蜘蛛マンさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

蜘蛛マン

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クリーピー 偽りの隣人(2016年製作の映画)

3.5

ずーっとなにかが起きそうな緊張感があって、不気味で不穏な雰囲気作りの巧みさはさすが黒沢清監督なんだけど、雰囲気ではない理屈部分でどうにも納得がいかないのは辛い。
主人公も警察も、色々間違えすぎでしょと
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ザ・インタープリター(2005年製作の映画)

3.8

その展開無理あるんじゃない?とか随所に茶々を入れつつも、結局最後まできっちり楽しめるやつだった。
そもそも社会派サスペンスって好きで、しかも国連が舞台とか、かなりそそる。

テーマの一つであろう言語や
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もう終わりにしよう。(2020年製作の映画)

3.6

こういう不条理意味不明系は肩の力抜いて観るとけっこうおもろい。
無論ぜんぜん意味は分からなかったけど、後から考察サイトみて、へぇ〜ってなるのもまたいとおかし。

ただ、もう少し起伏があった方が好きかな
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ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)

3.4

ヤギはかなり面白かったです。
ゼウスのビジュアルもなかなか。
でもそれだけかなあ。

ひたすら絵面を眺めてる感じで、目は楽しいんだけど、なんかワクワクもドキドキもしないというか。
最近マーベル熱の冷め
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グレイマン(2022年製作の映画)

3.9

正しいお金の注ぎ込み方をしている王道スパイアクション。
全てのアクションシーンのクォリティが高く、主要キャスト3人もすごく良い。
特にチョビヒゲキャプテンアメリカの絶妙なカッコ悪さに痺れた。
映画館で
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こちらあみ子(2022年製作の映画)

4.0

原作者今村夏子さんの小説が大好きで、特にこの「こちらあみ子」はデビュー作にして最高傑作だと思ってます。
まさかの映画化と聞いて期待半分不安半分で観に行ったけれど、再現度が高く、原作が大切にしている(と
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.3

今さら観た!
問答無用のど真ん中ストレートみたいな映画。
ストーリーに目新しさはまったくないのに、これっぽっちも飽きさせない人間ドラマとスカイアクションの畳み掛け方がすごい。
時代が変わっても、人がド
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イコライザー(2014年製作の映画)

3.7

むちゃくちゃ強いイコライザー。
特殊能力なし、普通の人間版のヒーローものって感じ。
ストーリーもシンプルな勧善懲悪でなかなかの爽快感。
ワクワクしながら観れました。

火口のふたり(2019年製作の映画)

3.6

なにげにキネマ旬報2019年第一位&主演女優賞。
なんかエロいっていうより、ドラマ性薄めな性欲に溺れる二人を、温かく見守ってしまう感じだった。
自然災害に社会が正面から対峙するなか、脱社会的に性的関係
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.0

すごい硬派なSF。
ゆったりどっしり構えたこの大物スペクタクル感、かなり好きです。

ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

4.1

是枝監督の優しさが胸に沁みる。
厳しい社会の、特にその周縁を生きる人々への、全面的な肯定に満ち溢れている。
ベタなんだけど、結局人間は助け合い繋がり合うことで、はじめて生きていくことができるんだと改め
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バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

3.9

思わせぶりなセリフやメタファー祭りって意味で村上春樹感がとてもよく表現できていると思うし、思考を促すストーリーも好きでした。

ミステリーやサスペンスは文法や型がどうしてもあって、その枠組みのなかで基
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レミニセンス(2021年製作の映画)

2.3

隅々まで失敗しくさっている大作SF。
登場人物全員が一人芝居しているようで誰にも感情移入できない。
展開もオチも随分ミクロだな?水没した都市と記憶探索みたいな広めなSF世界用意しといてそれはないでしょ
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無頼(2020年製作の映画)

3.5

ものすごく平和なヤクザ映画だった。
もはや観てて和むレベル。穏健派ゴッドファーザー。
それはそれでアリなんだけど、いまどきヤクザを全面的に肯定してるような作品を作っちゃうあたり、井筒監督らしいなと思っ
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カリートの道(1993年製作の映画)

4.0

ドラマ作りとそれを引き立てる演出が濃厚で、ザ・映画って感じ。いかにも90年代だと思う。

アル・パチーノ、単純にめちゃくちゃカッコいい。髭生やすとなんかロバートダウニーJr.に似てるなあ。
死の危険を
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真実の行方(1996年製作の映画)

3.9

往年の名作的なオーラがすごい。
節度ある落ち着いた雰囲気と、適度に浮き沈みのある安定した物語運びから、一転して落差のあるラストへと導かれるお見事な脚本。
エドワード•ノートンはこの頃から既にヤバいやつ
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死刑にいたる病(2022年製作の映画)

3.3

主人公が阿呆な映画はどうやっても作品に入り込めないんですよね。
岡田健史の自尊心だけ高い鬱屈したコミュ症かつ愚鈍ぶりにイライラしました。まあそれって役作り的には成功してるってことなのかもしれないけど。
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グッバイ、リチャード!(2018年製作の映画)

3.6

ジョニー・デップにはずっと観ていたい天性の魅力みたいなものがあるなあって改めて思う。
テーマ的にはけっこう深刻で、どんな落としどころを監督が用意してるのか興味深く見守っていたけど、まあなんというか、と
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

