チューヤッソさんの映画レビュー・感想・評価

チューヤッソ

チューヤッソ

マイ・オールド・アス ~2人のワタシ~(2024年製作の映画)

3.8

愛とモラトリアムをテーマに
レズビアン、タイムトラベル、幻覚キノコ etc
2020年代の世相をコンパクトに
反映した良作だった。

2人のエリオットの想いの交錯が
テンポ良く描かれていてサクッと観れ
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

3.3

先月、大阪万博に訪れた際の印象的な
パビリオンの一つにヨルダン館があった。

映画の撮影地として有名な世界遺産である
月の砂漠 “ワディラム“ から22トンもの
砂を運び込み、擬似砂漠を体験できるのを
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キングダム2 遥かなる大地へ(2022年製作の映画)

3.8

キングダム2作目。

前作よりストーリー、描写とも
骨太に仕上がっていて、
もはや原作のダイジェストとは言えなかった。

新キャラが多く登場する中で、やはり羌瘣。
清野菜奈さんがあの特徴的な眼を
完全
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キングダム(2019年製作の映画)

3.7

原作は10年ぐらい前に
出張先のホテル近くの漫画喫茶で
深夜の一気読み。
1日では到底時間が足らず、
夜な夜な通うほどにはハマっていたが、
その後のアニメや実写版には
手を出していなかった。

少し前
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国宝(2025年製作の映画)

4.6

皆様方のレビューから星4.0以下は
想像できなかったとは言え、

(鑑賞前)
いやいや、簡単に世間に迎合しないぞ!
(鑑賞後)
いやはや、感嘆にひれ伏すしかないぞ...

圧巻でございやした m(_
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凱里ブルース(2015年製作の映画)

4.3

鬼才と呼ばれる中国の監督作を初鑑賞。

主人公と一緒に、ずっと霧がかった
異世界を旅する夢のような、
どこか不思議でどこか独特な世界観を持つ
作品だった。

皆様のレビューを拝見すると、
タルコフスキ
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君は放課後インソムニア(2023年製作の映画)

3.3

原作、アニメともに面白かった記憶があったが
途中からストーリーに覚えがなく、
どうやら記憶違いで
途中離脱していたことに気がついた。

本編は最後まで鑑賞したが、
森七菜と奥平大兼。
主演2人のナチュ
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サイコ・ゴアマン(2020年製作の映画)

3.5

サイコ•ゴアマンではなく
サイコ•ミミだった。

あまりにクソガキ度合いが過ぎて
最初は引いてたけれど、最後までブレない
その傍若無人っぷりに気付いたら
FAN目線で観ているMな自分が怖かった。

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フィッシュストーリー(2009年製作の映画)

3.9

原作は手元にあるが、“アヒルと鴨の...“
同様、内容を全く覚えていなかった。。。

前作の轍を踏まえて、伊坂作品ということを
あまり考えずに観てみると、
YES!
面白い!!

時間軸が違う世界が
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アヒルと鴨のコインロッカー(2006年製作の映画)

3.4

原作は手元にあるが、
内容を全く覚えていなかった...
ので、途中のトリックにも普通に驚いた。

極めて良く出来たストーリーだし、
濱田岳、瑛太、松田龍平、そして岡田将生の
若かりし頃を拝めたのも良か
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セバスチャン・サルガド 地球へのラブレター(2014年製作の映画)

4.0

“神の眼“を持つ写真家
セバスチャン•サルガドが先日亡くなった。

正直、彼のことは存じ上げなかったが、
ヴィム•ヴェンダースが監督を務める
半自伝的作品ということでも興味を持ち鑑賞。

実際に写真展
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私をくいとめて(2020年製作の映画)

4.0

原作未読だけど、綿矢りさ臭が
プンプンと漂う作品であり、
のんの拗らせ劇場でもあった。

温泉施設でのくだり。
“勝手にふるえてろ“での松岡茉優の
「FU◯K!」も響いたけど、
空気を一変させるAへの
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トムボーイ(2011年製作の映画)

4.1

セリーヌ•シアマ作品は
 “燃ゆる女の肖像“
 “秘密の森の、その向こう“
に続き3作目となるが、
1番印象的な作品だった。

Tomboy = おてんば娘
監督自身がLGBTQということもあり、
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ベルリン・天使の詩 4K レストア版(1987年製作の映画)

3.9

“子供は子供だった頃
 腕をぶらぶらさせて歩いた
 小川は川になればいいのに
 川は急流になればいいのに
 水たまりは海になればいいのにと“

ノーベル文学賞を受賞した
オーストラリアの詩人、
ペータ
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運命じゃない人(2004年製作の映画)

4.0

“鍵泥棒のメソッド“が面白かったので
この監督の他作品を観ようと思ったのが、
かれこれ10年以上前になるのか...

満を持して?鑑賞した本作。
“カメラを止めるな“や“パルプフィクション“
そして最
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なんで僕だけ(2014年製作の映画)

3.5

小学生あるあると言えばそうなんだけれど、
あまりに描写がリアルで心苦しくなった。

くっついては離れて
離れてはくっついて

あの時はあの時でしんどかったけれど、
本質的な部分って大きくなった今でも
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トゥルボウ(2012年製作の映画)

3.0

トゥルボウの収穫ショート

よくわからんかったけど、
“煩頭“よりは面白かった。 

主人公がトゥルボウ同様、
少し気持ち悪かった。

鑑賞後、何となくチンアナゴの動画を見た。
トゥルボウ同様、食べた
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煩頭(2010年製作の映画)

2.5

迷子になった⚫️が家?
に帰るまでのショート

よくわからんかったけど、
勝手に“GANTZ“のオマージュ
と思って観ていた。

ランドル(😺オス5歳)が
ずっと⚫️に興奮してた...

