大好きなドキュメンタリーの続編。前作でも触れられていた、美術館にコレクションを寄付していくプロジェクトの経過とその後という感じ。老いていくことでハーブは次第に喋らなくなっていき、前作とは様子が違う。亡>>続きを読む
今もアイルランドと北アイルランド、そして宗教的な分断が続くアイルランドのゾンビホラー。ゾンビを「治療」して、元ゾンビの人の社会復帰を目指すが、脅威とみなされそれはなかなか上手くいかない。感染者は虐待も>>続きを読む
こういう女性がクローズアップされる事件はたいてい性暴力が深く絡んでるけれど、これもそうで、身分を偽り「名前のない」まま、世の中から存在を消すのは苦しかったろうと想像する。
毒親被害者の話。なんていうか、立場の弱い人は声も小さく、出すこともできないという話だった。当然だけど、稲垣吾郎歌うまいね。
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岩井俊二を思い出させる光の中の映画。(この言い方自体が奥山監督に申し訳ないかもしれないけど)
マッチョなアイスホッケーから、アイスダンスへというフェミ的な話かと思いきや、ただ、3人が好きなことをしてい>>続きを読む
やっぱり好きだなこれ。公開当時見たものがまた配信に来てて嬉しかった。
コロンビアという内戦が続く不安定な国の田舎で花を売って暮らす17際の主人公が麻薬の運び屋になる。けれど妊娠している、というもの。き>>続きを読む
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こういう自分勝手な人は現実では珍しくない。知り合いが死んだ、その前日に話した、とても辛い。という深刻な相談を聞きながらカナは周りの話が気になる。どこか行く?とホストに友達を押し付け、男とデート。そして>>続きを読む
当時本当に革命的だったブラックベリー。パワハラCEOのおかげでやる気になるし、納期も守るオタクたちがおもしろかった。みんなAppleに転職できたらいいな。
よかった。『侍女の物語』を少しアレンジしたような設定で、「自分が報われなかった恨みがわすれられない」という想いとマザコンが魔合体するとこうなってしまうという話。スタントウーマンになりたい妹が、姉の結婚>>続きを読む
ワイズマンは政治信条を明らかにしていないが、この作品は「その時誰が大統領だったか」をこちらに問いかける作り。市長はこの役所にいろんな人が働いていること(人種、性的嗜好)を誇りに思っているような言葉が端>>続きを読む
おもしろかった。童貞喪失というコンプレックスは処女も同じで、そのこと自体がそもそも荒廃した価値観だなという話だった。誰にでも言えない話、を抱えて生きるのはしんどい。そのまま人は死んでいく。
本が素晴らしい。ミステリーになっていて、爆弾犯を見つけるというものだけれど、とにかく現場の「末端の」人間はもうできることはなく食いつぶされて行くという残酷さをよく描いていた。末端の人間は何も語れず死ん>>続きを読む
最高にかっこいいOP、光学迷彩はそのまあま。(シースルーでなんか分からんネオン模様は今の服のトレンドとも言える)ここまで基本知識が必要な作品も珍しいし、乳首を強調するが、別にフェティッシュじゃないとこ>>続きを読む
不穏さに満ちてて結構好き。結局人間はロボットに労働力で負ける。現在もAIで負けそう。
こんなフォーマットだけきまってる作品を撮らされるフィンチャーが気の毒になる。なんで2の時の子供を殺したのかマジ許せん。
過去の自分のような女の子を救いに行くことで、己をケアする、PTSD、ベトナム帰還兵への話だった。
「ナチスの手から美術品を取り戻せ!」という話なんだけど、途中「ヒトラーは人命より美術を大事にする(俺らはそんなことないよ!)」という旨のセリフと描写が満載だが、イスラエルに多大な資金援助をしているアメ>>続きを読む
