paraさんの映画レビュー・感想・評価

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THE DEPTHS(2010年製作の映画)

4.0

濱口竜介監督 2010年作品。

濱口印とも言える俯瞰からの街と電車が走る様が雄弁。
不意に映し出される神懸かり的なショットに唸ってしまう。
ラストが秀逸。
あとは東京の街が朝から夜に変化するほんの数
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.2

part one
壮大な物語の序章。
part twoが今から大変楽しみです。
ポールのシャラメはカリスマ性抜群。

ホドロフスキーの企画が実現されたらどうだったかはわからないが、とてもわかりやすい内
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未来世紀ブラジル(1985年製作の映画)

4.3

ボサノヴァの名曲♪ブラジルの水彩画に乗せてお届けするテリー・ギリアム監督、唯一無二の世界観。

管理社会の中で、夢想に耽る男の奇想天外な夢物語。
夢か現か幻か。

SF風タイトルですが、先が全く読め
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最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

3.8

1380年代のフランスで、真実を語るのは誰であるのかを神に問う決闘裁判。

女性が男性の付属でしかない時代。
泣き寝入りするしかなかった陵辱を訴え、名誉と生命を賭けて闘う。

前半はやや冗長だが、第3
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由宇子の天秤(2020年製作の映画)

4.2

身じろぎせずに見入った153分。
嘘とまこと。
正しいことが正義なのか?
正しいこととは立場によって異なるのか?
一度世に晒されてしまうと社会に殺されてしまう…
重たいけれど、見応えあり。

劇場を後
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草の響き(2021年製作の映画)

4.0

まず冒頭が良い。
そして余韻が強く残る作品。

佐藤泰志氏の人生を思うと、繊細な心の揺らぎは体の細胞から絞り出された声のように聞こえた。


東出昌大の心の動きに合わせて変わる表情にも強く心揺さぶられ
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PITY ある不幸な男(2018年製作の映画)

4.5

万人受けはしないけれど……
超絶好み。
細かなディテールも好き。
何処までも何処までも、果てしなくシニカルでシュールな不条理劇。
自己の不幸を同情される快感を得るために道を外す男の狂気な姿と滑稽な展開
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カブールのツバメ(2019年製作の映画)

3.8

配給会社が買い付けていないため劇場公開が難しい中、
アフガニスタンの現況を憂いて、、一部劇場での緊急特別上映。

黒い服を纏い空を飛ぶツバメはタリバン政権下の女性の暗喩。

1998年タリバンに占領さ
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夢のアンデス(2019年製作の映画)

-

チリの暗黒時代を描き続けるパトリシオ・グスマン監督の新作。
光の扱いが美しく好きな映像作家。

『光のノスタルジア』、『真珠のボタン』と構成はほぼ同じ。
美しい自然の映像美と
対比するような1973年
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コレクティブ 国家の嘘(2019年製作の映画)

-

ルーマニアにある「コレクティブ」というライブハウスで起きた火災事故を発端に腐敗政治が暴かれて…というドキュメンタリー。

先ずこの火災事故のスマホ撮影と思われる映像が恐怖。このスマホ所有者は生存してい
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007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

3.8

James Bond will return.

のっけから期待値MAX過ぎて感極まってしまいそうになり、、
最後まで肩に力が入りまくり。

2020.4.10と記載されたムビチケを1年8ヶ月くらい持
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クーリエ:最高機密の運び屋(2020年製作の映画)

4.0

キューバ危機の最中、核戦争を回避するためにその水面下で行われていた国家機密を巡るやりとり。
スリリングな展開にハラハラしながら、
脚色ありとしても現実にあった話なので…
自分が当事者なら持ち堪えること
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空白(2021年製作の映画)

4.0

苦 怒 苛 憤 辛 …
人間が持つ負の感情。
その感情が生み出すこれ以上ない程の心の痛み、そして罪。

抱える心の空白を、
誰かの言葉や存在により直視し埋めていく。
地獄の中の仏。 
埋めることが出来
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MINAMATAーミナマター(2020年製作の映画)

3.8

写真家ユージン・スミスの生き様を通して描かれる水俣の公害。
(映画はところどころ史実とは少し異なる。)

重く響いたのは、彼が実際に遺した写真と
エンドロールで流れる文章と写真。
日本政府に対する痛烈
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スイング・ステート(2020年製作の映画)

4.2

PLAN B製作。

いやぁ〜面白かった。結構クスッと笑いました。
予告を観る機会なく、どなたのレビューも拝見せず、
スティーヴ・カレル主演のアメリカ選挙映画というだけの前情報。

選挙と金と、、、、
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トムボーイ(2011年製作の映画)

3.7

セリーヌ・シアマ監督。
劇伴は一曲。ワンシーンのみ。
性自認の芽生えを音楽に頼らずにセリフと表情だけで瑞々しくも痛みの伴う描き方。

仕方がないとはいえ酷な母親の行動。
それはこの先に待ち受けている
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アイダよ、何処へ?(2020年製作の映画)

-

国連は当てにならないし、過度に当てにしてもならないという悲しい現実。。。

1995年7月に起こったスレブレニツァ虐殺を題材にした作品。

ユーゴスラビアが共産主義から民主主義に移行し、ボスニア・ヘル
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レミニセンス(2021年製作の映画)

-

映像(特に都市や水の場面)がとにかく美しい。
タンディ・ニュートンがカッコ良い。

過去は現在に繋がる大切なものだけれど、過去に囚われることは美しくない。(個人的見解)

映画の世界に引き込まれる一方
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ミッドナイト・トラベラー(2019年製作の映画)

