もんてすQさんの映画レビュー・感想・評価 - 35ページ目

ボーン・イエスタデイ(1950年製作の映画)

3.8

気のふれた女が理性を得ていくという、一般とは逆のパターンの珍しいお話

ラブコメと言えど、後半にはジェンダー論や民主主義に対する主張が見える
実は結構マジメな内容



...しかし主役ジュディ・ホ
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トゥルー・カラーズ(1991年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ティムがやり返したのに、あまりカタルシスの得られない展開には肩透かしを食らった気分に

ただピーターが見栄を張って「クリスマスはロンドンで、世界銀行に勤めてる親父と過ごす」と言いつつ、その辺のオネーチ
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勇気ある追跡(1969年製作の映画)

3.3

脇で若いデニス・ホッパーも出てくる、比較的まったり目の西部劇



主人公は劇中でトータル10回は自己紹介をする、非常に主張の激しい少女
「父の仇を打つ...」とか江戸時代っぽい
ジャスティン・ビー
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エル ELLE(2016年製作の映画)

3.1

ヴァーホーベンの作品っぽく【豊満な肉体を持つ女が色々掻き乱す】系と思いきや、主人公の女性は還暦過ぎって...



テーマは家庭や血縁関係でしょうか...
やっぱり自分に流れる血からは逃げられない.
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嵐ケ丘/嵐が丘(1939年製作の映画)

3.0

『あの女(ひと)が死んだら、次は私が生きる番...!』

世界観が演歌みたいだ



イギリスの田舎の屋敷、遠くから家に連れてこられた養子、愛するゆえの復讐...

英国が誇る、文学史上屈指の恋愛小
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ネイキッド(2017年製作の映画)

2.7

主演は『レクイエム・フォー・ドリーム』のメインキャストで、ジャレット・レトーと一緒にヘロイン中毒になってた人

本作は打って変わって、明るく楽しいSFラブコメディ
結婚式を成功させるため、何度もタイム
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ミニヴァー夫人(1942年製作の映画)

4.2

『かけがえのない人がいること、それが幸福の条件なの』



"市民から見た戦争"をテーマにした作品は珍しく感じた
防空壕に避難したり、空から機関銃で狙撃されるシーンなどは洋画では見たことがなかった
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年上の女(1958年製作の映画)

3.4

デボラ・カー『回転』と同じ監督が制作してるだけあって、ホラーじゃないのに怖すぎ

我欲の強すぎる男が主人公の不愉快な話だったけど、上手くオチをつけてきたのが凄い

シモーヌ・シニョレの艶やかさが無くて
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愛と青春の旅だち(1982年製作の映画)

2.4

女の子の壁登りとか、執拗にDORを迫られて反発するシーンは良かったけど、全体的にご都合主義を感じさせられて、好きじゃなかった

ベトナム戦争後のアメリカの雰囲気が少しわかった

ミルドレッド・ピアース(1945年製作の映画)

3.7

『(ジョーン・クロフォードについて)ウエェ〜ッ...性根の腐った女だったね』
--カーク・ダグラス(息子・マイケルの嫁、キャサリン・ゼタ=ジョーンズから尋ねられて)



『何がジェーンに起ったか?
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裸足で散歩(1967年製作の映画)

2.9

もはや躁病にしか見えないジェーン・フォンダが、サザエさんみたいになっちゃって暴れる内容だった

しかし二人とも美しくて若い
ファッションもカワイイ

ストーリーは別に面白くないですが、ジェーンは若い頃
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熱いトタン屋根の猫(1958年製作の映画)

3.4

山崎豊子『女系家族』との類似点が多いように思った

全体を通してのテーマは"嘘"



妻マギー(エリザベス・テイラー)と夫ブリック(ポール・ニューマン)が夫婦間での不和と、夫方の遺産相続問題で泥沼
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かくも長き不在(1960年製作の映画)

3.1

記憶喪失の男の人が、特に悪いこともしていないのに追い込まれてかわいそうだった



変な映画を立て続けに観たので、この作品への印象が薄くなってしまった...

もう一回観てみる

悶絶!!どんでん返し(1977年製作の映画)

2.7

「女なんてのはなぁ、横っ面引っ叩けば何でも言うこと聞くんだよ!」

とにかく女性が殴る・蹴るなどの暴行を受けるなど、酷い目にあう
それらのシーンが異常に長くて辟易した



...そういう部分を除け
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クルージング(1980年製作の映画)

1.4

無駄に映像は生々しい一方、脚本がめちゃくちゃでストーリーが分かりづらい
主役アル・パチーノも案外セリフが少ないので、何を考えているのかさっぱり

話はつまらない癖に妙なディティールにこだわるのが、いか
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二十四の瞳(1954年製作の映画)

3.8

あまりにも有名な作品

二度の映画化、アニメ化、更にNHKと民放の各キー局の全てでドラマ化されているという、恐らく日本で一番映像化されている作品ではないでしょうか?



ストーリーは昨日観た『チッ
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チップス先生さようなら(1939年製作の映画)

4.0

イギリスの全寮制パブリックスクールにて、ラテン語の教師をする"チップス先生"の、新人時代から亡くなるまでを描いた切なくも暖かなストーリー



これは...癒し!