マイ・インターン(2015年製作の映画)

4.2

日曜日か、出来れば長期休暇の最終日に
観ようと酢豚のパイナップルのように
残しておいた本作。

アン•ハサウェイ×デニーロということで
美味しいのはわかっていたが、

「年の功が若さに勝る」

特典映
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審判(2019年製作の映画)

3.5

面接を通じて人間の本質について
審判する内容。
星新一のショートショートを彷彿とさせる
メッセージ性の強い作品だった。

仕事でたまに面接を行う身としては
この面接官に対し不快感しかないが、
とりあえ
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君が生きた証(2014年製作の映画)

4.0

シンプルにジョシュが作った楽曲が
素晴らしかった。

“The Flaming Lips“や“Wilco“といった
私の大好きなUSインディーロックの系譜。
なのでなおさら
こんな名曲が書けるのになぜ
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ちはやふる ー結びー(2018年製作の映画)

4.4

“集大成“

とはこのような作品のことを言うのだろう。
兎に角、全てが素晴らしかった。

驚いたことに2作目まではハマらなかった
広瀬すずの千早が2年の時を経て
原作とピタッと重なると共に
最初に抱い
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ちはやふる 下の句(2016年製作の映画)

4.0

1作目を超えてきた。

理由=松岡茉優

原作の詩暢とイメージ違ったけれど、
松岡茉優流の詩暢の解釈。
広瀬すずの千早同様、いい方向に
イメージがアップデートされた。

部のメンバーも貫禄が出てきて
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ちはやふる 上の句(2016年製作の映画)

3.9

小学生の頃、百人一首を覚えさせられた。
最初は嫌だったけれども、
覚えれば覚えるだけ取れる札が
増えていくのが楽しく、
気付いたら自発的に
百首覚えるぐらいハマっていた。

原作も随分と昔に一気見。
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テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

3.9

どんどん泥沼にハマっていくのとは裏腹に
どんどん心のモヤモヤが晴れていくような
そんな不思議で爽快なロードムービー。

主演2人の熱演は勿論だけれども
ブラピの爽やかさと肉体美が異常。
落ちない?堕ち
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幸ラーメン(2021年製作の映画)

2.4

辛ラーメンのPR動画?

辛さ控えめの薄口な内容で
辛ラーメンは好きだけど
特に食べたくはならんかった😅

元尼神インターの誠子!
と思って観てたら違うのね...

因みに辛ラーメンは袋麺の方が
美味
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あんのこと(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

ウォッチリストの奥にずっと眠りっぱなし。
このままでは観る機会がないなと思い
再生ボタンを押した。

河合優実さんの眼が今まで以上に魔眼だった。
“ナミビアの砂漠“のカナのような目線。
一体何を見てい
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ザ・ビーチ(2000年製作の映画)

4.0

本作が公開される1年前にロケ地である
タイのピピ島を訪れていた。

その当時から“楽園“と呼ばれており、
ある程度、観光地化はされていたものの
圧倒的な海の透明度と
気持ち悪いぐらいの海洋生物の多さ、
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

3.8

もうちょっと思い出すために続けて2周した。

何といってもキャストが印象的。

池松壮亮さんと伊藤沙莉さんは
実際に付き合っててもいいし、
河合優実さんのダンスも流石のキレ。

尾崎世界観はミュージシ
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わたしは金正男を殺してない(2020年製作の映画)

4.3

3度目の衝撃だった

1度目
金正男が胖熊
(パン•シオン。太った人という意味)
という偽名で日本に密入国して
ディズニーランドへ行こうとした時。
衝撃と共にこれはリーダーの器ではないと
確信した。同
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ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

3.8

予想以上に日本愛が滲み出ていた。

今でこそ、訪日外国人が激増し、
海外youtuberのリアルな日本の配信から
世界と日本の感覚のギャップが
縮まっているのをひしひしと感じるけれど、
公開時の200
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.9

この歳になって、
恋愛モノをよく観るようになった。

本作のような出会いはあれど、
それが恋に発展したケースはなかったな。
ただ、
趣味が合う異性との会話はとても楽しく、
何かが始まる予感でドキドキし
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ロブスター(2015年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

奇天烈なようで、愛とはなんぞや?
を真面目に問うた作品だった。

ロブスターには
“運命の人“という意味があるらしい。

見た目への拘り、近視、
目に対する共通項を相手に見出して
カップルになろうとは
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太陽を盗んだ男(1979年製作の映画)

4.1

小学生の頃、クラスの学芸会で
“超ウルトラ•グレートデリシャス•
 ワンダフルSF戦争だよ〜ん!“
というドタバタ劇を披露した。

色々と盛り込んだあげく、最後は
敵だか何だかをバシバシしばきまくって
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ZOO(1985年製作の映画)

3.7

独特が過ぎる世界観!
シンメトリーに美しさの極致を見出し、
それを追い求める人達のカルトコントだった。

全裸(下半身露出)やら
腐敗していく動物の死体やら、
グロ要素強めの映像と
それを助長し繰り返
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スカジャン・カンフー(2025年製作の映画)

3.5

“ベビわる“の延長上、
伊澤彩織さん目当てで観た。

見た目の雰囲気全然違うし、何か可愛いぞ。
けどやっぱりアクションシーンイイね👍

役者としての喜矢武さんのアクションや
世代ではないけど、
武田鉄
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