miさんの映画レビュー・感想・評価

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彼方のうた(2023年製作の映画)

4.8

過去作も含めて、喪失を中心に時間は進んでいくけれど、心地よい空気や悲しみが癒されていくと感じる時間の流れがとてもすき。

大切な誰かをなくしても、時間は進んでいくし、いのちは巡っていく。

巻き戻しを
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グリーンブック(2018年製作の映画)

3.8

お互いに干渉しないようにしていたのに、いつの間にか距離が縮まっていく二人。食べ方を教わって、車の中で初めてのフライドチキン。残った骨を二人で外に投げたり、手紙のロマンチックな書き方を教わったり。夜に部>>続きを読む

散歩する侵略者(2017年製作の映画)

4.2

人の形をした宇宙人が散歩して人と会話する。 人の概念そのものを奪うことで地球を侵略しようとする話し。

人は概念を奪われると、心にぽっかり穴が空くのか、もしくは自分を縛っていたものから解放されるのか、
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こおろぎ(2006年製作の映画)

3.2

かおるが盲目の老人と、山奥の別荘で一緒に住む話し。老人は目が見えなくて、話もできない。音のする方に顔を向けて、光の射す方へ手を伸ばして笑う。マッチの燃えカスのにおいに顔をしかめる。かおるのにおいがする>>続きを読む

氷菓(2017年製作の映画)

3.2

高校生の日常にある小さな謎を解くミステリー。千反田えるの「わたし、気になります。」の一声で謎解きが始まる。気になることの源になっているのは、千反田の優しさであることが多くて、元々ストーリーがすき。>>続きを読む

インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌(2013年製作の映画)

3.2

ルーウィンは相棒を失って、売れない日々を過ごすミュージシャン。お金もない、家もない、女にだらしない、ヤジを飛ばして殴られるようなひと。

音楽を続ける夢を諦めて、船乗りになろうとするけれど、免許証は捨
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地獄の警備員(1992年製作の映画)

3.5

ロッカーの隙間から勢いよく流れる血、足元で鳴る肋骨の折れる音、鉄の棒が頭に触れる鈍い音。リアル、、。

警備員と同じくらい気味悪い上司。

終始漂う暗さと不気味さにわくわくする。

きっと、うまくいく(2009年製作の映画)

4.8

難しいことを考えずに
笑えてたのしい気持ちになれる。

望むものや好きなことを
やりたいと心で思うことはできるけれど、
やると決めて進むことはとても勇気がいること。
やっぱり誰でも臆病になってしまう。
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チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)

4.5

ルディのちょっとした仕草も視線も反応も、
全部よくてだいすき。

いとこならいいのに、恋仲だとだめ…
偏見や差別的な考えに捕らわれて、
大切なことが何か見えなくなるのは
こわいこと。

すきだ大切だと
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黒衣の刺客(2015年製作の映画)

3.5

風でひらひらと揺れるカーテン、夕焼けをうつす川、ろうそくの柔らかい光、お香のけむり、水にうつるたいまつの光、暗闇のトンネルを進んで遠くに外が見える瞬間。そういうのをずっとみていたい。

田季安が少した
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グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

3.8

テレビ放映での字幕のほうが
言葉のニュアンスがすき。

君は悪くない、で泣きそうになる。

好男好女(1995年製作の映画)

4.0

永遠に君を愛し 敬い
君をなつかしみ 幸せを祈る

かなしみ、さみしさ、生きづらさ
大切な人を失うということ。
いつの時間も時代も共通する思いがあって、3つの時間軸が交わって思いと思いが重なる。

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憂鬱な楽園(1996年製作の映画)

4.5

2人乗りバイクのピィエン・マーホァと、変な音のするバイクのガオが、笑ったりたばこを吸ったりしながら山道をバイクで走るシーンがだいすき。

街のネオンが見える屋台で、3人が集まって復讐すると決めるシーン
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フルーツバスケット -prelude-(2022年製作の映画)

3.8

アニメの総集編+今日子と勝也の出会いと別れの構成で、原作・アニメをみたひとへの映画。

フルバはどの話しを切り取っても、優しくて泣きそうになる。透の優しさに心が救われる。
異性に抱きつかれると十二支の
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トム・アット・ザ・ファーム(2013年製作の映画)

4.0

監督・主演、編集と衣装もドラン。

あたたかい光のさす納屋で、言われるがままにタンゴを踊って、フランシスが思いを話す場面もいいし、車のライトに照らされながらお酒を飲んで酔っ払って絡む場面もいい。いなく
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あの頃、君を追いかけた(2011年製作の映画)

4.3

クラスの人気者チアイーの気を引きたくて、男の子はみんな声をかけたり手品を見せるけれど、チアイーを誰よりも笑顔にさせていたのはコートン。

2人で夜まで学校に残って勉強をしたり、掃除をしながら戦ったり、
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さよならくちびる(2019年製作の映画)

4.0

解散を決めたハルレオ。
お互いに憧れて本当はすきなはずなのに、意地を張りあっている。
2人は車が着いた途端に、車を降りて、トイレまで競走しながら歩くし、車内禁煙飲食禁止とお互いに注意し合うのに、2人と
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珈琲時光(2003年製作の映画)

3.5

心配させずに妊娠をどう報告しよう、とご飯を食べながら流れる何とも言えない時間とか、お父さんがなかなか思っていることを伝えられず、タイミングを伺っているときに流れる時間がすき。

好きだったね、とお父さ
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春原さんのうた(2021年製作の映画)

4.8

いない誰かとかくれんぼ
いない仲間とバスケット
3つのどら焼き
3つのケーキ
もうひとつのお皿を見て
泣き出してしまう剛おじさん
いるけどいない、わからないけどわかる

励ますでも無理に元気づけるでも
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

5.0

音の朗読するソーニャは、重くのしかかる呪いのようにも感じたけれど、ユナのソーニャは救いだった。ソーニャの場面で3回くらい泣きそうになった。

家福と渡利の関係値が深まっていく過程がすきだった。大切な車
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