愛、別れ...数多の生徒達が、名
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ひとりぼっちの青春(1969年製作の映画)

-

『あたしはもう、負けるのは嫌なのよ!』



30年代の大恐慌時代のアメリカで、実際に催されていた狂気の『ダンス・マラソン大会(1時間50分踊って、10分休憩/寝ないで何日もやる)』をベースにした小
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ダンスホール(2014年製作の映画)

1.4

本当に意味が分からなかった



ダンスホールに集まった女性たち
いくら待てども、ダンスの相手役の男たちは来ない...

『やっと来た!』と思って皆で銘々のパートナーを見つけてダンスを始める
けれど
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サイコ(1960年製作の映画)

3.5

アンソニー・ホプキンスと同じ人と思っていた...

地下室!

ドン・サバティーニ(1990年製作の映画)

3.7

『ゴッドファーザー』のパロディだけど、むしろ個人的にはオリジナルより良かった

劇中で本家の『ゴッドファーザー』を授業で観ていて、色々解説をしているのが面白かった

第七天国(1927年製作の映画)

3.6

サイレント映画の良さはセリフの全てが字幕で出ないから、観ている側にとって設定に対する想像の余地が多くある、という点だと思う



チコのツンデレが凄すぎ
高いところに住みたいという設定がロマンチック
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湖中の女(1946年製作の映画)

2.8

これは斬新!主人公の視点映画!

よく知らんけどプレステみたい
...と思ってたら他のレビューで『テレショップかAV』って表現されてて笑った

1946年にこれは凄い発想だ
パソコンのディスプレイ上で
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女の都(1980年製作の映画)

3.1

面白いけど長すぎた

すべりだいや気球みたいな、かわいいシーンがある反面、『サテリコン』みたいな雰囲気もモリモリ

ダフトパンクみたいな曲が聴こえた

ヴィオレッタ(2011年製作の映画)

3.8

実話ベース
今は、恐らくVHSを所持しているだけで罪に問われるかも?知れない映画『思春の森』出演者自身が制作

アート、表現の自由、という名の免罪符で有名になった母親に対する怒りが伝わって
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俺たちに明日はない(1967年製作の映画)

3.8

本作が公開当時、不安定な政治情勢にあったアメリカから産まれたのがよく分かる内容
『富、権力、自由』への不信感、あるいはベトナム戦争へ突入していく時勢などから、ストーリーのアナーキーさに支持が高
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SAINT LAURENT/サンローラン(2014年製作の映画)

2.7

サンローラン公認のレスペール版と比較すると、あんまり面白くは無かった
...というか分かりずらいし、性描写があまりにも露骨で辟易した

同じ人の伝記モノでも、監督脚本が違うとここまで別になるのか〜
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聖処女(1943年製作の映画)

3.3

カトリックでは『キリストの奇跡』の次に有名な奇跡じゃないかね?
まぁ全編英語は気にしないでおこう...



フランスの田舎町に住む貧しい少女、ベルナデッタ
彼女の元へ聖母マリアが姿を現し、地面に泉
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大地(1937年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

完成までに3年の月日を費やした大作
有名小説の実写化

批判されがちなルイーゼ・ライナー、普通に上手だったと思うけれども...



主人公が闇堕ちしていくのがイラっとするし、改心もクソもねぇ伯父さ
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ビートルズがやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!/ハード・デイズ・ナイト(1963年製作の映画)

2.2

ビートルズって好きでも嫌いでも無いけれど、ものすごく神格化されて『音楽好きにはマスト』って感じがあります
「何となく知っていなければいけないのか?」と勉強のために視聴しました



うーん...
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父親(2014年製作の映画)

3.2

う〜む...嫡出子について...

フェミニストがこれを見たら何という感想を述べるのかが気になる

(チュニジアってどこ...中東?)

旅路(1958年製作の映画)

4.3

思わず泣いてしまった
どうしてこんなにも、せつない...?

道徳の授業で見せて欲しい映画
何となく『いじめ問題』の解決策が見つかるような気がする...



食堂のシーンで孤立してしまう感じ、いか
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モリス・レスモアとふしぎな空とぶ本(2011年製作の映画)

3.2

ストーリーの全容は分からなかったけど、牛乳1杯分くらいの感動があった

短編アニメでオスカー獲ってるのね...
Pixar製作かと思ったらフランスのクリエイターが作ったみたい

ガス燈(1944年製作の映画)

4.4

「君は一体誰なんだね!?」
「彼女の『夢のカケラ』、ですよ...」



超巨大なカタルシスがものすごい得られる映画ナンバーワン!!!!!!!!

よう知らん奴と結婚すんなや...



ロビン
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太陽がいっぱい(1960年製作の映画)

2.7

このレビューはネタバレを含みます

色々言われている淀川長治の解釈について、ここのレビューに
『性的対象と言うよりは、同性への過度の尊敬からくる同一化欲求』
『有名人と同じ時計着けたいみたいな』
と、ズバリ主人公の本質を言語化してある投
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ミネソタの娘(1947年製作の映画)

3.5

田舎から都会へ、看護学校に通うため出てきたケイティ
ところが学校の授業料を全て騙し取られ、泣く泣く街の有力者の家政婦に...

そこで芽生えるロマンスとか色々すったもんだあって、ケイティは予想もしなか
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