penguinwhipperさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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世界で一番美しい少年(2021年製作の映画)

3.4

残酷な現実を淡々と描いた作品だなとつくづく思った。

あの『少年』が搾取された時間や思いを補完出来ることは可能なのだろうか。なんだか切なくなってしまった。

ポプラン(2022年製作の映画)

3.8

Filmarks試写会にて観賞。

自分の身体から逃げ出したポプラン(ティ○コ)を探して自分の過去に関わった人達を訪ね歩くある意味ロードムービー的なノリ。

徹底的になにかを小馬鹿にしている雰囲気があ
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カオス・ウォーキング(2021年製作の映画)

1.6

悪役でも魅せる演技をするマッツミケルセンと、
いかにもトムホランドらしい役を演じるトムホランドと、
キュートなデイジーを観るためだけの映画。

設定は悪くない…と思うんだけど。
が、なぜノイズが男性だ
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皮膚を売った男(2020年製作の映画)

4.0

ものすごく見応えのある作品だった。アート作品になる代わりに自由を手を入れたけど人としての尊厳を失っていく過程とか、シリア難民ゆえにおこるラスト間近の暴走とか。相反するテーマをうまく盛り込んであってその>>続きを読む

ほんとうのピノッキオ(2019年製作の映画)

4.8

本当にマッテオガローネ監督の作品はどれも自分の┣¨ストライクなんだけど、本作もジワっと自分の心に沁みてきた。不条理の中に真実の理を潜ませる感じや子供や大人のズルさとピュアさを丁寧に描いている。こんなに>>続きを読む

ダメージ(1992年製作の映画)

3.6

久々に鑑賞した。


以前観た時も思ったけど、主役の二人を演じるジェレミーアイアンズとジュリエットビノシュの演技力と力技で引っ張る映画だと改めて強く思った。

ビノシュのファムファタールっぷりはすごい
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キャッシュトラック(2021年製作の映画)

4.3

オレたちのジェイソンステイサム!
オレたちのガイリッチー!
最高!最高!最高!(大事なことなので3回言いましたがもっと言いたい)
いつものガイリッチー節よりグッと抑えた銃撃シーンにグッと抑えた演技のス
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TOVE/トーベ(2020年製作の映画)

3.2

ムーミンの作者トーベヤンソンの実像に迫った作品。彼女の挑戦的で奔放でいろんなものにぶつかり悩み傷付いて生きながらも己の中から生まれ出る物を描き続ける姿が眩しい。アイデンティティを模索し絵を描き続けるこ>>続きを読む

アイダよ、何処へ?(2020年製作の映画)

4.5

観終わった後の衝撃と主人公が味わったであろう苦しみの深さよ…ボスニアやセルビアについて知らなすぎた自分を恥じた。紛争から生まれる人の苦しみを女性視点で克明に描いた作品は全人類に本当に観てもらいたい。>>続きを読む

アナザーラウンド(2020年製作の映画)

4.0

デンマークでは16歳から飲酒可能って事をこの映画で知るとは。酒とユーモアと悲哀に満ちた人生賛歌。お酒好きな人は是非観ましょう。終始マッツミケルセンの前髪になりたいという謎の衝動にかられつつ鑑賞。トマス>>続きを読む

先生、私の隣に座っていただけませんか?(2021年製作の映画)

3.9

妄想とジリジリくる恐怖感とコメディとホラーテイストが混じった傑作だった!
最後まで目が離せない、黒木華の演技がすごい、どこが現実でどこが妄想なのかわからなくなるカラクリは観ててハラハラするし最後は痛快
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スーパーノヴァ(2020年製作の映画)

3.9

愛する人が全てを忘れてしまい何もかもなくなってしまうとしたら…自分の例えようもない寂しさを抱えつつも何があろうともパートナーを慈しみ愛し護り続けるコリンファースの姿は涙なしには観れなかった。名優二人の>>続きを読む

ジェントルメン(2019年製作の映画)

4.1

Filmarks試写会にて鑑賞。久々の劇場鑑賞だった。

とにかくガイリッチーワールド炸裂!!
ガイリッチー特有の台詞回しにさらに独特なカット割りを多用したシーン展開。オレたちはこれが好きなんだ!!
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アンモナイトの目覚め(2020年製作の映画)

3.9

フランシス・リー監督の最新作は海辺の潮風や冷たい温度を感じる反面、繊細な思いに溢れた作品。男性社会の中で自尊心を傷付けられて生きている女性2人が出会い辿り着いたのはお互いの気持ち。化石を掘り起こすよう>>続きを読む

ブータン 山の教室(2019年製作の映画)

3.7

足りるを知るを痛感する作品だった。ブータンの高山奥深い村にやってきた先生は「未来に触れることが出来る」存在なのだろうか。むしろ村に過ごす人達の方が未来を知っている気がしてならなかった。何が幸せなのかを>>続きを読む

約束の宇宙(そら)(2019年製作の映画)

3.8

母として、そして仕事を完遂しようとする1人の人間としての葛藤と成長を描いた作品。「完璧な宇宙飛行士はいない、完璧な母親がいないのと同じだ」という台詞にこの映画の全てが込められていると感じた。

護りた
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水を抱く女(2020年製作の映画)

3.6

ウンディーネ伝説をベースにしたストーリー。大人の恋物語というよりも、大人の絵本からするりと抜け出したような作品だと感じた。
水の中できらめく気泡がまるでウンディーネの気持ちを表してるようでひたすら目で
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刺青(1966年製作の映画)

3.7

若尾文子をひたすら堪能する作品!