4.0

全体的に好感度高し。
この「シン」シリーズって要は過去作品の現代的アップデートってことだと思うんだけど、普遍的なものは作品の核として変わらずキープしたうえで、現代特有の社会性やリアリティみたいなものも
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アイデンティティー(2003年製作の映画)

4.1

なんか普通のシンプルな名作を久しぶりに観た気がする。
ベタなクローズドサークルの時点でワクワクが止まならかったけど、ラストのオチの素晴らしい切れ味に全身から血が吹き出そうだった。
この内容を90分にま
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ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

3.5

いやいや、大好きなワンダちゃんになにしてくれてんの??
っていうのがなによりもまず第1の感想。ワンダビジョン観てないからあまりの変貌ぶりについて行けませんでした。なにげにDisney+加入してない人に
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リトル・シングス(2021年製作の映画)

3.2

モービウス観た直後にモービウスよりも悪そうなジャレット・レトーに会えた😂
うーん、相変わらず雰囲気あるなあ。
ただ華があるのはジャレット・レトーの顔面だけで、作品としては総じて地味ですね。
猟奇殺人的
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モービウス(2022年製作の映画)

3.5

みんなドクターストレンジを観ているなか、そろそろ公開終わっちゃいそうなことを危惧してあえてのモービウス投入。
もうね、劇場でmarvel観るのはお勤めであり義務なんですよ。本作ばかりは一向に観たくなら
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ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

3.8

何も考えずにストレスフリーで観れて、なかなか爽快。
適度なグロもブラックユーモアも風変わりなキャラクターたちも好きでした。特に絶妙にキモい脇役のイタチが個人的に推し。

ヒーロー映画量産時代にあって、
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蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

4.0

世界が鳴っている。世界は音楽で満ちている。あなたが世界を鳴らすのよ。
みたいなセリフに象徴されるように、全編通じて音楽に重心を置いた作品。

特にコンクールの演奏シーンは音楽的感性皆無の自分でも鳥肌も
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街の上で(2019年製作の映画)

4.1

なんだろう、ずーっとぼんやりと観ていたい優しげな面白さがあった。
主演の若葉さん含め、登場人物のリアルさと平穏さの賜物かな。
下北ぜんぜん行かないけど、なるほど、これが下北かあって勝手に納得した。
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朝が来る(2020年製作の映画)

4.2

素晴らしい映画で、何度も胸が震えるような場面があった。
登場人物たちの表情、感情、言葉、行動にともかくリアリティがある。監督の徹底した演出と俳優の実力が背景にあるんだと思うし、だからドラマにも説得力が
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ひとよ(2019年製作の映画)

3.7

俳優陣の力が際立つ作品でした。演技って意味でも存在感って意味でも。佐藤健、男でも惚れてしまうカッコ良さですね。そして松岡茉優には普通に引き続き惚れてます。

内容は白石監督らしい犯罪がらみの人間ドラマ
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ベルファスト(2021年製作の映画)

3.8

モノクロ映像が美しい。
人はなぜモノクロ映像を見ると郷愁が喚起されるんだろうか・・。

少年ケネス・ブラナーの目を通してみる故郷ベルファストは、家族と地域共同体の愛に満ちた素晴らしい場所だった。
そん
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楽園(2019年製作の映画)

3.1

閉鎖社会の陰湿なトーンは好きだけど、終始しくじった文芸映画の雰囲気が漂う。
なんだろう、感情表現やテーマ性のあるセリフが唐突で不自然なのかな。役者が全員上手いだけに、逆に違和感が際立つかも。
吉田修一
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たぶん悪魔が(1977年製作の映画)

3.8

素晴らしく期待していたが、死ぬほど眠い。春だから。花粉飛んでるから。しょうがない。でも主人公シャルルも気怠そうに眠そうに死に向かっていってたから、テーマ的に眠いのは合ってた気もする。

初っ端からSD
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ウィンター・オン・ファイヤー ウクライナ、自由への闘い(2015年製作の映画)

4.1

ウクライナという国の精神性がよくわかるドキュメンタリーだった。
なんというか、平和ボケ代表国家の国民から見ると別世界であり、申し訳ないような情けないような気持ちになる。

ベルクトと呼ばれる特殊警察が
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

3.8

長ーい。
好きなテイストだけど長すぎる。
映像が暗いから余計疲れる。
もうね、続かないんですよ3時間は。集中力なんてね、過去の贅沢品なんですよ現代人的には。内容的にも冗長さを抑えて2時間に収めた方がキ
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ファーザー(2020年製作の映画)

4.2

感動作?いや、ホラーでしょ。

自分が何者か分からなくなる。自分の認識している世界が本物か分からなくなる。理性を持つ人間にとって、これほど恐ろしいことが他にあるだろうか。

そんな恐怖体験を認知症の父
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ウィークエンド・アウェイ(2022年製作の映画)

3.1

約90分のシンプルなフーダニットサスペンス。時間に追われる現代人にとって短さは至上の価値だと思う。

一応犯人のドンデン返しがあるけど、観客に推理する余地を与える伏線があるわけじゃないから、受身で驚い
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るろうに剣心 最終章 The Final(2021年製作の映画)

3.5

子どもの頃に新聞紙の刀で飛天御剣流の全ての技を体得したレベルの原作ファンとしては、愛憎相半ばといったところ。

やっぱり漫画のキャラクターたちが人気俳優を使って実写化されることには、嬉しい興奮がある。
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