小津が大好きだというヴィム・ヴェンダース監督が日常の話をやろうとしたのだろうけれど、この「日常」は「現実感のない非日常」で、主人公が使っているのも100均のほうきとちりとりとかではないし、家具も木のも>>続きを読む
これって調査報道だからスッキリしなくて当たり前だけど、本当にやるせなく、同調圧力で事実は変わるという見本でもある。そう思うと関東大震災のときの朝鮮人虐殺とかありましたよね、と思ったりする。再審請求がこ>>続きを読む
『フォール・ガイ』、ハリウッドスタント俳優という、今まで映画の中で「名前があるけど“使い捨て”の人たち」の物語だし、個人的には『オール・ニード・イズ・キル』で、セクシーなことをさせられていたエミリー・>>続きを読む
良かった。tixic positivityに満ちた作品で、主人公の男は「色々分かって入る」のに、どこか楽観的に見える。戦争と言うものが凄惨なので、楽観的にしなければ精神を保てなかったのだろう。こうやっ>>続きを読む
めちゃよかった。日本でも『透明なゆりかご』『コウノトリ』があるけど(『コウノトリ』は未見)、「助産師から患者を見る心温まる話」でも「助産師での成長物語り」でもなく、ただそこには「淡々と」仕事をこなさな>>続きを読む
80年代のエイズパニックの時、ゲイの人は生きるのが大変だった。と言う話が『美と殺戮のすべて』でも出てきたので鑑賞。感染症なのに、「ゲイへの罰」と言う風潮が強かったこととか、対策のための予算がつかず、手>>続きを読む
戦争と言うのが、建前上は「正義のために悪を倒す」もので、その帳尻合わせに行われたのが「東京裁判」だったという印象を受けた。崖から飛び降りる女性とか、マンハッタン計画でのキノコ雲の様子、絞首刑のショッキ>>続きを読む
よかった。マッチョなスポーツ、レスリングに憧れ、選手を拘束、支配、依存することをしようとしたけれど、失敗。音、間、空間のぼやけ、いろんなものを使って、とにかく空疎さが描かれていた。
内向的な主人公が恋により変わっていくという王道のラブロマンスなんだけれど、ポップに死に取り憑かれていたり、ところどころシュールでおもしろかった。変わるのは簡単ではないという表現も良かった。
よかった。不安なあまりがんじがらめになる様子とか、大人の社会に迎合することは自己が喪失していくこととかも描かれており、皮肉もあって楽しめた。
社会問題に何も切り込まない、間違いない駄作。安田顕が塗っていたリップクリームがどこのものだったのか気になったのと、「手ぶらで」案件。
資本主義へのアンチテーゼ多めの前作から、アナーキストへの道と副題がつきそうな今作。言ったことを二転三転し、約束を守らない大統領はまさに独裁国家の象徴。自国とめちゃかぶるのでしんみりした。
Dick inside herのギャグを「ディキンズサイダー」と言わせるギャグとか、日本の下ネタに辟易してたけど、ほんとどこでもあるなと。反乱を起こす前にお前らなんとかせいよという映画で楽しめた。
こんなバトロワみたいな話だと知らなかった。ところどころハイテクで近未来感があるのに、人はずっと他罰的なんだな。
『オオカミの家』モチーフになった、コロニア・ディグニダで暮らす人々の物語。どこも同じなのだけれど、性犯罪者は必要な情報を与えず性犯罪に及ぶということが分かる作品だった。直接的な描写は無いけれど、子ども>>続きを読む
大好きな乳母が国に帰ってしまい、寂しいクレオが会いにいく物語。アニメを交えてクレオのまだやわらかな心情を表現していってよかった。子供がえりとか、乳母にも子供がいて、その子の複雑な心境とか、出稼ぎとか、>>続きを読む
楽しめた!有名な「アポロ11号の月面着立映像は捏造」という陰謀論を「勝った」アメリカが「ソ連はアホ」とフィクション映画にしていく。女性の登用がここまで積極的だった現実を望むけれど、どうだったんだろう。
『コール』『サーチ』のような「ここだけで繋がっている」スリラー。主人公の体力すげーなというトンチンカンな感想を持ったけれど、ほどほどに楽しめた。