着物の着こなしがまぁなんとも粋で良い。

サンドラの小さな家(2020年製作の映画)

4.1

国際女性デーにこの作品を観れた事はとても幸運だった!DVを受けた女性が自分と子供達の為に家を建てる話。綺麗事だけで済まさずに苦しくても生きて自分の道を掴んでいく主人公とそれを助ける周囲の人達の様子にと>>続きを読む

フィールズ・グッド・マン(2020年製作の映画)

3.0

暴走するネットミームを抑えきれなかった人達のお話し。

ネット上の言葉の暴力の象徴としてズルズルと使われてしまったカエルのぺぺ。なんだろう…コメディタッチなところが多いけど、まったく笑えない内容だった
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旅立つ息子へ(2020年製作の映画)

3.2

もうなんかとっても歯痒いストーリーだった。

『旅立つ息子へ』っていうタイトルだけども、精神的に旅立たなければならないのは(子離れしなければならないのは)父ちゃんのほうじゃないのか、と思ったり。

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ミナリ(2020年製作の映画)

3.4

夢を持ってアメリカに移住した韓国人一家のお話し。地味な展開ながら天候やトラブルに巻き込まれながら生きていく『家族』という単位に、おばあちゃんが韓国からやってくることでさらに波立つストーリー。

稼ぐこ
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マーメイド・イン・パリ(2020年製作の映画)

3.5

まさに御伽噺な映画。恋を捨てた男と歌声で男を殺す人魚のラブストーリー。水族館の水槽の中で人魚と主人公がふんわり泳ぐシーンがとても美しくて一番好きだった。辻褄合わせとか関係なく人魚の存在を受け入れる人達>>続きを読む

MISS ミス・フランスになりたい!(2020年製作の映画)

3.8

自分は何者なのか、自分はなんなのかを突き詰めていくテーマをうまくエンタメに落とし込んだ作品。自分が何なのかを決めるのは他人ではなく己。自分と言う冠を抱いて生きる事を是とする主人公に乾杯‼️他人が何を言>>続きを読む

ベイビーティース(2019年製作の映画)

3.0

難病に侵された主人公が恋した瞬間から映像がカラフルになって主人公の心象風景を物語っているようだった。音楽も印象深いのだけど、特筆すべきはエリザスカンレンとベンメンデルソーン(悪役のイメージしかない)の>>続きを読む

ミアとホワイトライオン 奇跡の1300⽇(2018年製作の映画)

3.7

南アフリカで行われているライオンなどの缶詰狩りのことも描かれていて結構内容がエグいけどこれが真実で主人公が持つライオンへの思いや映画を観てモヤる気持ちはそのまま人間のエゴなんだと気付く映画。人間の勝手>>続きを読む

夜叉ヶ池 4Kデジタルリマスター版(1979年製作の映画)

5.0

子供の時にテレビで放送していたのを観てからずっとこれをもう一度観たくてずっと待ってた!!
(たぶん実家に行けばVHSに録画したのが残ってるかも)
泉鏡花の原作を忠実に再現していて、主人公の百合と夜叉ヶ
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スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち(2020年製作の映画)

3.5

肝の座ったスタントウーマン達のプロフェッショナルっぷりを堪能出来る最高な映画だった!!めちゃくちゃシビれた!彼女達の完璧に仕事をこなす姿勢と常に先を向いて動く努力、本当にかっこいい。
自分も映画の撮影
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声優夫婦の甘くない生活(2019年製作の映画)

3.6

90年代、鉄のカーテンが崩壊したことによってソ連からイスラエルへ移住した声優夫婦のお話。

ほっこり映画かな、なんて思ってみたらとんでもない!とても映画そのものへの愛に溢れた作品だったし、戦争をふくめ
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劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

3.6

原作を読み込んだ上での鑑賞。

煉獄さんの思いの深さに泣きそうだった。(劇場内の周りは泣いてる人が多かった)
なんだろね…こういうアニメというか、作品がこれからもっと増えていくといいな。ジブリ枠とは違
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ズーム/見えない参加者(2020年製作の映画)

2.8

怖かった…。オンライン試写のためPCで観たから余計に怖かった。(オンライン交霊会については後記します)

こういう映画は怖くてあまり観ないのにも関わらず観てしまった。展開も読めるのに怖かった。思わず猫
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魔女がいっぱい(2020年製作の映画)

3.1

『魔女がいっぱい』試写感想

ワーナーの試写室でアンハサウェイの姿を見るのは3度目(インターステラー、オーシャンズ8、魔女がいっぱい)どのアンもそれぞれの役を生きていてかわいらしいんだけど今回は特別
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.4

ほぼ役者の演技と足音や溜息や衣擦れなどの音だけのシンプルな映画なのに、とてつもなく饒舌に感情に訴えかける映画だった。叶わぬ思いを吐き出す溜息、相手に駆け寄るための衣擦れの音。色と音と思いが駆け巡る猛々>>続きを読む

家なき子 希望の歌声(2018年製作の映画)

3.9

言わずと知れた『家なき子』
すでにストーリーを知っているのに、とても新鮮な気持ちで鑑賞出来たのはひとえに演技力と細やかなシーンの描写のたまものだと思う。そして吹き替え版は声優陣の見事なアテレコによって
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トルーマン・カポーティ 真実のテープ(2019年製作の映画)

3.0

時代を経ても読まれる作品の作者であるということ、
稀有な才能の持ち主だということ、
ヤク中でアル中でホモセクシュアルで
虚無で華美で寂しくてたまらなく人を寄せ付けてしまう人であるということ、

そんな
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エスケープ・ルーム(2017年製作の映画)

1.6

本当に予想してたとおりの
『SAW』と『CUBE』を足して2で割って
キャストをカラフルにした感じの薄いストーリーだった。思い切り続編作るぞ!ってノリのエンディングだった。
…( •᷄ὤ•᷅) (外殻
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