-

映画監督綿井健陽氏と配給会社のトーク付き。

タリバンから殺害予告を受けて、
2015年タジキスタンに庇護を求めて逃避していたファジリ一家はアフガニスタン一時帰国の後、イラン、トルコ、ブルガリア、セル
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座頭市物語(1962年製作の映画)

3.9

伊福部治の始まりの劇伴が観客の期待を高め、
勝新の静かなる凄みに
天地茂の佇まいと万里昌代の美しさがが華を添える。

いわゆるチャンバラ映画とは一線を画す、正々堂々たる勝負の世界。

午前十時の映画祭
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くじらびと(2021年製作の映画)

-

畏怖。

クライマックスシーンで心に浮かんだ鯨に対する感情。

人間はその土地で生きていくために(ラマレラでは海から)生命をいただく。

食事の時には感謝していのちを「いただきます」。

命懸けの漁と
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アナザーラウンド(2020年製作の映画)

-

中年の悲哀。
満たされない気持ちを、建設的ではないモノで紛らわすのはかえって逆効果。

酒は呑んでも呑まれるな!


効果音や音楽が良いので、音の良い映画館だとより楽しめる。

原題DRUK

DAU. 退行(2020年製作の映画)

4.6

退行の意味を最後に知る。

共産主義=宗教。なるほど言い得て妙。
ソビエト全体主義社会の荒廃を描く『DAU』シリーズ第二弾。舞台は1968年。369分。

絶対服従の狂信的な信者を恐怖政治という監視シ
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全員切腹(2021年製作の映画)

3.7

責任を取らない役人…
現代を風刺した時代劇。
26分にギュッと凝縮。

窪塚洋介の凄み。

切腹ピストルズに鼓童の迫力ある音楽!!!
エンドには元ブランキーの照井&中村さん他による熱くもcoolな曲!
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ホロコーストの罪人(2020年製作の映画)

3.9

これは重い。

ありがちな御涙頂戴ものでもない。
ホロコーストにノルウェーがここまで加担していたことを知らなかった。

絶滅収容所という字幕が物語る歴史。
ノルウェー国内での収容所と、、ドナウ号で運ば
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沈黙のレジスタンス~ユダヤ孤児を救った芸術家~(2020年製作の映画)

-

We will never forget.

この一文は強烈。
ただ憎しみ合うだけではダメなことも伝えてくれる。

パットン将軍演じるエド・ハリスが軍服サマになり過ぎています。

映画としては所々、少
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すずしい木陰(2019年製作の映画)

3.7

微睡と瞑想の映画。

同じようでいて太陽の位置の変化。
ほぼ無風の中たなびく蚊取り線香の煙。
環境音楽のような効果音…
鳥の囀りも鶯、鳩、烏、その他様々。
虫の音も蝉や秋の虫に、蚊を連想させる羽音。
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スザンヌ、16歳(2020年製作の映画)

4.3

15歳で書いた脚本を19歳で初監督・主演にて撮る。
その年代で撮るからこそのリアルな感覚とファンタジー。その才能に平伏したい気分になる。

同年代の子たちに退屈した少女が大人の男性に恋をする…
周りと
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.3

本当のところ他者の心の内は誰にもわからない。
いや自分のこともわかっているようでいてわからない。
だからこそ他人をわかりたいし、繋がりを求めるのが人なのかも。

そして喪失というのは、自分にとって大事
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Summer of 85(2020年製作の映画)

-

ETE 85

362万8800秒。

フィルムゆえの粗い画像が郷愁を誘い、
夏のフランスの海がとても美しい。

恋は、、
自分の中の理想という幻想でしかない。

予告でも流れていた
青春のひと夏を
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サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

4.2

夏という季節は何度も巡ってくるけれどこの夏は一度きり。
どこか儚くこそばゆく眩しい、映画愛を語る活劇青春ドラマ。

未来永劫、映画という文化が存在し続けて欲しい。。。
その思いで、涙が流れ落ちました
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The Public Image Is Rotten ザ・パブリック・イメージ・イズ・ロットン(2017年製作の映画)

4.0

ジョニー・ロットン⇒ジョン・ライドンの生き様をみる。

Live映像は少なめですが、内容が濃く見応えのあるドキュメンタリー。

Liveに無性に行きたくなります。

k'sシネマで予告を観る度に、L
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東京裁判(1983年製作の映画)

5.0

4Kデジタルリマスター版 最後の劇場公開。

東京裁判を軸に歴史を振り返り、日本だけでなく当時の世界情勢の映像を織り交ぜ
資料としても非常に見応えのある記録映像。

これが最後の戦争になることを願って
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U・ボート ディレクターズカット(1981年製作の映画)

4.0

平和の尊さを感じることが出来る、無情なラスト。

狭い潜水艦という密室で起こる極限状態での人間を描いたお気に入りの潜水艦映画の傑作を、
35mmフィルム大音量度迫力の新文芸坐にて。


週末は映画に時
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ワイルド・スピード/ジェットブレイク(2020年製作の映画)

-

カーアクションは好きなので。

単なる感想の呟き:
金掛かってるなあ〜〜
車何台お釈迦にしたのかなぁ〜
スタントの人大変だったろうなぁ〜
どのくらい集客しないとペイしないのかなぁ〜
TOKYO…海外か
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サイコ・ゴアマン(2020年製作の映画)

4.2

始まりはまるでSW。
音楽が凄く良かったので(サントラ買えば良かった〜)、Spotifyでサントラ聴いたら物凄く壮大な宇宙空間。
ジョン・カーペンター風でもあり、ノリノリのものもあり♪


たま〜に無
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