れていく感じだった。感情移入しづらかったのが>>続きを読む

そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)

5.0

小説も傑作だったけど映画も最高だった。
映画では小説と違って、時系列をシャッフルしたり×××(伏せ字)を意図的に変えることでミスリードを誘う仕組みになっていた。そのおかげで、途中ですべてが繋がったとき
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母性(2022年製作の映画)

4.0

お嬢様育ちのルミ子は母親のことが大好きで、娘のさやかが生まれてからも母親のことが一番大切だった。娘のさやかは母から愛されたいと願って母に笑顔を向けるが母から愛が向けられることはついになかった。

母性
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僕のワンダフル・ジャーニー(2019年製作の映画)

3.5

何度も生まれ変わって、家族を守り続けるわんこのお話。忠誠心がすごい。こんなに想われてCJは幸せ者だな。

君の名は。(2016年製作の映画)

4.0

三葉が隕石の犠牲になったことが判明するシーンがとてもつらい。でも、タイムリープで1つの町を救うって夢があるなぁ。そんなことがもし可能なら、過去の戦争とか災害とか全部無くしたい。

サマータイムマシン・ブルース(2005年製作の映画)

3.8

「四畳半タイムマシンブルース」を観たあとに鑑賞。
「四畳半〜」がいかにこの映画に忠実に作られてるかがわかって面白かった。リモコンのくだり、銭湯「オアシス」、ケチャの功績、田村くんの声…などなど。この映
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四畳半タイムマシンブルース(2022年製作の映画)

4.0

アニメと同様、各々のキャラが立っていて面白い。せっかくタイムマシーンを手に入れたのに、クーラーのリモコン云々で大騒ぎするスケールの小ささも逆に面白かった。最後、明石さんが時間を本に例える場面にちょっと>>続きを読む

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

3.5

おしゃれで面白そうな雰囲気を醸し出してるけど、淡々としたナレーションだけで話が進むので内容があまり頭に入ってこなかった。
「どのシーンも絵になる〜!ポスターにして家に飾りたい〜!」と思いながらストーリ
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夜は短し歩けよ乙女(2017年製作の映画)

3.9

独特でポップなファンタジー。登場人物や用語などが四畳半神話大系と共通しているからそっちを見てから本作を見たほうがより楽しめそうだと思った。
ラスト数分、黒髪の乙女が先輩のもとへたどり着くまでの展開に惹
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よだかの片想い(2022年製作の映画)

3.9

アイコがアザを消すことを躊躇していること、今までアザを化粧で無理に隠そうとしていなかったこと等から考えると、アイコは自分のアザにある意味誇りを持っていたんじゃないかと思う。もちろんアザのせいで悲しい思>>続きを読む

海街diary(2015年製作の映画)

3.9

鎌倉の美しさと家族の温かさを感じる映画。4姉妹で共同生活、楽しそうだなぁ。すずも、気を遣いながらも少しずつ心をひらいていっていて微笑ましかった。

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.9

鏡の向こうの世界が実在に変化して、自分がそれに同化して…不思議でおしゃれな世界観にわくわく。でも、60年代のサンディの世界が徐々に日常生活に侵食してくるのが恐ろしかった…後半ほぼ幻覚の世界で、ずっと夢>>続きを読む

靴ひものロンド(2020年製作の映画)

3.5

最初、旦那さんがやばい人なのかと思ったら奥さんも相当やばい人だった。家族に関心を持たず外で浮気ばかりしている旦那さんと、精神不安定な奥さん、そしてそんな状況に対して不満1つ言わない子どもたち。子どもた>>続きを読む

川っぺりムコリッタ(2021年製作の映画)

3.7

主人公は精神年齢が幼く、生死の狭間を漂っている感じがして、見てるとすごく不穏な気持ちになった。そんな陰鬱な雰囲気を空気の読めない島田さんが和ませていく。図々しいと言われがちな島田さんだけど、彼自身にも>>続きを読む

この世界の(さらにいくつもの)片隅に(2019年製作の映画)

4.0

前作よりもリンとの三角関係がしっかり描かれていたので、戦争を描いた作品ではあるものの恋愛映画っぽさが増していた。
個人的には、ところどころ謎があって想像の余地が残されていた前作のほうが好みだったけど、
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わたしは最悪。(2021年製作の映画)

3.0

私小説をそのまま映像化したような映画で、特別な事件も盛り上がりもない。1番の盛り上がり(?)が主人公が薬物で幻覚を見たシーンっていうのはちょっと…。せめて主人公に共感できればよかったんだけどそれもでき>>続きを読む

星の子(2020年製作の映画)

3.6

最後、3人で同じ流れ星を見ることができないシーンは、今後ちひろが両親とは別の道に進むという暗示なのかな?と思った。今はただ気持ちが揺れているちひろだけど、もうしばらくたてばお姉ちゃんと同じように両親と>>続きを読む

ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

3.9

主人公のオギーは幼いのに達観してて偉い。初日からいじめを受けてそのまま病んでしまう子と、オギーのように後から挽回していける子と、何が違うんだろう?本人の強さもあると思うけど、多分家族のサポートが大きい>>続きを読む

インターンシップ(2013年製作の映画)

3.8

行動力とコミュ力さえ何だって出来る!というような話。技術力のなさを口の上手さだけで誤魔化そうとする主人公たちにイラッとする場面もあった。でも、仲の悪かったチームを1つにまとめたり、営業対決で他チームを>>続きを読む